2021年07月21日公開
2021年07月21日更新
超大陸「パンゲア」とは?昔の地球のひとつの大陸だった!
超大陸「パンゲア大陸」は本当だった?!昔は地球は一つの大陸だったなんて、驚きですよね?パンゲア大陸は、ヴェーゲナーによって提唱されましたが、当時は否定されていたんだとか。定説になるには、科学の進歩がありましたが、その陰に戦争が見え隠れするのは嫌ですね。
目次
アトランティス以上の謎と呼ばれる「パンゲア大陸」とは?
出典: http://dailynewsagency.com
超大陸と呼ばれるパンゲア大陸とは?
ペルム紀から三畳紀にかけ、存在したと言われる超大陸。
それが「パンゲア大陸」と呼ばれる大陸です。
2億5000万年前に、古生代ペルム紀が終わったことで、ローレンシア大陸、バルティカ大陸、シベリア大陸などが次々にと衝突しましたが、その時に出来たのがパンゲア大陸とも超大陸とも呼ばれる大陸なんです。
パンゲア大陸が誕生した後、中生代三畳紀の2億年前には、また分裂を始めます。
超大陸と呼ばれるパンゲア大陸が誕生したことで、地球内部では「スーパープルーム」という物質が上昇を始め、世界各国の火山が活発化しました。
火山が噴火したことにより、古代生物の特に海洋生物のおよそ95%以上が死滅したとも言われています。
というのも、当時の海基準が高かったことなどから、浅海はいくつかの大陸に分断されていたんですね。
これにより動いた大陸は、後にアトランティス以上の謎と呼ばれるに至ります。
大陸移動説は1910年代にウェゲナーが提唱した仮説で、パンゲア大陸と呼ばれる一つの大陸が中生代から分裂、移動して現在のモノになったという内容っす。根拠は大西洋を挟む両海岸の形状から始まり、古生物の分布や古生代末の大陸氷河の痕跡の分布、地質構造の類似などがあるっす!
— 受験地学bot (@tigaku_tenohira) October 30, 2017
「パンゲア大陸」大陸移動説とは?
出典: https://ameblo.jp
大陸移動説を唱えた学者がいた?
発表当初は全くと言ってよいほど認められていなかった「大陸移動説」という説があります。
こちらは、1915年に、気象学と気候学を専門とするドイツの科学者「アルフレッド・ヴェーゲナー」によって提唱された概念です。
彼の著書「大陸と海洋の起源」によると、かつての地球には一つの大きな大陸(パンゲア大陸)があったと言う物で、その大陸(パンゲア大陸)が後に分裂しつつ、移動を続けることで、今の地球の大陸が出来たと言うことでした。
実は、「ヴェーゲナー」が、この大陸移動説を唱えるまでに至った経緯は、一部では有名なんだそうです。
それは、世界地図を眺めていたヴェーゲナーが、大西洋とそこを挟む南米大陸とアフリカ大陸の海岸線が、ピタリと一致することに気付いたそうなんですね。
それが、大陸移動説を提唱するに至ったと言う物。
海外線の奇妙にも見える一致は、「ヴェーゲナー」以外にも、16世紀のメルカトル図法の地図が出来た時なども、度々話題になっていたと言います。
「大陸移動説」の詳細は、以下に詳しくご紹介していきます。
現在の地形と国名を残したまま三億年前のパンゲア大陸を復元することはアイロニーだろうか。液体に浮いた地面の上で、脈々と営まれているものについて想う。 pic.twitter.com/1RX6SNn5W7
— 中島 智 (@nakashima001) October 31, 2017
「パンゲア大陸」アルフレッド・ヴェーゲナーの偉大な点
出典: http://blog.goo.ne.jp
大陸移動説が発表されてから100年を超えて
「メルカトル図法」という地図形態は、学生時代に習ったことがある方も多いと思います。
アルフレッド・ヴェーゲナーの大陸移動説以前にも、大陸移動説の根本的な部分は、昔の人は何となく気付いていたことだったんですね。
ただ、海岸線がピタリと一致することについては、誰も上手く説明が出来ていませんでした。
ヴェーゲナーのすごい所は、地質学や古生物学、古気候学などの幅広い分野から、答えを導き出し、証拠を元に元々は一つの大陸(パンゲア大陸)が、分裂したことで、今の大陸が出来上がったという仮説を発表したことにあります。
当初のアメリカの研究者は、この説を否定したそうです。
と言うのも当初の物理学の研究では、大陸移動を起こすに値する機動力が発見されていなかったからなんです。
ヴェーゲナーは、地球の上層部が、花崗岩質のシアル層と玄武岩質のシマ層に分かれているとした上で、大陸地殻が氷山のように浮かんでいると提唱しました。
密度の小さいシアル層からなる大陸の地殻が、密度の大きい(高い)シマ層の大陸地殻の上を滑るようにして、押し分けて進むイメージを持っていたと言います。
地球が分裂した可能性は、多々ありますし、超大陸(パンゲア大陸)が本当に実在していたかは別にしても、ヴェーゲナーの説は、当時の人々を驚かせました。
「1912年、ドイツの地質学者ヴェーゲナーは、 アフリカと南アメリカは実際にかつて一つの大陸を形成していたが、あるとき二つに割れ、その二つの部分がある種の大陸移動によって離ればなれになった、という説を提唱した」(『科学と発見の年表』1912 大陸移動説)
— とらひこ(bot) (@anokoronomirai) October 30, 2017
「パンゲア大陸」地球膨張の謎と超大陸パンゲア
出典: http://www.ha.shotoku.ac.jp
大陸の分裂と統合
「地球膨張の謎と超大陸パンゲア」によると、1億8000万年前のジュラ紀には、超大陸が南北に分かれ、北はローラシア大陸に、南はゴンドワナ大陸と呼ばれる大陸に分かれたと言います。
また、今後の展開では、数億年後に、南北アメリカ大陸やユーラシア大陸は、北極付近を中心に集合し、一つの大きな大陸「アメイジア」が出来上がるという説も有力です。
他にも「パンゲア・ウルティマ大陸」と呼ばれる、2億5000万年後~4億年後にかけて形成されると考えられている、超大陸の形態も重要視されています。
ちなみに、名前の由来は「最後のパンゲア大陸」という意味ですが、その時に人類が生き残っているかどうかは微妙です。
未来はわかりませんが、地図や動画、復元図を見る限りでは、日本の位置は、今の位置になるまでに何度も大陸が分裂と統合を繰り返してきたきっかけだとも言えます。
昔の説が正しいかどうかということではなく、今現在の説を検証してみる必要がありますね。
パンゲア大陸は実在したと信じているが、その時代に日本列島があったとか絶対眉唾だし、今話題のあの画像は「今の五大陸や島々の形ならパンゲア大陸時代はどのような位置関係にあるか」というのを端的に表した図でしかなく、パンゲア大陸があの形であったわけではないと思う
— 🍁ΓρσηΑμοοντ🍇 (@Amoont8) August 27, 2017
「パンゲア大陸」大陸と海洋の起源
出典: https://www.amazon.co.jp
大陸移動説は、当時の人々に衝撃を与えました。
ヴェーゲナーの著書「大陸と海洋の起源」では、大洋を隔てた異なる環境を持つ大陸間で、特徴が同じ生物がいるということにも焦点を当てています。
これらもまた、大陸移動説を証拠づける結果として公表されました。
とはいっても、同じ特徴を持つ生物がいるというだけでは、大きな証拠にはならず、いわゆる状況証拠に過ぎませんでした。
なぜ大陸が移動したのか?そのメカニズムが解明されない以上、大陸移動説は机上の空論に過ぎないとなりました。
当時、そのメカニズムが解明されていないことから、充分なモデルになるものを、ヴェーゲナーも示すことが出来ず、パンゲア大陸が本当に存在していたのかどうかも、謎のまま残ることになりました。
パンゲア大陸と言う過当競争に適応した恐竜が、大陸分裂と環境変化によって絶滅するか鳥になって海を渡るかを選んだと言うのは経済にも通じるものがある
— 手羽先 (@tbskChicken) October 19, 2017
「パンゲア大陸」ヴェーゲナーの没後
出典: http://www.jamstec.go.jp
地球はやはり分裂したのか?
ヴェーゲナーの没後、しばらく経ってから、第二次世界大戦が起き、潜水艦などが発明されました。
潜水艦の登場により、ソナー技術も発展しましたが、いつの世も戦争で開発がはかどるというのは、何とも皮肉ですね。
そしてソナー技術が進歩した戦後、海洋底の調査も盛んに行われるようになります。
「地球表面上(海底を含む)を覆う複数のプレートが移動し、また衝突することにより、様々な地殻変動が生じた」というのは、プレートテクトニクスと呼ばれる有名な説ですが、この説が定着したのは1980年代に入ってからです。
ヴェーゲナーの没後、戦争が終わってから、ようやくヴェーゲナーの大陸移動説が認められた形になったんですね。
今でこそ、マントルなどの情報も沢山ありますが、当時のヴェーゲナーがそれを知っていたというのは、やはりすごい科学者だったと言えますね。
また、当時は憶測でしかなかった海底の働きについても、誤りであることがわかったと言います。
地球はやはり分裂したのか?
一転定説となったヴェーゲナーの大陸移動説について、更に詳しくご紹介します。
みんな知ってるクマ?
— うんちく魔 (@untikuma_bot) October 15, 2017
世界の大陸は元々1つだっんクマよ。
その大陸の名前は「パンゲア大陸」って言って地殻変動で動いて今の形になったんクマよ!#うんちく魔のうんちく講座
「パンゲア大陸」ヴェーゲナーの大陸移動説は定説に
出典: http://alan-smithee.com
超大陸は実在した?
ヴェーゲナーの超大陸(パンゲア大陸)は、今では定説になっています。
更には、研究が進むにつれ、パンゲア大陸の他にも、超大陸は複数出現していたとも言われています。
超大陸だけでなく、日本を含む大陸は、絶えず分裂と統合を繰り返していたことも明らかになったんですね。
良く日本を含め、大陸は昔は全部繋がっていたなんて、学生時代に習ったと思いますが、それこそが超大陸だったというわけです。
プレートを覆っている地表部分もまた、不動の部分はなく、今現在も絶えず動き続けているということです。
英紙「EXPRESS」が米地質学者に取材した記事では、こんな衝撃的なことも言われています。
それは、2億5千万年後、現在の4大陸が再び衝突することで、新たな超大陸が生まれるだろうというもの。
その頃になるまで真偽は明らかになりませんが、長い目で見れば、その可能性も否定は出来ません。
今温暖化による問題が浮き彫りになっていますが、超大陸が新たに生まれるとしたら、その時には、日本を含め、国境がまたややこしくなるかも知れませんね。
世界地図で各大陸切り取ってパズルみたいにくっつけたらパンゲア大陸になるんだよ!って言う豆知識を聞いて未だに試せてないやつ( 'ω')
— ロット98で負けたおりり🌵 (@Lilium_Malaguld) October 4, 2017
「パンゲア大陸」5千万年後、オーストラリアが衝突?!
出典: http://karapaia.com
大陸同士がまた衝突するかもしれない?!
まだまだ先の話ではありますが、クリストファー・スコテーゼ氏によると、5千万年後には、オーストラリアが東南アジアに衝突するだろうと語っています。
現在のユーラシア大陸やアメリカ大陸など、四散している大陸は再び集まり衝突するというんですね。
そして、パンゲア大陸も新しくなり、「ノヴァ・パンゲア大陸」となるだろうとも言っています。
更には、南極大陸もまた、南米大陸とぶつかりながら、アフリカ大陸の隣に移動するらしいです。
人工衛星によって、大陸の移動などは観測されていますが、今の技術でもわかることは、かなり後の話ではありますが、パンゲア大陸は、再び出来るということなんですね。
また、地震学者のスーザン・ハフ氏によると、環太平洋造山帯の活動が、今後のプレート移動のカギを握っているとまで言っています。
地震大国でもある日本もまた、火山の活動が活発化していますが、それもまた長い目で見れば、一瞬の変動でもあるんでしょうね。
超大陸が出来上がる時には、稀に見る大地震が発生するとも言われていて、超大陸が出現することで、恐竜が絶滅した時と同じように、人間などの生き物にも多大な影響を与えることは間違いがありません。
2億5千万年後に、人類がまだいるのかは定かではないですが、地球の規模で考える時、私達人間の歴史は浅いとも言えます。
今でこそ霊長類の長として存在している人間ですが、将来いなくなる可能性もあるわけで。
その前に、世界大戦などで人類が絶滅なんてことにならないように、各国の首脳には頑張って欲しいですね。
三畳紀、大陸はひとつだった
— まい恐竜めも (@myDmemos) September 26, 2017
パンゲア大陸
パンゲア=ひとつの巨大な
白亜紀後期には現在の五大陸になる
「パンゲア大陸」プレートテクトニクスとは?
出典: http://www.hinet.bosai.go.jp
別名プレート理論とも呼ばれます。
プレートテクトニクスは、別名「プレート理論」などとも呼ばれ、1960年代後半に提唱された地球科学の学説のことです。
何枚かの固い岩盤(これがプレートです。)が、海溝に沈み込む事で重い力が加わり、対流するマントルに乗って互いに動くというのが、大まかな説明になります。
海洋底拡大説が提唱されたのは、1950年代~1960年代にかけてですが、この考えが後に、プレートテクトニクスにと発展していくわけです。
大陸移動説で証拠不十分だった、プレート移動の際の力についても解明され、ヴェーゲナーの説は一転脚光を浴びる形になりました。
とは言え、ヴェーゲナーの説では、プレートテクトニクスとは違い、大陸間の移動は、海底面を構成する地層の上を、大陸が滑り動く物とする説だったので、似て非なる物とも言われています。
大陸移動の実測は、電波星や衛星を用いた測量技術が発達したことから可能となり、多くの大陸が年数cmといういわば脅威的な数値で、移動していることも後の研究で明らかとなりました。
大陸移動説を提唱したのはアルフレッド・ウェゲナー。南アメリカ大陸の西の海岸線とアフリカ大陸の東の海岸線の形が似ていると気がついたことがきっかけになった。大陸が移動する原動力が何かを解明できなかったため、生きている間にその説が認められることはなかった。残念・・・。
— 橙花 (@anzaitouka) October 31, 2017
「パンゲア大陸」陸橋説とは?
出典: http://www.geocities.jp
日本が繋がっていたという事実はない?!
大陸移動説は定説となりましたが、実は日本にはこれに似た眉つばの説もあります。
それが、「陸橋説」と呼ばれるもので、簡単にご紹介しますと、
両大陸を連結する陸地が、かつて中間の海洋部分に橋のように存在していたという説の事です。
陸橋説では、日本がかつて大陸と繋がっていたなんて言われていて、今では否定される説ですが、当時は斬新に思われていたみたいですね。
両大陸をつなぐ大陸が、現在の南大西洋域に白亜紀まで存在したなんて、普通は否定しますよね?
科学的根拠は何もないわけですし。
海洋と大陸の地殻の違いを無視する説だったこともあって、大陸移動説に取って変わられたイメージもありますね。
超大陸が存在したのは、どうやら事実のようですが、今後超大陸が出来上がるとしたら、どうなるのか非常に行方が気になります。
「古代氷河期時代には日本は大陸と繋がっており、大陸人が日本に渡りそれから日本は大陸から島になった」という「日本列島陸橋説」はもう古臭い説であり、10年以上も前に学会では完全否定されているらしい。完全否定されている事を知らなかった私。
— 凡人のつぶやき (@bonchan1) October 3, 2015
まとめ:超大陸パンゲアとは?
学者達の提唱によって、存在が明らかになったパンゲア大陸は、今後また生まれることになるのでしょうか?
その頃まで人間が生存しているかどうかは定かではないですが、大きな地殻変動が起こる可能性は十二分にあります。
パンゲア大陸が作られる時には、大地震に見舞われるとも言われています。
もしかしたら、私達の子孫がパンゲア大陸を見届ける可能性もあるわけですね。
地震が起こったら、また新しい生命が生まれるきっかけになるかもと考えると、恐竜のように人類が滅亡する可能性もあるんですよね。
超大陸は、実際にあった!この説がヴェーゲナーの生きている時代に認められていたら良かったですね。