スーツのウールとポリエステル生地素材の違いは?100%と混紡どちらを選ぶ?

スーツの生地の素材を意識したことありますか?ウールとポリエステルが使われてるくらいは知ってるけど...。ウールのスーツは高そうだし、ポリエステルじゃダメなの?今回は二つの生地素材の違いや、似たデザインのスーツでもものによって違って得る理由について解説します。

スーツのウールとポリエステル生地素材の違いは?100%と混紡どちらを選ぶ?のイメージ

目次

  1. 1スーツの生地素材には主にポリエステルかウールが使われている。
  2. 2ポリエステルはウールに比べ硬く丈夫な生地素材
  3. 3硬めのポリエステルに対して、柔らかく身体を包み込んでくれるウールのスーツ
  4. 4生地の大敵・湿気!ポリエステルとウール、それぞれの素材でどう付き合っていく?
  5. 5クリーニングも生地にとっては実はダメージ。素材ごとの正しいクリーニング頻度を知りましょう。
  6. 6日頃のお手入れが、スーツを長持ちさせる秘訣!生地の傷みだけでなく臭い予防や、アイロンの代わりにも
  7. 7湿気はスーツの大敵です。汗をかきやすい夏、湿気のたまりやすいポリエステル素材は特に注意!
  8. 8お手入れのメリットについて、もう少し詳しく。ウールとポリエステル、素材ごとにやり方は変える?
  9. 9アイロンはシワを取るだけじゃない!生地を労わる、アイロンがけのメリット。
  10. 10ポリエステルとウールの特徴を踏まえて、生地素材の選び方を考えよう
  11. 11職種によるスーツの選び方1。シワはもちろん、取れないテカリに気をつけて!
  12. 12職種によるスーツの選び方2。毛玉が出るのはセーターだけじゃない!
  13. 13職種によるスーツの選び方3。機能面だけでなく見た目もやっぱり大事!
  14. 14そもそも高級感のあるスーツってどんなスーツ?
  15. 15ポリエステルのスーツとウールのスーツの色。実は素材によって生地の発色も違う!
  16. 16ポリエステルでもウールでも、自分にあった着こなしが大切。今まで気にしなかった素材の違いも楽しんで♪

スーツの生地素材には主にポリエステルかウールが使われている。

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お店でスーツについているタグを見たり、持っているスーツの内ポケットについている品質表示を見ると、スーツの素材は主にウールかポリエステルで出来ていることが分かります。
二つの素材が混ざっているものもよく見かけますね。

二つの素材の大きな違いは、生地の硬さにあります。
基本的に、ポリエステルは硬く丈夫であり、ウールは柔らかく滑らかな素材です。

お店でポリエステルのスーツとウールのスーツを、それぞれ表面を撫でるように触ってみるとすぐに分かると思います。

手触りにどこかシャリ感のあるポリエステルは硬くて丈夫な素材です。
生地自体がとても丈夫なので、立ったりしゃがんだり、歩き回ったりと、動くことの多い職種の方でも安心してガンガン着倒すことが出来ます。

滑らかな手触りのウールは柔らかくて軽い素材です。
軽くて柔らかな生地が身体をふわりと包み込むような着心地はストレスフリーで、仕事に一層集中できるかもしれません。

それではこれらの特徴から、二つの素材の違いについてもっと詳しく見ていきましょう。

ポリエステルはウールに比べ硬く丈夫な生地素材

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まず、ポリエステルの魅力は何といってもその丈夫さで、ウールにポリエステルを混紡することで、ウールの質感を保ちつつ生地の強度を補強することもあります。
ポリエステルとウールの混紡生地を作る理由は、コスト削減のためだけではないんです。

硬く丈夫なポリエステル生地はその硬さのためシワも出来にくいというメリットがありますが、反対に一度できてしまったシワを取りづらいというデメリットもあります。

また、確かに丈夫で長く着れると言えば着れるのですが、化学繊維のためお尻やヒジ等の周りとこすれやすい場所にテカリが出やすいという特徴もあり、綺麗に長く着る、となると少し難しいかもしれません。

ウールに比べ安価なため買い替えやすいのもポリエステルのスーツの魅力

ポリエステルは基本的に安価であり、ポリエステル100%のスーツは比較的買い求めやすい価格であることが多いので、色々なスーツを着てみたい、流行に敏感でありたいという方。
忙しくて手入れもなかなか出来なくて、傷んだら買い替えればいいかなという方に重宝するかと思います。

硬めのポリエステルに対して、柔らかく身体を包み込んでくれるウールのスーツ

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ウールの魅力はやはり生地の柔らかさ、滑らかさであり、着心地がとても良いです。座り仕事の方は長時間同じ姿勢でいることが多いため、スーツの着心地を重要視してみるのもいいかもしれません。

また、柔らかいためシワができやすいのですが、一度できてしまったシワもスチームをあてて簡単に取ることが出来ます。
柔らかいため、元の形に修復しやすいということですね。

ポリエステルよりもお高いウールのスーツだけど、長い目で見ればお得なことも多いんです

ポリエステルに比べると扱いに若干気を付ける必要があるかもしれませんが、ほんの少しの気配りでより長く着られるのがウールの魅力。
天然素材だから、ポリエステルよりもテカリだって出にくいです。
上手く使えば5年10年着られると言っても過言ではないでしょう。

少しでもスーツの着用ストレスを減らしたい方や、長い目で見た節約を考え、良いものを長く使いたい方に重宝するかと思います。
また服や靴の手入れが楽しいという方には、着るという目的以外の楽しみもあっていいかもしれませんね。

生地の大敵・湿気!ポリエステルとウール、それぞれの素材でどう付き合っていく?

出典: http://blog.suit-select.jp

さて、それぞれのスーツの、主に丈夫さについてここまで見て来ましたが、生地の強度そのものからくる丈夫さ以外に、スーツを長持ちさせる上でもう一つ大切ポイントがあります。

それは、吸湿性。

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ポリエステル混率が高いほど「熱がこもりやすい」

生地の織り方にもよりますが、ポリエステル混率が高いほどスーツの内側に熱がこもりやすくなり、湿気を逃がしづらくなります。
そのためスーツの裏地に汗が溜まりやすくなり、放置すると生地にダメージが蓄積していってしまいます。

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ウール混率が高いほど「湿気を逃がしやすい」

一方ウール100%、ウール混率高めのスーツは吸湿性に優れて内側の汗や湿気を逃がしやすく、生地が湿気によるダメージを受けにくいのが特徴です。
ウールのスーツはお手入れが大切と書きましたが、湿気に関して言えば乾きやすいので、かえってお手入れが簡単かもしれません。

また、裏地に汗が溜まりにくいので溜まった汗による汚れ、臭いが付きにくく、クリーニングの頻度を減らせます。
日頃のお手入れとは言っても毎日きちんとこなせばそう負担にもならないので、クリーニングに持っていく手間を省ける分、ウールのスーツの方が楽かもしれませんね。

クリーニングも生地にとっては実はダメージ。素材ごとの正しいクリーニング頻度を知りましょう。

また、定期的にクリーニングに出して汚れをきちんと落としてあげることは、スーツを綺麗に保ち、長く愛用するためにとても重要な事ですが、洗いすぎは良くありません。
クリーニングと言えど洗うことによるダメージはやはりありますし、ウール100%のスーツでは、クリーニングによって生地の油分がどうしても抜けてしまいます。
なので、日ごろのお手入れをしっかりしてクリーニングの頻度を減らすことは、スーツを長持ちさせることにもつながるのです。

クリーニングの目安は、ウール100%のものであれば、特に汚れてしまったりしなければ1シーズンに1度くらいが適切でしょう。
ポリエステル100%のものであっても特に臭いや汚れが気にならないようであれば1シーズンに1度程度で良いですが、ウール100%やウールの混紡されたものに比べるとどうしても汚れやすいので、気付いたときにクリーニングに出してあげるのが良いでしょう。

また、夏場は特に汗でスーツが汚れやすいので、頻度多めになるかもしれません。
季節ごとにウール100%のもの、ポリエステル100%のもの、混紡生地のものを使い分けるのもありです。
夏は特に傷んでも買い替えやすいという、ポリエステル生地のメリットが活きてくるかもしれません。
また、ウールの質感が欲しいときは、二つの素材のメリットが得られる混紡生地を選ぶのも一手です。

日頃のお手入れが、スーツを長持ちさせる秘訣!生地の傷みだけでなく臭い予防や、アイロンの代わりにも

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先程日頃のお手入れが大切と書きましたが、では、スーツの日頃のお手入れとはどのようなことをすればいいのでしょうか?

基本はきちんと干して、ブラッシングをすることです。
これだけで十分です。

消臭スプレー等ももちろん便利ですが、生地に異物を吹きかけるわけですから、長持ちさせるという意味では使わないのが一番でしょう。
とは言え、どうしても臭いが残ってしまっているようなら、使った方が良いですが...。

日頃のお手入れをきちんとすることは、クリーニングの頻度だけでなくシワを減らしクリースも復元してアイロンの頻度も減らせるので、アイロンがけが大変という方にも非常にメリットがあります。

では、順を追ってやり方やそのメリットを見ていきましょう。

ジャケットには厚手のハンガーを!ラペル等細かいところも丁寧にブラッシングを。

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まず、お家に帰ってきたらジャケットはなるべく厚手の、ジャケット用のハンガーにかけてください。

きちんとシワにならないようにハンガーにかけておくことで、シワ付き予防になるだけでなく、その日付いたシワをなくすことにもつながります。
柔らかいウール100%や、ウール混紡率高めのスーツでは、吊るしておくだけでまるでアイロンがけしたように、シワが綺麗になくなってしまうことも。

ただ、針金ハンガー等細いハンガーを使うと肩の辺りにハンガーの先端の跡が、ポコッと残ってしまうのでやめましょう。
ハンガーは必ず厚手のものを使ってください。

スーツをハンガーにかけたら、柔らかい毛(馬毛)のブラシで丁寧にブラッシングをしてあげてください。
ラペルやカラー(襟)周辺にも埃や塵が溜まりやすいので、丁寧に。
ブラシが無ければ手で払うだけでも違ってきますが、やはり天然毛のブラシが静電気も起こりにくく一番なので、一本持っておくと便利です。

美しいクリースがスラックスの命!逆さ吊りで手軽にクリース回復を。

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続いてパンツですが、もちろんスーツを買った時についてきたスーツハンガーにジャケットと一緒に掛けても良いですが、出来ればスラックス用にパンツハンガーを用意して、逆さ吊りしてあげると良いでしょう。

こうするだけで足の真ん中に入った折り線(センタークリース)が、パンツ自体の重さで復元してくれます。
ここでまたアイロンの手間が省けるわけです。

ハンガーに吊るしたら、ジャケット同様ブラッシング。
股やウエストの辺りに汚れが溜まりやすいので、忘れないようきちんとブラシをかけてあげてください。
少しやり辛いかもしれないので、こちらはパンツを履いたままのほうがブラッシングしやすいかもしれません。

湿気はスーツの大敵です。汗をかきやすい夏、湿気のたまりやすいポリエステル素材は特に注意!

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ジャケット、パンツ共にブラッシングが終わったら、クローゼットには仕舞わずに、日陰で風通しの良い場所に干しておきましょう。
次着るまでの間にしっかり湿気を飛ばして、スーツを休ませてあげましょう。


ちなみにブラッシング、ブラッシングと何度も書きましたが、これは湿気同様細かい埃や塵等の汚れをスーツに残したままにしておくと、いずれ臭いの原因になるからです。
毎日きちんと落としてあげましょう。

こうして書くとなんだか少し面倒そうですが...
(1)厚手のハンガーにかけて
(2)ブラッシングして
(3)風通しの良い場所に保管
細かい注意点を守って、これだけすればOKです。

毎日帰宅後、ものの5分もかけずに大切なスーツを綺麗に長持ちさせられるので、ぜひやってみてくださいね。

お手入れのメリットについて、もう少し詳しく。ウールとポリエステル、素材ごとにやり方は変える?

基本的にウールでもポリエステルでも、同じ方法で手入れしていただいて構いません。

ただ、天然素材であるウール(特にウール100%のもの)ではブラッシングによって埃や塵を落とすことで匂いや汚れを予防するだけでなく、虫食い予防にもなります。

生地からブラッシングによって虫の栄養となるものを取り除いてあげるわけですね。

また、ポリエステル100%やポリエステルこん棒率の高い生地はどうしてもテカリやすいですが、ブラッシングで生地の毛の流れを整えてあげることで、テカリ防止にもなります。

また、テカリ防止と同じ理由で、毛が絡まって起こる毛玉の防止にもなります。

アイロンはシワを取るだけじゃない!生地を労わる、アイロンがけのメリット。

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また、アイロンがけもスーツのお手入れにおいてたくさんのメリットがあります。

ウール100%の生地は天然素材のため、どうしても虫食いやカビ等の被害が起こりやすいですが、アイロンの熱によって虫や虫の卵が付いていても殺虫し虫食いを防げますし、熱による殺菌効果で臭いやカビを予防することにもつながります。

ブラッシングで防ぎきれない臭いや汚れは、クリーニングに出す前にアイロンで、というわけです。

汗をかきやすい夏場は特に汗汚れ等で虫やカビの栄養が付きやすいですから、暑い夏に少し大変かもしれませんが、意識してアイロンがけをしてあげてください。

時々はきちんとアイロンをかけて、生地を綺麗な状態に保ってあげてくださいね。

ポリエステルとウールの特徴を踏まえて、生地素材の選び方を考えよう

きっと今までスーツの選び方には、色柄とサイズしか気にしなかったという人も多いでしょう。
私も以前はそうでした。

これからはスーツの選び方の基準に、それらの特徴やメリットを加えて、自分にあった最高のスーツを手に入れられるようにしましょう。

冬場の生地素材の選び方。冬場はやっぱり起毛のウール!実用性だけでなく素材感を取り入れて

出典: http://www.global-style.jp

冬はやっぱり寒いですから、スーツの選び方に暖かさという要素を加えてみましょう。実際の暖かさはもちろん、見た目にも暖かそうなスーツを着ると季節感が出て良いでしょう。

オシャレや身だしなみに気を使っている人という評価にも繋がりますし、周りの人に温かみのある人という印象を与えられるかもしれません。

暖かそうなスーツと言えば、やっぱりウールの起毛生地のスーツです。
デザインも冬に映えて本当にカッコイイですし、起毛生地はやっぱり暖かい。

素材はやはりウールがオススメですが、いきなりウール100%は難しそうであれば、ウールの混紡されたものを取り入れてみましょう。
ウールを混紡することでポリエステルの生地でも質感が変わりますし、ポリエステルも入っていることによって丈夫な生地になると言うメリットもあります。

個人的には柄はストロングストライプがオススメです。
太目のストライプと起毛生地の相性は抜群です!

夏場の生地素材の選び方。買い換えやすいポリエステル生地を履き倒す?湿気に強いウール生地を大切に履く?

とにかく暑くて汗をかきやすい夏場は、生地素材の選び方も少し難しくなってきます。

買い換えやすいのがメリットのポリエステル取るか、汗をかくからこそ湿気対策のしやすいウールを選ぶか。

素材の選び方に好みや体質、どれだけお手入れできるかを加える他に、職種を考慮に入れるのも大切です。

事務のような一日のほとんどを冷房の効いた社内で過ごせるような職種なら夏でもそこまで大量の汗をかくこともないでしょうから、いつも通りの好みでスーツを選んで問題ないでしょう。

反対に外回りの営業のような、真夏の炎天下でたくさん歩かなくてはいけないような職種の方は、夏場でいくらお手入れをしても他の季節よりも早く傷んでしまいますから、割り切って夏はポリエステルもしくはポリエステル混紡率高めのスーツと決めてしまうのも一手です。

ただ、夏でも着たいものを着たい!というのが人情ですからお手元のスーツの枚数と相談して選ぶのもありです。

例えば5本のスラックスを持っているなら、どのスラックスも一週間に一回しか履かずに済むので、履いた後にきちんとブラッシングをして干して、一週間休ませて上げれば傷みはだいぶ減るでしょう。

職種によるスーツの選び方1。シワはもちろん、取れないテカリに気をつけて!

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さて、季節だけでなく自分の職種によっても、使いやすいスーツは変わってきます。

例えば座り仕事の方なら座った時のお尻や背中の部分にどうしてもシワが出来やすいですから、シワは出来るものと割り切って、シワの取りづらいポリエステルではなくシワの取りやすいウールの生地を選ぶのがオススメです。

しかしウールがオススメな理由は、シワの取りやすさだけではありません。

先ほども書いたように、化学繊維であるポリエステルではどうしてもテカリがでやすいです。

摩擦の強い部分。スラックスのお尻だけ、ジャケットの背中だけ、袖の肘だけツルツルテカリがあったら、カッコ悪いですよね?

「すぐテカリが出てしまうから、買い換える頻度が高いんだよね...。安めのポリエステルを選んでおこうかな。」
確かに賢い選択ですが、ここでウールを選ぶとポリエステルよりテカリは遥かに出にくいですから、スーツ自体が長持ちして買い替え頻度は確実に減ります。

職種によるスーツの選び方2。毛玉が出るのはセーターだけじゃない!

先ほどスーツの摩擦の多い部分にテカリが出てしまうと書きましたが、摩擦の多い部分にはテカリだけでなく毛玉も出やすいです。

毛玉はテカリよりもさらに色々な部分に出てきます。
イスや机と接する部分だけでなく、脇や股等、自分自身の身体と擦れる部分にも、毛玉は非常に出来やすいです。

さて、そもそも毛玉がどうして出来るかを簡単に説明すると、

(1)擦れ安い部分の生地繊維先端が、摩擦によって毛羽立つ。
(2)出来た毛羽同士が絡まりあって、固まって毛玉になる。

これが毛玉のメカニズムです。さらに毛玉のメカニズムにはもう一段階あって、

(3)出来た毛玉が自然に脱落する。

そう、毛玉は本来、ある程度自然に落ちてくれるものなのです。

ところで、ポリエステルとウール、どちらが毛玉が出来やすいと思いますか?
「セーターって毛玉出来やすいよね...。セーターといえばウールを使っているイメージだし、やっぱりウールの方が毛玉も出来やすいのかな?」

いいえ。
実は、ポリエステルの方が毛玉が出来やすいんです。

というより、柔らかいウールでは出来た毛玉も自然に落ちてくれやすいのですが、強度のあるポリエステルでは毛羽の先が強く絡み合って、大きな毛玉が出来やすく、出来た毛玉もなかなか落ちてくれないのです。

毛玉と言う点から見ても、長持ちを考えるのならウールを選ぶと良いでしょう。

また、毛玉に関して言えばポリエステルを混紡することによって生地強度が上がると言うメリットが、デメリットになってしまうので、毛玉が付きづらいものが良いということであれば、混紡ではなくウール100%のものを選んだほうが良いでしょう。

職種によるスーツの選び方3。機能面だけでなく見た目もやっぱり大事!

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ここまで素材の機能面による選び方を見てきましたが、服はやっぱり見た目が大事。

このページをここまで読んでくれたあなたです。
どうせならスーツの時だってオシャレしたいですよね?

では、スーツのオシャレとは一体どうすればいいのでしょうか?

色柄の組み合わせ?
靴がピカピカに磨かれている?
腕時計などの小物で勝負?

どれも大切ですが、スーツは元々紳士のための服。
フォーマルな場に相応しい、礼装です。
つまり、エレガントな高級感がとても大切なのです。

そもそもビジネスで使うスーツは略礼装ですが、だからと言って高級感が不要なわけではありません。

くたびれたスーツと、パリッと高級感のあるスーツ、どちらを着て仕事をしたいですか?
大抵の方は高級感のあるスーツが着たいでしょう。

営業等、社外の人に会う機会が多く、しかも自社の商品を売ったり契約をとらなければならない仕事では、見た目は思っている以上に重要です。
お客様や得意先からしたらあなたは会社の顔です。ビシッと着こなしたスーツで第一印象から相手からの信用をゲットしましょう!

「だけど、高級なスーツなんて手が出ない...。スーツの値段なんて上を見たらキリがないし...。」

大丈夫です。
高級なものを着なくても、高級感は出せるんです!

そもそも高級感のあるスーツってどんなスーツ?

出典: https://pixabay.com

では、高級なスーツとはどんなスーツでしょうか?

柔らかくて軽いスーツは、着心地もいいですが見た目にも滑らかさがあって高級感があります。

着ている人の身体に良く馴染む、仕立てが立体的なスーツは落ち着きや貫禄が出て、その人を頼もしく見せてくれます。

柔らかくて滑らかなのはウールの大きな特徴でしたね。
またウールの方が立体的な仕立てにも向きます。

高級感を演出するのであればウールのスーツがオススメです。

確かにウールはポリエステルに比べて割高ですが、きちんとお手入れすればその分必ず長持ちします。

安めのスーツを頻繁に買い換えるよりも、一度じっくり選んだ少し高めのウールのスーツの方が、最終的に安上がりだったなんてことはザラです。

もしかしたら、少し良いスーツを着て印象がもっと良くなったことで、昇進が早まって給料も上がるかもしれません。
コレは冗談ではなく、見た目の重要性は本当に高いですし、いいスーツに見合ういい仕事を出来るようにと、意識だって変わってきます。

ウールのスーツでも、基本的にはポリエステルのスーツの倍値以内で手に入ります。
倍以上長く着てあげればその分お得です。

ちなみにオススメのミルメーカーは「REDA」
生地の生産過程徹底して無駄を省いているメーカーなので、コスパが非常に優れていて、質の良さに対して非常に安価で、手軽にウールスーツの高級感を楽しめます。

ポリエステルのスーツとウールのスーツの色。実は素材によって生地の発色も違う!

実は二つの生地には素材の見た目の違いだけではなく、色柄の発色の違いまであるんです。

ポリエステルは発色がハッキリしていて柄がくっきり出やすいというメリットが、ウールでは発色が少しにじむ感じで、柄も少しぼやけた風に出やすいというメリットがあるんです。

もちろん、今は技術が進んでいますから、ポリエステルで少しぼかした色柄を出すことも、ウールでくっきりした色柄を出すことも出来ますが、豆知識として知っておいて損はないでしょう。

出典: https://flic.kr

ポリエステルは丈夫でシワになりにくいけれど、一度付いたシワはとれづらい。
発色がハッキリしていて、シャリ感もある。

ウールは軽く柔らかくて、シワは付きやすいけれどスチームで簡単に取れる。
発色が緩やかで、落ち着いたイメージを出しやすい。

実際の自分の内面や、なりたい自分のイメージに合わせて、スーツの素材(見た目)を選ぶのも面白いでしょう。

実際、人により差はあれど、着ている服はその人の立ち居振る舞いやキャラクターに影響を及ぼすというのが私の考えで、きちんと手入れしたスーツを着ている日と、ジーンズにブーツという日では、私は歩き方や身振り手振りが自然に変わってしまいます。

ちょっと奮発してお高めのスーツを買って、スーツに追いつけるように自分を磨く。なんて、楽しそうじゃありませんか?

それに職種に合わせて素材を選ぶのもオススメです。
事務職やSE等の座っていることの多い職種の方では、柔らかく着心地の良いスーツで、着用ストレスを少しでも減らすことは重要でしょうし、座っていればどうしてもスーツにシワが付いてしまいますから、シワを簡単に取れるウールが使いやすいでしょう。

営業等動くことの多い職種の方でも、季節をによって素材を変えるのもいいですし、とにかくあるいてたくさんの訪問先を周るのか、一軒一軒時間をかけて、長いお付き合いをしていくのかで、選ぶスーツは変わって来るでしょう。

ポリエステルでもウールでも、自分にあった着こなしが大切。今まで気にしなかった素材の違いも楽しんで♪

出典: http://otonaninareru.net

仕事で着る物だから。
着なきゃいけないから。
今まではそう割り切って、何となくスーツを着ていませんでしたか?

確かにスーツは、安いものを選んでもそれなりに値段が張りますし、パッと見どれも同じに見える物に、また仕事で仕方なく着ているものに、一生懸命稼いだお金をつぎ込むのは気が引けるかもしれません。

正直、上を見たらきりがありませんしね。

だけど、こうして素材一つとってみても、スーツってとても面白いんです。
着ているスーツに愛着があるだけで、仕事に一層身が入って、毎日がちょっと輝きだしてしまうようなものなんです。

確かなことは、あなたの上司やお得意先のお偉方は、物を見る目を培ってきていますから、あなたの着ているスーツは、あなたを判断するための一つの材料になっているということです。

何も高いものを買わなくていいということは、先ほども書きました。
まずは今あるスーツをが何で出来ていて、どんな風に着こなせるかを考えて、毎日の着用やお手入れを楽しんでみてください。

ぜひ、毎日着るスーツを楽しんで、仕事も人生ももっとエンジョイしてくださいね!

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