2021年07月14日公開
2021年07月14日更新
かわいい蛾?白くてモフモフ、まるでプードル…世界一綺麗な蛾【画像】
蛾は蝶とは違い気持ち悪い存在として見られていましたが最近では綺麗でかわいいとも言われています。特に一部の蛾の種類は蝶にも負けず劣らず綺麗でかわいいと言われています。そんな蛾の中からニシキオオツバメガ・モモイロヤママユ・オオミズアオ・プードル蛾をご紹介します。
目次
蛾はかわいい?気持ち悪い?
蛾は気持ち悪い昆虫だったが、、
蛾に対してどのようなイメージを抱いていますか?蛾は蝶と形が似ていますがそれぞれに対するイメージはかなり違ってくるかと思われます。蝶はほとんどの人が綺麗でかわいい存在と認識していますが、蛾は気持ち悪い・毒々しいというイメージを抱かれがちです。
蛾は綺麗・かわいいという意見が続出
そんなこれまで気持ち悪い存在と言われていた蛾ですが、最近では綺麗でかわいいと言う意見も聞こえてきます。それは全ての蛾の種類ではなく一部の蛾に対して「毛がモフモフしている」「色が綺麗」「目がかわいい」という意見が増えてきたことによります。
かわいい蛾ってどんな蛾?
今回はそんな綺麗でかわいいと言われている蛾の種類をご紹介します。また後半では蛾に対するスピリチュアルな意味も併せてご紹介しますので最期までご覧ください。
世界一綺麗な蛾:ニシキオオツバメガ
まるで蝶の様な蛾:ニシキオオツバメの画像
まず最初にご紹介するのは「世界一綺麗な蛾」と言われているニシキオオツバメガです。ニシキオオツバメガはアフリカ東岸沖のインド洋に位置するマダガスカル島の固有種です。ニシキオオツバメガは現在ツバメガ科に分類されていますが「世界一綺麗な蛾」と称される程に綺麗な羽を持っているため発見当初はアゲハチョウ属(Papilio)に分類されていました。
光沢を帯びた大きい羽
ニシキオオツバメガの成虫の大きさは羽の長さを全て含めて75ミリから90ミリです。ニシキオオツバメガの羽は黒を基調として緑の縦帯が入っており、見る角度によって赤や紫などの様々な色に変化します。ニシキオオツバメガの羽は全体的に光沢を帯びていますが、表より裏面の方が光沢を帯びた面積が広いと言われています。
ニシキオオツバメは有毒
蛾は本来夜行性の昆虫ですが、ニシキオオツバメガは昼行性であることが特徴的です。ニシキオオツバメガ以外にも昼行性の蛾はいますが、それらの蛾と同じくニシキオオツバメガも有毒の種類です。マダガスカルに住む現地民はニシキオオツバメガのあまりの綺麗さからAdriandolo (高貴なる蝶)やLolonandriana(高邁なる精神) と呼ぶそうです。
スカイツリータウンに展示
出典: http://ticket-news.pia.jp
ニシキツバメガは過去に日本で展示されたこともあります。2014年7月19日から8月17日まで東京スカイツリータウンで開催された「大昆虫際in東京スカイツリータウン」にて展示されていました。「世界一綺麗な蛾」ニシキツバメガの名前が日本に知れ渡ったのはこれがきっかけとされています。
ピンク色の綺麗でかわいい蛾:モモイロヤママユ
モモイロヤママユ=英名ロージー・メープル・モス
羽のデザインが綺麗だと言われている蛾は多数存在しますが、モモイロヤママユは体全体がピンク色でモフモフしていることから「かわいい蛾」と言われています。モモイロヤママユは英名をロージー・メープル・モスと呼び北米の地域に生息しています。モモイロヤママユ(英名ロージー・メープル・モス)の学名はDryocampa rubicundaです。
ロージー・メープル・モスはメープルが好き
モモイロヤママユはヤママユ蛾の中まで「ロージー・メープル・モス」という名前の通りメープルの木に止まっている姿をよく見かけます。モモイロヤママユの体長はオスが3から4センチでメスが4から5センチなのでメスの方が若干大きいです。
モモイロヤママユの幼虫画像①
出典: http://karapaia.com
こちらはモモイロヤママユの幼虫の画像です。見てわかる通り幼虫の頃はピンク色は一切なく黄色がかっています。
モモイロヤママユの幼虫画像②
出典: http://karapaia.com
こちらはモモイロヤママユの幼虫が少し成長した姿の画像です。ここから成虫になり、ピンク色のかわいいロージー・メープル・モスへ変化します。
綺麗で白い蛾:オオミズアオ
白い羽のオオミズアオの画像
オオミズアオは白い羽と大きい体を持っているので綺麗な蛾と言われています。オオミズアオの成虫は全体の大きさが80から120ミリなので蛾の中でもかなり大きい存在と言われています。オオミズアオは若干緑がかった白い羽が綺麗なので学名に「ギリシャ神話の月の女神アルテミス」と称されています。
オオミズアオの生息地は日本
オオミズアオは日本に生息しています。オオミズアオの生息地は北海道から九州までとかなり広く、活動期間は幼虫の頃が4月から8月頃で冬の時期に繭を作り中で過ごします。その後オオミズアオの成虫は初夏と真夏の時期によく見かけます。
オオミズアオの飼育は可能?
オオミズアオの綺麗な白い羽と大きい体に魅了されて飼ってみたいと思っている人も多いようです。しかし残念ながらオオミズアオは飼育には向いていません。なぜならばオオミズアオの成虫の寿命は約2週間程度しかないからです。その原因はオオミズアオの口は退化しているため食事を取らないからです。
どうしても飼いたいなら
どうしてもオオミズアオを飼いたいという方は幼虫を見つけて飼育するという方法があります。オオミズアオは卵から成虫になるまでは約1年間かかります。しかしそれでもオオミズアオの綺麗で白い羽と大きい体を拝めるのは変わらず2週間程度です。
オオミズアオとオナガミズアオ
綺麗で白い羽と大きい体が特徴的なオオミズアオですが、オナガミズアオというかなり似た種類の蛾も存在します。これら2種類はあまりにも似ているため素人では見分けを付けるのが難しいと言われています。見た目の違いを強いて言うならばオナガミズアオの白い羽は若干青みがかっていて、木に止まった際に羽を完全に広げずに八の字の状態にします。
オオミズアオは絶滅種?
ちなみに、一部ではオオミズアオを絶滅危惧種だと思っている方もいるようです。しかしオオミズアオは絶滅危惧種ではありません。オオミズアオの幼虫は桜の葉と食べるので桜がある場所ならよく見かけます。特にオオミズアオが多く生息している場所としては高尾山が挙げられます。
注目の綺麗でかわいい蛾:プードル蛾
まるでプードルの様な?画像
出典: http://twisave.com
かわいい蛾と言えば先程ご紹介したモモイロヤママユ(英名ロージー・メープル・モス)が人気ですが、それに負けず劣らずかわいいと言われている蛾がいます。それは「プードル蛾」と呼ばれる種類の蛾です。正式な学名はまだありませんがフサフサした毛並みがプードルの様に見える為「プードル蛾」と呼ばれています。
最近発見された種類
出典: https://www.pinterest.jp
プードル蛾はキルギス共和国の動物学者アンカーさんによって画像がネット上に公開されました。そのかわいい姿に「まるで鳥やプードルの様な毛並みで蛾なのにかわいい」と評価され、話題となりました。プードル蛾の英名はその名の通り「Poodle Moth」と呼びます。プードル蛾は主にベネズエラに生息しています。
プードル蛾はドクガ科
出典: http://photozou.jp
プードル蛾はリンゴドクガ(英名Calliteara pudibunda)と同じ種類と言われています。リンゴドクガはドクガ科で名前に「ドク」と付いていますが有毒種ではありません。リンゴドクガ自体は日本にも生息しています。
蛾のスピリチュアルな意味とは?
スピリチュアルでは気持ち悪い存在?
これまでかわいい蛾や綺麗で大きい蛾などをご紹介してきましたが、蛾のスピリチュアルな意味を調べてみるとかつての気持ち悪いイメージと同様にあまり良い意味では扱われていないようです。
蛾の意味:護りと誤解
スピリチュアルにおいて蛾は「護りと誤解」を意味します。誤解とは「自分が他人を誤解する事」と「他人が自分を誤解する事」の2つを意味します。しかしスピリチュアルにおいては他人との誤解の原因は、自分が自分自身を誤解していることが原因であると言われています。
電灯への誤解
出典: http://www.ikst.com
なぜ蛾がスピリチュアルにおいてこのような意味があるのかというと、蛾は夜の電灯に群がっているイメージがあります。蛾は電灯の光が自分にとって本当に必要なものなのかどうかも考えずに群がります。場合によっては周囲の蛾とぶつかったり電熱で火傷することがあっても、それでも電灯に群がります。
人間は何かと誤解しがち
この蛾のイメージを人間に置き換えると様々な物事を誤解している人と似ています。よく人は「自分が○○だと思っているから、△△はこうあるべきだ。」と考えます。一度その考え方を決めてしまうと例えそれが間違っていたとしても気付けずにいることが多いです。その様な考え方はスピリチュアルにおいては無心で電灯に群がる蛾と同じです。
綺麗でかわいい蛾について:まとめ
いかがでしたでしょうか。蛾は昔から気持ち悪い存在として知られていましたが現在はニシキオオツバメガやロージー・メープル・モスの様に綺麗な蛾・かわいい蛾が人気を呼んでいます。プードル蛾に関しては最近発見された蛾として知られています。もしかしたら今後も新たな綺麗な蛾・かわいい蛾が発見されるかもしれません。