2021年05月20日公開
2021年05月20日更新
拷問器具「苦悩の梨」とは?使い方や使用画像まとめ
「苦悩の梨」と呼ばれる拷問器具をご存知でしょうか。様々な拷問器具の中でも「内部から人体を破壊する」という特殊な拷問器具になっています。ここでは中世ヨーロッパで使用されたとされる「苦悩の梨」の使い方や使用画像をご紹介します。
目次
「苦悩の梨」とは
苦悩の梨とは、中世のヨーロッパで使用された拷問器具です。
器具の形状が果物の洋梨に似ていることから、「苦悩の梨」という名前が付けられるようになりました。一度、「苦悩の梨」を知ってしまうと、洋梨がトラウマになってしまいそうなほど恐ろしい拷問器具です。
「苦悩の梨」の使い方としては、人間の口・肛門・膣(女性器)に挿入して使用される拷問器具です。
拷問器具の中では比較的、持ち運びがしやすく、内部から人体を破壊するため、外見から拷問した跡が見つからないというのが特徴的です。特に女性に対して拷問を行う際に使用されることが多かったようです。
拷問具の中でも「人体内部から破壊」するという特殊な拷問器具です。想像を絶する苦痛をあじあわせることが可能です。
「苦悩の梨」という名前の由来は、器具の形状が「洋梨」に似ていることから
「苦悩の梨」という洋梨からの名前にネーミングセンスを感じます。たしかに洋梨に似ている形状になっています。洋梨が食べにくくなってしまいます。
「苦悩の梨」の使い方
苦悩の梨の使い方
「苦悩の梨」の使い方について説明します。
苦悩の梨は口・肛門・膣のいずれかに挿入することが可能です。
使い方としては、「穴」に苦悩の梨を挿入した後に、取って側のネジを回すことによって、本体が縦方向に3つまたは4つに分かれていくようになっています。
そうすることで、徐々に挿入した「穴」が開いていき、内部から人体を破壊を破壊することができます。口・肛門・膣が感じる苦痛は想像すらできません。苦悶の梨とも言い換えることができます。
使い方イメージは、傘を「穴」に挿入し、体の中で開くような感じです。想像しただけでも、気持ちが悪くなってしまいます。洋梨が食べられなくなってしまいそうです。
苦悩の梨は鉄製で作られておりいわば鉄梨です。そのため、時には苦悩の梨を火あぶりににしてから口・肛門・膣に挿入する使い方もあったのではないかと考えられています。
「苦悩の梨」を使用されたものは、陵辱される辱めと、想像を絶する苦痛を感じることになります。
「苦悩の梨」は内部から人体を破壊する
苦悩の梨の特徴は、内部から人体を破壊するということです。
多くの拷問は外部から人体を傷つけて拷問を行いますが、苦悩の梨は体内部に挿入して内部から人体を傷つけていきます。
人は外部からもたらされる外的苦痛に多少耐えることも可能かもしれません。しかし、人体内部は鍛えることも難しいために、その苦痛に耐えることはまず不可能といっていいでしょう。行使されたものは文字通り地獄の苦痛を味わうことになります。
また、性器または肛門に対して異物を挿入することは本人にとって非常に辱めを感じることです。
陵辱される屈辱と内部から人体を破壊されるという、身体的にも精神的にも強烈な苦痛を与えることが可能です。
「苦悩の梨」の器具のなかには写真のように先端に棘があるものもあります。挿入時点から耐えがたい苦痛を与えることが可能です。
「苦悩の梨」の使用対象者
「苦悩の梨」を使用して執行される対象者はある程度決まっていました。
主に3つ対象とされる人物は大きく分けて3つあります。主に宗教的なタブーを犯してしまったものに対して「苦悩の梨」が使用されていたようです。
対象者① 神への冒涜行為した者
1つ目は「宗教または神への冒涜行為を働いた者」
当時は宗教が絶対的な力を持っていました。そのため、宗教や神への冒涜行為は重罪とされていました。
冒涜行為を働いたものには二度とその冒涜行為ができないように、苦悩の梨を「口」に入れ拷問を行ったとされています。
対象者② 同性愛者
同性愛も神への冒涜行為と同じような重罪でした。
同性愛者には「肛門」に苦悩の梨を使用したとされています。身体的な苦痛はもちろんのことでしたが、彼らの自尊心をも破壊しました。
対象者③ 魔女
魔女とみなされたもの、他にも不貞行為、売春などの行為を行った女性に対しても行われました。
女性の場合は「膣」に苦悩の梨を挿入し陵辱するような形で拷問を行っていたとされています。
「魔女狩り」と「苦悩の梨」
魔女狩り
宗教が今よりも重んじられていた当時の人々は「悪魔」の存在を信じ、悪魔を契約を交わした人物、いわゆる「魔女」を排除しようしようとしました。いわゆる「魔女狩り」といわれる虐殺のことです。
「魔女」は異性をたぶらかす者、作物を多く得ることができた者、などなんでもありで、結局のところ当時の人々にとって「魔女」の意味概念はあいまいでした。最終的には、人々が気に入らない行動をとれば、「魔女」の疑いを持ちかけられてしまうことも多かったようです。
「魔女狩り」が起こってしまった要因は諸説ありますが、いわば集団ヒステリーや集団パニックのような現象が起こってしまった説が有力です。
特に、占い氏などが「魔女」として「魔女狩り」の対象となることも多かったようですが、なかには普通の一般市民にも「魔女」の疑いがかけられ、処刑されてしまったようです。
因みに、「魔女」という名称のため「魔女は女性」と思われがちですが、実際には男性も少なからず存在していたようです。
「苦悩の梨」は特に魔女狩りを行う際に使用されていたと考えられています。
当時は女性が悪魔と性交した時に魔女となるという迷信が存在していたため。悪魔と性交したとされる女性に「魔女の楔」として使用されていたと考えられています。また、「苦悩の梨」を使用し膣を破壊することで「魔女」の誕生を防いでいたと考えられます。
「魔女」は「苦悩の梨」の拷問にかけられるという「魔女」に対しての牽制の気持ちもあったのでしょうか。
「苦悩の梨」は実際には使用されていなかった!?
「苦悩の梨」が発明された当初は、技術的に人体を破壊できるほどの強度を持たせることができていたのかは正直にいうと微妙なところです。
というのも、人体は思っているよりも「強度」があります。仮に口・肛門・膣の中に「苦悩の梨」を挿入して「穴」を広げようとしてもネジまたはバネが故障してしまい、医学的にも実用的ではなかったのではないかと考えられています。
というよりも、肛門・膣に関しては挿入できることさえ困難ではなかったのでしょうか。
出典: http://otajo.jp
苦悩の梨は自白用として使用されていた可能性も
上記でも紹介したように、現代医学からの観点・そして当時の技術力から考えると、「苦悩の梨」は耐久性を疑念されていました。
しかし、口の中を開けるくらいのことはできると考えられており、主に尋問者に恐怖感を与えるために使用されていたのではないかと考えられます。
「苦悩の梨」を見せつけることによって恐怖感を植えつけ、尋問者を自白させる際に使用されたのではないかと考えられています。
口に使用した場合の「苦悩の梨」画像
口に入れられ、苦悩の梨が展開していけば、為すすべもなく口の中が拡げられていきます。口から出る唾液を止めることはできず、屈辱的な表情になってしまいます。
「苦悩の梨」が競売される!?
フランス・パリのフェルナン・メイソニナー博物館に「苦悩の梨」は展示されています。
フランス最後の死刑執行人、フェルナン・メイソニナーはこれまでに「苦悩の梨」を含む300点ほどの拷問器具を収集していました。
その拷問器具のコレクションが2014年の4月にオークションとして競売されることになりました。オークションで得た金額はすべてメイソニナー遺族に渡される予定でした。
強い反発を受け中止に
しかし、「不道徳」「歴史問題物」とフランス国内外の人々、そして人権団体から強い反発を受け、2012年3月に拷問を器具コレクションの競売は中止されました。
確かに、中には拷問器具を実際に使用してしまうことも考えられるので一般の人々の手に渡ることは是非とも避けていただきたいです。
その他、様々な拷問器具
異端者のフォーク
短いベルトで固定された両端が尖ったフォーク。
両端のフォークがそれぞれ顎と首の付け根あたりに突き刺さる形になります。もちろん手足の自由はありません。
本人は頭や体を動かすとフォークが突き刺さるため、少しも動くことができません。それだけでなく、睡眠をすることもできず、疲れて頭を下げようとするとフォークが突き刺さってしまいます。
そのこともあり、「異端者のフォーク」を使用した場合、長期に渡って放置します。
審問椅子
椅子の材質は木材・鉄製の場合があります。
椅子に座ったとしても致命傷を与えることなく持続して苦痛を与えることができます。ある程度時間が経つと、椅子を揺らしたり、腕・足などを殴打し、さらなる痛みを重ねることができます。
拷問器具「苦悩の梨」:まとめ
中世ヨーロッパで使用された拷問器具「苦悩の梨」をご紹介していきました。もしかすると、洋梨が好きな人にはげんなりしてしまう内容だったかもしれません。
「苦悩の梨」が本当に使用されていたのかは定かではありませんが、もし使用されていたと考えると本当に恐ろしくなります。考えるだけで身悶えしてしまいます。
拷問器具はとても残酷で恐ろしいものと分かっていながらも、それ故に魅力を感じてしまうのが恐ろしいとことです。
拷問器具は「苦悩の梨」の他にも多種多様に存在しており、普通の人間が考えることができないような想像を絶する痛みや恐怖を伴うものが存在しています。
もしかすると、それらは今でも使用されているかもしれません・・・