2021年08月30日公開
2021年08月30日更新
元少年A酒鬼薔薇聖斗の現在|整形・結婚して子供がいる?
酒鬼薔薇聖斗、サカキバラ、と言えば1997年の神戸連続児童殺傷事件を思い出す方も多いでしょう。中学生で2人を殺した犯人、酒鬼薔薇聖斗は現在罪を償い、社会に出てきています。酒鬼薔薇聖斗の現在について、関連人物の現在について紹介しています
目次
神戸連続児童殺傷事件
元少年A、酒鬼薔薇聖斗が起こした事件です。酒鬼薔薇聖斗とは当時犯人が犯行声明文に記していた名前であり、そのため酒鬼薔薇聖斗事件と呼ばれることもあります。1997年5月27日、切断された11歳の男子児童の頭部が、神戸市須磨区の小学校正門に遺棄されていました。行方不明になっていた少年であることがすぐに判明し、深く切り裂かれていた男子児童の口の中に、酒鬼薔薇聖斗という名前での犯行声明文が入れられていたという殺人事件です。
酒鬼薔薇聖斗は男児殺害の前から、女子児童に対する暴行事件を起こしており、うち一件では児童は死亡しています。酒鬼薔薇聖斗がそれらの暴行に関わっていたことも、神戸連続児童殺傷事件で捕まったことで判明しました。酒鬼薔薇聖斗は当時、中学生でした。暴行殺人事件を起こしたのが中学生であったことは、社会に大きな影響を与えました。
死刑にはならなかった
少年Aこと酒鬼薔薇聖斗は、4人の女子児童に暴行を加えてうち1人を死に至らしめていますし、男子児童を殺害しています。2人殺しているので死刑の可能性はありましたが、酒鬼薔薇聖斗が当時中学生だったこと、精神鑑定の結果から医療少年院へ送致となりました。その後更生のためのプログラムを受けていました。現在は少年院も出ています。
元少年Aの酒鬼薔薇聖斗の現在
整形
酒鬼薔薇聖斗は中学生が重大事件を起こしたことで、注目されていました。ネットでは当時の写真も出回っており、そのためか医療少年院を退院してから何度か整形していると言われています。現在も酒鬼薔薇聖斗と検索すれば、ネット上で彼の最近の写真が出てきますが、確かに整形しているように見えます。唯一、整形できないと言われている耳の形は、現在も少年Aと呼ばれていた頃のままです。
本名は?
医療少年院退院してから整形したように、現在の元少年A酒鬼薔薇聖斗は身元引受人を変え、その身元引受人と養子縁組をして名前を変えています。姓名はともかく名前までは本来変えられないのですが、酒鬼薔薇聖斗の場合は本名を変えることが認められたのでしょう、現在の名前は全て変わっていると考えられます。出身地や学歴なども偽物のプロフィールを用意され、新しい人生を送っているといいますが、週刊誌にはその所在を突き止められてしまいました。
四国
実は、少年院を出所した元少年Aこと酒鬼薔薇聖斗には、四国の松山でその後生活しているという情報がありました。その後別の場所に住んでいることが判明していますので、実際に一時期四国にいたことがあるのか、それとも情報自体が誤っていたものなのかは分かっていません。
絶歌
『絶歌』神戸連続児童殺傷事件元少年A、つまり酒鬼薔薇聖斗が執筆したものが現在本として出版されています。表紙には「1997年6月28日。僕は、僕ではなくなった。」とあります。1997年6月28日は、酒鬼薔薇聖斗が神戸連続児童殺傷事件で逮捕された日のことです。
内容は元少年A酒鬼薔薇聖斗の生まれてから最愛の祖母が亡くなったこと、猟奇殺人犯たちへのあこがれ、事件をへて家族たちと面会したときの心境、少年院から出た後の生活についても触れられています。最後には遺族への謝罪の気持ちも書かれていますが、現在もなお元少年A酒鬼薔薇聖斗として彼が注目を集めてやまないのは、本の出版があったことも一因ではないでしょうか。
週刊文集
2016年12月、週刊文春は現在の元少年Aこと酒鬼薔薇聖斗を独占スクープとして現在の写真や、彼と相対したときのやりとりについてスクープ記事を発表しました。最初は別人であると否定していたようですが、そのうち「顔を覚えたぞ」などの脅しともとれるような言葉を言っていたと書かれていました。
はっきりとした現在の写真は載っていなかったのですが、現代はネット社会です。電車内の酒鬼薔薇聖斗の写真ですぐに彼の乗っている沿線が特定され、モザイクがあっても見えている特徴からだいたいの住所までも判明してしまいました。
東京
週刊文春がでた当時、元少年A酒鬼薔薇聖斗は足立区に住んでいたようなのですが、住所もだいたいバレてしまったために引っ越すことになり、現在は東京都内、関東圏を移動しているという噂もあるため、どこにいるかは分かりません。人を隠すなら人が多いところが一番ということもあり、現在も人口の多い東京にいる可能性は高そうです。
ネットサイトも公開していた
酒鬼薔薇聖斗が匿名で開設していたサイトが判明しています。『存在の耐えられない透明さ』というホームページだったようですが、現在は閉鎖されているので見ることはできません。元少年Aとしてプロフィールを載せており、ギャラリーでグラフィック画像やイラストなどを公開していた模様です。
酒鬼薔薇聖斗の現在の結婚事情
少年院を出てから働いていたという酒鬼薔薇聖斗は、現在結婚していると言われています。相手については一般人でもありますし、情報が公にはなっていません。理解しがたい面もあるかもしれませんが、犯罪者にはファンがつくことがあります。酒鬼薔薇聖斗にも事件当時から女性ファンがついており、一説では現在の彼の妻はファンの女性ではないかと言われています。
子供
子供については、神戸連続児童殺傷事件元少年Aとして出版した本の中で触れているということなので、結婚して現在は子供がいると考えられます。その本の中では、働きにでた先で知り合った人の子供を見て自分が殺した女児や男児のことを思い出して逃げ出してしまった、というような記述もあります。自分の子供を持つようになった今、彼は自らの罪についてどう考えているのでしょうか。
酒鬼薔薇聖斗の母親の現在
酒鬼薔薇聖斗が本を出版していることは紹介しましたが、現在母親も手記を出版しています。タイトルは『「少年A」この子を生んで…』というものです。実は酒鬼薔薇聖斗だけでなく母親も批判されることか多いのですが、この本によってかなりの印税が入ったようなのに、それを被害者遺族に支払っていないからだとされています。
印税を遺族に支払わない理由を「弟たちの大学進学費用」と話していたそうなのですが、実際には豪邸を建てて現在住んでおり、その支払いにあてたといわれています。事件後の民事裁判で被害者遺族に対し損害賠償が発生しているのですが、このときも「毎月2万円ずつ」という発言をして裁判官に叱られたといいます。
元少年A酒鬼薔薇聖斗の起こした事件の遺族の現在
2017年5月に犯罪被害者や遺族を支援する団体が開いた集会において、酒鬼薔薇聖斗が元少年Aとして匿名で手記を出版したことを批判しています。出版前に遺族への謝罪や了解を求めるということもなかったようで、遺族は家族を酒鬼薔薇聖斗に殺されたことで一度被害を受け、手記を発表されて2度目の被害を受けたと話しています。自分が殺した人間を使って金儲けをしているというような批判もあり、遺族にとっては何も解決していないことがうかがえます。
犯罪加害者による本の出版などに規制を求めたいとされていますし、今後はこのような活動をされていかれるのでしょう。
罪を償うということ
酒鬼薔薇聖斗は、神戸連続児童殺傷事件での罪を償うために医療少年院に送致され、退院したので罪を償ったということになっています。本来ならば、更生に向けて順調に歩んでいてもおかしくなかったのでしょうが、現在でも酒鬼薔薇聖斗の情報が拡散され、どこにいるのかなどのやりとりが行われているのは、社会は彼をいまだ許していないということなのでしょうか。
まず、手記の発表という問題があります。被害者遺族の反感があることを考えると、加害者側が被害者を利用するようなことは、遺族にとってとうてい許容できることではないでしょうし、本人への注目を再び集めることにもなってしまいました。
サムの息子法
『サムの息子法』は、アメリカのニューヨーク州で1977年に制定された法です。内容は、犯罪加害者が自らの犯罪について出版・販売での利益を得ることを阻止するというものです。現在の日本にはこういった法がありません。
加害者の更生も大事ですが、日本では最近よく言われているように被害者や遺族に対して加害者ほど大切にはされていない、と感じる人が多いです。その1つにこのような法がないこともあるでしょう。被害者や遺族がもっと尊重されるように、そして罪を犯して更生した加害者が2度と罪を犯すことのないよう祈るばかりです。