2021年03月30日公開
2021年08月13日更新
ユーモアがある人の特徴とは?ユーモアのセンスを身に着ける方法を紹介
相手が10人でも100人でも皆を笑わせるような「ユーモアがある人」と言われたくないですか?この記事では、面白い芸能人を実例に挙げながら、ユーモアがある人の特徴やユーモアセンスと語彙力を身につける方法を紹介しましょう。あなたも人気者になれます!
ユーモアとは?
ユーモアがある人、つまり面白い人はどんな人からも好感度が高く、恋愛においても「イケメン」と同等くらいに人気者。しかし、いざ面白いことを言って人を笑わせようと思っても、なかなか難しいと感じる人は多いでしょう。
本を読んでユーモアセンスを磨こうと考えても、その本が全く面白くなかったという場合があります。それだけ笑いというものは難しいのです。それでは、ユーモアについてあらゆる角度から詳しく見ていきましょう。
ユーモアの意味
そもそもユーモアとは何でしょうか。簡単に言うと「人を和ませたり笑わせる、上品で気の利いた洒落」という意味になります。どのようなものがユーモアかという定められた定義は特にありません。
ユーモアセンスの光る人は、人を楽しい気持ちにさせます。ユーモアがある人は人を傷つけるようなことを言いません。ユーモアとふざけは違います。
ユーモアセンスのない人は、すぐ下品ネタに走る癖がありますが、ひんしゅくを買っていることに気づいていません。ダジャレはタイミングさえ合えばホームランになりますから「オヤジギャグ」とバカにするのは間違いでしょう。若い人もダジャレはよく飛ばしています。
ユーモアの由来・語源
ユーモアの語源や由来は色々語られていますが「湿気」や「体液」を意味するラテン語の「フモール」に由来するという説があります。この「フモール」が中世の医学用語で「ユーモア」という言葉として用いられていました。
血液など体液に変化を与えることで人の気質が変わり、笑いにも繋がるということですが、少し強引な気もします。
もう一つ、ヒューマン(Human)が変化してユーモア(Humour)になったというのはなるほど納得できます。つまり、ユーモアというのは、もともと人間的なもので、他を思いやる潤滑油なのです。
ですから「こいつバカなんですよ」と後輩のバカさ加減を語って笑いを取ろうとするのはユーモアとは言いません。ユーモアがある人は自分を三枚目にして笑いを取るものです。
ユーモアとジョークの違い
ユーモアとジョークは同じ意味なのでしょうか。最初に説明しました「上品で気の利いた洒落」がユーモアですから、下品ネタもあるジョークとはやや意味が異なるでしょう。
風刺の利いたジョークをブラックジョークといい、アメリカ人が得意ですが、日本人でもブラックジョークを得意とする毒舌家は結構います。それを言ったらおしまいという誰もが思っているけど、言わないことを言ってしまうのがブラックジョークです。
ビートたけしさんもブラックジョークを連発し、毒舌漫才でブレイクしましたが、ユーモアセンスがあるからビッグスリーとして長年トップのまま君臨しているのでしょう。
ユーモアとギャグの違い
ユーモアとギャグも同じようで違います。ギャグは「アジャパー」や「ガチョーン」のようにその人独自のお笑いネタのことです。挙げた実例が古過ぎるという指摘が聞こえてきそうなので、最近でもないですが「そんなの関係ねえ」や「ワイルドだろ」があります。
ギャグを飛ばして人を笑わせる人も「ユーモアがある人」といえるでしょう。ギャグはお笑い芸人だけの専売特許ではありません。一般人も「蒼白が顔面になってしまった」などギャグを飛ばす人は多いです。
今は、ユーモアもジョークもギャグも同じ意味で使われていますが、面白いことは良いことです。ユーモアがある人は常に面白いことを考えています。
ユーモアがある人の特徴
それでは具体的にユーモアがある人の特徴を見ていきましょう。将棋は上手な人と対戦すればするほど上達しますが、面白い人の話を聞くことも「ユーモアがある人」になる近道です。
ユーモアがある人とはどんな人でしょうか。色々な実例やユーモアセンスの光る芸能人を挙げながら、ユーモアがある人の特徴を探っていきましょう。
頭の回転が早い
ユーモアがある人は頭の回転が早いです。台本がないフリートークではほとんどアドリブですから、ユーモアがある人は瞬時に面白い言葉で切り返すユーモアセンスが光ります。こういう芸当はやはり頭の回転が早いからこそできるのでしょう。
テレビ番組で「最近の若者言葉は乱れているか」というテーマで討論した時、国語辞典で有名な金田一京助先生が「若者言葉は決して乱れていません」と主張しました。すると堺正章さんが「なるほど。乱れているのは先生の髪型だけですか?」と言って皆大笑いです。
ボキャブラリーが豊富
ユーモアがある人はボキャブラリーが豊富です。ボキャブラリーとは語彙のことで、ユーモアセンスのある面白い人は的確な言葉を発します。笑いはテンポが大事ですから「えーと、何て言えばいいかな」と言葉が浮かばないと受けるチャンスを逃してしまうでしょう。
ユーモアがある人はポンポンと面白い言葉が浮かんで来ます。これは天性のユーモアセンスともいえますが、努力してユーモアセンスを磨いた人も多いので、面白い話をして皆を笑わせたい、笑顔にしたいという明るい気持ちがあれば、技も磨かれるでしょう。
語彙力を鍛える方法は後で語りますが、多くの言葉を知っているというのは「ユーモアがある人」になるための大事な条件といえます。
表情や表現力が豊か
どんなに面白いことを言ってもずっと真顔だと、聞いている人たちは笑っていいのか迷ってしまいます。やはり面白い話をする時は笑みを浮かべて話すのが良いでしょう。ユーモアがある人は表情が豊かです。
落語は1人で何役もこなすので、その役柄によって瞬時に声色や表情が変わります。まさに芸術の域ですが、一般人でもエピソードをストーリー仕立てで話すような時は、喜怒哀楽の表現力が笑いを誘う力になるでしょう。
言葉の表現力も大事で、あまり人が語らない言い回しは笑いの武器です。ユーモアがある人は独特の言い回しで笑いを取っています。ユーモアセンスを磨くなら、ユーモアがある人の言い回しにも注目しましょう。
落語は伝承芸能で昔の型を伝えていくものですが、大衆芸能でもあるので、うけないとあかんのです。はなしを壊さない程度のカットや、付け加えは必要やと思います。
— 人間国宝 落語家 桂米朝の名言 (@k_beicyo_bot) February 7, 2019
ユーモアがある人は比喩が巧み
ユーモアがある人は比喩、すなわち例え話が巧みです。そこで、参考になるかどうかは怪しいですが、上田晋也さんの例えツッコミをいくつか紹介しましょう。
激しい動きをする人に「大雨の時のワイパーか」と言い、年上にタメ口を叩く人には「君は森泉か」とすかさず突っ込みます。待たされた時には「俺はあみんか。あみんでもそこまで待たないよ」と怒り、しつこい人には「エイリアン2か」と通じなくても勢いでまくります。
流行に乗り遅れている人には「11月に冷やし中華はじめましたくらい遅いよ」と叱り、コメントを返せず沈黙が続く人に「スティーブンセガールか」と怒り、ロケ中に子供がゾロゾロついて来た時には「ロッキーの撮影じゃないの」と言って子供は困惑。
ここまで例えが浮かぶのは、なかなかマネできない芸当ですが、笑いは勢いも大事です。
ユーモアがある人はサービス精神旺盛
これは間違いなく言えることですが、ユーモアがある人はサービス精神が旺盛です。面白い人は常に人を笑わせようと狙っています。皆が喜ぶことで自分も嬉しいという性格なのです。受けるためなら労を惜しみません。
「笑っていいとも」でタモリさんが言う順番を間違えて「しまった、失敗した」と本気で頭を抱えて「これ凄く面白い話だったのに。ああ、100万円どぶ川に捨てた」と悔やんでいました。
もちろん爆笑1回で100万円のギャラという契約を結んでいるわけではありません。笑いに懸けている人にとって、会場を爆笑させることは100万円のギャラをもらえるほど嬉しいのでしょう。
「全治1週間だったらいいけど前戲1週間だったらカラダがもたないよね」 #名言 #タモリ #おもしろ
— タモリbot (@jgjgjgddf) February 9, 2019
ユーモアがある人は記憶力抜群
ユーモアセンスに欠ける人がやりがちなのは、同じ話を同じ人に言ってしまうことです。1回目は受けますが、2回目は受けません。3回目になるとさすがに「またその話?」とユーモアセンスを疑われてしまうでしょう。
ユーモアがある人は、誰に何を話したかを覚えています。決して同じ話をしません。自分の話だけでなく人が話したことも覚えていると喜ばれるので、ユーモアがある人を目指すなら記憶力を鍛えることが大切でしょう。
ユーモアがある人は臨機応変
学校の先生でもユーモアがある人は人気が高いでしょう。授業の場合は、一方的に話すスピーチと違い、児童・生徒との言葉のキャッチボールがあります。相手が何を言うか想像できないし、突拍子もないことを言う可能性もあるでしょう。
ユーモアがある人は臨機応変です。柔軟性と適応力に優れているため、予想外の切り返しでも瞬時に対応し、面白い話に持っていくことができます。話し上手は聞き上手といわれますが、聞く力もユーモアがある人の特徴といえるでしょう。
ユーモアがある人はいつも笑顔
人を愉快にさせる人の周りには人が集まって来ます。癒しを求めている人が多いので、楽しい気持ちにさせるユーモアがある人の話は聞きたいでしょう。
俳優の佐藤二朗さんも良いユーモアセンスの持ち主です。ドラマでも監督が佐藤二朗さんのアドリブに期待し、丸投げで任せているシーンもあります。佐藤二朗さんといえば、ユーモアセンスが光るツイッターが有名です。
新年早々、息子(7)と野球盤でガチ対決し、10対2という大人げなさ丸出しのスコアで勝利を収めた佐藤二朗(49)です。大敗を喫し、涙に暮れるどころかギャン泣きした息子は、現在、父からタラバ蟹を奪い、その味にご満悦。今年も大人げなさ丸出しで参ります。皆様、どうか、ひとつ。
— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) January 1, 2019
「ユーモアがある人」と思わせる
話術も大事ですが、ユーモアがある人は人間が大好きだから、面白い話が自然に出てくるのでしょう。皆を楽しませてくれる人間的なユーモアは好感を持てます。時に毒舌でも人の良さが滲み出ている人の話は安心して聞けます。
俳優の大泉洋さんは、皆が「面白いことを言ってくれる」と期待しているのでプレッシャーもありますが、常に笑いを取りやすい環境を築いています。周囲に「あの人は面白い」と思わせることが人を笑わせる秘訣といえるでしょう。
堅物と誤解されている人がギャグを飛ばして、皆が「あれ、今のジョークだったの?」と一歩気づくのが遅くて受けなかったという場面は結婚披露宴などでもあります。「あの人は面白いことを言う」というキャラ設定は結構大事なのです。
ユーモアがある人の遊び心
「ナイツの漫才は面白い」と好評です。普通のボケは短いですが、エンドレスにボケまくるのは珍しく、常に遊び心満載で会場は笑いっ放しの状態になります。
「世界一受けたい授業」で堺正章さんの若い頃の写真と言いながらなぜか日本ザルの写真が映し出されると、有田哲平さんが「これは何歳の頃ですか?」と聞き、堺正章さんは「これは確かデビュー当時のってコラ!」とノリツッコミ。
このノリツッコミや、ナイツや澤部佑さんが得意なエンドレスぼけなどを日常会話で自然にできたら面白いでしょう。遊び心がある大人は素敵です。
すぐできるユーモア度診断
自分がどれだけユーモアセンスがあるか気になるところでしょう。そこで、ユーモア度を診断するテストを試してみましょう。全部で10問ありますが、〇か×かを正直に答えてください。
- 人と会話するのが好き
- 人の良いところを見つけるのが得意
- 頭の回転が早いとよく言われる
- 聞き上手
- 波長が合わない人と一緒にいても苦ではない
- 例え話をするのが得意
- 表情が豊かだと言われる
- 同性の友達が多い
- みんなで同じであることにこだわらない
- 様々な年代の友人・知人がいる
全10問やってみていかがでしたか?それでは診断結果です。〇が1~4の人は、残念ながらユーモアセンスが足りません。〇が5~9の人はユーモアがある人といえるでしょう。全問に〇と回答した人は、かなりのユーモアセンスの持ち主であり、人間的にもできている人です。
人に好印象を与える笑顔について知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください!
ユーモアのセンスを身につける方法
笑福亭鶴瓶師匠の番組「Aスタジオ」のゲストに明石家さんまさんが登場すると、会場は期待感で爆発的な大歓声と大拍手が起こりました。やはりユーモアがある人は人気が高いです。自分も面白くなりたいとユーモアがある人に憧れる人は多いでしょう。
そこで、ユーモアセンスを身につける方法をあらゆる角度から探っていきましょう。何かヒントになる面白い話があれば幸いです。
物事を別の角度から考える
面白い人、ユーモアがある人は、平凡な人と違う視点を持っています。普通の人がしない斬新な発想をするから話が面白くなります。もしも人から「普通ではない」と言われたら喜びましょう。非凡ということはユーモアの素質がある可能性が高いからです。
例えば「それでは私の立場がないではありませんか」と怒る人に「立場がなかったら座ってればええやんか」とまさかの切り返しをします。
結婚披露宴の挨拶に立った新婦の兄が「これからも妹夫婦のご指導、ご鞭撻、お説教、おせっかい、お金、お金持って来てどないすんねん!」と爆笑を誘いました。
少人数の座談ならともかく大勢の前で話す時にギャグを飛ばすのは凄く勇気がいることですが、そういう度胸もやはり非凡のなせる業でしょう。
子供のような視点を持つ
よく「少年の心を忘れない」という表現をしますが、要するに純粋で柔軟な人は固定観念にとらわれません。宮崎駿監督は少年や少女が主人公の作品を多く制作し、何本も大ヒットさせていますが、ユーモアセンスも抜群です。
大人の発想とは違う、少年のような遊び心があるから、少年少女の心に響く傑作が生まれるのでしょう。真剣なストーリーの中にもユーモア溢れるシーンがあり、登場人物の面白いやり取りは本当に笑えるので、少年の心を思い起こさせるアニメを観ることをおすすめします。
また、作文コンクールなどで入賞した小学生の作文を読むと、大人がまず書かないユニークな文章や表現力を発見することができるので、こちらもおすすめです。ユーモアがある人になるためには子供のような視点を持つことが大事でしょう。
言動を大げさにしてみる
ユーモアがある人はオーバージェスチャーで人を笑わせることがあります。「新婚さんいらっしゃい」でたまに桂文枝師匠がイスごとコケますが、体を張ったコケ方をする芸人は多いです。
コケながら「おっとと夏だぜ」と呟いたり、思い切りコケそうなマネをしてから両手を広げて「白鳥の湖」と意味のわからないことを言いながら止まる人もいます。ユーモアがある人は常に新しいアイデアを考えているのです。
しかし、体を張るといっても忘年会で裸になったりケーキに顔を突っ込むのはユーモアとは言えません。飲食物を粗末にしたりセクハラになるような行為はやめましょう。
「私の口はダイヤモンドよりも固い」「鉄球で叩かれた気分」「走馬燈と三途の川が見えた」など大げさな言葉も結構受けます。
TPOに合うユーモアを考える
ユーモアがある人はいつも笑顔でニコニコしているといっても、TPO、すなわち時と場所や状況をきちんと考えて行動しています。例えば、卒業式や通夜の席で皆がゲラゲラ笑ってしまうような話をするのは非常識で、ユーモアがある人とは言えません。
バラエティ番組でもありがちですが、人が亡くなった事件を取り扱うのに皆で大笑いしながら討論するのも、ユーモアがある人たちとは言えないでしょう。食事中に汚い話をするのは愚の骨頂で、ユーモアセンスゼロの人間と知るべきです。
ユーモアがある人になるためには、皆を愉快にする笑いを提供することを心がけるべきなので、TPOをわきまえる良識が必要でしょう。
ユーモアがある人のマネから始める
ユーモアセンスを磨き、面白い人になる近道は、ユーモアがある人のマネから始めることです。面白い人はどのような話し方をしているのかを観察しましょう。大好きで本当に面白いと感じる芸人がいたら、技を盗むことです。
面白い人は抜群の「間」があり、見事なタイミングでギャグを放ちます。笑いはタイミングが大事ですから、お手本から学ぶのは良いことでしょう。プロではないのでパクリもOKで、日常会話で使えるネタがあればどんどん使って、受けたか滑ったかを覚えておくのです。
「さんま御殿」で大泉洋さんが「ここに一般人か通って」と話していると明石家さんまさんが「チンパンジー?」と聞き、大泉洋さんは「チンパンジーが通ってどうするの」と怒ります。こういう面白いやり取りをたくさんインプットしておくのも上達の道でしょう。
ユーモアがある人と会話する
もしも身近にお笑い芸人顔負けの面白い人がいれば、そういう人と会話することでユーモアセンスは急速に身につくでしょう。よく皆を笑わせる人は、笑いのコツを心得ています。だからこそ、面白い人と頻繁に会話していれば自然に話術が磨かれるでしょう。
プロの講師のスピーチを聞く
世の中にはテレビに出なくても本当に面白い人がいます。60分という長時間のスピーチなのに、聴衆を全く飽きさせることなく、会場を大爆笑の渦に巻き込み、人々を惹きつける話をします。こういう人こそユーモアがある人でしょう。
面白い講師の情報を集めて、このようなプロフェッショナル講師のスピーチを聞く機会があれば、ぜひ参加すると良いでしょう。人を飽きさせない話の組み立て方や人々を惹き込む話し方などが学べます。
場数を踏み滑ることを恐れない
誰でも滑るのは怖いです。勇気を振り絞ってギャグをかましたのに、シーンとその場の空気を凍りつかせてしまったら、白い目で見られるし、頭の中も真っ白になるでしょう。ヘタしたら白髪になってしまう可能性もゼロではありません。
冗談はさておき、プレゼンテーションや大勢の前でのスピーチでギャグを飛ばして滑った時、精神的ダメージは計り知れないでしょう。しかし、滑ることを恐れていてはユーモアセンスを身につけることはできません。
とにかく場数を踏み、どういう話が受けるのか滑るのかを体で覚えれば、徐々に受ける話ができるようになります。場数を踏めば度胸もつくし、上がることも少なくなるでしょう。
ユーモアセンスの語彙力の鍛え方
ユーモアがある人はボキャブリーがあるという話をしましたが、語彙力を鍛えることで面白い話がしやすくなります。トークの時に使える語彙を増やすことは、ユーモアセンスを磨くためにも欠かせません。
仕事で話をする機会が多い人は、語彙を増やす努力をしています。それでは、語彙力を鍛える方法をいくつか紹介しましょう。
映画やドラマをみる
映画やドラマは、コメディではなくても笑える面白いシーンが結構あります。メル・ギブソン主演の「リーサル・ウェポン」シリーズや、ロバート・デ・ニーロ主演の「ミッドナイト・ラン」はセリフが抜群に面白いのでおすすめです。
日本でも「カメラを止めるな」は各地の映画館を満員にして爆笑の渦に巻き込みましたが、本当に面白いし、伏線の回収の見事さは素晴らしいの一語に尽きます。
ジャッキー・チェンの「プロジェクトA」と「スパルタンX」も本当に面白く、特にサモ・ハン・キンポーが笑わせてくれました。正体がバレているのに「え、ごの声に聞き覚えがあるんですがい」「声を変えても無駄だぞ」「ごれは地声でざあ」とほとんど漫才です。
ドラマでは松本潤主演の「99.9-刑事専門弁護士」が駄洒落の威力を再認識させてくれました。言葉で笑わせる作品は参考になります。
面白い漫画を読む
自分の大好きな漫画を読むことで語彙力を鍛えることができます。笑える漫画を夢中になって読む中でユーモアセンスと語彙力の両方が身につくのだから一石二鳥でしょう。
2019年にアングレーム国際漫画祭グランプリを受賞した高橋留美子先生の作品は「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」などどれも面白いです。
「シティーハンター」(北条司)、「湘南爆走族」(吉田聡)、「BE-BOP-HIGHSCHOOL」(きうちかずひろ)など笑える面白い傑作は挙げたらキリがありません。
最新のニュースをチェックする
話があまりにもマニアック過ぎても多くの人に受けないので、皆が入りやすいのは最新のニュースでしょう。もちろん深刻なニュースを笑いのネタにするのは厳禁で、それはユーモアがある人のやることではありません。
今話題になっている芸能ニュースなど旬のネタは実際に受けやすいので、五輪やW杯、あるいは紅白歌合戦や高視聴率ドラマなど皆が注目しているものの中から、笑いにできるネタを探すのです。
小説や新聞や雑誌など活字に触れることも非常に大事で、語彙力アップの近道といえるでしょう。
語彙力がある人を研究する
語彙力といえば古舘伊知郎アナは天才的で、新日本プロレスの実況では「哲学する乱暴者・ブルーザーブロディ」「人間山脈・アンドレザジャイアント」「ブレーキを失った重戦車・スタンハンセン」と抜群のネーミングセンスはまさに言葉の魔術師といえるでしょう。
この語彙力が買われて、2019年2月22日公開の映画「アリータ:バトル・エンジェル」の日本吹き替え版で、モーターボールシーンの実況を任されました。何と全部古舘伊知郎アナのアドリブで「戦うホットヨガ」「可愛い室伏」とユーモア溢れる言葉が冴え渡ります。
ユーモアセンスが光り、語彙力がある人の話をたくさん聞くと、自然に面白い話がしたくなるでしょう。
ユーモアセンスは進化する
ユーモアがある人の特徴やユーモアセンスを身につける方法など、ユーモアについて詳しく紹介してきました。
喜劇王チャップリンの最高傑作は「独裁者」と言いたいところですが、チャップリンに代表作を聞くと「ネクストワン」と答えるのです。次回作がNO1と語り、常に進化し続けようとする向上心が、ユーモアセンスをアップさせる秘訣なのでしょう。
語彙力を鍛え、皆を笑顔にする「ユーモアがある人」を目指して、とことん面白さを追求していきましょう。笑い上戸はモテる? 気になる方はこの記事もチェック!