研究者になるには?気になる給料や向いている人の特徴についても!
研究者になるには一体どんな経験を積み、どのくらいの学歴が必要なのでしょうか。研究者になるには一般的に必要とされる語学や学歴、探究心について解説します。また、研究者の働き口は主に国などの研究機関や民間企業の二ヶ所であることや気になる給料まで紹介します。
目次
研究者になるにはどうすればいい?狭き門なの?
研究者の働き方としては、国や大学などの研究機関の研究者になるためポスドクから正規職員になる、国や地方自治体の採用試験に合格する、企業の研究職に採用されるが挙げられます。研究者は非常に狭き門です。数ある職業の中でも、研究者は専門性と頭脳の高さ、探究心の強い人間性などが求められ、応募時に多くの場合、学歴・語学力も必要とされます。
では、研究者になるには具体的にどうすればいいのかや給料はいくらなのかなど疑問を持っている人も多いはずです。研究者になるための道のりを詳しく紹介いたします。
そもそも研究者とは?
研究者とは「よく調べ考えて真理をきわめることを目的とする人」ということになります。研究者を学者という呼び方をするときもありますね。研究者と一言で言っても、働いている場所・働き方・研究している分野・科目・ジャンルは様々です。先ほどもお伝えしましたが、研究者は非常に狭き門です。研究者になるには学歴や語学力はもちろんですが、相当の努力と研究への熱意・根気強さ・探究心がなければいけないでしょう。研究者は、ただならぬ熱意と希望を持って日々研究に取り組んでいます。
研究者が活躍する場所はどこ?
研究者と言っても、研究する内容や対象によって働く場所は異なります。研究者には大きくわけて、主に2つの働き口があり、国や大学などの研究機関と民間企業が挙げられます。働き口によって必要な資格や学歴も異なってくるので、そちらについては後ほど詳しく解説いたします。
研究者の給料・年収はどのくらい?
- 民間企業の場合
- 国家公務員の場合
- 大学の研究者の場合
研究者には、企業や研究機関からの給料とは別に副収入が入ることがあります。具体的には、書籍の印税や雑誌、テレビやラジオなどのメディア出演費のことを指します。研究者の中には、支障をきたさない範囲でメディアや書籍などの活動を行う人も多くいます。給料以外の副収入が入るのももちろんですが、その分野について広く知ってもらう機会が増えるのは研究者としても喜びと言えるでしょう。
研究者になる方法をわかりやすく解説!
研究者には大きくわけて、2つの働き口があります。
- 国・大学などの研究機関の研究者
- 民間企業での研究者です。
どこで働きたいかによって必要な資格や経験が異なります。研究者になるにはどんな方法があるのかを詳しく紹介していきます。
国などの研究期間の研究者になるには?
国などの研究機関の研究者になるには博士号取得が絶対条件となります。しかし、博士号を無事に取得したからと言ってもすぐに正規職員として雇ってもらえないケースがほとんどと言えます。まずは、ポスドクと呼ばれる2〜3年の任期付きの研究員として経験を積み、そこから、正式に正規職員として雇われるケースが一般的です。国の研究機関では専門的な分野の研究ができ、研究設備も整っているので探究心の強い研究者にとって最高の環境と言えるでしょう。
大学や高等専門学校で研究室を持っているところでも、研究者は必要とされます。大学などの研究者として働く場合にも、国などの研究機関と同様に博士号取得とポスドクは前提条件です。大学の研究者の場合、約3年のポスドクを経て、助教・准教授・教授とキャリアアップしていきます。大学教授になるまでにかかる目安としては、10〜15年と言われており、大学の研究者も非常に大変な道のりですが、研究室は学生や教授なども集まるのでアットホームな環境で働くことができます。
民間企業の研究者になるには?
大企業に限られますが会社の発展のために研究所を持っている企業があり、そこで民間企業の研究者として働くことができます。民間企業の研究者の募集条件としては、大学卒業資格からが多くあります。応募条件としては、大学卒業資格ですが、修士号や博士号を取得した人も民間企業にも応募するため、取得しておいた方が採用時に有利と言えるでしょう。国や大学と比べると研究者もある程度は自由に研究ができるので、楽しく仕事ができるというのは民間企業ならではのメリットとも言えます。
外国で研究者として働くにはどうすればいい?
外国で研究者として働くには、大前提として語学力があることが必要不可欠です。外国の研究者として働くには、ポスドクとして働く方法があります。外国でポスドク先を見つける場合、国内以上に優秀な応募者が集まるので狭き門になると言えるでしょう。どういう能力が求められているか自分の専門分野と求められている内容が合っているのかをあらかじめリサーチしておきましょう。リサーチはとても重要となってきます。他にも、日頃から世界に目を向けてネットワークを作っておくと教員のポストとして働くという道も開けます。
研究者になるには学歴が必要?
一般的には大学や国の研究機関で働くためには、大学院の博士過程までを卒業することが条件となります。民間企業では、大学卒業が条件の所もありますがやはり博士号がある方が有利なのが現状で、ほとんどのケースの場合、研究者になるためには学歴は必要と言えるでしょう。
大学院で修士号を取得
修士号を取得するというのは、研究者になるための近道です。なぜなら、国内でトップクラスの研究者は大学院で修士号を取得している人が多いです。採用の場合も大学院で修士号を取得していると有利になると言えます。
大学院で博士号を取得
大学の研究所・研究室で働きたいと考えているなら、大学院で博士号の取得を目指してみましょう。大学の研究室の場合は、博士号を取得は必須としているところがほとんどです。研究者として働き口の幅を広げるためにも取得した方がいいでしょう。
しかし、研究は幅広い分野がありますので、大学卒業が必ず必須ではないロボット制作などの分野もあり、民間企業の機械メーカーでは「高専」と呼ばれる高等専門学校を卒業した人が活躍しているケースもあります。民間企業によって採用条件や学歴が異なるので気になる企業がある場合はご自身でよく調査してみるといいでしょう。
研究者になるために必要な能力とは?
研究する分野によって必要な学歴やスキルは異なりますが、どの研究者にも共通で求められるものは語学力です。国などの研究機関や大学はもちろん、グローバルな民間企業でも英語で論文を書くこともあるでしょう。また、海外の論文や資料を読むことも研究を行うためには必要なことです。そのようなときには高い語学力が求められます。学生時代から語学力を伸ばし、TOEFLやTOEICで結果を残しておくことが必要です。
研究者に向いている人の特徴3選!
研究者として働くには、探求心がある、粘り強く根気がある、論理的な考えができるという3つが求められます。それぞれの特徴を詳しく紹介していきます。
探究心がある
研究をしていく上で、必ずわからないことや知らないことが出てきます。そんなときに、すぐに諦めてしまう人や探究心がない人は向いていません。すぐに答えが出ない難題でも、探究心を持って楽しみながら、答えを追究していく力が研究者には必要と言えるでしょう。
粘り強く根気がある
研究の世界ではコツコツと何十年もかけて続けた研究が結果を出すということも珍しいことではありません。もしも途中で投げ出してしまったら、結果は出せないでしょう。粘り強い根気強さも研究者には必要不可欠と言えます。
論理的思考ができる
ひらめきやインスピレーションも大切ですが、基本的に研究者は理論的な考えをすることを求められます。実験や調査にも下調べは必要です。物事の効率や成功率が上がるかなども含め、すべてにおいて論理的な考えができるということが重要になります。
研究者になって得意分野を仕事に活かそう!
あまり身近にはない研究者という職業について紹介し、気になる給料や向いている人の特徴、必要な学歴や語学力についてもお伝えしました。研究をして突き詰める過程や小さな疑問は子供のころに誰もが持っていたはずです。研究者は常に探究心を持って研究を楽しみながら日々奮闘しています。研究者になることで、自分の好きなことや得意分野、専門分野について研究し、より深く探究することや新しい発見をすることができますよ。