麻生太郎の名言・格言集!生い立ちや性格からみる魅力とは?
麻生太郎さんは総理大臣や副総理などを歴任し、数々の経済や外交の分野で功績を残しています。名言も多く、華々しい生い立ちや明るく前向きで強い志を持った人として知られています。麻生太郎さんの名言を経歴とともにその時の状況を踏まえて紹介します。
目次
麻生太郎のイメージって?
麻生太郎さんは政治家で元総理大臣というだけでなく、実業家であり漫画、サブカルチャーなどの新しい日本の文化にも精通している知識人です。英語にも造詣が深く、経済や金融の分野でも立派な功績があります。外国の政治家とも渡り合える堂々とした人物というイメージがあり、数々の名言を発している有名人としても知られています。
人気がある反面、歯に衣着せない答弁や記者会見の内容から進退問題にも発展することがあり、「漢字が読めない」、「失言が多い」などのネガティブなイメージを持つ方もいるでしょう。
麻生太郎ってどんな人物?
麻生太郎さんの生い立ちや経歴について詳しく紹介します。数々の名言が出ているのも頷けるという方もいるかもしれません。麻生太郎さんの祖先などの華やかな家柄についても合わせて記載します。
麻生太郎の生い立ち
自身の生い立ちについて麻生太郎さんは『生まれは良いが育ちは悪い』と言っていますが、謙遜に過ぎないでしょう。昭和15年(1940年)に福岡県飯塚市に生まれ、小学校3年の時に上京しています。
学習院大学政治経済学部を卒業した後は、スタンフォードの試験に合格し、海外留学の経験もあるため英語は堪能です。海外の人と話すのに気後れせず名言が出てくるのは、英語が話せるからと言われています。実家の関連の仕事で1年ほど海外に駐在していた経歴もあります。家業の麻生セメントの社長を経て、昭和54年に衆議院議員として初当選しています。
麻生太郎の性格とは?
麻生太郎さんの性格は、「明るくて気さくな人」「親しくなると魅力が伝わる人」と言われています。名言が多いのは軽妙な語り口で分かりやすくはっきりと話し、多くの人の前で話す演説でも人を引きつける魅力があるからだと言われています。
名言とは紙一重に、漢字の読み間違いや失言などを面白おかしく紹介されて、麻生太郎さんがマスコミの質問に対し『質問に乗ってしまうと挑発のネタにされる』と発言するなど負けん気の強さも感じられます。
政治家としての麻生太郎の経歴を紹介!
昭和54年(1979年)に衆議院選挙に初当選した麻生太郎さんは、当選回数が13回となります。昭和58年(1983年)に落選した以外は全て当選していることになるでしょう。
経済財政政策担当大臣、自由民主党政務調査会長などを務めた後、総務大臣を3期、外務大臣を2期担当しました。自由民主党の幹事長の役職を担ってから、平成20年(2008年)に自由民主党総裁に選ばれ、第92代内閣総理大臣に就任しています。現在(令和元年5月現在)は第2次安倍内閣で財務大臣と副総理、金融担当大臣を兼任しています。元経営者の手腕を生かして、経済や金融にも強みがあり数々の功績があります。
数々の経歴の中で、総理大臣としても大臣としても様々な名言が話題となっています。
麻生太郎の祖先はあの有名な政治家だった!
麻生太郎さんの母方の祖父が有能な政治家で、内閣総理大臣(第45代・第48代~51代)を務めた「吉田茂」であるのは有名です。麻生太郎さんの実妹は、三笠宮家の寛仁親王妃信子殿下です。
吉田茂の夫人で麻生太郎さんの祖母は明治維新の立役者「大久保利通」の孫です。大久保利通はやり手で厳しい政治家というイメージですが、家庭を大切にして優しい父親だったと言われています。たばこを嗜んでいたということで、葉巻が好きな麻生太郎さんのイメージと合うかもしれません。
麻生太郎はオリンピック選手だった?
麻生太郎さんは大学生の頃からクレー射撃を始め、22歳で日本選手権を優勝しました。(当時の日本新記録)昭和51年(1976年)に行われたモントリオールオリンピックの日本代表となり41位でした。平成12年(2000年)には日本クレー射撃協会の会長に就任しています。
麻生太郎の大きな功績3つ!
日本の将来を考える政治家としても多くの功績があり、有能な人物として知られる麻生太郎さんです。名言や多くの人とのやり取り以外の、総理大臣就任時の代表的な功績を3つ紹介します。
リーマンショックへの対策案
平成20年(2008年)にアメリカの投資銀行、リーマン・ ブラザーズ・ホールディングスが破綻したことで、リーマンショックが起こりました。当時総理大臣だった麻生太郎さんが、G20の際にリーマンショックへの対策案を出したことで、及び腰だったアメリカを積極的な姿勢に変えさせました。国内でも景気回復のための策を講じ、「最悪の金融危機を回避させたのは大きな功績だ」と国外での評価も高いです。
原子力総合防災訓練
平成20年(2008年)には、麻生太郎総理の指示で原子力総合防災訓練を行っていた功績があります。
平成27年(2015年)3月11日に東日本大震災が発生しましたが、当時総理大臣であった菅直人首相よりも早く麻生太郎さんが被災者のお見舞いに訪れていたと言うことです。日本のこと、日本人のことを大切にしているイメージが強いでしょう。
『国際漫画賞』の普及支援
漫画を好きなことで有名な麻生太郎さんで、漫画に対しても大きな功績があります。日本の文化としてアニメや漫画が有名で、平成19年(2007年)に国外の漫画家対象の『国際漫画賞』を創設しました。漫画の本家である日本から権威のあるノーベル賞のような物を渡したいという趣旨で、日本との絆を深め国際交流の元となるようにと考えられています。
麻生太郎は総理大臣経験者!任期が短かった理由とは?
麻生太郎総理大臣の任期は平成20年(2008年)9月24日~平成21年(2009年)9月16日で、約1年と非常に短い時期で終わってしまいました。
若者を中心に漫画やアニメが好きな層に麻生太郎さんの人気が高かったのですが、名言と同時に、言葉の一部を切り取った失言や漢字の読み間違いが目立ったことで人気が落ちてしまいました。自民党全体の不満から民主党への政権移行を期待する声が高まったことも一因と言われています。
麻生太郎がTwitterをやらないのはどうして?
麻生太郎さんがネットを通じて発言すれば、注目を集めて名言が生まれる可能性が高いです。現在、麻生太郎さんの公式サイトは開設されていますが、公的なTwitterのアカウントはないとのことです。過去なりすましでTwitterのアカウントが取られたことはあり、麻生太郎さんご本人のものではありません。
Twitterを使わないのは「今何をしている」と言われるようで管理されるのが嫌だということです。人に縛られるのが嫌な麻生太郎さんの性格を表しているとも思われます。
麻生太郎の名言・格言集13選!
はっきりと表現することから、文章の一部を切り取られる形で誤解されやすいですが、日本の将来を考えて発言していると考えられます。麻生太郎さんの名言や格言を13例紹介します。
【名言・格言①】It is not japanese machinery, no?
平成20年(2008年)麻生太郎さんが総理大臣の頃に国連総会でスピーチをする機会がありました。途中でマシントラブルがあり、スピーチの声が会場の人に届かなくなってしまいます。"It is not japanese machinery, no?"「この機械日本製じゃないよね?」とブラックジョークを言ったところ、聞いている人に大ウケになりました。
英語に堪能だということ、ユーモアセンスのある性格からでた名言です。臆せずに日本製が故障しないというアピールができるのも、実業家の名家出身の生い立ちから来ていると思われます。
【名言・格言②】情けは他人の為ならず。巡り巡って己が為。
平成18年(2006年)に年頭の所信表明演説で麻生太郎さんが述べた格言で、オリジナルの名言ではありません。「情けは他人の為にかけるのではない。巡り巡って自分のためになるので自分のためにかけるのだ」という意味です。この言葉をモットーとするという意味で述べたのであれば、人生において大切なことを伝える名言と言えるでしょう。
【名言・格言③】私は、日本と日本人の底力に一点の疑念も抱いたことがありません。
平成20年(2008年)麻生太郎総理大臣の所信表明演説の名言です。日本や日本人を元気づける言葉で、力強さを感じる魅力的な名言でしょう。リーマンショックが日本に波及して、世界が不況に陥り日本でも経済的に落ち込む要因となりました。経営者としての経験から、国民とともに日本の経済を立て直そうという気概が感じられます。
【名言・格言④】友好のために国益を損なうのは愚かです。国益のために友好が成り立つのだと思っています。
平成18年(2006年)に麻生太郎さんが外務大臣を務めた時に、国際答弁で語った言葉です。日本という国を思い、さらに発展させていこうという強い志を感じる名言です。諸外国と仲良くするのは、国に利益をもたらすためと強く言い切る思い切りの良い性格と、外交を背負う覚悟を誓う名言でしょう。
【名言・格言⑤】日本はいつでも必要なリーダーシップを取る用意がある。
麻生太郎さんにはいつでも、日本の強さと素晴らしさを国外に知らしめようという意気込みを持っているイメージがあります。平成20年(2008年)アメリカ合衆国から始まったリーマンショックで、世界が金融危機に陥ります。
首都のワシントンD.Cでサミットが開かれる際に先駆けて、当時のアメリカのブッシュ大統領から連絡があった時の返答がこの名言です。
【名言・格言⑥】人間が生きていくうえで大事なこと
衆議院の予算会議で山本太郎さんが麻生太郎さんに「人間が生きる上で大切な物は何か?」という趣旨の質問をしました。それに対しての返答が「生きていく上に大事なことは、朝は希望を持って目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝とともに寝る。その気持ちだと思います」でした。
直接国会の答弁とは関係のない質問ですが、瞬時に真摯に返答した名言です。頭の回転の速さ、希望や感謝などの前向きな気持ちがこもった名言、懸命に働くという勤勉な性格など、麻生太郎さんの魅力が感じられます。
【名言・格言⑦】面白く答えますと問題になりますんで、つまんなく答えさせていただきます。
麻生太郎総理や大臣としてマスコミを相手に会見をしたり、インタビューに答えたりすることもあり、拡大解釈され暴言にとらえられることも多いです。失言を取り上げられることもあり、マスコミの姿勢を皮肉った名言です。
【名言・格言⑧】日本の借金は経済をわかっていない奴が煽っているだけ
日本の財政は国債を発行することでまかなおうとしていることから、国の多額の借金が話題となりました。マスコミが「日本が破綻する」と扇動し、同調する政治家や市民が野次を飛ばすようになった時に、反論する相手に対して一喝した名言です。
麻生太郎さんは「国が破綻することはない」と否定します。国債を購入しているのは日本人が多いことから「国債は家庭内の貸し借りと同じ」と例えを出して分かるように説明をし、感心する人も多かったということです。
【名言・格言⑨】ロシアでも頭のいいやつはあまり背が大きくないんだな。
非常に強く冷静なイメージのあるロシアのプーチン大統領が爆笑したと言われている、ユーモアたっぷりの名言です。談笑している画像が残っています。麻生太郎さんもプーチン大統領もあまり背が高い方ではなく、お互いのことをユーモアたっぷりに誉めていることになります。麻生太郎さんもプーチン大統領も、茶目っ気たっぷりでユーモアが分かる魅力的な性格であるように感じられるでしょう。
【名言・格言⑩】独特の答弁スタイル「いい質問です。」
平成25年(2013年)の参議院予算委員会で野党の植松議員に公共事業について質問された時に、麻生太郎さんから出た名言です。その前に「誠に、与党の質問として伺うべきところじゃないかと思うくらい」という言葉で始まります。
通常は与党の議員から野党の質問者を誉める言葉は出ません。与党も野党も関係なく良い物は良いと誉める、まさに魅力を感じる名言だと思われます。
【名言・格言⑪】15年前、武村正義という人がいて、いや、まだ死んでおられません、まだ生きておりますが……(後略)
この言葉は名言と言って良いかどうか分かりませんが、2010年に日本の財政について話した時の言葉です。武村正義さんは村山富市総理大臣の時に大蔵大臣に任命されました。大蔵大臣でも財政や金融にあまり詳しくなく、効果的な対策ができなかったと評価されています。
一種のブラックジョークで、正直に話す性格が出てしまったのかもしれません。あけすけにはっきりと物を言うのも麻生太郎さんの魅力の1つでしょう。
【名言・格言⑫】サブカルを理解できない議員が大勢いるのが問題
この名言はアニメや漫画を日本の新しい文化だと考える麻生太郎さんだからこそ出た言葉だと思われます。古典や伝統芸能こそが日本文化だと感じている議員は多いのでしょう。アニメや漫画を通じて、言語が異なる海外の人にも日本文化を理解でき、コミュニケーションが取れるという重要性を説いています。
この名言は国会で「クールジャパン」、「サブカル」について答弁した時に、海外戦略において重要な物として触れた時に出ています。
【名言・格言⑬】マンガは愛。マンガは友情。マンガは人の成長。マンガはすべてを表します。
平成19年(2007年)、国際漫画賞の創設をする際に発言した麻生太郎さんの名言です。漫画を愛好する気持ちが良く伝わる言葉だと思われます。多くの漫画好きに思いが通じたと見え、支持される名言です。世界各国の首脳にも麻生太郎さんの漫画好きは知られていて、現地の漫画が寄贈されたこともあると言うことです。
麻生太郎の生い立ちや性格からみる魅力とは?
麻生太郎さんは大企業を経営して政治家を輩出する家で育ち、裕福な家の生い立ちというイメージがあります。しかし、親しみにくい人ではなく、言いたいことをはっきりと言い、非常に前向きで明るい強さを持った魅力があります。名言の中にもありましたが、意見は違っても誉めるべき所は賛辞を送る大らかさも感じられるでしょう。
物事をはっきりと述べるため名言もありますが、失言もあります。分かりやすい言葉ではっきりと述べるため裏表のないイメージがあるでしょう。
麻生太郎はユーモラスで熱い政治家!
麻生太郎さんはユーモアを解した、日本のことを思う熱い心を持った政治家です。名言と失言と紙一重の所もありますが、はっきりと逃げも隠れもせずに意見を述べる強さも持っています。海外の政治家と渡り合い、国益のために理解を深めたり、時には強く出たりして日本人のプライドを持って対応できる人でしょう。