ベルマークを個人で集めて何が出来る?交換できる商品や送り先も!
ベルマーク運動は、個人個人の力が広く国内外の教育現場の支援につながる、とても素敵な運動です。個人がベルマーク運動にどのように参加できるのか詳しくご紹介します。日々の暮らしの中でベルマークをコツコツ集めてボランティアに参加しませんか?
目次
ベルマークを集めている人いませんか?
日々使う様々な日用品についているベルマーク。既におなじみのマークとして日常に溶け込んでいて、もはや気に留めない方も多いかもしれません。
ベルマークには点数が書かれていますので集めると何かいいものに交換できそうなイメージもあります。あるいはお子さんが昔集めていた名残で、個人で集める習慣になっている方もいらっしゃることでしょう。実はベルマークは個人でできるボランティア活動につながっているのです。
そもそも「ベルマーク」とは?
実際にPTAなどで携わったことのある方でないと、ベルマークの意味を知らない方も多いのではないでしょうか。集めるといいことがありそうだけれど、どんな方法で活用できるのでしょう?個人で集めたら、何か商品などに交換できるでしょうか?個人でどんな使い方ができるのでしょうか。
ベルマークが個人個人にとってどんな形で関係するのか、わかりやすくご説明します。
ベルマーク=お金
ベルマークには「1点」などの点数が書かれていますが、これは「1円」を意味します。例えば2.5点と書かれていたら2.5円分ということです。しかし個人がベルマークを現金と交換できるのではありません。個人ではなく、学校などの教育機関がベルマーク運動に参加する中で活用できるようになります。
ベルマーク教育助成財団が運動の母体
ベルマーク教育助成財団という団体が行っている「ベルマーク運動」という運動があり、その中で「ベルマーク預金」として点数分のお金が溜まっていく仕組みがあります。個人個人が持ち寄ったマークの点数が教育機関ごとに貯められていき、それがベルマーク預金となり、学校に必要な備品や教材などを協力会社から購入することに使えます。個人がマークを集めることから始まる運動ですが、預金を貯めるのも購入するのも、個人ではなく、学校などの教育機関なのです。
ベルマーク運動のきっかけと歴史
ベルマーク運動についてもう少し詳しく見てみましょう。ベルマークには半世紀以上の歴史があります。
きっかけは福島県の教諭の要請から
昔、福島県の教育現場にいた1人の教諭が、僻地でも都会と同じような教育機会が子どもたちに与えられるよう支援を求めたのが、ベルマーク運動のきっかけとなったと言われています。法の元すべての人に等しく教育を受ける機会は保証されているのに、僻地での教育の実態は都会と格差があり、それを改善しよう、という目的で運動は始まりました。1人の個人の声から始まった運動なのです。
1960年に設立
1960年に僻地の学校の設備の拡充を目的として「財団法人教育設備助成会」が発足します。全国のPTAに参加を呼びかけて、運動は徐々に広がって行きました。この助成会は1997年にベルマーク教育助成財団と名前が変わり、今に至ります。
活動が広がるにつれ、小中学校だけでなく、養護学校などにもベルマーク運動は広がって行きました。今では病院内学級や公民館、大学などにも広がっていて、運動参加校は28,000校を超えると言われます。僻地支援と同時に災害被災地への援助も行っていて、国内だけでなく、アフガンの戦災孤児などにも支援活動を行っています。そして、この運動は全国のたくさんの個人がベルマークを集めることで支えています。
ベルマークの目的とは?
ベルマーク運動は、すべての子供に等しく豊かな教育の機会を与えることを目的としています。例えば都会の潤沢な予算がある学校と違って、予算の限られた学校では、なかなか教育のための備品の調達が難しかったりすることもあるでしょう。僻地ならなおさらです。
ベルマーク預金があれば、様々な教育のための商品を購入することができます。商品は協力する企業「協力会社」が提供しています。さらに、購入金額の10%は協力会社から財団へ寄付金として納められます。被災地支援などはこの寄付金を元に行われています。
様々な分野の協力会社が参加しているので、ベルマーク預金では運動場で使うボールから教室用のパソコンまで幅広い商品が購入できます。さらにその購入代金の一部が僻地支援や被災地支援のための寄付になる仕組みは、購入することが社会貢献につながると言ってもよいでしょう。個人が集めることから始まるベルマークがこのような大きな力になるのです。
ベルマークは個人でも商品交換はできるの?
ベルマーク運動は教育現場の支援のための活動なので、個人で商品交換はできません。個人ではなく、ベルマーク運動に参加している学校などの教育現場が商品を購入する仕組みです。
しかしマークを集めるのはそれぞれの個人です。個人個人が集めたマークを教育現場ごとに持ち寄り、ベルマーク預金として貯めていくシステムです。個人がベルマーク運動に参加する方法としては、学校や公民館などのベルマーク運動に参加している教育機関に、集めたベルマークを寄付する形が一般的です。
個人でベルマークを寄付する方法4選!
個人で集めたベルマークを寄付する方法について、ご紹介します。併せて送る際の注意点も確認しましょう。
ベルマーク回収ボックスに入れる
スーパーやドラッグストアなどのレジ付近にベルマーク回収ボックスを見かけることがあると思います。郵便局にもよくあります。個人で集めたベルマークを寄付する最も簡単な方法はこの回収ボックスに入れることです。
回収箱で集められた個人からのベルマークは通常、近くの小中学校に寄贈される仕組みになっています。学校に送ったりわざわざ訪ねることなく個人が気軽に寄付できる方法です。お買い物のついでというのも便利です。
地域の公民館に寄贈する
公民館もベルマーク運動に参加しているケースが多いので、個人で集めたベルマークを公民館へ寄付するのもおすすめの方法です。大抵は回収ボックスが設置されていると思います。個人でコツコツ集めたベルマークが公民館の教育備品として地域の皆に提供されるのは嬉しいものです。
回収ボックスが見当たらない場合には、窓口の人にベルマーク運動に参加しているかどうか確認するとよいでしょう。
支援したい学校に寄贈する
自分の母校や子供が昔お世話になった学校など、個人的に支援したいと思う学校にベルマークを寄付することもできます。縁もゆかりも無い教育機関であっても、支援したいと思う学校があれば、そこに個人的に寄付してもよいでしょう。
その場合には、個人的に寄付したい旨を一筆添えて、切り取ったベルマークをまとめて送るのが一般的です。あるいは直接尋ねて行ってもよいですね。その教育機関がベルマーク運動に参加しているかどうかは、ベルマーク教育助成財団に問い合わせると確認できます。
個人で集めたベルマークをまとめて送る際にはいくつか注意点があります。なるべく次の注意点に気をつけて、受け取る側が負担にならないよう、注意しましょう。
①会社別にマークを分別する
②寄贈であることを明記する
③送料自己負担
ベルマークは整理するボランティアの手によって回収、整理され、財団に送られます。小さなベルマークをひとつひとつ確認して仕分けするのは大変な作業です。個人にできることで、とても助かるのは、ベルマークを予め仕分けしておくことです。個人からの寄付であることを明記すると分かりやすくなります。また、支援ですので送料は自己負担するようにしましょう。
ベルマーク教育助成財団に送る
個人でたくさん集めたベルマークを寄贈したいけれど、どの教育機関に送るのがよいかわからない場合には、ベルマーク教育助成財団に送るのがよい方法です。
財団では、個人個人から寄付されたベルマークを僻地支援や被災地支援に活用しています(一般寄贈)。東日本大震災被災校に対する特別な支援もあり震災寄贈と呼ばれています。一般なのか震災なのか、どちらの活動への寄付なのかを明記するとわかりやすくなります。
先程の注意点と同様に、
①会社別にマークを分別する
②寄贈であることを明記する(一般寄贈または震災寄贈)
③送料自己負担
の3点に注意して送りましょう。
ベルマーク教育助成財団の連絡先は下記の通りです。
〒104-0045 東京都中央区築地5-4-18 汐留イーストサイドビル7階
ベルマーク教育助成財団「○○寄贈マーク係」宛
ベルマークで交換できる商品は?
ベルマーク預金では様々な商品が購入できます。大きなものではピアノを始めとする楽器類、一輪車、竹馬などの運動関連用具、書籍、カメラ、PC関連機器など、教育現場で使用するあらゆるものが購入できます。
例えばピアノ(ヤマハ)は1,000,000円以上しますが、ドッジボール(ミズノ)は2,000円前後、玉入れでおなじみの紅白玉(内田洋行)は26,000円とあります。他にも日々教室で使う消耗品もあります。ベルマーク預金の内容によって購入できるものは様々選べます。学校によっては欲しいものを購入できるまで何年かかけて預金をためているところもあるでしょう。
個人個人で集めるベルマークの点数はさほど大きくなくても、個人が大勢集まって持ち寄ることで預金が大きくなり、その学校にとって必要な備品に交換でき、子どもたちの為になるとしたら、とても嬉しいことです。
ベルマークを間違えて切ってしまった場合は?
ベルマークはとても小さなマークです。商品の包装箱や袋に印刷されているのをハサミで切り取らなければいけません。注意しながら切っていてもつい手がすべってマークの一部を切ってしまった方もいらっしゃることでしょう。間違えて切ってしまった場合の対処法を2つご紹介します。
テープで補強
半分以上残っていればベルマークとしては有効です。切り離してしまった部分があれば、テープで貼り直してもしてもよいでしょう。
また、会社別にまとめる際にも特に決まりはなく、ホチキスで留めたり、袋にまとめて入れたり、個人で集める時にやりやすい方法でまとめて問題ありません。何枚も連なったベルマークの場合は、1枚ずつバラバラにする必要もありません。
適当な封筒に一緒にまとめて送る
誤って切ってしまったベルマークは適当な封筒にまとめて入れて財団に送ると、有効なものかどうか判断してくれます。切ってしまったからと言って諦めずに送ってみましょう。
ベルマークは買い物するだけでボランティアになる!
個人で集めるベルマークは個人では商品に交換などはできませんが、教育機関に寄付することで、そこで学ぶ人々のためになる商品を購入できる資金となります。またその経費の1割が支援活動資金にもなる、二通りの支援活動になる運動です。さらには支援活動を行う企業を応援することにも繋がります。
個人的な目的では商品交換には繋がりませんが、ひとつひとつの小さなベルマークは社会的に意義のある運動に繋がっているのです。個人でできる小さくても意義のあるボランティア活動だと思います。