『ボランティア』の本当の意味や由来とは?おすすめの活動4選も!
災害が多かった今年、また東京オリンピックが近くなり、さまざまな意味合いでの「ボランティア」という言葉を聞くことが多くありました。しかし実際にはボランティアとはどんな意味があるのでしょうか。また、どんな種類のボランティアがあるのでしょうか。
目次
ボランティアに参加してみたいけど、具体的にはどうしたらいいの?
ボランティアに興味があったり、人助けになることをしたいと思ったりしていても、実際にはどのようにしたらよいのか分からないという方は多いでしょう。まずは、ボランティアとはどういうことなのかを知り、具体的な活動についてみていきましょう。
ボランティアを始める前に!ボランティアの本当の意味を知ろう!
ほとんどの方は、ボランティアという言葉をご存知でしょう。ただ、本来どういう意味がありどのような活動が起源なのか、実態はどうなのかを詳しくみていきます。
ボランティアは無償?辞書で引くとこんな意味!
ボランティアという言葉を広辞苑で引くと「志願者」「奉仕者」「自ら進んで社会事業などに無償で参加する人」と出てきます。元々の語源(ラテン語)でも、「自ら行う」「喜んで○○する」という意味があり、自分から自発的に活動するということがポイントとなるでしょう。
ボランティアというと無償で被災地などで活動する光景が浮かびますが、ポイントは「自ら行う」ということであり、必ずしも無償ということではありません。有償ボランティアには、交通費など活動費の実費支給を受けるボランティアや、謝礼を受けての有償ボランティアがあります。
おすすめのボランティア活動4選!
ボランティア活動をしたいけれど、どんなボランティアがあるか分からない方や、有償ボランティアで今後の人生設計も踏まえてボランティアを考えている方に4つご紹介します。それぞれの意味を知って、活動について考えていきましょう。
地域ボランティア
地域のボランティアとは、その名の通り地域活動に関与することです。住んでいる地域の共有スペース(道路や花壇など)の清掃や美化、さまざなま地域のイベント(お祭りや運動会など)のお手伝いなどがあります。また、地域の高齢者のサポート(通院の手伝いやレクリエーション活動など)といった、地域ボランティアもあります。
学習支援ボランティア
学習支援ボランティアとは、学習そのものや学習する場所にじっとしていることなどが苦手な小学生や中学生、また高校生などの学習に対するサポートです。家庭教師のようにただ勉強を教えるのではなく、学習意欲や学習の仕方について不安があったり、躓いている人に学習方法から教えていくボランティアです。
被災地支援ボランティア
被災地支援ボランティアは、ボランティアの意味の中で最も身近に思いつくのはないでしょうか。災害大国日本において、被災地支援ボランティアは非常にありがたいものです。被災地の環境を整備したり、被災者とのコミュニケーションによって精神的支援をするなどの活動があります。
国際協力NGOのボランティア
国際協力NGOのボランティアの意味は、国際的に活動するボランティアのことで、特に発展途上国などで活動します。NGOとは、政府関連ではない民間の組織のことで、発展途上国の支援活動をしたり、環境保護に関する活動をする団体があります。
【地域ボランティア】の意味や内容、メリットを知ろう!
地域ボランティアは、地域の活動に参加したり地域の美化活動に参加したりするボランティアです。基本的に地元への貢献ということが根底にあります。その地域ボランティアには有償、無償含め具体的にはどんな活動があるでしょうか。また、地域ボランティアで活動するメリットをあげてみます。
地域ボランティアは地元への貢献を目的とする
地域ボランティアで最も多いのはその地域の美化です。公園や道路、ゴミ捨て場など当番制の所もありますが、草むしりなどそれでは足りない場合にボランティアとして無償で行うことがあります。
それ以外に、子育て支援として子どもの一時預かり(有償のことが多い)や、公民館などのイベントで昔ながらの遊びを教える、スポーツ教室などの無償ボランティアもあります。障害者や高齢者のいる施設で、レクリエーション活動や保清活動の援助、また一人暮らし世帯の食事サービスや訪問、また手話や点訳など自分の得意分野を活かして活動することもできるでしょう。
地域ボランティアのメリットは?
メリットとしては、住んでいる地域のあらゆる年齢層の方を触れ合えること、自分の得意分野(花が好き、高齢者と触れ合うのが得意、手話や点訳ができる、歌などレクリエーションが得意など)を活かせることがあるでしょう。
また、その地域の実態を知ることができるメリットもあります。一人暮らし世帯の増加やそれに対する取り組み、自分の住んでいる地域に何が足りないのかなどを学び、将来に活かせることもメリットでしょう。
【学習支援ボランティア】の意味や内容、メリットを知ろう!
学習支援ボランティアは、勉強の成績を上げることが目的のようにおもいます。しかし、実際にはそれだけでない意義がありやりがいもあるボランティアです。学習支援ボランティアの内容とメリットを考えてみましょう。
勉強が苦手な子をすくう学習支援ボランティア
学習支援ボランティアの活躍の場はいろいろあります。学校現場で、学習が苦手な子供を中心に教員とフォローしあいながらサポートしたり、勉強が苦手な子が集まる団体で活動することもできます。
また、勉強自体が苦手でなくても、生活環境的に学校に通えていなかったり、不登校になっている子どもを支援する団体に属して活動することもあり、有償無償の活動があります。
また、不登校や学習障害を抱える子どもに専用のサイトで相談に乗ったり、支援センターなどで活動することもあるでしょう。
学習支援ボランティアのメリットは?
このメリットは、今後教育現場で働こうという方にとっては、教える側にも学習の仕方を考える良い勉強になるということです。はじめからうまくいかない子どもを指導するのですから、あらゆる工夫が必要です。その工夫は現場に出た時に大きなメリットとなるでしょう。
また、学習支援が必要な理由は実に様々あります。十人十色のその問題の根源を見出し、活路を見つけていく作業は支援する側にとっても問題解決能力を磨くことができるでしょう。
【被災地支援ボランティア】の意味や内容、メリットを知ろう!
被災地支援ボランティアは、日本国内で活動人数の最も多いボランティアになるでしょう。日本は災害大国です。災害そのものの規模は大きくなくても、被災した方にとってのダメージは大きいものです。そのような時に、手を差し伸べてくれる被災地支援ボランティアについてみてみましょう。
自然災害にあった人々を救う被災地支援ボランティア
被災地支援ボランティアは、実際に被災地に出向いて活動することがほとんどです。被災した家屋の片付けや、道路など公共機関の整備、物流の支援などがあります。また、炊き出しや水の配布など、生命に関わることを支援することもあります。
被災地以外でのボランティアとしては、募金活動や被災地から避難している方の支援などがあるでしょう。
被災地支援ボランティアのメリットは?
被災地支援ボランティアはポピュラーですが、非常に難しいものです。被災地に行って、あらゆる物資が不足している中で、自分は何を出来るのかを考えなくてはいけません。考えずにただ行くだけでは、食料も不足している被災地の邪魔になってしまいます。
心身ともに傷ついている方々に寄り添うだけでなく、現実的な打開策を被災者とともに考える、自己顕示では無く相手本位で考えることを要求されるでしょう。自分自身を試すことができるメリットがあるでしょう。
【国際協力NGOのボランティア】の意味や内容、メリットを知ろう!
海外でも国際的に活動したいと考える方にとって、将来を見据えても国際協力NGOのボランティアの意味は深いでしょう。しかし、実際には国際協力NGOとはどんなことをするのでしょうか。そのメリットは何でしょうか。
発展途上国などを支援する国際協力NGOのボランティア
貧困、飢餓や紛争などで日本とは違う次元で困っている方々が、海外には多くいます。政府組織では無く民間間の立場で、有償でない利益を目的としない市民団体で行政の手では解決できないことにも取り組みます。
例として、エイズなどの疾患による孤児の支援や、医療支援、植林や現地の開発活動の支援、さまざまな靴などの物資を届けるなど非常にたくさんの団体が活躍しています。
国際協力NGOボランティアのメリットは?
メリットとしては、今後国際的に活動したいと思う方にとっては、海外の現状を知る良い機会になるでしょう。日本とはまるで違う状況や環境を知り、また日本に貢献できることも見いだせる可能性もあります。また、何が困っていて、何が本当の解決になるのかを現地の方々を考える活動は、自分自身を大きく成長させてくれるでしょう。
医師など特定の職業でなくても、非常に活動の幅が広いこともメリットです。
ボランティア活動に参加しよう!ボランティアの探し方4選!
それぞれにボランティアに興味を持っていても、実際にはどのように参加したら良いのか分からない方は多いでしょう。ボランティア団体やサイトの探し方についてご紹介します。
住んでいる地域の役所で探す
地域の市役所や公民館などの場所には、ボランティア募集のお知らせが色々と貼ってあったり専門の窓口があることもあります。特に住んでいる地域のボランティアに関しては、どんなものがあるのか、どのくらい募集しているのか、活動内容についても教えてくれるでしょう。
なかには、ボランティア自体の講座を開いている役所もあります。
ボランティア団体やNPO法人の募集を探す
サイトなどで希望するボランティアに関する、ボランティアグループやNPO法人を見つけることもできるでしょう。
サイトだけでは活動内容や実態が分かりづらい場合は、体験させてくれることもありますし、活動を広めるために市民との交流の機会を持っているグループや団体もあるのでそういった機会に参加してみるのもおすすめです。
東京ボランティア・市民活動センターのような機関に相談する
大きなイベントがある時は、大抵ボランティアを募集しているものです。東京オリンピックなども、専用のサイトでボランティアを募集しています。英語や手話などができる方は非常に有用になるでしょう。
また、東京ボランティアや東京以外でも市民活動センターのある地域では、ボランティアコーディネーターという専門スタッフがいます。自分が携わりたいボランティアの希望や関心のあることを伝えれば、合っていると思われるボランティア団体を紹介してくれたりアドバイスを受けることができます。
ボランティア募集サイトを使って探す
ボランティア募集サイトは、ネットで手軽に検索できるので便利です。実際に活動する時には、相談窓口で詳細を聞いた方が良いですが、まずどこに募集がありどのように相談すればよいのかが分かるので、ボランティアを始める糸口になるでしょう。
中にはいろいろなサイトがあるので、よく吟味することをおすすめします。
ボランティアの意味を知り、自分に合った方法で社会に貢献しよう!
ボランティアに興味があっても、特別な行動力や特別な知識がないからと尻込みしている方もいるのではないでしょうか。しかし、実際には無償のボランティアでも有償のボランティアでも、大事なのは「好き」ということではないでしょうか。
子どもが好き、人との関わりが好き、人を助ける仕事が好きなどがきっかけで良いと考えます。ただ、好きだけではかえって辛くなることもあるかもしれませんが、まずは好きなことをきっかけに自分に合った方法で社会に貢献していきましょう。