保険証を郵送返却する際の添え状の書き方!例文やマナーも解説!
勤めている会社を退職する場合には、色々な手続きをしなければなりません。退職する日に保険証を返却する必要があり、返却には手渡しか郵送が選べます。郵送の場合には添え状を用意しますが、今回は保険証を郵送する場合の方法や同封する添え状の書き方などをご紹介いたします。
目次
保険証返却時の添え状の書き方やマナーは?
これまで勤めていた会社を退職する時には、それまで使っていた保険証を返却する必要があります。その際には保険証と一緒に添え状を同封する事になりますが、添え状の書き方やマナーが分からない人もいるでしょう。今回は保険証を返却方法や、添え状の書き方についてご紹介いたします。
まず、退職後の保険証はいつ返却する?
会社を退職する時は、退職日に出社する場合は人事担当者に直接手渡しで保険証を返却すると良いでしょう。ただし、有給を消化する形で退職をする場合は、退職日の翌日に速やかに保険証を郵送します。退職後は5日以内に会社が機関へ提出するように決められているので、それまでに保険証を返却出来るように郵送しましょう。
保険証の種類と返却先を確認しておこう!
保険証は会社の組合や協会けんぽなどの種類があるため、現在ご自身が持っている保険証の種類によっても返却先が異なります。退職によって返却をする場合は、前もって返却先を確認しておきましょう。次は各保険証ごとの返却先についてご紹介いたします。
会社の健康保険組合
会社の健康保険組合に加入していた場合は、退職する会社へ保険証を郵送する事になります。退職する前に担当者や所属部署名などを確認しておくと、封筒の宛名書きもスムーズに行えます。会社へ返却する場合は添え状も必要となるので、合わせて用意してから郵送しましょう。
協会けんぽ
中小企業であれば協会けんぽに加盟している事もあります。協会けんぽの場合でも、健康保険組合と同じように退職する会社へ保険証を返却してください。ただし、健康保険を任意継続する場合は異なるので注意しましょう。任意継続の場合は、協会けんぽの支部に必要書類と合わせて提出する必要があります。切り替え期間は20日以内となりますので、早めに手続きを行ってください。
国民健康保険
国民健康保険を返却する時は、社会保険に入る場合に手続きをする事になります。基本的には市区町村の役場へ行き、そこで手続きと一緒に保険証を返却します。ただし、直接返却する事が難しい場合は郵送での返却も可能となっています。詳しくは各市区町村役場の公式サイトなどに記載されているので、そちらをチェックしておくと良いでしょう。
保険証返却の添え状①退職した会社へ返却する場合
健康保険組合などで退職した会社へ返却する時は、保険証と一緒に添え状を同封して郵送するのがマナーです。しっかり届けるためにも、分かりやすい宛名書きや添え状のマナーは守りましょう。次は退職した会社へ返却する場合のマナーや添え状の例文をご紹介いたします。
書き方のマナー
退職した会社へ返却する時に同封する添え状は、退職日を必ず記入しておきましょう。また、社員番号や所属部署名を記入しておけば、会社側もスムーズに手続きが行えるでしょう。退職する以前は自分の勤め先なのでそれほどかしこまる必要はありませんが、最低限のマナーや挨拶はしっかり書いておきましょう。
添え状の例文
お世話になっております。○月○日付けで退職しました○○と申します。在職中は大変お世話になりました。退職に伴い、健康保険証を返却いたします。お手数お掛けいたしますが、お手続きのほどよろしくお願いいたします。御社の益々のご発展をお祈りしております。
保険証返却の添え状②協会けんぽへ返却する場合
協会けんぽへ返却する場合も添え状を用意しましょう。こちらに提出する場合は、協会けんぽの支部へ届くように宛名書きする必要があります。また、添え状は退職する会社での例文とは異なる書き方になるので気を付けましょう。次は協会けんぽに返却する際の添え状の例文やマナーについてご紹介いたします。
書き方のマナー
協会けんぽに返却する場合は、社員番号や退職日の記入は必要ありません。ご自身の名前や住所、けんぽ協会の支部に届くように封筒に宛名書きしておきましょう。添え状にはマナーとして最後に担当者の所属名と名前、その後ろに自分の名前を書きます。担当者の名前が分からない場合は、ご担当者様と書きましょう。
添え状の例文
拝啓 時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は別格のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。加入している健康保険の任意継続ですが、期間満了となりましたので非保険証を返却いたします。お手数掛けいたしますが、ご査定くださいますようよろしくお願いいたします。敬具
保険証返却の添え状③市区町村へ返却する場合
就職が決まった場合に保険証を返却したい時は、お住まいの市区町村へ返却する必要があります。書き方は協会けんぽでご紹介した例文とあまり変わりませんが、状況によっては付け加えるものがあります。次は市区町村へ返却する場合の添え状の例文やマナーについてご紹介いたします。
書き方のマナー
社会保険証が手元に届くまでには時間が掛かる事があります。それまでに健康保険資格所得証明書という保険証の代用が出来る書類を取得出来れば、医療費が高額にならずに済みます。返却と合わせて発行を依頼する事を書いておきましょう。書き方やマナーは基本的に協会けんぽとあまり変わりません。
添え状の例文
拝啓 時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は別格のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。この度、○年○月○日入社に伴い、国民健康保険の資格喪失となりましたので非保険証を返却いたします。お手数お掛けいたしますが、ご査定くださいますようよろしくお願いいたします。新たな勤務先の保険証は現在手続き中のため、取り急ぎ健康保険資格所得証明書のコピーを同封いたします。合わせてご確認お願いいたします。敬具
保険証返却時の封筒や宛名の書き方は?
保険証を返却する時には、添え状以外にも郵送するための封筒が必要になります。入れるものが決まっているため、添え状が入る大きさの封筒を購入しましょう。次は保険証を返却するための封筒の種類や、封筒での宛名書きについてご紹介いたします。
封筒の種類
健康保険証を返却する場合の封筒は、普通の茶封筒または白封筒で構いません。どちらも比較的簡単に購入出来るものなので、退職前に購入しておくと良いでしょう。サイズはA4の用紙が3つ折りで入るよう、長形3号を選ぶと健康保険証と添え状をしっかり入れる事が出来るので安心です。
宛名の書き方
健康保険証を入れた封筒には宛名を書かなければなりません。返却する相手が分かっている場合は、会社名・部署名・所属課を書き、最後に名前を書いた後に様を付けます。分からない場合は所属課まで書いた後に御中と付けてください。所属や名前が分からない時は、部署名まで書いた後は健康保険ご担当者様と書いておきましょう。
保険証返却時の郵送方法と注意点3選!
退職した際に保険証を返却する時には、手渡しまたは郵送する必要があります。郵送する場合には、返却方法についていくつか注意点があるので覚えておきましょう。次は保険証返却時での郵送方法や注意点などをご紹介いたします。
①返却には簡易書留
健康保険証を郵送する場合は、簡易書留を選ぶのが一般的です。健康保険証は5日以内に確実に会社まで届けなければなりません。簡易書留であれば会社側にきちんと届いたかを追跡で把握する事が出来るので、郵送後も安心です。トラブルを防ぐ事が出来るので、なるべく簡易書留で会社へ郵送しましょう。
②郵便窓口からする
書留はポスト投函には対応していないため、簡易書留を利用する場合は郵便窓口から手続きを済ませましょう。万が一ポストへ投函してしまうと、普通郵便の扱いになってしまうので追跡が出来なくなってしまいます。確実に健康保険証を届けるためにも、ポストへ入れないように注意しましょう。
③「保険証在中」とは書かないこと
封筒に入れて健康保険証を返却する際には、封筒に保険証在中と書かないようにしましょう。封筒を見て健康保険証が入っている事が分かれば、窃盗の被害に遭う可能性があります。また、その保険証を悪用されるリスクも発生します。封筒には決して保険証在中と書かないように注意してください。
保険証と返却したあとにやるべきこと
保険証が会社に無事届いたら、会社側の方で手続きがされるでしょう。その後、被保険者資格喪失証明書というものが自宅に届きます。これが届いたら住んでいる場所の市区町村役場へ行き、国民健康保険の加入手続きを行ってください。これを行わなければ医療費に保険が効かずに高額になってしまうので、速やかに手続きを行いましょう。
保険証の返却は添え状と郵送方法に注意しよう!
退職する事が決まった場合は、退職日に備えて保険証を送るための封筒や添え状を用意しておきましょう。また、郵送方法によってはトラブルの原因になってしまうので充分気を付ける必要があります。あらかじめ調べておくと、退職日までに焦る事なく手続きが進められます。