『毅然』の意味や使い方!毅然とした態度ってどんなの?
毅然という言葉は強さやりりしさを感じさせてくれる言葉です。毅然の意味や使い方を理解して、毅然とした態度を身につけましょう。毅然という言葉の意味を理解して毅然とした態度を身につけることができれば、あなたは強く活き活きと過ごすことができるようになります。
目次
『毅然』の意味とは?
「毅然」という言葉を耳にしたことはありますか? 毅然という言葉は、「ものごとに動じない」という意味です。さらに詳しく解説すると、単にものごとに動じないだけでなく、自分の意志をはっきりと示せる言動を意味します。
毅然とした態度や、毅然とした人、などは多くの場合憧れの対象となります。周囲に振り回されず自分を貫くという意味で「毅然とした」存在は格好いいと感じさせるのです。
『毅然』の使い方は?例文付きで紹介!
毅然という言葉の意味がわかっても使い方がわからないと適切に用いることができませんよね。そこで毅然という言葉の使い方としてどんなものが適切なのかを例文付きでご紹介します。毅然の使い方をマスターして日常のなかで使ってみてください。
では使い方の例文です。「毅然とした態度で悪事に加担することを断る」これは自分が正しいと信じたことを貫き通す態度のことを示します。「あの人は毅然としている」これは第3者から見た場合の使い方です。簡単に言ってしまえば自分の意志を持ったカッコイイ人だという意味になります。
『毅然』の類義語と対義語は?
毅然にはどのような類義語があるのでしょうか。毅然という言葉の意味はものごとに動じない態度や行動のことと説明しました。そうなると類義語も似たような言葉ということになりますね。例えば「堂々とした」や「泰然自若」、「超然とした」なども毅然としたと同じような状況で使える類義語です。
類義語は同じような状況で使いやすい言葉です。では類義語とは逆に毅然の対義語にはどのようなものがあるのでしょうか。毅然の対義語としては、「優柔不断」「おろおろとする」「落ち着きがない」「弱腰」などという言葉があります。対義語は類義語と違って全く逆の意味になります。類義語や対義語を使いこなして表現を広げましょう。
『毅然』を英語でどうやって表現する?
英語と日本語では言葉の表現が若干違ってきます。では、毅然という言葉を英語で表現した場合どうなるでしょう? 毅然の意味に近い英語には「firm(硬い)」「resolute(断固)」などがあり、英語の表現としては「firm stand」や「a resolute attitude」というふうに用いて毅然という意味に使います。
日本語では思いもかけない言葉が英語では毅然と同じ意味で使える場合もあるので、英語を学んでいくことで、より表現豊かにさまざまな言葉を言い表せるようになるはずです。英語と日本語の違いはなかなか面白いですよ。
毅然とした態度7選!
毅然という言葉の意味はわかって来たと思います。それでは今度は実際に毅然とした態度とはどういうものなのかということを学びましょう。毅然とした態度の人を見て、「ああ、これが毅然とした態度なんだ!」と思えるようになると、ものごとの見え方もまた違ったものになるはずです。
自分に自信がある
毅然としているということは、自分に自信がないとなかなかできません。自分に自信がないと、他人の言動に振り回されがちになってしまいます。それではとても毅然としていられませんよね。毅然とした態度の人は、基本的に自分に自信があります。
自分に自信があると言っても、ただやみくもに根拠のない自信を持つということではありません。自分のなかに確かに積み重ねたものがあり、その根拠があるので自信があるのです。
ポジティブにとらえる
毅然とした態度の人の多くは、ものごとをネガティブにはとらえず、ポジティブにとらえる傾向にあります。ものごとにはだいたい二面性があり、悪いほうにとらえると気持ちも落ち込んでしまい、毅然とした振る舞いができなくなってしまいます。
しかしものごとを前向きにポジティブな受け止め方をすることで、自信を持った毅然とした態度でものごとに挑むことができるようになるのです。ほとんどのものごとは捉え方次第で毅然とした態度で受け止められるようになれます。
弱音を吐かない
人は誰しも辛いことや苦しいことがあるものです。しかしなかにはそういったことを他人に決して見せない人がいます。それこそが毅然とした人です。弱音を吐かずつねに前向きに自信を持って進むことで毅然とした態度になるのです。
当然そういう毅然とした人にも苦しみはあります。それを自分自身のなかで消化することができるのが毅然とした態度を取れる人の特徴です。
譲歩しない
やってはいけないこと、無理なことなどをきっぱりと断ることができるのも毅然とした態度です。相手がどうしてもと言って来ても、できないことはできないとはっきり言うのはけっこう難しいことです。しかし無理なものは無理なので、決して譲歩することはできません。
無理なことを1度譲歩してしまうと、相手はさらに無理を押し通そうとして来ます。そういう場合に毅然として譲歩をせずにできることやるべきことを行うことで、最終的に1番いい結果を残すことができます。譲歩すべきときではないときに決して譲らない強い意思が毅然とした態度となって表れます。
感情的にならない
だいたいにおいて、感情的になるとものごとはグダグダになってしまいます。決して感情的にならずに判断し続けることができれば、ものごとを解決しやすくなるとわかっていても、人はなかなか自分の感情をセーブできないものです。その感情のコントロールができる人が毅然とした態度の人です。
毅然とした態度の取れる人は、決して感情のままに行動せず、自分の心のなかにブレーキを持っていて、状況を冷静に分析できます。感情に流されないで毅然として在れる人は、危機的状況にとても強いのです。
冷静に事実を話す
冷静さを形作るのは1つは自分に対する自信です。感情に流されない冷静さは、ものごとに対する判断力を磨きます。状況を判断する際にもっとも効果的なのが事実を話すことです。冷静に事実だけを述べてものごとを立て分けていけば解決への近道となります。
冷静さを持って毅然とした態度を取れる人は、周囲からの信頼も厚く、解決能力が高いと判断されます。冷静さは毅然とした人の強さの1つの表れと言えます。
相手の目を見る
毅然とした態度を取る場合に、大切なことの1つが相手への態度です。毅然とした人は自分を冷静にコントロールする力に長けています。しかし自分だけをコントロールしていてもものごとは解決しません。毅然とした態度の使い方として大きいのが相手への説得力です。
落ち着いた毅然とした態度で相手の目を見て話すことで、相手をも説得することができるのが、毅然とした人の強さでしょう。人は他人が冷静でいると、自分も冷静になるものです。毅然とした態度には説得力があります。
毅然とした態度をとるメリットは?7つ紹介!
それでは毅然とした態度をとるメリットとはなんでしょうか。今までにも少し説明していますが、毅然とした態度は使い方次第で相手への強い説得力を持ちます。混乱した場を収めること、ものごとを推し進めることなど、毅然とした態度のメリットは多いと考えていいでしょう。
人から信頼される
毅然とした態度の人は、自分に自信を持って揺らぎません。そういった人は周囲から信頼されるものです。人はふらふらした態度の人を信頼しません。信頼とは、相手の揺らぎなさを頼もしく思うところから生まれるからです。
この人なら大丈夫という思いがつのれば、大きな仕事を任されたり、他人から頼りにされたりするようになります。毅然とした態度のメリットとして、信頼は大きな力でしょう。
自分の意見が相手に伝わりやすい
毅然とした態度で行動すると、意見を伝えるのが楽になります。事実を冷静に説明できるので、相手も理解しやすく納得してくれます。感情的な言葉は、相手をも感情的にしてしまうものですが、毅然とした冷静な言葉は人を説得する力を持ちます。
意思や意見を伝えるときに、人はつい感情的になりやすいのですが、毅然とした態度でのぞんだほうが、実は意思や意見は伝わりやすいのです。
相手に不要なストレスを与えない
毅然とした態度で接することのメリットとして、相手をする人がストレスを感じないというものがあります。対話をしていて最もストレスを感じさせるのは感情的な言葉や態度です。しかし毅然とした態度なら、冷静で事実にもとずいた会話になります。
毅然とした態度の相手との会話は理解しやすく落ち着いたものとなるのです。ストレスが少ないからこそお互いの意思が伝わりやすいというメリットもあり、取引などの場ではとても有用なものと言えるでしょう。
重要な場面で失敗しない
失敗というものはほとんどの場合、感情的になることから起こります。不安や緊張から冷静さを欠いた状態になり、注意力が散漫となって失敗しやすい状態になります。その点、毅然とした態度を貫いていれば感情の波は穏やかで、常に冷静さを保てます。
ここぞという重要な場面でこそ緊張して失敗するという人こそ毅然とした態度を保った言動を心がけるようにすることで、失敗を恐れずに行動することができるようになります。
交渉がスムーズにできる
交渉ごとで大切になるのは信用です。感情的になったり、何を言いたいのかわからないといった態度の人を人は信用しません。毅然とした態度での交渉は、信用を得やすいというメリットにつながります。
なによりも毅然とした態度の自信がある言動は説得力を持ちます。交渉ごとで信用と説得力を持つ毅然とした態度は、大きな力となるでしょう。
出世しやすい
毅然とした態度の人は周囲の人から信用されやすいため、出世しやすいというメリットもあります。上司からも部下からも頼りにされる、そんな立場になりやすいのが毅然とした態度の人です。「この人と仕事がしたい!」そう思わせるのが毅然とした態度の人なのです。
もしトップになった人があたふたしたり、感情的に話すような人だとどうでしょうか。少し想像しただけでそんな上司は嫌だと思いますよね。毅然とした態度を保てる人はそれだけで出世しやすくなります。
相手の言いなりになることを防げる
世の中には他人を自分の思い通りにしたいという人が少なからずいるものです。しかしそういう場合に毅然として自分の意思を貫くことができれば、その相手の言うことをはねのけることができます。弱腰で対応すると、たちまち相手の意見を押し付けられてしまうので、そういうときに毅然とした態度は必須です。
日本人は何かと他人と迎合したくなる気持ちが強いとされています。だからこそ強気の相手に付け込まれないように、毅然として自分の意思を表明し、うっかり言いなりにならないように注意することが大切です。
毅然とした態度をとる方法9選!
毅然としているとメリットが多いことはわかりましたよね。それではどうしたら毅然とした態度をとれるのでしょうか。「気が弱いからそんなふうにできない!」という人も、ちょっとした気持ちの持ちようで変わることができる場合もあります。あなたも毅然とした態度で勝ち組になってみませんか?
自分に自信をもつ
やはり1番大切なことは自分に自信を持つことでしょう。「私にいいところなんてない」と思っているかもしれませんが「生きているだけですごいことだ」と考えることもできます。実際、健康な人はそれだけで大きなメリットを持っていると言えるでしょう。
何か1つでも得意なことがあれば、それもすごいことです。誰もが同じように何もかもができる訳ではありません。あなたがなんでもないと思っていることが、他人からすれば驚くようなすごいことかもしれません。まずは自分のよさを自覚して自信を持ちましょう。
強い意思をもつ
行動というのは意思によって決まります。意思のない行動はたんなる偶然であり、あなたの欲しい結果を生み出すことは滅多にありません。毅然とした態度を保つには、強い意思が必要です。
漠然と強い意思と言ってもどういうふうに考えればいいのかわからないかもしれません。簡単に言えば目標を持って行動を決めるということです。常に目標ある行動をとっていれば、自然に毅然とした態度で行動ができきるようになるはずです。
感情に流されない
毅然とした態度の1番の敵が感情です。感情が大きく動いてしまうと、意思がゆらぎ、行動があいまいになります。特に怒りや恥ずかしさ、悲しさ、辛さといった感情はあなたの行動を妨げるものです。常に冷静に感情に流されない行動をとりましょう。
もちろん人間ですから感情が抑えきれないときもあります。しかし感情に流されていいときと流されてはいけないときがあるということをしっかりとわきまえておく必要があります。毅然とした態度がとれる人はそれを理解している人なのです。
いらないこだわりを捨てる
毅然とした態度をとるときに注意すべきはこだわりです。人はこだわりを持つと感情的になります。自分の意思をはっきりと持つことは大切ですが、こだわりすぎるとその気持があなた自身を縛ってしまうのです。自分の意思を持ちながら、常に視点は自由に置くようにしましょう。
こだわりに振り回されないようにするには、常に第三者的な視点を持つことです。自分を客観的に見ることができれば間違ったこだわりに気づくことができます。
見た目を正して身なりを整える
実は見た目というものはとても大切なものです。よく「中身が大切だから外見は関係ない」と言う人がいますが、見た目をきちんとしていない人は第一印象で損をすると思っていいでしょう。見た目を正すというのは、自分を正すという意味も持ちます。だらしない姿で他人に信用してもらおうというのは傲慢な考えです。
見た目の美しさは相手に対する礼儀でもあります。自分の意思を伝える場合には相手の意思も重んじなければなりません。正しい見た目は「私はあなたを大切に思っています」という意思表示でもあるのです。
事実を明確に冷静に伝える
言葉のなかでもっとも強いのは事実であるとされています。毅然とした態度で事実を明確に伝えることで、あなたの正しさを誰も疑うことができなくなります。事実というのは正しさだからです。もしあなたが事実を自分の感情によって歪めて伝えてしまったら、相手はあなたを信用しなくなるでしょう。
事実を冷静に伝えることは毅然とした態度の基本です。正しいことを正しく伝える。決して難しいことではないはずです。
抑揚をつけない話し方をする
人は大声を出されると驚きます。逆にボソボソとしゃべられると何を言っているのかわからずに苛立ちます。言葉は平坦にわかりやすく伝えるのが毅然とした態度では重要です。
言葉に抑揚をつけすぎると感情的に聞こえるので注意しましょう。できるだけはっきりと抑揚を少なく話すことで、冷静さを感じさせることができます。
必要が無い謝罪をしない
謝罪というのは端的に言ってしまえば負けです。もちろんときには謝罪が必要な場面もあります。しかし、過ぎた謝罪はその人の言葉を軽くします。平気で謝罪する人は負けることに何の痛痒も感じない人と見られてしまいます。
自分の言動に自信があるのなら、簡単に謝罪はできないはずです。正しいことを貫いているなら謝罪は必要ありません。謝るぐらいなら最初からやるなと言われるでしょう。謝罪というものはとても重いものだと理解しましょう。
譲れない一線を決めておく
毅然とした態度を貫くためには絶対に譲れない一線も決めておく必要があります。自分の小さなこだわりではなく、ものごとの核となる部分です。たとえば、作る商品の品質を絶対に落としてはいけない仕事でコストカットを要求された場合、品質を保てないならやれないと主張するべきです。
あなた自身や仕事や生活において、何を大切にするべきかを必ず決めておきましょう。譲ってはいいけないものは断固として守るという気持ちが、毅然とした態度になるのです。
毅然とした態度をとるときの注意すべきことは?
毅然とした態度をとる場合に注意するべきことがあります。それは他人への押しつけにならないようにするということです。あなたに譲れないものがあるように他人にも譲れないものがあります。毅然としながらも、相手の意思も汲み取ることが大切です。
決して他人をないがしろにしたり、見下したりしないように注意しましょう。そうなってしまったら、毅然とした態度は冷酷な態度と受け取られるようになってしまいます。
毅然とした態度を効果的に発揮しよう!
毅然とした態度が仕事や生活のなかで大きな力を発揮することがわかってもらえたのではないでしょうか。あなた自身の生き方を楽にするためにも、ぜひ毅然とした態度を心がけるようにしてください。
特に感情的になりやすい人は冷静な言動を保てるように注意しましょう。毅然とした態度を効果的に使って、ぜひ他人に信用される勝ち組人生を送ってください。