2018年09月30日公開
2018年10月03日更新
パーマの乾かし方【完全版】基本の方法やコツ&注意点など
美しいパーマヘアを保つためには、ヘアケア製品の使用だけでなく、シャンプー後の髪の乾かし方も重要なポイント。乾かし方のコツ&注意点を確認し、日頃のお手入れに実行してみましょう。これからパーマをかける予定の方、パーマ後にいつも後悔してしまうという方も必見です!
目次
乾かし方の前に!パーマの種類について知ろう
一言でパーマと言っても、パーマには種類があります。大きく分けると「コールドパーマ」と「デジタルパーマ」の2つに分かれます。まずは、それぞれの特徴と違いをよく知ることから始めましょう。
コールドパーマとは
コールドパーマ(cold permanent waveの略)とは、パーマ用の薬液を使って常温でウェーブをつけるパーマのことです。つまり、昔からある一般的なパーマのことをいいます。短時間でかけることができ、コールドパーマをかけた髪は、その上からデジタルパーマをかけることが可能です。
デジタルパーマとは
デジタルパーマとは、パーマ用の薬液をつけた後に専用の機械で髪に熱を加えることでウェーブをつけるパーマのことをいいます。(ロットを巻いて1液をつけるまではコールドパーマと同じですが、その後に熱を加える点がコールドパーマのプロセスとの違いです。)デジタルパーマは形状記憶力が高く、もちが良いパーマです。
コールドパーマとデジタルパーマの違い
コールドパーマとデジタルパーマの主な違いをまとめてみました。
【コールドパーマ】 ●パーマ用薬剤1液・2液を使って常温で髪にクセづけをする。 ●髪の根元から施術しやすく、前髪もかけやすい。(ショート、ボブ、ミディアム、ロング、全ての髪の長さに対応しやすい。) ●柔らかめの仕上がりになる。 ●髪が濡れている時にカールが出る。 ●パーマをかけた上からパーマをかけ直すことが可能。 ●髪質によってはかかりにくい。 ●料金はデジタルパーマに比べると安い。 【デジタルパーマ】 ●パーマ用薬剤1液をつけた後に熱を加えてクセづけをする点がコールドパーマと違う。 ●熱を加える時にロッドがかなりの高温になるため、根元ギリギリまで巻く施術はできない。(ボブ~ロングの長さがあれば問題なし。ショートであれば10㎝以上の長さが必要。) ●しっかりとクセがついて、後の手入れがコールドよりもラク。 ●髪が乾くとカールが出る。 ●デジタルパーマをした上からのパーマのかけ直しは難しい。 ●コールドではかかりにくい髪質でもかかりやすい。 ●料金がコールドよりも高く、施術に時間がかかる。 |
パーマの乾かし方【手順】は?
それでは、パーマがかかっている髪の乾かし方の手順をご紹介します。まずは、日頃から乾かし方の手順をしっかり守ることから始めてみましょう。ちなみに、乾かし方については、コールド・デジタル共通となります。
手順どおりに乾かすことは、髪のコンディションやその後のスタイリングにも良い結果をもたらしてくれます。せっかくパーマをかけたのに、その後のケアに困ってしまっている方はもちろん、ちゃんとケアができるか心配な方も必見です!
【手順①】タオルドライ
●シャンプー後、清潔なタオルを使ってタオルドライします。
●タオルを髪に擦りつけるのではなく、タオルに髪をはさみ込んで優しく押さえがら水分を取っていきましょう。(この方法で、髪への摩擦を最小限に抑えて髪へのダメージや髪の絡まりを大きく防ぐことができます。)
●毛先から水滴が落ちない状態になればOKです。
【手順②】洗い流さないトリートメントを付ける
●タオルドライ後の髪は少々絡まっている状態ですので、洗い流さないトリートメントを付ける前に、目の粗いクシを使って髪全体を一通りとかしましょう。(目の細かいクシは濡れ髪だと引っかかりやすく、また、濡れ髪は乾いている時の何倍も伸びやすい状態になっているため、パーマのクセまで取ってしまう原因になる恐れがあります。)
●髪の絡まりをとかしたら、洗い流さないトリートメントを付けます。
・ロング、ミディアム、ボブ、ショートそれぞれの長さだけでなく、髪全体のボリュームによっても使用量には個人差がありますので、商品に表示されている適量を基準に1回の使用量を調節しましょう。(付け過ぎはベタつきの原因になるので注意!)
・まずは、傷みやすい髪の中間から毛先を中心に揉み込みながらしっかりとなじませます。
・髪の中心から根元の手前までは軽く付ける感じでOK。
・頭皮のベタつきを防ぐために、頭皮と根元ギリギリは避けましょう。
※洗い流さないトリートメントは、基本的には夜(寝る前)のシャンプー後に使うアイテムです。朝シャン派の方は、洗い流さなトリートメントをスキップして、ドライヤー後にスタイリング剤を付けてもOKです。しかし、髪のダメージが気になるという方は、ドライヤー前に洗い流さないトリートメントの使用した方が良いでしょう。
【手順③】根元を乾かす
●髪の根元をすくい上げ、頭皮に向かってドライヤーの風をあてていきましょう。
※できればこの手順からドライヤーは弱風を使う方がベター。
●この手順の時に前髪も乾かしましょう。
【手順④】毛先を内側に向かってねじる
●根元が乾いてきたら、毛先も乾かしていきましょう。
●毛束を少しずつとり、毛先を内側に向かってねじってドライヤーの風をあてます。
※パーマの種類によっては毛束を持ち上げながら乾かすことがおすすめです。(例:スパイラルパーマなどの細かくキツめのカールが出るパーマ)
【手順⑤】弱風で形を整える
●弱風をあててカールのカタチを整えます。
※強風はカールを伸ばしてしまうので、この手順では弱風を使用しましょう。
【手順⑥】スタイリング剤をつける
●髪が乾いたらスタイリング剤をつけてカールをキープさせましょう。
※スタイリング剤は、朝やお出かけ前に使用します。夜寝る前のヘアドライの後には使用しません。
パーマの乾かし方【コツ】を知ろう
パーマの乾かし方の3つのコツをおさえて、より良い仕上がりを目指しましょう!
【コツ①】出来上がりのスタイルをイメージする
何事にも言えることなのですが、まず、出来上がりのスタイルをイメージすることが大事です。イメージしたスタイルをゴールとすることで、そのゴールに向かうためのスタイリング法が定まるので、イメージ通りのスタイルに仕上げられる可能性がグッと高まります。
【コツ②】ドライヤーの風を使い分ける
イメージした通りのスタイルに仕上げるためには、ドライヤーの風の使い分けもコツの一つです。
●髪の根元はしっかり乾かす必要があるので、ドライヤーの温風&強風を使用しましょう。
●緩やかなカールに仕上げたい場合は、ドライヤーの弱風&温風で髪の中間から毛先まで乾かします。仕上げに冷風をあてるとキューティクルが引き締まってツヤが出ます。
●強めのカールに仕上げたい場合は、根元だけドライヤーの強風&温風でしっかり乾かした後、スタイリング剤をつけて自然乾燥にします。(ただし、自然乾燥の目的はスタイリング限定。就寝時は厳禁!)
【コツ③】洗い流さないトリートメントを使う
洗い流さないトリートメントを使用することで髪のコンディションを整えると、スタイリングがより上手くいきます!
ミルボン ディーセス エルジューダ エマルジョン
2,808円
商品の購入はこちらアヴェダ カラーコンサーブデイリーカラープロテクト
3,456円
商品の購入はこちらナプラ N. シアミルク
2,000円
商品の購入はこちらラサーナ 海藻ヘアエッセンス L
4,320円
商品の購入はこちらリシリッチシリーズ 利尻ヘアクリーム
3,240円
商品の購入はこちら寝る前や朝のパーマの乾かし方は?
夕方から1日の終わりに入浴し、その際にシャンプーをするという方が多いので、髪を乾かすという行為は入浴直後~夜寝る前という方が多いのですが、毎朝シャワーを浴びる習慣がある方は髪を乾かすタイミングが通勤・通学・お出かけ前となります。髪を乾かした後のプランに伴い、夜寝る前と朝では乾かし方や、乾かし方の手順がやや異なりがあります。
【寝る前】の乾かし方のポイント
夜寝る前の乾かし方については、乾かし方の【手順】でご紹介した手順①~⑤までとなります。寝る前は髪を完全に乾かし、手順⑥のスタイリング剤は省くことがポイントとなります。完全にしっかりと乾かすことで、カールの崩れを最小限に抑えられます。
スタイリング剤を省く理由は、これからベッドに入って眠りに就こうとしている時にスタイリングをする必要は無いということ、そして、スタイリング剤を付けてしまうことで寝ぐせもつきやすくなり、翌朝のスタイリングを困難にしてしまうからです。
また、寝る前にスタイリング剤を付けることは、枕などの寝具や顔に付着してしまう点でもおすすめできません。
【朝】の乾かし方のポイント
朝は、シャンプー後の髪を乾かすというよりも、寝癖直しのために濡らした髪を乾かすといった感じになる方が多いでしょう。寝癖が少なければ、寝癖で乱れてしまった部分だけを濡らして直してしまえばOKです。しかし、寝癖がひどければ、髪全体を濡らした方が手早く直せるため、シャンプー後の乾かし方が必要となります。
朝の乾かし方については、乾かし方の【手順】でご紹介した手順①、そして手順③~⑥が必須。
根元をしっかり乾かすことについては夜と同様ですが、朝はスタイリングが必要になりますので、パーマの種類や求めるスタイルによっては、髪の中間~毛先の乾かし方を変えることがポイント。しっかりめのカールにしたい場合は、髪の中間~毛先にかけてやや湿り気を残す状態まで乾かし、スタイリング剤をつけましょう。その後は、自然乾燥させます。
手順②の洗い流さないトリートメントについては、必要に応じて手順に取り入れることがポイントです。
●洗い流さないトリートメントをつけたうえにスタイリング剤がつくことでどうしても髪が重くなってしまう場合、トリートメント成分がしっかり配合されたスタイリング剤を使用することを条件に洗い流さないトリートメントをスキップできます。
※夜にシャンプー・ヘアドライをして、朝に再び髪を濡らすという方は、夜のヘアドライ時に洗い流さないトリートメントをしっかりつけておきましょう。(または、夜につける洗い流さないトリートメントの量を若干少なくすることで、朝のヘビー感が改善されることも期待できます。)
●サロン、または自宅でカラーリングをする予定がある日の朝は、洗い流さないトリートメントはスキップしましょう。髪がトリートメントでコーティングされている状態だと、カラーの薬剤をはじいて髪の染まりが悪くなります。
髪の長さ別!パーマの乾かし方の【注意点】
髪の長さ(ロング・ミディアム・ボブ)によってパーマを乾かす時に注意したい点が異なります!
【ロングヘア】の注意点
▲乾かせていない部分がないように注意!
ロングヘアは、その長さが原因となって乾かし残しが起こりやすいものです。特に、ロングヘアの毛先部分は傷みやすい状態になっていて、濡れた状態のままではよりダメージを進行させてしまう恐れがあります。
毛先だけでなく、耳周りや後頭部の地肌に近い側の髪がしっかり乾かせていないということもよくありますので、まずは髪の根元を擦りながらドライヤーの風をあてることがロングヘアを効率よく乾かせるコツです。
▲濡れた状態での長時間放置に注意!
ロングヘアを乾かすのはもちろん手間がかかります。そして、もちろんヤル気も必要です。時短したいからといって長時間タオルを頭に巻きっぱなしにしたり、入浴後からヤル気が出るまで放置してしまうのはNG。ここで繰り返しますが、ロングは濡れた状態だととても傷みやすいのです。入浴後はなるべく早くドライヤーを握りましょう!
【ミディアムヘア】の注意点
▲毛先の乾かし過ぎに注意!
ミディアムになると、ロングとは逆で毛先を乾かし過ぎてしまうことが注意点となります。ミディアムはロングより短いため、全体をいっきに乾かしてしまおうとする方も多く、そうしてしまうことで当然のごとく、毛先だけ乾かし過ぎる結果になるのです。ミディアムは根元からスタートし、中間、そして毛先という順番を守って効率よく乾かすのがコツです。
▲ハネに注意!
また、ミディアムヘアは肩や鎖骨の辺りに毛先が当たることで髪自体にハネが起こりやすいので、特に、ミディアムヘアだからこそ最も楽しめると言えるワンカールのスタイルは、カールを意識した乾かし方をしないと、後でハネが目立つことになります。毛先を内側にねじりながら乾かすことがハネを防ぐコツです。
【ボブ】の注意点
▲ハネによって起こる左右バランスの崩れに注意!
パーマヘアの中でも、ボブはいちばん簡単に乾かせる長さです。ロング・ミディアムよりも短いボブは、乾かすのにかかる時間ももちろん短く、ロング・ミディアムのように長さが原因による乾かし残しも起きにくいというメリットがあります。メリットがとても多いボブ。長年ロングを通してきた方が、一度ボブにしてみてそのままボブ一筋になってしまうなんてことも!
しかし、ボブの方の中には「左右のどちらかがハネやすい」という悩みを持っている方が多くいます。ミディアムのように肩など毛先が当たるものが無い状態でボブにハネが起こる原因としては、髪の内部構造(もともとクセ毛)も考えられますが、髪が生えている向きやつむじによる影響の可能性もあります。ハネやすい髪がある側から根元の乾かしをスタートさせ、内側にねじって乾かすことがボブのハネを防ぐコツです。(クセが出やすい髪は、乾いてしまってからではクセ直しが難しくなります。)
パーマのスタイル別!おすすめスタイリング剤
求めるスタイル別にスタイリング剤を選ぶことも、パーマヘアをベストに楽しむためには重要!スタイル別のおすすめスタイリング剤をご紹介します!
【ミルク・オイルタイプ】艶っぽい仕上がりに
ミルク・オイルタイプは、しっとり艶やかなパーマヘアを維持するためにオススメのタイプです!
リーゼ 毛先まですーっとまとまるミルク
699円
商品の購入はこちらLUCIDO-L(ルシードエル) ヘアメイクサプリ ソフトウェーブミルク
875円
商品の購入はこちらミルボン プレジュームミルク 3
2,160円
商品の購入はこちら【ワックス】毛先のパーマを強めに出す
ワックスのテクスチャーは様々。テクスチャーの違いによって、毛先のカールの強さも変わります。
ロレッタ メイクアップワックス
2,160円
商品の購入はこちらナカノ スタイリングワックス7
1,404円
商品の購入はこちらウェーボ デザインキューブ エアルーズワックス
1,512円
商品の購入はこちら【ムース】ふんわりとしたカールを作る
ムースタイプは、ふんわり感を大切にしたい方に最適のタイプ!適度なセット力なので、ハードなセットが苦手な方にもおすすめです。
デミコスメティクス ヒトヨニ ピュアフォーム
1,798円
商品の購入はこちらウェーボ スプリングパフ
1,296円
商品の購入はこちらマシェリ グロススフレ ワックス
623円
商品の購入はこちら【スプレー】1日中カールをキープする
朝のスタイリングを1日中しっかりキープしたい方には、スタイリングの仕上げにスプレーがおすすめです!
ロレッタ フワフワシュー
2,160円
商品の購入はこちらKOSE ラブラス パワフルホールド ヘアスプレー
842円
商品の購入はこちらスタイルクラブ ヘアメイクスプレー
1,620円
商品の購入はこちら乾かし方を動画で解説!
パーマには種類があり、それぞれのパーマに合った髪の乾かし方があります。「基本的なパーマヘア」、「デジタルパーマをかけた髪」、そして、「キツめのウェーブ・カールを活かしたいパーマヘア」の乾かし方を動画で確認しましょう。
基本的なパーマヘアの乾かし方
コールドパーマ(一般的なパーマ)の方は、こちらの動画を参考にしましょう。
デジタルパーマをかけた髪の乾かし方
デジタルパーマをかけている方は、こちらの動画を参考にしましょう。
キツめのウェーブ・カールを活かしたいパーマヘアの乾かし方
キツめのウェーブ・カールの代表といえば「スパイラルパーマ」。この動画で登場する方の髪は既に乾いている状態(朝の寝起き時という設定になっている)ですが、夜のシャンプー後や髪が濡らした後の根元の乾かし方は他のパーマヘアと同様です。
スパイラルパーマをかけた後、自宅でのスタイリングがうまくいかないと悩む方が多く、実をいうと、筆者自身も昔はそのうちの一人でした。
スタイリングがうまくいかない ↓ シャンプーやヘアケア製品を買い替えてみる ↓ やっぱりスタイリングがうまくいかない ↓ パーマにだんだん嫌気がさしてくる ↓ 美容師の反対を押し切ってストレートをかける ↓ 毛先が縮れるほど髪が痛む ↓ 泣く泣く髪を切る(数年かけて地道に伸ばしたロングがショートへ…) |
なぜ、このような結果になってしまったのかは、やはり正しい乾かし方とスパイラルに合った乾かし方をしたうえでのヘアケアができていなかったことが原因でした。パーマのタイプに合った乾かし方は、その後のスタイリングにとっても大切なことです!キツめのウェーブ・カールの方は、以下の動画を参考にしてみましょう。
パーマの特徴から乾かし方を知り、自分の理想のスタイルを楽しもう♪
パーマの特徴に合わせた乾かし方をすることは、そのパーマを長く楽しむためにも大切なことです。サロンでパーマをかけた当日の仕上がりを自宅で再現するためには、正しい乾かし方とトリートメントの使用は必要不可欠!
また、髪をしっかり乾かすことは髪と地肌の健康を保つためにもとても大切なこと。なぜなら、髪が濡れたままの状態では以下のようなトラブルの原因になるからです。
▲髪は濡れている時がいちばん傷つきやすい。(髪の表面のキューティクルが開いて、水分を失いやすくなる。) ▲髪が長時間濡れていると(特に、夜寝る前に乾かさずそのまま寝てしまったりすると)、頭皮が冷やすことによって血行不良が起き、薄毛や抜け毛の原因にも。 ▲濡れたまま放置している間に雑菌が繁殖して頭皮が臭くなる。 |
乾かし方の手順を守り、夜のシャンプー後、寝る前、朝のスタイリング後に髪がしっかり乾いている状態にするということを心掛けることで、髪と頭皮の健康も保ちながら理想のスタイルを楽しめる毎日になります!今まで正しいお手入れができていなかったせいでパーマをかけるたびに後悔することを繰り返してきた人でも、乾かし方とコツをマスターすれば、「パーマって大変…。明日の朝もまたか…。」なんて、毎晩寝る前に憂うつになってしまう方!いつ間にか言わなくなった自分に気付く日が来ますよ♪