2021年09月24日公開
2021年09月28日更新
女性客が6割のラブドール展「今と昔の愛人形」に密着!【オリエント工業40周年記念展】
ラブドールのトップ企業であるオリエント工業が40周年を記念して渋谷でラブドール展「今と昔の愛人形」を開催しました。今回は、オリエント工業が開催したラブドール展「今と昔の愛人形」を通して女性をも魅了するラブドールの魅力についてご紹介したいと思います!
目次
オリエント工業のラブドール展でその魅力に迫る!
記念展の参加者の6割が女性
出典: https://twitter.com
以前は「ダッチワイフ」と呼ばれ蔑まれる対象だった性玩具を「ラブドール」という生身の人間に近い人形にまで進化させた、ラブドールのトップ企業であるオリエント工業が40周年を迎え、渋谷でラブドール記念展「今と昔の愛人形」を開催されました。今回はこのオリエント工業が開催したラブドールの記念展「今と昔の愛人形」を通して参加者の6割が女性というそのラブドールの魅力について迫りたいと思います!
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そもそもオリエント工業とは
ラブドール産業のトップ企業
出典: https://matcha-jp.com
上野のアメ横
オリエント工業は1977年に特殊ボディーメーカーとして東京の上野に創業されました。創業者の土屋さんはアダルトショップを経営していましたが、当時のダッチワイフと呼ばれるものは空気漏れがひどく、ダッチワイフを根本的に改善するため製造会社を立ち上げました。また、この時親しくしていた脳神経系の医師から障害者は風俗嬢にすら相手にされずうまく性を発散できていないという話もきっかけとなったようです。
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オリエント工業のラブドールは人間そっくりの質感や表情が特徴です
その後、2012年にシリコン製のダッチワイフを開発するなど、ダッチワイフをマネキン以上に人に近い人形「ラブドール」という名称の、単純な性処理の道具だけではない人間のパートナーとしての人形を作り上げました。その後もファンの要望に応えたラブドールを続け、オリエント工業はトップ企業へと成長しました。
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TENGA
ラブドールは陰部にテンガなどのいわゆるオナホールを装着することが可能なものも存在していますが、オリエント工業のラブドールはシリコンを使用して人間の肌に質感を近づけるなど、あくまでもリアリティのある人形を目指しており、陰部も女性のものもそっくりに作られており、中に挿入することも可能になっています。
ラブドールのリアルさによる勘違いも
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顔をズームするとより人間のようにしか見えません
オリエント工業のラブドールは非常に人間に近いリアルさを持っていることから、ショールームなどへの搬入時、死体と間違われて何度か警察に突入されたこともあったそうです。また、人形を山に不法投棄され、死体遺棄事件として騒がれてしまったという噂もあります。確かにこれだけリアルだと間違われても無理はないかもしれませんね。
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更に、現在は下の毛を植毛する技術や体の中に骨格を入れるなどのオプションがつけられるようになってきており、現在もラブドールは進化を続けているようです。近年では顧客からAIを搭載してほしいという要望が増えているそうなのですが、社長の土屋さんは、ラブドールをお金持ちの物だけにしたくないと話、今後もAIの搭載は考えていないようです。
オリエント工業の「里帰り」システム
愛しいラブドールを供養できる制度
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大阪での人形供養の様子
オリエント工業では、不要になったラブドールは「里帰り」と称してオリエント工業に返却できる制度が存在します。オリエント工業宛に不要になったラブドールを郵送すると、オリエント工業でラブドールの処分と供養を行ってもらうことができるようです。
オリエント工業40周年ラブドール記念展開催
渋谷でラブドール展『今と昔の愛人形』
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会場の様子
そんなオリエント工業が2017年に40周年を迎えることを記念して渋谷で6月11日までラブドール記念展「今と昔の愛人形」が開催されていました。開場となったは東京の渋谷にあるBunkamura通りのギャラリー「アツコバルー」、広く開放的な空間に、歴代のラブドールが展示されていました。
ラブドールに直接触れられる展示も
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また、その他にも写真家篠山紀信がラブドールをモデルに撮影した写真集「LOVEDOLL×SHINOYAMA KISIN」のモデルとなったラブドール2体と記念撮影ができたり、実際にラブドールに触る体験コーナー、更には「しゃべるパーティードール」と呼ばれる、おっぱいの片方の乳房を揉むともう片方の胸から白ワインが飛び出し「ああ~ん、優しく揉んでね。」としゃべり出すラブドールを楽しむこともできたそうです。
ラブドール展の6割が女性参加者
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写真集のモデルになったラブドール
オリエント工業が渋谷で開催した40周年記念展「今と昔の愛人形」は、ラブドールを展示するものであり、人形とはいえ女性の局部などが展示されています。しかし、意外なことに渋谷で開催されたこの40周年記念展「今と昔の愛人形」の参加者の6割は女性だったと言います。
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細部まで美しいですね
渋谷の会場に来た女性たちはそれぞれ「すごく綺麗」「本当の人間みたい」などの感想を口々に漏らし、女性のグループで来ている人や外国人のカップルなどもいるようでした。また、渋谷の会場に来た女性の中にはラブドールの目元など細部に渡ってスマートフォンなどで熱心に撮影している人も存在していました。
オリエント工業のメイク技術などを目的に参加
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メイクによって印象が全く変わります
また、オリエント工業40周年のラブドール記念展である「今と昔の愛人形」では、オリエント工業のメイク術について解説するブースが設けられており、これを目当てに訪れる女性も多かったようです。ブースではメイクの種類やその工程を徹底解説されており、メイクによってもラブドールの表情が全く変わることが分かります。
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しかし、どんなメイクでもラブドールは人形に見えない愛らしい表情をしており、その表情を形作っている一つでもあるメイクにも様々な技術が施されていることが分かり、女性にとっても参考にしたいと思わせるのも納得の技術でした。
ラブドール展ではオリエント工業の歴史も公開
ラブドールの展示と共に紹介
出典: http://tocana.jp
後ろのパネルで歴史が紹介されています
オリエント工業40周年ラブドール記念展「今と昔の愛人形」では、もちろんオリエント工業のラブドールの歴史についても紹介されています。渋谷の会場の左側一面にオリエント工業が創業してから製作されたラブドールの歴史が実物のラブドールと共にパネルで紹介され、素材や造形が時代と共にどのように変わってきたかを知ることができます。
ラブドール展に見るオリエント工業の歴史とは
出典: https://ameblo.jp
オリエント工業は、創業した1997年に腰にウレタン素材、胸部などにソフトビニール素材を使用した高級ダッチワイフ「微笑(ほほえみ)」を発売します。これは当時ダッチワイフの値段が1~2万円だったのに対し3万8000円とかなり高級でした。そこから開発を試行錯誤していき、1999年に全身ソフトビニール製のラブドール「アリス」を発売し大ヒットを記録しました。
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アリス
「アリス」がヒットした当時、世間ではリアルドールが流行りを見せており、その後「アリス」をシリコン製にしてリアルドール化して欲しいと言うファンの要望に応えてオリエント工業はシリコン化に着手しました。新素材であるシリコンを使うことは始め非常に困難でしたが、2年の歳月を経て2001年に「アリス」のシリコン化に成功しました。
シリコン製ラブドールに注文が殺到
出典: http://news.livedoor.com
シリコン製のラブドール「アリス」が発売されると、当時ネットの普及などが広まり、ラブドールへの認知度が高まっていたこともあってか、オリエンタル工業へのwebサイトへの注文が殺到する事態となりました。シリコン製の「アリス」の値段が56万円まで跳ね上がっていたにも関わらず、受注受付開始から20分で120体もの注文が来てしまい、オリエント工業は注文を再開できるようになるまで3カ月かかったそうです。
進化し続けるオリエント工業
40周年ラブドール記念展を渋谷で開催
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その後もオリエント工業はファンの希望に応えたラブドールを作っており、パーツの取り外しができるラブドールや実際の女性の体の一部から型を取って作られたラブドールなどを発売してきました。2007年には30周年を迎え、そして今年2017年にオリエント工業は創業40周年を迎え、渋谷でラブドール記念展を開催するまでとなりました。
ユーザーも時代と共に変化したラブドール
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先ほども少し触れましたが、以前ラブドールは「ダッチワイフ」と呼ばれ、性処理の目的のみで利用され、持っていることを秘密にしなければいけないほどでした。しかし、ネットが徐々に普及してくると、その匿名性の高さから自分の愛するラブドールの写真を公表するなどして、ラブドール愛好家という存在が徐々に世間に認知されるようになっていきました。
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更に、オリエンタル工業などによる技術の向上により、ラブドールはただの人形ではなく、人生のパートナーとして受け入れられていくようになりました。現在では性的な玩具としての枠を超え、セックスを目的とせずに愛玩用としてコレクションする若い愛好家なども出現してきているそうです。
オリエント工業の現在の主力商品は?
オリエント工業展示会中央正面に展示
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やすらぎ(左)とアンジェ(右)
現在オリエント工業で取り扱っている商品の中で主力となっているのは、40周年記念展「今と昔の愛人形」の会場中央に展示されていた「やすらぎ」と「アンジェ」です。「やすらぎ」は先ほども少し紹介した女性の体の一部を型取って作られたラブドールでリアリティのある肉感あふれた体つきが特徴です。肌の色も実際の女性の色に寄せられています。
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リリ
オリエント工業でも人気の高い商品
「アンジェ」は逆に造型師が求める女性の体を追及して作られた体つきが特徴で、スレンダーでありながらもグラマラスな体つきと、透明感のある白い肌が持ち味です。ラブドールは人間の顔にできるだけ近づけて作られているため、「不気味の谷」に陥ってしまいがちですが、オリエント工業はその高い造形技術とメイクアップ技術によって本当の人間のような美しいラブドールを作ることに成功しています。
補足:不気味の谷とは
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ロボホン
人間は、人間にそっくりの形をしたものに対して強い嫌悪感を示し、この現象は「不気味の谷」と呼ばれています。ロボット工学などの技術の向上により、現在多くのロボットやグラフィックキャラクターが生み出されていますが、このロボットやキャラの顔や動きが人間とは似つかないものであると、人間はそのロボやキャラに好感を抱きます。
出典: https://woman.mynavi.jp
しかし、ロボやキャラの動きが徐々に人間らしくなってくると、ある段階から人はかなり強い嫌悪感を示すようになるのだそうです。しかし、それが更に人間に近い動きや表情になるとまた人は好感を示すようになるのだそうです。
出典: https://woman.excite.co.jp
なぜある一定の部分で激しい嫌悪感を抱くかについて、原因は明らかになっていないそうです。つまり、オリエント工業のラブドールは非常に人間に近い体や顔をしているため、好感を抱かれていると考えられます。
ラブドール展に展示された評判のアート系作品
「人をダメにする玩具」
出典: https://twitter.com
先ほども少し紹介したように、ラブドール展の中にはラブドールを使ったアート作品も展示されました。まず一つ目は「人をダメにする玩具」というタイトルの作品です。この作品ではストライプ柄のピンクの部屋着を着て首にヘッドフォンをかけている少女が赤いソファに高く足を上げて寝そべっているのですが、少女やソファにはディルドーやバイブが置かれていたり、少女に絡みついていて、少女はその中で嬉しそうに微笑んでいます。ホットパンツの部屋着から伸びる美しい足に絡みついている卑猥な玩具が目を引く作品です。
「Resuscitation」
出典: http://ambiance.hamazo.tv
二つ目の作品は「Resuscitation(蘇生)」という作品です。先ほどの「人をダメにする玩具」とは違い、「Resuscitation(蘇生)」は一転神秘的な雰囲気が漂う作品です。不気味でグロテスクな台座の上に大がかりな水槽が設置されており、長い白髪のラブドールが酸素マスクを付けられた状態で閉じ込められています。近未来的な状況の中でドールは水槽に手を添えてただ無表情にこちらを見つめています。このドールが置かれている状況の意味を深く考えてしまうアート作品です。
オリエント工業のラブドール展まとめ
出典: https://twitter.com
土屋社長(左)
オリエント工業の40周年ラブドール記念展「今と昔の愛人形」では、オリエント工業のラブドールの歴史を通してオリエント工業がラブドールにかける情熱や愛情を感じることができました。また、ラブドール展の入場者の6割が女性ということからも分かるように、ラブドールの顔には男性のみならず女性すら虜にしてしまう魅力が溢れていました。
現在はオリエント工業でラブドールが見られる
出典: https://twitter.com
ショールーム
グーグルマップのストリートビューからも見れるそうです
現在ラブドール展は既に終了していますが、オリエント工業のショールームで予約をすればラブドールを見たり、触ったりすることができます。現在では、セックスを目的とせず、人生のパートナーとして迎えたり、愛玩目的でコレクションする人もいるようですので、興味のある方は一度ラブドールを見て、触ってみてはいかがでしょうか?