死の間際に見る「走馬灯」って何?その意味や現象のメカニズムとは?

普段テレビのドラマや漫画でも死の間際になると「走馬灯」が頭を過ると言われますが、走馬灯とはどういったものかご存知ですか? 走馬灯の本来の意味や現象のメカニズムなどを詳しく知っている人は実は少ないです。 今回はそのような「走馬灯」に注目してご紹介します。

死の間際に見る「走馬灯」って何?その意味や現象のメカニズムとは?のイメージ

目次

  1. 1死の間際に見られると言われる「走馬灯」
  2. 2走馬灯とは? どのような現象?
  3. 3死の間際に立たされた人が語る走馬灯の体験から!
  4. 4走馬灯の5つの特徴①必ずしも見れる訳じゃない?
  5. 5走馬灯の5つの特徴②パノラマ映像体験
  6. 6走馬灯の5つの特徴③客観的に見る「傍観者」
  7. 7走馬灯の5つの特徴④思考・記憶の波
  8. 8走馬灯の5つの特徴⑤安堵・幸福
  9. 9走馬灯の特徴から考える「走馬灯の意味」
  10. 10記憶の高速化により時間間隔を錯覚
  11. 11死の間際に観る「走馬灯」のメカニズム!
  12. 12走馬灯は記憶による緊急回帰現象
  13. 13走馬灯は幻夢現象!?人生の最後、幸福を感じる幕閉じ説も!
  14. 14走馬灯を見たという人も多く存在!
  15. 15「まとめ」走馬灯は極力見ない事が安全に生きる方法
  16. 16まだまだ不思議現象について知りたい方へ

死の間際に見られると言われる「走馬灯」

出典: http://zeroworks.jp

走馬灯は本当に存在する?

走馬灯と言えば、死の間際に見られるという事で有名ですが、実際に死ぬ危険性があるような体験をしたことがある人でない限り実際に走馬灯は見れるものかどうかわからないですよね。

実際に走馬灯を見たいと思っても、死の危険性と隣り合わせであることからなかなか体験することができませんし、実際に危険な状況になったはいいものの、万が一走馬灯が見れなかったら意味がありません。

今回はそのような人体の不思議ともされる現象、「走馬灯」とは何か?どのような現象なのかについてご紹介したいと思います。

走馬灯とは? どのような現象?

出典: http://buzz-manga.blog.jp

過去の記憶を一瞬で思い出す「走馬灯」

走馬灯とは一般的に死の間際に過去の記憶が見れるということで多くの方が認識していると思いますが、まさにその噂通りと言われています。

そのため、30歳の方なら過去30年分の断片的な記憶を、60歳の方なら過去60年分の断片的な記憶を見られると言われています。

しかし、30年や60年分と言ってもその間の年数の時間は当然長いでしょうし、断片的な記憶と言ってもどの部分の記憶が見れるかはわかっていないとされています。

さらに、死の間際で本人は大変危険な状態ですが、頭の中ではそのような懐かしい記憶や楽しい記憶、悲しい記憶などを一瞬のうちに見ているので、本来の時間より長く感じるとも言われています。

走馬灯を体験したことがある人は、よくこのような記憶が断片的に見える様子から、走馬灯とは過去の記憶をパノラマ映像のように見えるので、「パノラマ現象」として捉える人が多いと言われています。

死の間際に立たされた人が語る走馬灯の体験から!

出典: http://ganref.jp

体験談からわかる走馬灯の特徴は5つ!

走馬灯を見ようと思うと死の間際に立たないと見れないとされているため、多くの人はこの研究は極めて困難という事を把握し、研究が出来ないと判断していましたが、イギリスの神経学者である「S・A・キニア・ウィルソン」という人がこの疑問点や問題点について研究を行い、走馬灯のような記憶が見れる現象を1982年に「パノラマ現象」と命名しました。
その後、多くの研究者がこのパノラマ現象についての研究に没頭し、実際に走馬灯、パノラマ現象を体験したことがある人の話を統計した結果、大きく分けて走馬灯には「5つの特徴」があることが分かったとされています。

次はその研究結果で導き出された走馬灯とは何か?の5つの特徴についてご紹介していきます。

走馬灯の5つの特徴①必ずしも見れる訳じゃない?

出典: https://minnakenko.jp

走馬灯が見れる人と見れない人が?

まず、走馬灯の特徴として挙げられるのが「必ずしも見れる訳じゃない」ということです。
この特徴において、すでに多くの方が驚愕する事実だと思いますが、走馬灯は死の間際にたったからと言って必ずしも見れる訳じゃないそうなのです。

そのため、自ら疑似的な臨死体験を行っても全員が全員見れる訳じゃなく、ただただ死の危険性に囚われるだけの人も多いそうなのです。

この特徴については、心理学者とされる「ケネス・リング」さんが何らかの重症の病気、事故による怪我などの要因によって、死の淵をさまよったものの、奇跡的な生還をして生き延びた人に対して調査を行った結果から出された特徴とされているのです。

心理学者であるケネス・リングさんは、この調査を102人に対して行っており、実際に走馬灯を見た・体験したという人はわずか12名ほどしかいなかったそうなのです。
さらにこの実際に走馬灯を見た・体験したという12人の人たちの中でも、突然死の間際にたたされて危ない状態にあったという人は12人中10人だったとされています。

このことからもわかるように、単純的な数字だけで見ても、約8人に1人程度しか走馬灯を見ることが出来ず、さらに走馬灯を見るためには故意でない状態で、死の間際に立つ必要性があるのです。

そのような点を踏まえても、走馬灯は必ずしも見れるわけじゃないという事がわかると思います。
 

走馬灯は見えなかったけどまじで死ぬかもって思った私の頭強打体験聴く?
— みりめェとる (@8_mate_2) June 12, 2017

走馬灯の5つの特徴②パノラマ映像体験

出典: https://plaza.rakuten.co.jp

断片的な記憶の映像

次に走馬灯の特徴としても挙げられるのが「パノラマ映像体験」です。
この走馬灯がパノラマ映像を見ているようだと伝えられている意味は、まさに実際に走馬灯を体験した人たちが記憶をどのように見たか・体験したか調査した結果、多くの人が過去の記憶を断片的に、まるで映画を映し出すフィルムのように見えたということからきているのです。

走馬灯は写真や映画のフィルムのように、巻き戻しを繰り返して過去の記憶が垣間見れると伝えられているのですが、さらに謎めいた事に、そのパノラマ映像は複数の記憶が同時に映し出されると言われています。

さらに詳しく言うと、走馬灯は複数のスクリーン、画面で脳内に過去の記憶を同時に映し出されると言われているのです。

このことからもわかるように、多くの方が体験した走馬灯の話をまとめると、走馬灯は自分の過去である楽しい記憶や悲しい記憶の映画を同時に何本も見るような感覚らしいのです。

走馬灯の5つの特徴③客観的に見る「傍観者」

出典: http://hometheater-navi.com

過去の記憶を第三者の視点から

次の走馬灯の特徴は先ほども②番目の特徴として挙げたことにも繋がるのですが、「傍観者」として記憶を客観的に見る特徴があるとされています。

先ほども、走馬灯の特徴として同時に過去の記憶の一部を同時に断片的に見ていくとご紹介しましたが、それらの断片的な記憶は全部客観的に見るような状態であると言われているのです。

まさに映画のスクリーンが無数にある場所で、映し出される内容は過去の断片的な記憶、それを同時に座って見ている状態が走馬灯の体験であると多くの人が語っているのです。

このことからもわかるように、まさに走馬灯は自分のこれまでの過去を映し出す映画で、走馬灯を見ている間は自分は傍観者状態であることがわかります。

そんな大げさな事故じゃないけど
走馬灯を体験した笑
あの、ゆっくり理解する的な
— り (@kanikanikani02) May 17, 2017

走馬灯の5つの特徴④思考・記憶の波

出典: https://blogs.yahoo.co.jp

人生最高速度の思考の回転・記憶の荒波

次にご紹介する4つ目の走馬灯の特徴が「思考や記憶の波が押し寄せる状態である」という特徴です。

この思考や記憶の波が押し寄せる状態である特徴も、走馬灯をみた多くの人から導き出された特徴なのですが、走馬灯をみたほとんどの人が、実際に自分が死の危険にあった時間の何倍、何十倍の時間にも相当するほどの走馬灯の映像を見ており、本来は一瞬の出来事のはずが、脳内では長い時間パノラマ現象を見たと体感しているのです。

この点についての研究で分かったことは、死の危険に置かれている間に、脳内では緊急的に同時に過去の記憶を映し出すため、大量の思考・大量の記憶が一瞬で頭の中で波のように押し寄せている状態で脳内がパンク寸前状態になっている。
そのため、実際に感じる時間よりも頭の中の処理が早い状態になっていることから、一瞬の時間も長く感じれたのではないのかと言われているのです。

走馬灯の5つの特徴⑤安堵・幸福

出典: http://hagi0002.blog31.fc2.com

死の直前まで辛い思いをさせないために

最後の特徴として挙げられているのが「安堵・幸福」です。
これも走馬灯を体験した人の多くの人が語ったこととされているのですが、走馬灯を見ている間は「懐かしい記憶」、「自分の幸せだった記憶」を思い出しているのです。

これは、学者の見解では走馬灯を見ている間、脳内でエンドルフィンが大量に分泌して、多幸感を感じているのではないのかと言われています。

エンドルフィンは脳内麻薬とも言われるほどの内面的に所有する鎮痛剤ともされ、満足度が高くても分泌されることがあると言われています。

そのため死の間際に立った際に、本能的に死を受け入れて満足することによって、幸せで安堵するような走馬灯も見れるのではないのかと言われています。

走馬灯の特徴から考える「走馬灯の意味」

出典: https://twitter.com

走馬灯が見せてくれる記憶の意味とは?

5つの走馬灯についての特徴をご紹介しましたが、この特徴を踏まえて多くの学者が行きついた走馬灯の意味があるとされています。
その多くの学者が「走馬灯とは何か」について行きついた仮説が「走馬灯は自分の過去から何かを探し出そうとしている状態であるのではないか」という説です。

これは走馬灯を体験したの多くの人による調査結果ともされ、特徴からは次の点が導き出されています。
①緊急時のような故意的でない条件が必要である
②同時に自分の過去を見る
③傍観者として見る
④大量の思考・大量の記憶の中から見る映像は厳選されているという
⑤脳を幸福を感じさせることによって痛みを遮断し、映像に集中させるという
このような点から導き出され、多くの学者の意見がこのことに対して一致していると言われているのです。

このことからもわかるように、走馬灯の意味とは「自分の記憶の中から探し物をしている状態」とされているのです。

記憶の高速化により時間間隔を錯覚

出典: http://naglly.com

脳内処理と体が追い付いていない?

走馬灯の意味や特徴からわかるように、走馬灯は多くの情報量の中から断片的に記憶を複数見ていくのですが、本来体感している時間よりも、走馬灯でみる記憶は長いものとされています。

これはまさに、記憶が高速化して尋常じゃない速度で脳内が処理をしているためで、自分が本来体感している処理速度より早く処理されていることから体がスローになったかのように錯覚しているためこのような現象が起きているのではないかと言われています。

このような事を考えたら、普段以上の速度で脳内処理をされているのならば、体は確かに錯覚して時間間隔がなくなるのかもしれません。

死の間際に観る「走馬灯」のメカニズム!

出典: https://enechange.jp

走馬灯の仕組みとは?

さらに実はご紹介している特徴以外にも走馬灯の意味・メカニズムとして語られていることが存在します。
それが「脳・記憶のリミッター」です。

これは何かというと、普段人間は多くの時間を過ごすと思いますが、過ごした時間の分だけ過去の記憶を所有し、本能的に必要ないと考えたものだけ忘れていくとされています。
しかし、それでも例えば30歳まで生きていれば、30年分物記憶を所有しているため、本能的にいらないと考えて捨てた記憶でも、捨ててない記憶も当然あります。
それが30年分も溜まっていると状態、常に引き出せる状態であると普段の人間の脳ではパンク状態で、何も覚えれない状態とされています。
そのことを避けるために、実は人間の脳は過去の記憶に対して制限がかかり、緊急時、困った時に探せるように記憶の奥底に保管されていると言われているのです。

走馬灯では死の間際にあることから本当に緊急時であるため、そのリミッターが外れて大量な思考・記憶が波となって脳内に押し寄せると言われています。

このようなメカニズムが走馬灯の仕組みではないかと言われているのです。

走馬灯は記憶による緊急回帰現象

出典: http://ntst789.blogspot.jp

危険を逃れる最後の緊急回帰手段を

走馬灯は自分の記憶のリミッターが外れた状態という点や、自分の記憶の中から何かを探している状態ではないのかという意味から多くの学者が考えて、さらに辿り着いた答えが走馬灯の意味は「自分の過去の経験を元に現在の緊急状態を回帰できる情報がないか探している状態」ではないのかと言われています。

確かにこのような意味である場合には凄く頷け、走馬灯の特徴として挙げた5つの特徴の意味が理解できると思います。

このような結果から導き出される走馬灯の意味は「自分の過去の記憶による回帰方法を模索している状態である」という結論に至ります。

走馬灯は幻夢現象!?人生の最後、幸福を感じる幕閉じ説も!

出典: http://blog.goo.ne.jp

苦しまずに死ぬために!

さらに、回帰現象の結論以外にも違う観点で走馬灯を捉えている学者もいます。
その学者が出しているのが、走馬灯は幻夢現象で、「最後の人生を辛い思いで幕を閉じないように、エンドルフィンが脳内で分泌して幸福な夢を見た状態で人生の幕を閉じようとしている」という説です。
この説だとややロマンティックな説ですが、エンドルフィンが出ているという話は一緒で、ひょっとしたらこちらの説も正しいのかもしれません。
しかし、実際に死の間際に立たないと走馬灯は見れないし、選ばれた人でないと見ることが出来ないとされているため、まだまだ謎が多い点として多くの研究者が研究に没頭しています。

走馬灯を見たという人も多く存在!

出典: http://73ch.com

走馬灯を体験した人はたくさんいる!?

次は実際にSNSで挙げられている走馬灯を体験したことがあるという人達の内容・体験談を簡単にですがご紹介していきます。

こちらの方は走馬灯を体験した時に登場した友人・仲間が助けに来てくれたことからさらに幸せを噛みしめている人となっています。
エンドルフィンが出たのか幸福な時の懐かしい記憶を思い出しています。

こちらの方の体験談は川で溺死しかけた状況で自ら諦め、死を受け入れたものの、脳内に巡らされた思考によって、走馬灯のような幻覚が見えることにより、過去の記憶から回帰現象が見つけ出され、本能的に岩に向かって泳げたという事が推測できます。

こちらの方の話を元にすると撥ねられる直前直後ではすでに走馬灯が頭の中で駆け巡り、回帰現象を全力で探していることが伺えます。
走馬灯中は脳がすべて回帰現象に集中していることから、直前直後の記憶がなくなるということもわかると思います。

「まとめ」走馬灯は極力見ない事が安全に生きる方法

出典: http://dailynewsagency.com

今回は走馬灯の意味、メカニズムについてご紹介しましたが、少しでも参考になりましたでしょうか?
実際に体験しようと思うと非常に勇気がいることであるとともに、故意的でない条件じゃないと走馬灯が出にくそうなので、まだまだ謎は多いということが分かります。
皆さんも走馬灯を体験することがある際には無事に生還できるよう願っていただけたらと思います。

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