クジラが爆発するのはなぜ？打ち上げられた鯨の死体が爆発する理由と動画

クジラの爆発が起こる原因はクジラの内部に溜まるガスが原因となっています。

クジラが爆発する原因はクジラの内部にガスが溜まることにあります。まず、何らかの理由で死亡したクジラの死体が近くの海岸に打ち上げられます。死亡したクジラの内部ではバクテリアの働きが相まって腐敗が始まります。腐敗が進むとメタンガス、硫化水素、アンモニアといったものが死亡したクジラの中に溜まっていきます。すると、ガスでどんどん身体が膨れ上がっていきクジラの身体が圧力に耐えきれなくなった時に、ドカン！と凄まじい威力の爆発が起こるのです。

出典: http://www.tabroid.jp

クジラが爆発する原因は分かりましたか？
皆さんは危険なので、海岸にクジラが打ち上げられていても近づかないでくださいね。

では、クジラが爆発するといったいどんなことが起こるでしょうか？
まず、先ほども申しましたが、爆発するクジラの体内にはメタンガス・アンモニア・硫化水素といったものが充満しています。ですので、爆発すると周りにものすごい臭いにおいが漂います。実際に近くで爆発を目の当たりにした人は吐き気を催すくらい臭いと訴えていたようです。

簡単に言うと体内に溜まった、とても臭いおならが周りに噴射されるといったところでしょうか。

出典: http://haraitas.com

うえぇ、臭い。

まさに臭い爆弾ですね。匂いだけで甚大な被害が出そうです。匂いと言えどとても危険そうです。

クジラが爆発すると広大な範囲に臭いにおいが広がるだけではありません。実はクジラが爆発することで起こる被害がもう一つあります。それは、クジラの肉塊が飛び散って物を破壊してしまうことです。
実際にクジラの爆発で吹き飛んだ肉塊が車を押し潰したという被害報告があります。

出典: http://viva-wmaga.eek.jp

クジラの肉塊が飛んで来たら...

クジラの肉塊が飛んできて、車を押し潰したとしたらこんな感じになるでしょうか。写真は落石の写真ですが、クジラの肉塊が車を潰していたら写真のような感じになると思います。
車を押し潰してしまうとは恐ろしいですね。クジラの爆発の威力がどれほど強く、どれほど危険か分かりましたか？運が悪ければ、下敷きになって死亡、なんてことも...

出典: http://www.sanken-corp.jp

閲覧注意！

これより先、人によって不快感と感じるような映像、記事があります。食事中の方、グロテスクなものが嫌いな方には危険な内容です。

グロテスクなものが大丈夫、見てみたいという方はこのまま読み進めていってください。

ここではオレゴン州に打ち上げられたクジラの死体が爆発した事例を紹介します。

爆発した場所：オレゴン州 フローレンス付近の海岸
爆発した時期：1970年11月
爆発した原因：ダイナマイトの使用によって死亡したクジラに刺激を加えたため

オレゴン州フローレンス付近の海岸で打ち上げられて死亡しているクジラの死体が発見されました。当時はクジラが爆発するとは考えられていなかったため、岩をどけるのと同じ要領でダイナマイトでクジラの死体を木っ端微塵にしようと考えました。鯨の死体を木っ端微塵にしてしまえば、飛び散った肉塊を鳥たちが処理してくれると考えたからです。

そして、ドカン！
すると、辺りには異様に臭い匂いが漂い、「何だこの匂いは、臭い！」といった苦情が出たそうです。そして、爆発の威力で吹き飛んだクジラの肉塊は近くにあった自動車を潰してしまったという被害も出たそうです。

出典: http://4travel.jp

オレゴン州　フローレンス

オレゴン州のフローレンスという所です。
今から40年くらい前に、ここに打ち上げられたクジラが爆発しました。

文章だけでは皆さん分かりづらいと思うので、実際の動画をあげます。見てみてください。

続いて、台湾で起こったクジラ爆発の概要を書いていこうと思います。

爆発した場所：台湾　台南市の中心街
爆発した時期：2004年1月
爆発した原因：死亡したクジラの身体が内部に溜まったガスの圧力に耐えられなくなったため。

2004年台湾の南西部、雲林県という所の海岸に何らかの理由で死亡したマッコウクジラの死体が打ち上げられた。当時の台湾の人たちはこの打ち上げられたマッコウクジラの死体を解剖するために、クジラの死体を移送しようとしました。
クレーンでクジラの死体を持ち上げ、トラックに積んで運んで行きました。しかし、行った研究所でクジラの死体の受け入れを拒否されてしまいました。

次の受け入れ先に向かって街中を移動している時に、何の前触れもなく鯨の死体がものすごい威力でドカン！と爆発してしまいました。

被害は甚大でした。ものすごい威力で飛び散った分泌物、血、肉塊は凄まじく臭い匂いを発し、吐き気が止まらない状態になるといった被害が特に多かったようです。

出典: http://noborderworld.blog.jp

台湾 台南市

これは台湾の台南市の写真です。この街中でクジラが爆発したと考えると恐ろしいですね。

ここではクジラの爆発に関する身近な事例をあげます。

北九州市小倉南区の北九州港沖にマッコウクジラの死体が見つかりました。処理しようと試みるが課題が多く死体に手が付けられない状態が何日か続いた。このクジラの死体は海に浮いたプロパンガスと同じ状態で危険な状態でした。結局、このクジラは近くに埋葬されることになったそうです。

これは日本で起こった事例です。爆発までには至らなかったようですが、爆発の被害を恐れてしばらくの間、クジラの死体が放置された状態になっていました。

出典: https://search.yahoo.co.jp

とても危険！

クジラの死体がどれほど危険かがよくわかる事例ですね。皆さん、クジラの死体をとても危険なものとして認識していますね。

クジラの死体は爆発するため危険だということは皆さん十分、分かったと思います。では、爆発する危険から身を守るためにいったいどんな事が行われているのでしょうか？

クジラの死体の体内にガスが溜まることで爆発が誘引されます。そこで、爆発を回避するためガス抜きという作業が行われたりします。死体となったクジラの身体にはガスが溜まっており、ガスの影響で身体が膨らんでいます。ガス抜きとは死体に溜まったガスを、まるで風船の空気を抜いていくかのようにガスを抜くことです。

出典: http://ayazaburou.dreamlog.jp

風船が割れないように空気を抜くのって意外と大変じゃないですか？クジラの死体の場合は扱っているものが風船ではなく爆弾なので、余計に大変です。

もう一つはクジラの死体を被害が及ばないところまで運び、ダイナマイトで刺激を与え爆発させてしまうという方法です。少しひどい気もしますが、クジラの死体を放置するのは危険なため致し方がないのかな、とも思います。

出典: http://mokko.link

非人道的ですが、被害を防ぐには仕方がないのかもしれませんね。

皆さん、今までクジラの爆発の記事を見て、クジラが爆発する原因・クジラの爆発がどれほど危険かが分かったと思います。皆さんは海岸でクジラの死体を発見しても近寄らずに、海岸の管理者に連絡してください。クジラの爆発はいつ起こるか分かりません。とても危険なので面白がってクジラの死体にたかるのはやめましょう。

出典: http://www.skincare-univ.com

クジラの死体は危ないんだという意識を持って

皆さん、クジラの死体は爆発するかもしれないから危険なんだ、という意識を持ちましょう。クジラの死体には絶対に近づいてはいけません。