リオ五輪閉会式で東京五輪プロモ映像が凄い！海外からの賞賛の嵐！

2016年８月に開催されたリオデジャネイロオリンピック。その閉会式・引継ぎ式での「東京五輪プロモ（=東京2020プレゼンテーション)」が話題で海外の反応も上々だったという。リオオリンピック閉会式でのプレゼン内容を振り返り、話題の背景をまとめてみましょう。

1日本が史上最多のメダルを獲得したリオデジャネイロオリンピック（リオ五輪）
2リオ五輪閉会式・引き継ぎ式での東京オリンピックプロモ映像を振り返る
3リオ五輪閉会式・引き継ぎ式で、五輪旗受け取りは小池ゆりこ東京都知事
4リオ五輪閉会式・引き継ぎ式の東京オリンピックプロモで、東日本大震災支援への感謝の気持ちを人文字で表現
5リオ五輪閉会式・引き継ぎ式での東京オリンピックプロモ映像で「TOKYO」の魅力をアピール
6東京オリンピックプロモ映像、海外の反応。メインサプライズはマリオに扮した安倍首相
750人のダンサーが東京オリンピックのシンボルを「フレーム」で表現
8リオ五輪閉会式・引き継ぎ式での東京オリンピックプロモ映像_海外の反応とその仕掛け人
9リオオリンピック閉会式引き継ぎ式での東京2020プレゼンは今ままでとなにが違った?
10リレハンメルオリンピック閉会式での長野冬季五輪プレゼン
11ソチオリンピック閉会式でのピョンヤン冬季五輪プレゼン
12”安倍首相がリオオリンピック閉会式でマリオ姿”への海外の反応
13”安倍首相がリオオリンピック閉会式でマリオ姿”への海外の反応（ポジティブ）
14“安倍首相がリオオリンピック閉会式でマリオ姿で登場”への海外の反応（ネガティブ）
15競技よりも話題をさらった！？リオ五輪閉会式・引き継ぎ式での東京オリンピックプロモ
16まとめ

日本が史上最多のメダルを獲得したリオデジャネイロオリンピック（リオ五輪）

2016年8月5日から8月21日までの17日間（現地時間）、ブラジルのリオデジャネイロで開催された「第31回オリンピック競技大会（2016/リオデジャネイロ）」。
この大会で、日本の獲得したメダルは、金12個、銀8個、銅21個と合計41個ものメダルを獲得し、日本がオリンピックに参加史上最多のメダル獲得という活躍を見せました。
女子バドミントンでの初の金メダル、男子卓球でも初のメダル獲得、カヌーや陸上競歩でメダル獲得などまさに歴史的！なオリンピックだったといえましょう。

「銀メダルを獲得した陸上男子400mリレー」「高橋・松友の女子バドミントンダブルス」「奥原希望選手バドミントン女子シングルス」「ボルト3連覇した陸上男子100m」など話題にことかかなかったリオデジャネイロオリンピック（リオ五輪）の大会でしたが、競技以外でも最大級の話題をさらったものがあるといいます。

それが、オリンピック閉会式の引き継ぎ式での「東京五輪プロモ（=東京2020プレゼン)」とのことで、海外からの反応もいかに反響が大きかったかの証となっているようです。

このあとで、その「東京五輪プロモ（=東京2020プレゼン)」の内容を振りかえり、また、「リレハンメルオリンピック閉会式での長野冬季五輪プレゼン」や「ソチオリンピック閉会式でのピョンヤン冬季五輪プレゼン」とも比較しながら、反響の背景などを探りたく思います。

リオ五輪閉会式・引き継ぎ式での東京オリンピックプロモ映像を振り返る

オリンピックの閉会式では引き継ぎ式として、次の開催都市への五輪旗の引き渡しと次期オリンピックのPRショーが行われるのが通例になっています。
リオデジャネイロオリンピック（リオ五輪）の閉会式では、次に控える「2020年の東京オリンピック」が紹介されました。

この東京オリンピックプロモ映像（PRショー・セレモニー）を手掛けたのは、クリエイティブスーパーバイザーとして佐々木宏が監督。総合演出はPerfumeなどの振付師のMIKIKO。音楽監修は椎名林檎がかかわったとのこと、それも含めて、海外の反応の源泉もさぐってみましょう。

リオ五輪閉会式・引き継ぎ式で、五輪旗受け取りは小池ゆりこ東京都知事

リオデジャネイロオリンピック閉会式の引継ぎ式での「東京五輪プロモ（=東京2020プレゼン)」を、ＮＨＫのToutubeチャネル「【NHKリオ】2020へ期待高まる！トーキョーショー」の映像で振り返ってみましょう。

IOCのトーマス・バッハ会長からオリンピック旗を受け取った小池百合子都知事

リオデジャネイロオリンピック最終日の8月21日、マラカナン競技場で行われた閉会式。
引き継ぎ式での五輪旗受け取りは、もちろん、小池百合子都知事。

「フラッグハンドオーバーセレモニー（五輪旗引き渡し式）」で、オリンピック旗はリオデジャネイロ市長からIOCのトーマス・バッハ会長へ、そして、美しい鶴の着物姿の小池百合子都知事へと引き渡されました。
五輪旗は、次のオリンピックの開催までの間、次期開催都市が保管することになっていますので、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで開催地の東京都で保管されます。

IOCのトーマス・バッハ会長からオリンピック旗を受け取った小池百合子都知事

【NHKリオ】2020へ期待高まる！トーキョーショーより映像画面キャプチャー

リオ五輪閉会式・引き継ぎ式の東京オリンピックプロモで、東日本大震災支援への感謝の気持ちを人文字で表現

競技場のフィールドには日の丸をモチーフにした赤い円が登場。

リオ五輪閉会式・引き継ぎ式の東京オリンピックプロモで、オリンピック旗（五輪旗）のリオデジャネイロ市長→ＩＯＣ会長→小池東京都知事への引き継ぎ式（五輪旗引き渡し）に続いていよいよ”トーキョーショー”の始まりです。

まず、「Love Sport Tokyo 2020」と銘打たれたセレモニーが、君が代に乗せて始まりました。
（※この音楽監修は椎名林檎さんとのことで、椎名林檎さんの監修による君が代ということを前提に、後でご紹介するビデオでもご確認ください。）

競技場のフィールドには日の丸をモチーフにした赤い円が登場します。

その後、東日本大震災の被災地の小中高生らが、「ありがとう」を意味する英語・フランス語・日本語・ポルトガル語などの言葉を人文字で表現。今大会の舞台となったブラジルをはじめ、リオ五輪に参加した世界各国に感謝の気持ちを伝えました。
東京だけではなく、東北の被災地も２０２０年の主役であるというメッセージを込められたものといいます。東京と被災地の子どもたち１万人が、赤い風船や傘を使って作り上げた人文字だったのです。
この「ありがとう」には下記の3つの感謝の気持ちが込められています。
・東日本大震災で世界の人々からの支援
・東京を開催都市として選んだこと
・リオデジャネイロで素晴らしい大会を開催してくれたこと

（※人文字は東京都や東日本大震災の被災地などの27の学校で撮影された。）
（※このPRショー・セレモニーを手掛けたのは、クリエイティブスーパーバイザーとして佐々木宏が監督。総合演出はPerfumeやBABYMETALの振付師のMIKIKO。音楽監修は椎名林檎ら。）

「ありがとう」を意味する英語・フランス語・日本語・ポルトガル語などの人文字。（ＢＧＭ等音楽監修は椎名林檎）

競技場のフィールドには日の丸をモチーフにした赤い円が随所に登場。（ＢＧＭ等音楽監修は椎名林檎）

リオ五輪閉会式・引き継ぎ式での東京オリンピックプロモ映像で「TOKYO」の魅力をアピール

「ありがとう」を意味する英語・フランス語・日本語・ポルトガル語などの人文字のあと、映像のパートでは、東京五輪での活躍が期待される若手アスリートが躍動し、日本を代表するキャラクター、キャプテン翼やドラえもん、ハローキティ、スーパーマリオなども現れて、東京からリオへと、赤いボールのリレーが始まります。
そして、水泳の金メダリスト、北島康介選手からはじまった、日の丸を模した赤いボールのリレーで最後のボールは安倍晋三首相が受け取りました。

（※「WORMING UP! TOKYO 2020」のキャッチフレーズ内「O（オー）」と「0（ゼロ）」は日の丸を模したデザイン。）

東京五輪での活躍が期待される若手アスリートが躍動。

ＢＧＭ等音楽監修は椎名林檎さんというのも有名です。

東京の街を舞台にアスリートたちが躍動

アスリートに交じって、日本で生まれ、世界中で人気のキャラクターたちも登場しました。

※【NHKリオ】2020へ期待高まる！トーキョーショーより画面キャプチャー

キティちゃんも出演！

キティちゃんもチアガールとして五輪を盛り上げようとしてくれています。

最後のボールは安倍晋三首相が受け取りました。

東京オリンピックプロモ映像、海外の反応。メインサプライズはマリオに扮した安倍首相

赤いボールのリレーの”最終走者”となった安倍晋三首相は、クルマでで移動中、「このままではリオに間に合わない」と、「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに変身（「TOKYO」と書かれた赤い帽子を手に取ります。）

首相が扮するマリオは、世界的にもたいへん有名になっている渋谷ハチ公前のスクランブル交差点へ急ぎます。
渋谷では、ドラえもんが四次元ポケットから取り出したドリル付きの土管で地球を貫いていました。その土管をくぐって、地球の反対側、リオ（ＲＩＯ）にマリオ（ＭＡＲＩＯ）は移動します。
（※ＭＡＲＩＯ→ＲＩＯのダジャレは世界に通じたか？は定かではありません。）

現実のリオの競技場にもスーパーマリオの土管が「出現」。土管からはマリオ風の帽子・マント姿の安倍首相が登場し、競技場に「到着」しました。
マリオ扮する安倍晋三首相がサプライズゲストとして登場することによって、会場はたいへんに盛り上がったことは皆さんも記憶に新しいと思います。

「TOKYO」と書かれた赤い帽子を手に取る安倍首相

「このままではリオに間に合わない」と、「TOKYO」と書かれた赤い帽子を手に取る安倍首相です。

【NHKリオ】2020へ期待高まる！トーキョーショーより画面キャプチャー

マリオは、たいへん有名になっている渋谷ハチ公前のスクランブル交差点へ急ぎます。

ドラえもんが土管で地球を貫き、その土管をくぐって、地球の裏側リオにマリオは移動

【NHKリオ】2020へ期待高まる！トーキョーショーより画面キャプチャー

ドラえもんが土管で地球を貫き、その土管をくぐって、地球の裏側リオにマリオは移動。（ＢＧＭ等音楽監修は椎名林檎）

リオの競技場に「到着」したマリオ扮する安倍晋三首相がサプライズゲストとして登場し、会場は大盛り上がり。

50人のダンサーが東京オリンピックのシンボルを「フレーム」で表現

競技場の土管の周囲には、AR技術やプロジェクションマッピング技術を用いて、東京五輪で行われる予定の33の競技がアニメーションで映し出されました。その後ダンサーたちによる、”光るフレーム”を使った集団のダンスへと進みました。ダンスには青森大学男子新体操部の部員らがダンサーとして参加したとのこと。

広い会場をいかにして５０人までのダンサーたちで大きな展開にみせることができるか？その答えとして編み出された「光るフレーム」。そのフレームは、やがて土管の周囲に集まって東京五輪のエンブレムをかたちづくり、その後その形は解体され、影絵で富士山をバックに東京タワーなど東京の街並みが競技場に映し出される演出で締めくくられました。
土管からは空に向かってスカイツリーが伸び、最後に安倍首相の「SEE YOU IN TOKYO」の挨拶とともにフィールドには文字が映し出され、赤と白の花火が打ち上げられて終演となりました。
（※このPRショー・セレモニーを手掛けたのは、クリエイティブスーパーバイザーとして佐々木宏が監督。総合演出はPerfumeやBABYMETALの振付師のMIKIKO。音楽監修は椎名林檎ら。）

競技場の土管の周囲ではAR技術を用いて東京五輪で行われる予定の33の競技がアニメーションで映し出された。

その後ダンサーたちによる、フレームを使った集団のダンスへと進んだ。ダンスには青森大学男子新体操部の部員もダンサーとして参加した。

光るフレームは、やがて土管の周囲に集まって東京五輪のエンブレムを造形、その後解体され、影絵で富士山をバックに東京タワーなど東京の街並みが競技場に映し出される演出で締めくくった。

光るフレームは、やがて東京五輪のエンブレムを造形、その後解体されて影絵で富士山をバックに東京の街並みが競技場に映し出される演出で締めくくった。最後に「SEE YOU IN TOKYO」の文字が映し出され、赤と白の花火が打ち上げられて終演となった。

ご紹介した閉会式の模様はYouTubeのNHK公式チャンネルにて公開されていますので、是非ご確認下さい。

（※音楽監修は椎名林檎であることを念頭に入れ、ビデオをご確認いただけるとよろしいかと思います。）
（※上記の動画の場面は、【NHKリオ】2020へ期待高まる！トーキョーショーより映像画面キャプチャーしました。）

リオ五輪閉会式・引き継ぎ式での東京オリンピックプロモ映像_海外の反応とその仕掛け人

この海外からの反応も多く寄せられたリオデジャネイロオリンピック閉会式・引き継ぎ式での「東京五輪プロモ（=東京2020プレゼン)」の仕掛け人たちの紹介と、その"奇跡の８分間”の背景に関しては、以下の「仕掛け人がとことん語る！～リオ閉会式“奇跡の８分間”～ - NHK クローズアップ現代＋」にて対談形式で詳しく語られています。

今回のリオ五輪閉会式・引き継ぎ式での「東京五輪プロモ（=東京2020プレゼン)」が世界中で話題になったのも、このそうそうたるプランナーメンバーを見ると納得できます。
それぞれをご紹介しましょう（敬称略）。

●クリエイティブスーパーバイザー：佐々木宏
ソフトバンクの「白戸家シリーズ」を筆頭としたCM全般、サントリーのBOSSの「トミーリージョーンズシリーズ」など、数々のヒットCMを手掛ける
●クリエイティブスーパーバイザー＋音楽監督：椎名林檎
日本の音楽業界をリードし、そのオリジナリティーあふれる音楽センスでソロ活動や「東京事変（注：2012年解散）」で活躍するシンガーソングライター
●クリエイティブテクノロジスト：菅野薫
電通に所属し、Hondaのアプリ「RoadMovies」や、東京オリンピック招致最終プレゼンで紹介された「太田雄貴 Fencing Visualized」などを手掛ける
●総合演出＋演舞振付：MIKIKO
人気テクノポップグループ「Perfume」の振り付けやライブ演出を担当。その他、音楽監修の椎名林檎のライブ演出や、様々なアーティストのPVやCMの振り付けを手掛ける
・・・
と、各界隈で著名なメンバーで構成されています。

以下のようなことが、コンテンツから内容から判明しました・

●この仕掛け人たちが、このプロジェクトの依頼をうけたのは2015年12月。エンブレムや新国立競技場のデザインが白紙撤回、経費の問題なども出ていた中での依頼に対し、“火中の栗”だと思っていたんですね。椎名林檎さんなどからの発言から）

●“安倍首相がリオオリンピック閉会式でマリオ姿で登場”といったサプライズは、公益財団法人東京オリンピック･パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長からのアイデアからだったのですね。

リオオリンピック閉会式引き継ぎ式での東京2020プレゼンは今ままでとなにが違った?

リオオリンピック閉会式引き継ぎ式での東京2020プレゼンは今ままでとなにが違ったのか？
それを明らかにするためにも、「リレハンメルオリンピック閉会式での長野オリンピックプレゼン」「ソチオリンピック閉会式でのピョンヤンオリンピックプレゼン」がそれぞれどんな内容だったかを簡単にまとめてみましょう。

リレハンメルオリンピック閉会式での長野冬季五輪プレゼン

1994年に開催されたリレハンメル冬季オリンピック閉会式で展開された、長野オリンピックのプレゼンテーションの模様をYoutubeでご覧ください。
日本の凛とした美しさや静と動といったものが長野オリンピックのＰＲとしてよく表現されているといった見出しではありますが、ニコ動では、この動画に対し、「古さ」や「間が持たない」などの意見も投稿されているようです。