「恐竜は鳥類そのもの」絶滅していなかった。進化と共通点とは?

ひと昔前の世間の通説は「恐竜は爬虫類である」現在の研究はすすみ、新たな発見が生まれ、その常識が変わっている!「恐竜は鳥類そのもの」全身ウロコの恐竜イメージから変わり、鳥のように毛の生えた想像しがたい恐竜が本来の姿?!恐竜と鳥の共通点、鳥類への進化とは?

「恐竜は鳥類そのもの」絶滅していなかった。進化と共通点とは?のイメージ

目次

  1. 1地球の誕生から恐竜の絶滅
  2. 2恐竜には分類がある
  3. 3恐竜と鳥類の共通点とは
  4. 4恐竜と似た現在の鳥類
  5. 5進化の過程、現在はデカい鳥類はいない
  6. 6絶滅していたと考えられていた恐竜は鳥類として生き残っていた
  7. 7恐竜が誕生する前から絶滅するときまでずっと存在していた生物

地球の誕生から恐竜の絶滅

宇宙の一角に存在する地球。

138億年前のビッグバン後、ざっくりはしょって46億年前に太陽系が形成され始め、
45億4000万年前に地球が誕生。

その誕生から、またざっくりはしょって2億5000万年前に恐竜が出現。

6500万年前まで繁栄していた。

通説としては、6550万年前の隕石の落下による環境の激変によって、
生物の大量絶滅、そして恐竜も生き残れず絶滅したと言われている。

その恐竜が出現したころから絶滅までを、中生代という。

では、簡単に三畳紀、ジュラ紀、白亜紀のそれぞれ代表する恐竜を挙げてみよう。

中生代《三畳紀に生きた恐竜》現在から2億5100万年前〜1億9960万年前(1億7450万年の間)

出典: http://www.kyouryu.info

【エウディモルフォドン】
分類:翼竜類
翼を広げた全長:約1m
体重:2〜10kg
食べ物:魚
繁殖形態:卵生

トビの全長は翼を広げて150〜160cmなので、
全長1mで10kgとはデカい鳥だ。

出典: http://www.kyouryu.info

【コエロフィシス】
分類:獣脚類
全長:約3m
体重:20〜30kg
食べ物:肉
繁殖形態:卵生

やはりこの姿を見れば、トカゲの祖先と思っていたことは責められない。

中生代《ジュラ紀に生きた恐竜》現在から1億9960万年前〜1億4550万年前(5410万年の間)

出典: http://dinosaurzukan.web.fc2.com

【ステゴサウルス】
分類:鳥盤類
全長:約9m
体重:2.5〜3.5トン
食べ物:植物
繁殖形態:卵生

出典: http://www.geocities.co.jp

【ユタラプトル】
分類:獣脚類
全長:約6.5m1
体重:1トン
食べ物:肉
繁殖形態:卵生

いよいよ巨大化。
これらが生き残っているというのか・・・

中生代《白亜紀に生きた恐竜》現在から1億4500万年前〜6600万年前(7900万年の間)

出典: http://www.kaseki7.com

【ティラノサウルス】
分類:獣脚類
全長:約12m
体重:4〜7トン
食べ物:肉
繁殖形態:卵

ティラノサウルスがどう進化したらデカい鳥になるんだ・・・

出典: http://www.gibe-on.info

【プテラノドン】
分類:翼竜類
翼を広げた全長:約9m
体重:25kg
食べ物:魚
繁殖形態:卵生

これはまさにデカい鳥。
翼竜類が鳥に、と言われれば進化を疑うことはないが・・・

恐竜には分類がある

「恐竜は鳥類そのもの」と言われても、鳥の祖先が恐竜とはにわかに信じがたい。

そこで・・・最新の恐竜定義を表した図を見てみよう。

トリケラトプスは鳥盤類。
前出、ジュラ紀のステゴサウルスも鳥盤類。

鳥類へ枝分かれしたのは竜盤類。
その中に図にもわかるよう、獣脚類、かの有名な恐竜のティラノサウルスや、
ヴェロキラプトル、ブラキオサウルスなど、多数の恐竜が含まれる。

つまり、肉食恐竜や草食恐竜が、その辺を元気に飛び回っている、
ツバメやカラス、スズメの祖先、現在の鳥類は恐竜の子孫ということになるのだ。

ちなみに、トリケラトプスなど鳥盤類は白亜紀後期に絶滅している。

確かに似た形態の動物は思い当たらない。

しかし、こじつけるならサイやカバの祖先といってほしいものである。

恐竜と鳥類の共通点とは

では、どう猛で巨大なティラノサウルスなどの恐竜と、
インコやオウムなど、ペットにもなっているような鳥とは、
どこに共通点があるのだろうか。

出典: http://lowch.com

想像してみよう・・・祖先は恐竜・・・?

鳥類が恐竜から進化した子孫であるという説は1973年に発表された。

恐竜の中でも、映画「ジュラシック・パーク」などに出てくる、
ヴェロキラプトルなどのドロマエオサウルス科の恐竜と、
鳥類との間には多くの共通点が存在するのだ。

出典: http://blog.livedoor.jp

鳥類とドロマエオサウルス科の恐竜の共通点

◯ 2足歩行
◯ 仙骨(腰のところにある背骨)が3つ以上有る
◯ 鎖骨をもつ
◯ 羽毛をもつ
◯ 手が第一指から第三指
◯ 手根骨(手首の骨)が半月型で手首を回転させることが出来る
◯ 恥骨が後方に伸び、坐骨と平行になっている
◯ 気嚢がある

鳥類の祖先といえば

恐竜と鳥との間の関係性が注目されたのは始祖鳥が発見されたときだ。

最古の鳥類、鳥の祖先として知られる動物「始祖鳥」は、
羽毛におおわれているが、爬虫類のような歯があり、
骨格も恐竜に近いと思われ、鳥の恐竜進化説が唱えられた。

ただ、その当時発見されていた恐竜には鳥類のような鎖骨がないことから、
鳥は恐竜の子孫ではないとされていたのである。

出典: http://www.gibe-on.info

【アーケオプテリクス】
分類:鳥類
全長:45cm
体重:500g
食べ物:昆虫など
繁殖形態:卵生

生息したのはジュラ紀後期。
全長・体重を見ると、そんなにデカい鳥ではない気も・・・。
恐竜に比べれば、か。

鳥類と恐竜とは共通して「気嚢」がある

中生代は酸素が薄かった。

2億年前は酸素濃度が12%まで低下、二酸化炭素濃度は現代の10倍程度、
温暖な気候だったといわれている。

ちなみに、現代の酸素濃度は20.95%、二酸化炭素は0.03%である。

恐竜は気嚢をもち、低酸素濃度に適応できたのだ。

出典: https://ameblo.jp

鳥の気嚢の仕組み

出典: http://stat.ameba.jp

肺の前後に「気嚢」と呼ばれる袋があり、
息を吸ったときには後ろの気嚢に新鮮な空気が流れ、
息を吐いているときに後ろの気嚢に入った新鮮な空気を前の気嚢に送るのだ。

哺乳類のように吸った同じ空気を吐くのではなく、
鳥たちは吸うときも履くときもと途切れることなく新鮮な空気が供給されていることになる。

それにより、鳥は空気の薄い上空でも飛ぶことができるのである。

激しく羽をはばたかせ飛ぶということ、
空を飛べるように体を軽くさせることに気嚢は役立っている。

恐竜もまた、低酸素濃度の中、効率的に呼吸ができるよう、
気嚢をもっていたのだろう。

恐竜と似た現在の鳥類

恐竜は絶滅していない。
鳥の祖先は恐竜であり、恐竜の生き残りとされるなら・・・
恐竜の子孫と言えるような鳥を探してみよう。

出典: http://favoritesciencenews.blog.fc2.com

【ヒクイドリ】
オーストラリアに生息。
ダチョウ同様飛べないデカい鳥。
重さも鳥の中ではダチョウに次いで二番目。
美しい容貌とはうらはら、世界で最も危険な鳥としてギネスブックに登録されている。
時速50kmで走れる脚は、骨をおるほどの脚力と肉を裂く爪を持っている。
被害多数で駆除対象になり、今では絶滅危惧種。

出典: https://www.google.co.jp

【オオミチバシリ】
ロードランナー
北アメリカ大陸南部に生息
カッコウの仲間。
飛ぶのは得意ではなく、時速30km近くの速さで走ることが出来る。

前出のティラノサウルスなど竜盤類の恐竜との共通点としては、
やはり走るのが早いことだろうか。

進化の過程、現在はデカい鳥類はいない

絶滅したとされていた恐竜は、実は鳥として生き残っていた。

しだいに受け入れる準備が整ってきたが・・・。

現在に恐竜ほどのデカい鳥は存在しないのだが・・・。

出典: http://charlotte783640.blog.fc2.com

【エミュー】
ヒクイドリ科
オーストラリアに生息

生き物は進化によって小さくなってきた

生物の小型化は温暖化によるものといわれている。

といっても、現在の温暖化ではなく、
5500万年前のことである。

ハチやアリ、ゴキブリも、現在の4倍の大きさだったそうだ。

南極で発見された、3700万年前に生息していた古代のペンギンは、
およそ2mの身長だったと推測される。

この絶滅したメガペンギン。
動物園で見れる身近な一番デカいコウテイペンギンの身長で120cm。
2m・・・自分自身の身長と比較するとギョッとする。

生物は生き残るために子孫を残し、進化を遂げ、
小型化することも珍しいことではないようである。

出典: https://www.google.co.jp

出典: http://karapaia.com

【絶滅したメガペンギン(ジャイアントペンギン)】
全長:2m
体重:115kg
40分近く水中に潜って狩りができるらしい・・・

絶滅していたと考えられていた恐竜は鳥類として生き残っていた

恐竜は爬虫類と思っていた。

恐竜は6500万年前に生き残ることができず絶滅したと思っていた。

人類の研究とは素晴らしいものだ。

そして、数十年も経つと、新たな発見が加わり、
通説が壊れていく。

鳥は恐竜の生き残り、子孫とされる共通点の発見が多数報告されているのだ。

そして自分自身の情報をアップデートしていないと、
世間に取り残されていくことになる。

現在の小学生は「鳥は恐竜の子孫」というのは常識とのこと。

鳥のDNAを使って、恐竜が復活するなんてことが起こる日がくるのだろうか・・・。

出典: http://www.gibe-on.info

これがティラノサウルス?!

出典: http://netgeek.biz

これがティラノサウルスかもしれない・・・
デカい鳥といえばデカい鳥かも・・・

恐竜が誕生する前から絶滅するときまでずっと存在していた生物

余談だが・・・

恐竜が誕生する前、4億年前から、6500万年前、恐竜が絶滅するときまで、
ずっと存在していた生き物はなんだと思う?

出典: http://selfyoji.blog28.fc2.com

【アンモナイト】
全長:2.5〜250cm
食べ物:肉
繁殖形態:卵生

世界各地、日本でも発見されているアンモナイト。
全長 250cmってデカ!!!
食べ物が、肉って・・・

絶滅しているのでアンモナイトの子孫というのはないが、
系統的には軟体動物、タコやイカに近いもののようである。

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