2021年07月21日公開
2021年07月21日更新
世界最大種のワニまとめ~ギュスターヴやロロンの大きさは?史上最大記録は?
ギュスターヴ、ロロンと言えば知る人ぞ知る世界最大級のワニです。広い世界にはもはやワニの域を超えるほどの大きさの個体が存在しています。それがギュスターヴ。そして生け捕りにされたもので最大のワニと言われるのがロロンです。まるで恐竜と見紛うほどのワニをご紹介します。
目次
世界にはとんでもない巨大「ワニ」が存在する その名も「ロロン」
日本ではおよそ見る事が出来ない巨大な「ワニ」。そのため、その大きさと脅威にあまりピンとこない人も多いでしょう。しかしこの広い世界には、日本人が想像するよりも巨大で大きな脅威となる恐るべき「ワニ」の姿が発見されています。
世界最大のワニとしてあのギネスブックにも登録された「ロロン」と名付けられた1匹の巨大なワニ。その巨大さはナショナルジオグラフィックでも大きく取り上げられるほど。体長はなんと約6,2メートルと想像の遙か上をいく巨大さ。生きた状態で捕獲された個体として史上最も大きく、それはまるで本物の恐竜のようです。
しかし残念なことにこの巨大ワニ「ロロン」は2011年に亡くなってしまいました。
出典: http://www.yukawanet.com
世界最大のワニとしてギネスブック、そしてナショナルジオグラフィックにも載った巨大ワニ「ロロン」。その姿はもはや恐竜。
史上最大のワニ「ロロン」 そして最大の人食いワニ「ギュスターヴ」
「ロロン」は亡くなってしまったものの、世界にはまだまだ大きなワニが存在すると言われています。それが「ギュスターヴ」。
ギュスターヴとはワニの種族の名前ではなく個体名。野生のワニでありながら名前を付けられたのにはその脅威が本物であるからです。ギュスターヴによる被害はあまりに大きく、その総数は300人を超えると言われています。それだけの甚大な被害を与えたギュスターヴはその存在を遂に映画にまで登場させます。
身体の鱗を防弾チョッキと言われたギュスターヴが登場する映画、「カニング・キラー 殺戮の沼」。
出典: http://yappaeiga.blog.so-net.ne.jp
ギュスターヴをモデルとした映画「カニング・キラー 殺戮の沼」。
史上最大規模の被害と大きさ ギュスターヴの正体
残念ながら捕獲には至っていない「ギュスターヴ」。その正体は目撃証言に頼る他ないが、その大きさは6メートルを超えると噂されています。もしも射殺、もしくは生きたまま捕獲されれば記録史上最大規模の大きさになるのではないかと言われていました。
しかしながらこの「ギュスターヴ」、実は2008年以降その姿は見られていません。捕獲、射殺の噂がないことから現在のギュスターヴの動向が気になる所ですが、もはやその存在は伝説となっています。
出典: http://do-butsu.com
その姿はまるで本物の恐竜。しかし画像も少なく現在ではその存在はもはや伝説となっている。
「ギュスターヴ」を始めとする最大規模のワニの巣窟ルジジ川
ルワンダと隣接する国、ブルンジ。その国に流れるルジジ川に「ギュスターヴ」を産んだ「ナイルワニ」と呼ばれる種類のワニが生息しています。このナイルワニはとても気性が荒く、現地の人や動物を襲います。その大きさも巨大でギュスターヴで6メートル越えでしたが、通常サイズでも4,5メートルまで大きくなります。
ギュスターブがここまで大きくなったのには様々な噂がありますが、このルジジ川にはギュスターヴ以外にも大きな個体が見つかっており、その被害数もギュスターヴと他のワニとの被害を混同しているという見方もあります。
ギュスターヴ本体の捕獲に至っていないのでその真偽を図るのは今となっては難しいのかもしれません。
出典: http://13shoejiu-the.blog.jp
ギュスターヴ以外にも巨大なナイルワニが生息しているルジジ川。
「ギュスターヴ」「ロロン」以上の個体の存在!?最大規模のワニ
生きたまま捕獲された中でも最大を記録したロロン、そしてその存在を伝説としたギュスターヴ。どちらも体長は6メートル越えとかなりの大きさを誇っているが、世界にはまだまだ巨大なワニの存在が確認されている。
それが「イリエワニ」である。イリエワニの存在は最大規模で、ナショナルジオグラフィックでもその姿を確認できる。
出典: http://do-butsu.com
ワニの中では最強だという声も多い「イリエワニ」。ナショナルジオグラフィックでも紹介している。
ギュスターヴ、ロロンを凌ぐ大きさ 生息域はオーストラリア北部
英語で「Saltwater Crocodile」、そこから現地の人間には「ソルティ」の名で親しまれている大型のワニ「イリエワニ」。生息しているのはオーストラリア北部の太平洋沖と広く生息しています。
「ソルティ」の名からは想像もできない程大きなその体は、記録によると8,5メートルの物が存在していたとか。ナショナルジオグラフィックによると発見されたのは今から50年以上も前の1958年。残念ながら発見時に射殺されているものの、その大きさからこのワニは伝説となっています。
出典: http://natgeo.nikkeibp.co.jp
生息域はかなり広い。そして淡水生物でありながら海を泳ぐ姿も目撃されています。
世界最大のワニ「イリエワニ」 その姿は日本でも
恐竜のようなこれほどの大きなワニが生息していない日本。その存在はまさに映画の世界、そんな気さえしてしまいます。しかしこのイリエワニ、以前から海を泳ぐ姿が目撃されています。そしてその姿は奄美大島、西表島などでも目撃されているのです。
さすがに捕獲までは至っていないようですが、もし本当上陸、なんてことになったら誰かが動き出してもおかしくありません。
出典: http://do-butsu.com
映画の世界だけの話しではありません。とは言えなかなか記録に迫る大きさの個体には会えません。
「ギュスターヴ」「ロロン」に次ぐ巨大なワニを紹介
ナショナルジオグラフィックで紹介される巨大ワニ「イリエワニ」のような種類になるとその体長は平均で5メートルにもなる。つまり世界にはこのギュスターヴ、ロロンに次ぐ大きな体を持ったワニがうようよ存在するのです。
しかし実際に本物を見れる場所は少ないのが現状。あまりに大きいためいざ捕獲となると難しいのだそうです。そこでここでは記録上、大きいとされるワニをいくつか紹介します。
その姿はまるで恐竜。中には捕獲が成功した個体も存在するようです。
「ギュスターヴ」「ロロン」に続け 巨大ワニ「ポワントノワールのワニ」
画像では上半身を覗かせる恐竜のような姿が見えます。。ポワントノワールというコンゴの都市で見つかった名前の無いワニ。住民の被害を心配しすぐに殺されました。
出典: http://ailovei.com
体長 5,4メートル
「ギュスターヴ」「ロロン」に続け 巨大ワニ「ブルータス」
どこかのアトラクションのような画像ですが、実はこれは現地の「ブルータス」に会うためのツアーです。そして画像をよく見るとこの「ブルータス」には右前脚が無いことが分かります。実はこの川にはオオメジロザメというサメが多く生息しており、彼らとの戦いの末無くなったとされています。
記録上5,6メートルとかなり大きなワニですが、現在では画像の通りまるでアイドルのような扱いをされています。まるで恐竜とは言えどこか愛着を感じさせるのでしょうか。
出典: http://ailovei.com
体長 5,6メートル
「ギュスターヴ」「ロロン」に続け 巨大ワニ「カリア」
カリアは現在ギネスブックに登録されている記録上史上最大とされているワニです。現在の体長は7メートルを越え、体重も2トンに達すると言われています。実はこのカリア、上で紹介した「ロロン」と違い捕獲はされていません。
つまりギネスブックの記録上史上最大なのがこの「カリア」。そして捕獲された個体として史上最大を記録したのが「ロロン」ということになります。もしこのカリアが捕獲されたなら正確な計測がされ、その事実が判明するでしょう。
出典: http://ailovei.com
体長 7,01メートル
恐竜、映画、その姿に脅威を感じる一方ある場所では信仰の対象に
これだけの巨大で気性の激しい生き物ですが、その場所では信仰の対象として崇められていました。それは「エジプト」。ミイラが数多く出土されたことでご存じの方も多いでしょう、そしてそのミイラにワニの物も存在したことをご存じでしたか?
エジプトのある神殿に本物のワニもミイラが祀られています。それはワニの身体だけではなく、卵なども同様に。現在ではある研究機関で調査が行われており、その結果中に本物のワニが存在することが分かっています。
出典: http://blog.livedoor.jp
画像はエジプトのコムオンボ神殿に祀られたワニのミイラ。
出典: http://natgeo.nikkeibp.co.jp
ナショナルジオグラフィックでも取り上げられたワニのミイラ。中には本物のミイラが入っているという。
まとめ
いくつかの画像と一緒に紹介した巨大なワニに驚愕したのではないでしょうか。いずれも紛うことなき本物の画像、そして中には現在も生息している個体もいます。
日本人には映画などでしか馴染みがなく、なかなかその姿を目にする機会はありません。しかし世界にはそんなワニを観光の目玉にしている所も存在します。日本にもワニ園といってワニを鑑賞できる場所は存在します。しかし捕獲された5,6メートルのワニを見れる場所は少ないのではないでしょうか。
ナショナルジオグラフィックなどでも取り上げられるほど、大きなワニというのは研究者の心を放しません。映画にもある通りもはやその姿に我々人間は不思議な浪漫を感じているのかも、そして現在もその姿を追いかけるのです。