実在した11の首狩り族~なぜ彼らは首狩りをしたのか?~

首狩り族が首狩りを行っていたのには、色々な理由があったんですね。それを野蛮な行為と言えるかどうか難しい所ですが、いくら意味があったからと言っても、死者の冒涜の感じがします。実在した首狩り族は、昔の風習をどう思っているのかが気になります。

実在した11の首狩り族~なぜ彼らは首狩りをしたのか?~のイメージ

目次

  1. 1インドネシアには、今も首狩り族が実在?!
  2. 2首狩りの風習があった部族:その2:マオリ族
  3. 3首狩りの風習があった部族:その3:スンバ族
  4. 4首狩りの風習があった部族:その4:スキタイ族
  5. 5首狩りの風習があった部族:その5:ワ族
  6. 6首狩りの風習があった部族:その6:モンテネグロ人
  7. 7首狩りの風習があった部族:その7: ナガ族
  8. 8首狩りの風習があった部族:その8:秦の兵士
  9. 9首狩りの風習があった部族:その9:台湾原住民
  10. 10首狩りの風習があった部族:その10:ケルト人
  11. 11首狩りの風習があった部族:その11:ヒバロ族
  12. 12まとめ:

インドネシアには、今も首狩り族が実在?!

出典: https://blogs.yahoo.co.jp

インドネシアには、ダヤック族と言う首狩り族が…?

部族その1:インドネシアの首狩り族「ダヤック族」とは?

インドネシアのカリマンタン島には、21世紀の今でも、昔からの伝統を受け継ぐ「ダヤック族」という首狩り族がいます。
インドネシアには、他にも部族は多くいますが、その中でもダヤック族は凶暴と言われていて、幼い頃から戦士として育てられるダヤック族は、未だに首狩りの伝統を受け継いでいると言われます。

またダヤック族では、子供に何らかの障害(ダウン症や無頭児など)が出て産まれた場合には、「悪魔の仕業」と呼び、生きたまま子供を土の中に埋めるなんていう伝統もあります。

ダヤック族は、2001年にも首狩りを実行したとも言われ、首狩り族の伝統は決して消えることはありません。
他にも、わずか一ヶ月の間に、千人以上のマドゥラ族などが首狩り族「ダヤック族」の犠牲になったこともあるそう。
ダヤック族は、その際、犠牲者の首を故意に見せびらかしたり、心臓を食していたりなどしています。
首狩り族の中でも「ダヤック族」は、かなり危険な部族と言えそうです。

ただ、そんな首狩り族のダヤック族の生み出す美術品や工芸品は、世界的に見ても優れているとされ、工芸品の伝統もまた、受け継いでると言います。

ダヤック族は、首狩り族ではありますが、決して無闇に首を狩ったりはしません。
ただ、ダヤック族の伝統として、首狩りの儀式があるというだけなんですね。

以下に、他にも存在していたと言われる、首狩り族を10個ほどご紹介していきます。
 

ダヤック族のお面

ディズニーシーのアトラクション「タワー・オブ・テラー」に出てくる"呪いの仮面"のモデルにもなったらしい
なんかすごい pic.twitter.com/v4dfPnPkTX
— ソリール (@hudofity) September 4, 2015

首狩りの風習があった部族:その2:マオリ族

出典: https://gorilla.clinic

画像でもわかる刺青

元首狩り族:マオリ族には、刺青の文化もある?!

ポリネシアから移住した民族「マオリ族」は、独自の文化を作りあげた中で、ポリネシアの伝統も受け継いでいった、元首狩り族です。
マオリ族もまた、ダヤック族のように、戦士の育成に力を注ぎました。

マオリ族は、敵を倒した後首狩りをし、頭蓋骨を煙でいぶし、貴重な物として保存していたと言います。
何故、頭部を保存したかと言うと、頭部には入れ墨や顔などの特徴が残ったままになるので、戦利品として保存していたそうです。

今のマオリ族とは違い、昔のマオリ族は、元首狩り&食人の部族として、もしかしたら一番有名な部族かも知れません。

ただ、最近では、マオリ族の象徴でもある刺青のせいで、日本で温泉に入れてもらえなかったということがあったそうです。
人種差別だとの声もあったそうですが、日本に来る以上、文化の違いは認識されるべきだと思います。

日本では、刺青の文化はヤクザなどにありますので、外国人で違う文化を持っていたとしても、他のお客さんの事を考えれば、この処置は仕方なかったと思えます。

マオリ語でKia oraは、こんにちはを意味するんですよ。
— ボーンカービング/マオリ族アクセサリー (@onlineshop_nz) October 13, 2017

首狩りの風習があった部族:その3:スンバ族

出典: http://www.idee-online.com

工芸品も数多くあるそうです。

元首狩り族:スンバ族とは?

インドネシアのスンバ島に住んでいると言われる「スンバ族」は、工芸品や手芸品などの才能にあふれた民族だと言われています。
島の東に住んでいたスンバ族も、西に住んでいたスンバ族もまた、両者とも首狩りの風習がありましたが、両者にはある差があったみたいです。

首狩りをした首を保存する所までは同じですが、インドネシアの東に住んでいるスンバ族は、首を頭部を木に吊り下げますが、インドネシアの西に住んでいるスンバ族は、頭を土に埋めていたという違いがあります。

また、インドネシアに住んでいるスンバ族は、首を家族に返すこともあったそうですが、一族の魔法の儀式に使うため、髪の毛だけは手元に置いていたと言います。

首狩り族の風習は、過去の物ですが、首を儀式の際に使うと言う点は、他の首狩り族とも似ています。
聖なる物として扱ったのか、はたまた悪魔の物として扱ったかは不明ですが、儀式には首が大事な物だったと推測されます。

文化の絣展。草文様の大島、グジャラートのパトラ、そしてやっぱりスンバ族。好きな絣ばかり。
— MITTAN (@mittan) November 4, 2011

首狩りの風習があった部族:その4:スキタイ族

出典: https://blogs.yahoo.co.jp

伝統のある首狩り族らしいです。

元首狩り族:スキタイ族とは?

イラン系ユーラシア人の遊牧民として暮らしていた、元首狩り族のスキタイ族は、クリミアと呼ばれる大国を作り上げた民族でもあります。

馬術に優れており、かのヘロドトスもその勇猛さを褒め称えたと言います。

当時ペルシャの支配者らは、このスキタイ族を何とか征服しようと試みましたが、スキタイ族は、その攻撃を耐え抜き、自分たちの領土を守ります。
馬上からでも弓を射ることが出来たのは、日本の流鏑馬にも似ていると言えますが、一旦仕留めた首については、女子供関係なく首を狩ったと言います。

首狩りをした頭蓋骨などは、コップなどに利用していたと言われており、かなり凶暴な民族であったことが伺えます。
今では、その片鱗を見ることは出来ませんが、画像を見る限りでは、大人しそうな部族にも見えますね。

伝統ある首狩り民族として、スキタイ族もまた有名な首狩り族であると言えます。

首狩りの風習があった部族:その5:ワ族

出典: https://ameblo.jp

東南アジアで生活する元首狩り族

元首狩り族:ワ族とは?

ミャンマー東部や中国雲南省で生活しているワ族は、いけにえの儀式を受け継ぐ元首狩り族です。

結婚式や葬式など、いわゆる冠婚葬祭の儀式には、血を供えるのが伝統で、鶏や豚、牛などを狩る風習もまた受け継いでいると言います。

動物だけでなく、人間の首を狩る風習もあったようで、春の豊作祈願のために、首狩りをしていたとされています。

首狩りの理由は、天神と交信するため、霊力を高めるためが一つと、農作物の成長を助けるために、首を狩って供えていたそうです。

木鼓クロックと呼ばれる神聖な楽器が有名ですが、災害・緊急時の伝達の時に使ったり、万物創造の主と崇める「モイック」との交信にも使われていたそうです。
ちなみに、狩られた首は、小屋に捧げられていたそう。

画像は子供ですが、元首狩り族であったとは、にわかに信じられません。
時代が時代なら、この子供達もまた、首狩りを行っていたんですよね。

戦利品としてではなく、豊作祈願のために使うというのは、首狩り族としては珍しかったのかも知れませんね。

首狩りの風習があった部族:その6:モンテネグロ人

出典: http://megyoshi.blog.fc2.com

熱心な首狩り族だった?!

元首狩り族:モンテネグロ人とは?

1912年になっても熱心に首狩りをおこなっていたのが、モンテネグロ人と言われています。

首狩りの理由は、犠牲者の魂を自分に乗り移させるためで、髪の毛を編んで持ち運んでいたとされてます。

モンテネグロ人は、ヨーロッパに住んでおり、もっぱら首狩りの相手は、オスマントルコ人だったそうです。
実は、首狩りの対象でもあったオスマントルコにもまた、首狩りの風習があったそうですが、モンテネグロ人に比べると、凶暴さは薄かったようですね。

とは言え、モンテネグロ人自体は好戦的という訳ではなく、どうしても避けられない時だけ戦いました。首狩りも頻繁に行われていた訳ではないようです。

戦利品として首を使っていた所は、他の首狩り族とも似ていますが、凶暴に見えて実は、身を守るため以外には戦いも首狩りも行わなかったそうです。

そう考えると、首狩りは必要最低限でしか行わなかった部族とも言えます。

首狩りの風習があった部族:その7: ナガ族

出典: http://chiangmai1989.blog8.fc2.com

ナガ族も有名ですね。

元首狩り族:ナガ族とは?

ナガ族というのは、元首狩り族ですが、インド北東・ミャンマー北西に暮らしている複数の部族のことです。
彼らは共同体を維持しながら暮らし、これらの中でも17の部族が同じ文化を受け継いでいると言います。

ナガ族が首狩りを行うのは、戦利品として使うためで、特にアッサム州に住んでいるナガ族は、その凶暴さから恐れられていたそうです。

アッサム地方のアッサムの名前の由来は、アーホーム語で「無双」の意味があり、猛者で知られるナガ族にはぴったりだったわけですね。
アッサム地方の他にも、元首狩り族は沢山住んでいたそうで、ブラマプトラ川の南部に住んでいた民族は、昔は首狩り族であったと言われています。

アッサムの首狩り族は、敵を倒す時にも特徴があり、名乗りを挙げて敵を倒すのではなく、奇襲を得意としていたそうで、暗闇の中で首を切られるなんて、考えただけでも怖いですね。

取った首の扱いについてはどうしたのか定かではないんですが、戦利品として使う場合、大抵は干し首にしますので、ナガ族もそうであったのでは?と思います。

本来ナガ族は、防衛のために丘の上に集落を築くことはあっても、他の部族とは積極的に交わろうとはしません。
1947年、イギリスによるインド統治体制が終わるまで、ナガ族もまた、統治外とされていたそうです。

ナガ族に受け入れられた唯一の人物は、キリスト教の宣教師だったと言います。
どうやって、ナガ族に信仰を伝えたのか気になる所ですが、ここからも、無暗に敵の首を取っていたわけではないことが伺えますね。

首狩りの風習があった部族:その8:秦の兵士

出典: http://www.1999.co.jp

もっとも古い首狩り族かも?

元首狩り族:秦の兵士とは?

もっとも古い首狩り族と言えるのは、秦の兵士ではないかと思います。
三国志などを読んでもわかるのですが、敵の首を狩る行為は、戦利品として当たり前のようなイメージが中国にはありますね。

三国志で、首領の首を干し首にしたり、塩漬けにしたりするシーンでは、流石にぎょっとしましたね。
これを残酷と言うかどうかには、人それぞれだと思いますが、首を戦利品にする行為は、結構昔からあったんだなぁと思いました。

首狩りの古い記録を見ても、秦の時代には、すでに兵士達の間で首狩りは行われていたそう。

何故秦の兵士が首を狩っていたかの理由には、秦の兵士は多くが奴隷で、敵の首を集めた報償として、自由を与えられたからだとも言われています。

首狩りをすることで、味方の士気は上がり、一方敵にとっては、首狩りが恐れられることで、士気を下げる効果もあったそうです。

当時の画像を見ると、昔も今も、案外変わらないのだなぁと感じることも多々あります。
首狩りと戦闘と、どちらがより残酷なのかは、言うまでもないですね。

首狩りの風習があった部族:その9:台湾原住民

出典: http://www.excite.co.jp

台湾に多かった首狩り族

元首狩り族:台湾原住民とは?

元々台湾の原住民は、いくつかの部族に分かれていましたが、その大半が首狩り族だったと言います。

凶暴な原住民と知られていて、外から侵入した部族や時には日本人なども、首狩りの標的になったと言われています。

首を狩る風習は、日本が統治していた時代にも盛んに行われていましたが、1930年代にようやく、政府によって首狩りの風習が禁じられ、首狩りの風習は途絶えました。

禁止されるまでは、葬式、結婚式などの冠婚葬祭の他、誕生日など、何かの祝い事などがあった時に、頻繁に首狩りが行われていたようです。

狩られた首は、煮沸した後乾燥させ、木などに吊るしていたそう。
干し首に似た感じで、というよりは、木に吊るしていたとしたら、自然と干し首になったでしょうね。

首自体も、幸運の象徴とされていて、首狩りを無事に終えた人が帰ってくると、それもまたお祝い事になったそうです。

今では信じられないですが、近くの台湾にも首狩りの風習があったことには驚きですね。

首狩りの風習があった部族:その10:ケルト人

出典: http://new22nozawa.cocolog-nifty.com

ハロウィンの発祥で有名ですね。

元首狩り族:ケルト人とは?

ケルト人と言えば、ハロウィンの発祥の民族として有名ですね。

そんなケルト人の宗教がまた独特の民族で、首狩りもまた首狩りの儀式として重要だったそうです。

狩った首は、釘を使って家の壁に打ち付けたり、馬にぶら下げて干し首の状態でも持ち歩いたと言います。

ケルト人は、後にキリスト教に無理やり改宗されますが、首狩りの風習自体は、キリスト教改宗後にも行われていたそうです。
宗教弾圧を受けていながらも行われていた首狩りは、かなり重要な儀式であったことが、ここからも伺い知れますね。

そのうちに、首狩りには宗教的な意味合いは薄れていきますが、余計に戦利品としての価値が上がったと言います。
ちなみに、アイルランドでは、中世末期まで、首狩りの儀式は続いていたそうです。
 

首狩りの風習があった部族:その11:ヒバロ族

出典: http://amano-jack.jp

ヒバロ族は、干し首で有名らしいです。

元首狩り族:ヒバロ族とは?

南アメリカの少数民族でもあるヒバロ族は、今はアンデスの東部で暮らしています。
非常に戦闘的な民族で、他者の侵入を許さないことに誇りを持っている民族で、その特徴として、首狩りをした首を干し首にして保管するというのがあります。

知らない人がオレンジだと思って掴んだら、それが干し首だったなんて、笑い話にもならないですね。
部屋に普通に干し首がある感じなんでしょうね。
画像を見るとわかりますが、しっかりと干し首になってますね。
画像だからまだ直視できますが、本物を前にしたら、足がすくみそうなくらい怖い画像です。

敵の首は、頭蓋骨がまず取り除かれ、皮膚に熱い砂をまぶした状態で置いておくと、ちょうど良い干し首になるんだそうです。
これらの干し首は、超人のような力を与えてくれるとされ、復讐の手段としても使われていたみたいです。

今でこそ干し首の風習はありませんが、観光客用に、干し首のレプリカが作られているそうですから、ある意味観光客も怖い思いをしているのでしょうか?

まとめ:

狩られた首は画像で見ても実感がわかないかも知れませんが、人間の首が部屋に吊るしてあったりしたら、怖いですよね!

でも首狩り族の風習は伝統的なものですし、部外者がどうこう言う理由は無いかも知れません。

首狩りの風習は、首が戦利品であったり、宗教的な儀式に使われたりしましたが、時代の変遷と共に廃れていき、忘れられた風習や慣習の一つと言えそうですね。

しかし今も首狩り族は存在しているといわれ、どこかの奥地ではまだまだ首狩りが行われているかも知れません。

首狩りを否定するわけではないですが、やはり野蛮な風習だなと思うのは、日本で暮らしているからかも知れませんね。

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