土ボタルの住処とは?日本にもいる?オーストラリア以外は?【ヒカリキノコバエ】

ツチボタルはオーストラリアやニュージーランドの洞窟に生息しています。ツチボタルの住処であるオーストラリアの洞窟は幻想的な光に包まれた観光地としても有名です。そんなツチボタルの住処・生態・日本に生息している可能性などについてご紹介します。

土ボタルの住処とは?日本にもいる?オーストラリア以外は?【ヒカリキノコバエ】のイメージ

目次

  1. 1ツチボタルとは?
  2. 2ツチボタルの写真
  3. 3ツチボタルの生態
  4. 4ツチボタルの住処
  5. 5オーストラリア以外のツチボタルの住処
  6. 6ツチボタルは日本にもいる?
  7. 7ツチボタルの住処・生態について:まとめ

ツチボタルとは?

ツチボタルとはオーストラリアやニュージーランドの洞窟の中に生息している昆虫で、発光する青白い光がとても綺麗で神秘的なことで有名です。ツチボタルはオーストラリアでは「Glow worm」日本ではヒカリキノコバエと呼ばれています。

ツチボタルの住処はオーストラリアのナチュラルブリッジ国立公園やニュージーランドのワイトモ・グローワーム洞窟などが有名です。ツチボタルはその幻想的な光から世界8大不思議とも呼ばれています。

ツチボタルの写真

ツチボタルは神秘的な青白い光を放つことで有名です。日本の蛍も光りますがこの様に青白い光を放つのはツチボタルならではの特色です。

発光するツチボタルの写真

ツチボタルの写真を見ると洞窟の天井が光っている光景がよく見れます。日本の蛍が空を飛び回るのに対してツチボタルは岩や砂地に引っ付きながら発光します。またツチボタルの場合、他の蛍と違って尻の部分が発光しているわけではなく体から垂らした糸が発光しています。

幻想的なツチボタルの写真

ツチボタルの写真を見るとこのような幻想的な青白い光を放つ風景がよく見られます。その綺麗さから街頭のイルミネーションかRPGのステージの様にも見えてきます。

実際に現地に足を運べば本当にこのような綺麗な景色を見ることが出来ます。ツチボタルを見るためには基本的に個人で洞窟に入るのではなくツアーに参加してガイドの誘導に従って洞窟の中に入っていく形になります。またツチボタルの発光を遮らないために洞窟の中での写真撮影は禁止されています。

成虫になったツチボタルの写真

出典: http://yoshiokan.5.pro.tok2.com

ツチボタルは実はホタル科ではなくハエ科の昆虫です。そのため実際のツチボタルの成虫を見ると日本の蛍とは違い、ハエに近い形態をしていることが分かります。

ツチボタルはこの様な洞窟や洞穴の中などの暗くて湿気の多い場所に生息していることが多いです。

ツチボタルの時期

ツチボタルが見れる時期はいつ頃なのでしょうか?実はツチボタル産卵の時期が1年を通じて行われているので特にツチボタルが見やすい時期という物はありません。

日本の蛍の場合見れる時期は5月と6月頃に限定されますが、ツチボタルの場合限定された時期は無いのでいつでも発光する様子を見れます。

ツチボタルの生態

出典: http://muntan.info

ツチボタルは昆虫なので卵から生まれます。ツチボタルのメスの成虫は一度で約120個の卵を産卵します。卵が孵化するまでは20日ほどかかります。孵化した幼虫の体長は2mm程ですが9か月間で2・3cm程度まで大きくなります。ツチボタルの幼虫は孵化した時点で発光することができます。

出典: http://www.e-trip.info

ツチボタルの幼虫は天井に這い上がろうとしますが、先に孵化した別のツチボタルの幼虫やクモなどに食べられてしまうので、生き残れる幼虫はわずか1割程度です。

出典: http://blog.goo.ne.jp

天井に張り付いたツチボタルの幼虫は発光を始めます。ツチボタルの幼虫は体内から粘着性のある20~30cmの糸を出して、それを天井から垂らすことによって発光します。ツチボタルの発光は日本の蛍とは違い点滅ではなく常時光り続けます。

ただしツチボタルの幼虫の発光はあくまでもエサをおびき寄せるためなので、発光するのは空腹時のみです。光に釣られた虫は糸に触れると化学物質によって麻痺してしまいます。

出典: http://my-world-travel.seesaa.net

ツチボタルの幼虫は9か月間を経てさなぎへ成長します。さなぎは約1.5から1.8cm程度で羽化するまでは約12日間かかります。羽化しかけのメスはフェロモンを発し、発光することによってオスを惹きつけます。

ツチボタルのオスには発光能力が無い、あるいは微弱な発行能力があると言われています。

出典: https://www.aaozt.com

ツチボタルの成虫の寿命は2・3日程度と短いです。その理由はツチボタルの成虫には口が無く食事が出来ないので交尾と産卵を終えると死んでしまうのだそうです。ツチボタルの成虫に口が無い理由は産卵した卵を誤って食べない為とも言われています。

ツチボタルの住処

オーストラリアとニュージーランドで見れる

青白い幻想的な光を放つツチボタルですが、ツチボタルの住処はオーストラリアやニュージーランドの洞窟の有名です。オーストラリアならスプリングブルック国立公園、ニュージーランドならワイトモ・グローワーム洞窟が有名です。それらのツチボタルの住処は現在観光名所にもなっています。

オーストラリアのナチュラルブリッジ国立公園

出典: https://www.tripadvisor.jp

オーストラリアのゴールドコーストにあるナチュラルブリッジ国立公園はツチボタルの住処として有名です。他にもクイーンズランド州やニューサウスウェールズ州の洞窟・岩場・洞穴などにツチボタルは生息しています。

オーストラリアのアサートン高原

出典: http://truebluetours.go-jin.com

クイーンズランド州ならばアサートン高原がツチボタルを見れる場所として知られています。特にアサートン高原にあるダム湖やチナルー湖付近はツチボタルがよく見れる場所です。

ツチボタルは洞窟や暗い洞穴などの湿気の多い場所が好きなので、雨が降っている時期は普段よりも一層光が増して見えます。

オーストラリアのタンボリンマウンテン

出典: http://activeinnovationaus.com

他にもオーストラリアでツチボタルが見れる場所はタンボリンマウンテン・グローワーム洞窟がおすすめです。ここは人工の洞窟内でツチボタルを飼育しているので昼間からでも気軽に鑑賞できるので家族連れの旅行者におすすめです。

こちらにはレストランや湖もありますので、ツチボタルだけでなくオーストラリアの大自然を思いっきり満喫するのに最適な場所と言えます。

オーストラリアの人気観光名所

オーストラリア以外のツチボタルの住処

オーストラリア以外ではニュージーランドがツチボタルを見れる場所として有名です。特にニュージーランドにあるワイトモ・グローワーム洞窟はツアーが組まれている程人気のある観光名所です。

ワイトモ・グローワーム洞窟は地元の管理者によってしっかり警備されているので個人で中に入ることは出来ません。そのため洞窟の中に入るにはツアーに参加する必要があります。

出典: https://www.expedia.co.jp

ツアーの内容はガイドと共に洞窟内を徒歩で進みながらツチボタルを鑑賞します。ツチボタル以外にも巨大な鍾乳洞も魅力的です。途中まで進むと川に浮かべたボートに乗って進みます。ボートに乗っている最中に天井を見上げると天井一面に幻想的な光を放つツチボタルを見ることが出来ます。

その光景はオーストリア・ニュージーランド含め全ての場所の中で一番の絶景と言えます。ただし写真撮影は禁止されています。

ツチボタルは日本にもいる?

ツチボタルはオーストラリアとニュージーランドで見れる昆虫として知られていますが日本で見ることは出来るのでしょうか?

日本では見れないが

出典: https://ja.wikipedia.org

残念ながら日本ではオーストラリアとニュージーランドに生息するツチボタルと同じ種類の蛍を見ることは出来ません。しかしツチボタルと似た様な種族であるヒカリキノコバエならば日本にも生息しています。

ヒカリキノコバエの幼虫はマドボタルと呼ばれており幼虫の時期に青白い光ではないもののツチボタルと似た様なやり方で発光します。ヒカリキノコバエはツチボタルと同じく幼虫の時のみ発光するので成虫の時期に発光する様子はあまり見かけません。

ヒカリキノコバエの生息地

出典: https://twitter.com

ヒカリキノコバエの仲間は日本の南西諸島に多く分布しています。それらは八重山諸島のオオシママドボタル、宮古島のミヤコマドボタル、沖縄島のオキナワアマドボタル、久米島の久米島亜種、石垣島・西表島のサキシママドボタルなど琉球列島に分布しています。

ツチボタルの住処・生態について:まとめ

いかがでしたでしょうか。ツチボタルはとても幻想的な光を放つので一見の価値があります。ツチボタルはオーストラリアとニュージーランドに生息していて観光ツアーも用意されていますのでそれを利用するのが良いでしょう。

残念ながら日本にはツチボタルはいませんが似た種類のヒカリキノコバエはいます。ただしヒカリキノコバエを見るツアーはありませんので、見れる場所へ行って自力で見つけるしかありません。

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