2021年07月01日公開
2021年07月01日更新
『三毛別羆事件』とは?復元された現地と伝説のマタギ・山本兵吉【人食い熊】
三毛別羆事件は、三毛別で起きたヒグマによる連続殺人事件です。三毛別羆事件で、ヒグマに次々と襲われた村人達の事件は、後に本やドキュメンタリーにもなっています。伝説のマタギと呼ばれた山本兵吉さんにより終焉を迎えますが、復元現地では今も当時の状況がわかります。
目次
北海道最強の熊が起こした、三毛別羆事件とは?
ヒグマが怖すぎる!?
三毛別羆事件:概要
大正4年12月に、北海道で最強と呼ばれるヒグマによる事件が起きました。
それが、三毛別(さんけべつ)羆事件です。
苫前郡の三毛別(さんけべつ)には、当時15戸の部落がありました。
魚や肉の干物などを狙って、小動物が襲ってくることはしょっちゅうだったと言います。
ところがある日、飼っていた馬が異様に吠えたことで、家主が外を見てみると、そこには大きなヒグマが!
本来ヒグマなどの熊は、冬眠をするはずですが、中には餌が足りなかったり、体が大きすぎるヒグマは冬眠する場所が無いため、人里に降りてくることがあります。
どちらによるかは、その時の状況によっても違いますが、大きな共通点があります。
それは、冬眠しない熊は凶暴になるということ。
そう、時には人食い熊に変貌する恐れがあるんですね。
冬眠しないヒグマは、山にも餌がないため、食の魔獣になる怖い生き物なんですね。
思えば、これが三毛別三毛別(さんけべつ)羆事件の始まりでした。
TVアニメ「ユリ熊嵐」のタイトルは、三毛別羆事件を題材にした小説「羆嵐(くまあらし)」のパロディだと思うわ。 pic.twitter.com/ZIqZD54Md7
— パロディたんbot (@ParodyBot) August 30, 2017
三毛別羆事件:最初の事件
ヒグマがこんな所にまで!
三毛別羆事件:太田家第1事件
最初に起きた事件は、冬の交通路でもある氷橋を作るため、男性陣が伐採で出かけた時に起こったと言います。
午前中にヒグマが家を荒らしたらしく、蓮見幹雄(当時6歳)の子供の死体が見つかり、翌日は近くの林の中に、妻のマユさんが食べられていたのが発見されました。
ここからは推測ですが、恐らく軒先にあったトウモロコシを食べに来たヒグマに、子供と妻が気付き、悲鳴をあげた二人に逆上したヒグマにより、二人は襲われたのかも知れません。
子供はその場で殺され、妻は咥えられて、山林に放置された上で、食べられたのでしょう。
羆が出入りした出口は、山側にあったらしく、二人が見つけなければ、トウモロコシの被害だけで済んだかも知れません。
これが、まず三毛別三毛別(さんけべつ)羆事件の最初の犠牲者でした。
東海の人の一件は、読むのがかったるいまとめとかじゃなくて、もっと簡素な出来事まとめだけあってくれたら面白いのになってずっと思ってる。誰かwikipediaに三毛別羆事件バリに読み応えある内容に仕上げて記事にしてくれ。
— じゅんじ (@junjiru) September 4, 2017
三毛別羆事件:第2の事件
二度も襲撃されたんですね。
三毛別羆事件:太田家第2事件
太田家が最初の犠牲になり、朝から捜索隊も出張り、熊の足跡を追跡することに。
太田家から、150M離れた場所で、突然ヒグマと遭遇します。
銃が5丁用意されていたそうですが、発射したのは1丁のみ。
しかも弾は外れてしまいます。
妻のマユさんの遺体は、トドマツの下に埋められていたと言います。
食べられた後なので、それは凄惨な現場だったと想像出来ます。
子供と妻の通夜は親族だけで行われました。
というのも、獲物があるとヒグマが来るなどと言われ、村人は羆を恐れて、通夜には来なかったそうなんですね。
獲物はどこにでもあると言っても過言ではないのに、そんな理由で通夜を欠席するというのは、気持ちはわからないでもないですが…。
すると、午後8時半頃、再びヒグマが太田家の壁を破って突入してきます。
これが太田家第2事件です。
出席者の中で、銃を持っている人がいたお陰で、銃の音に驚いてヒグマは去ります。
そうなると、村人たちの懸念は間違っていなかったということですね。
ヒグマに限らず、野生の動物は、一度人間の味を知ってしまうと、再び襲いかかることが多く、特に羆は人食い熊になった時点で、必ず駆除されます。
人間は、人食い熊にとっては、非常に美味しい獲物なんでしょうね。
この時には、犠牲になった人はいなく、皆が便所などに隠れて無事でした。
でも、このヒグマはこれから先も、村人を襲うことになるんです。
三毛別羆事件の書き手はすごいなぁ。もはや読み物。各項目のタイトルだけでも怖すぎる上に続きが気になる。「太田家の惨劇」「太田家への再襲」…。実話って事を信じたくない。誰か~~~!
— ooaco (@ooaco) September 3, 2010
三毛別羆事件:第3の事件
木造建築の家が多かったんでしょうね。
三毛別羆事件:明景家の事件
太田家から500Mほど離れた明景家にも、人食い熊の手は伸びます。
男性が一人、女性が二人、後は子供だけが避難していた明景家ですが、若者や猟師らは、別の家に集結していたのも事件が起きた要因かも知れません。
太田家で通夜時に襲ってきた羆は、今度は午後9時頃、明景家に襲いかかります。
当時は「野生動物の羆などは、火を怖がる」と言われていたのを受け、囲炉裏で火を燃やしていたそうですが、効果はなかったそうです。
狭い家の中を逃げまどう子供達が、まず狙われ、殺されてしまいます。
ついで、妊娠中だった斎藤タケさんが、胎児と共に殺されます。
子供だった明景金蔵、妊婦の斉藤タケさん、子供の巌、子供の春義と胎児の計5人が死亡。
3人が重傷を負います。
また、うち1人は、3年後に亡くなってしまいます。
これが、明景家事件です。
避難場所が合っていれば、猟師たちもいたのに…。
まさかの同じ日のヒグマの襲撃による、痛ましい事件でした。
三毛別羆事件で一番かわいそうなのは六線沢村の明景家じゃないの。
— Suica回収作戦in万世橋署 (@keisei3700kei) January 11, 2016
三毛別羆事件:第4の事件
羆は恐ろしいんです。
三毛別羆事件:熊も人も去る
明景家事件があり、近くにいた救援隊も駆けつけましたが、羆の気配もさることながら、人々のうめき声で、室内は悲惨な様子だったようです。
銃を発砲しようにも、発砲出来ない状態だったみたいなんですね。
一時間あまりで、ヒグマは家を飛び出しますが、この時にも銃が当たらず、人食い熊は逃亡します。
そして、その夜のうちに、六線沢に住んでいた全ての村人は、下流にあった三毛別(さんけべつ)に避難することになります。
真冬の雪道は、大層寒かったと言いますが、正に命あってのモノダネです。
村には、狩猟の出来る救援隊数人だけが残りました。
羆が一日に何度も集落を襲うというのは、余り聞いたことが無い話ではありますが、事実は小説より奇なりですね。
人食い熊に変貌した羆は、逃げ去りましたが、まだ山にいるのは確実となれば、村人は安心できません。
避難したのは、もっともな判断ですね。
人食い熊は、また必ず人間を襲います。
何年か前に、写真家の星野さんが、アラスカでグリズリーという熊に襲われたことを、ご存知の方もいるかもしれませんが、北にいる熊ほど獰猛だと言います。
餌が足りないのは主な理由ですが、この村が狙われたのがなぜなのか?
まだはっきりとした理由はわかっていません。
三毛別羆事件、よく内容知らなかったんだが、wiki読んだら襲われた明景家の唯一の男が女子供置いて真っ先に逃げて逆に追われて噛まれたり、討伐隊の銃が手入れ不足で5丁の内1丁しか弾が出なかったりとか、チェコアニメでやりそうな極限状態でのシュールさが出てるのが哀しいねー。
— mα-hαno (@m_h_no) December 10, 2015
三毛別羆事件:狩猟の本部設置
羆は恐ろしい動物です。
三毛別羆事件:警察が動いた!
明景家事件の第一報が北海道同庁に届いたことで、ついに、羽幌警察分署出動の指示が出ることになります。
問題になっているヒグマを、三毛別(さんけべつ)川より下流に侵入させないことを目的として、大部隊が編成されました。
葬儀を待つ遺体で、羆をおびき寄せるという苦肉の策が取られ、用意された遺体は全部で6体。
やぐらを室内に組み、狩猟部隊がヒグマの登場を待ちますが、気配を察知したのか、その夜羆は室内に現れませんでした。
ヒグマは賢い動物としても知られていますし、野生動物ですから、気配には敏感だったんでしょうね。
もしかしたら、すでにお腹いっぱいだった可能性もありますが、せっかく用意した室内に、羆が現れなかったことで、苦肉の策も失敗に終わります。
三毛別羆事件のwikiをようやく読んだんだけど明景家の惨劇が一番悲惨だった
— 柚木鈴@今夏新連載準備中 (@sekichou_) November 19, 2014
三毛別羆事件:羆が再び六線沢に!
復元現地は今
三毛別羆事件:無人の六線沢に現れた羆!
結局狩猟部隊の前に現れなかった羆ですが、その翌日、今度は無人の村である六線沢に現れ、鶏は殺され、作物は食べつくされ、衣服などは引きずりだされと、猛威をふるいます。
この日の羆による被害は、合計で8件にのぼったと言います。
これで三毛別(さんけべつ)の下流に、人々が避難していなかったらと思うと、ぞっとしますね。
そして、その日の午後8時頃、三毛別(さんけべつ)川の氷橋を見張っていた討伐隊員の一人が、くだんの羆を発見します。
暗闇で動いていたモノに向かい、人か熊かを確認する言葉を発したそうですが、応答がなかったので、人食い熊と断定し、発砲をします。
ただ、ここでも不発が多く、人食い熊は逃げ去りました。
今日の三毛別羆事件の話は色々省かれてる箇所があって残念。 明景家をもうちょい詳しくとか、羆の解体後の話とかあって欲しかったなあ。 放送倫理上無理なのか……
— 璃彗 (@xrisuix) August 18, 2011
三毛別羆事件:羆がついに射殺!
羆は大きいのが多いみたい
三毛別羆事件:羆が射殺され、ようやく平和に
翌日の朝、熊の血痕があったことから、命中はしていたことが判明しました。
討伐隊の数人で、血痕と足跡から、熊の捜索に乗り出します。
そして午前中に、隣村の腕利き猟師と呼ばれていた山本兵吉さんが、ミズナラの大木の下にいる羆を見つけ、2発の銃弾を発射!
見事、胸と頭に命中させ、ヒグマを撃ち取りました。
この時射殺されたヒグマは、推定体重は340kg、体長2.7M、7~8歳くらいのオスの羆だったと言います。
かなりの大きさであることが伺えますね。
ちなみに、その後すぐに、大暴風雨が留萌・宗谷地方を襲ったことから、住民はこれを「羆嵐」と呼び、多くの小説や映画のタイトルにもなっているそう。
これで、ようやく村に平和が戻ったわけですね。
山本兵吉さんは、伝説のマタギと呼ばれるほどの凄腕の猟師さんで、山本兵吉さんがいなかったら、まだ被害は続いていたかも知れません。
熊がらみの話題がちょっとTLに出てたので
— とれんち㌠ (@toren_chi) April 6, 2017
三毛別羆害事件となると山本兵吉老の名前がよく挙がるけど、事件の目撃者にして山本老に師事し「被害者1人につき羆10頭を討つ」の誓いを立てて見事成し遂げた大川春義氏の生き様もグッと来るものがアリマス
三毛別羆事件:木村盛武さんはこう分析する!
温厚そうな方ですよね。
木村さんが分析する三毛別羆事件とは?
木村さんによれば、この事件は本当に残念で、誰も責めるわけにもいかないとした上で、しっかり対応すれば、襲撃を未然に防ぐことが出来たかも知れないし、少なくとも2番目に起きた明景家の被害は防げた可能性があると指摘します。
ヒグマ接近の予兆は、トウモロコシ畑が荒らされた時点でわかっていたこと。
ここでも、木村さんは、軒先の作物をとるのは、人を恐れなくなってきている危険な兆候と指摘します。
そして、二度も手負いの状態でヒグマを返してしまったことにも、問題があると言います。
熊狩りの本部が設置されても、素人が指揮を執っていたということで、こちらにも問題があったのかも知れません。
実際、後から参加した隣村の腕利き猟師(山本兵吉)が、1人で仕留めたことで、今回は終わることが出来たわけですから、素人の寄せ集めより、一人の玄人の方が大事ということですね。
ヒグマが連続して村を襲った理由は、不確かな情報としながらも、すでに他の村で人間を食べたことがある可能性も指摘します。
獲物を取り戻すという行動は、他の動物でも見られることだそうで、人間にとっては大切な肉親の遺体を回収し、通夜を営むのは当然なんですが、ヒグマはそれを獲物を奪われたと思いこんでしまうんだそう。
最初の方で、通夜の時に村人が来なかったのは、実際には正しいことだったのかも知れません。
実際に襲われているわけですし。
羆も馬鹿ではないので、自分に危険が及ばない状況を求め、子供や女性しかいない家を狙ったと考えれば、人間の方にも油断があったのでは?ともおっしゃってますね。
木村さんは、初冬という時期にも注目していて、普通なら冬の穴ごもりに入る時期に穴にこもらない「穴持たず」は、海外でも危険視されているそう。
ヒグマは本来人を襲う動物ではないので、何かがきっかけで猛獣と化した可能性があるとも言います。
三毛別(さんけべつ)のような悲劇が起こらないように、人間も注意しないといけませんね。
北海道の観光客で、ヒグマに近づいて写真を撮っている方や、餌を与えてる方は、本当に無知としか言えません。
ヒグマは野生動物であり、三毛別のように猛獣と化す可能性があることを、念頭に置くべきですね。
吉村昭は北海道三毛別羆事件の「羆嵐」も興味深い。
— ぶちゃ@ウチの子猫が暴れん坊過ぎる! (@BuchaNeko) September 1, 2017
木村盛武「慟哭の谷」も同事件のルポルタージュ。
ヒグマ怖ええぇぇ!!
三毛別の白い死神と呼ばれた男性
本にもなってるんですね。
三毛別の白い死神:山本兵吉の最初の銃弾
一連の事件で、「俺がいれば!」と山本兵吉さん(後に伝説のマタギと呼ばれますが)は、悔しがったと言います。
手塩で悪名高い兵吉さんは。若い頃に包丁一本でヒグマをさばいたこともあったという、羆のエキスパート!
地元では「サバサキの兄ィ」と呼ばれることもあったそうで、他にも「三毛別のゴルゴ」「三毛別の白い死神」と異名を持つ、伝説のマタギだったとも言われています。
事件が次々と起こって行く中、山本兵吉さんは、討伐隊に参加します。
素人が多かった中で、伝説のマタギは、その本領を発揮!
兵吉の初弾が人食い熊を撃ちぬいた時には、討伐隊の中から歓声が上がったと言います。
今まで誰も、まともに銃を当てられる人がいなかった中で、山本兵吉さんは、たった一発の銃で、人食い熊に命中させたわけですね。
流石に、伝説のマタギと呼ばれるだけありますね。
伝説のマタギの第二射目も、素早いものでした。
討伐隊が二撃目を撃とうとした矢先、山本兵吉の2弾目がクマの頭部に命中します。
当時の銃は、弾を一発しか撃てないという欠点があり、二発目は時間がかかるのですが…。
見事とかしか言いようが無い早業で、人食い熊の心臓と頭部に弾が命中し、人食い熊は絶命します。
人食い熊の死体を解剖すると、女性の髪の毛や服も見つかったと言います。
これだけでも、凄惨な事件を物語っていますよね。
ちなみに、羆の死体を処理している間に、猛吹雪になり、これは熊嵐(くまあらし)なんて、後に呼ばれたりしています。
山本兵吉さんがいなければ、人食い熊は倒せなかったかも。
白い死神と呼ばれる山本兵吉さんは、確かに伝説のマタギでした。
三毛別のほう仕留めたかたの異名が「三毛別の白い死神」というのが出てきてなんかすごい
— あーす (@arstece) December 13, 2015
マタギって、そもそも何のこと?
人食い熊は、昔からいたみたい
山本兵吉さんの職業のマタギって何?
山本兵吉さんが、伝説のマタギと呼ばれていることはわかりましたが、そもそもマタギって何?と言う方に、簡単にご紹介しますと。
マタギというのは、東北地方・北海道から北関東、甲信越地方にかけての山岳地帯で、古い方法を使って、集団で狩猟を行う人達を指す言葉です。
ただ、これは現代では、マタギ郷に住んでいる、鉄砲を生業とする猟師のことを指すのが一般的です。
獲物は、熊(人食い熊)はもちろん!
ウサギなどの動物も、獲物になってるみたい。
北海道なら、鹿などの害獣を追っているハンターも、マタギと言えそうですね。
古くは平安時代からいると言われている、マタギ。
その中でも、山本兵吉さんが伝説のマタギと呼ばれるのは、銃の腕もさることながら、危険察知などに優れていたからかも知れませんね。
三毛別羆事件で、山本兵吉さんは、伝説のマタギと呼ばれますが、正しく彼は伝説のマタギでした。
明治時代にヒグマを3000頭狩った山本兵吉は「天塩国の伝説のマタギ」って呼ばれてたな。
— Беркты (@BandaiLiner455) February 27, 2017
廃藩置県後の戦前はおろか、戦後も律令区分は有効だったみたい。
三毛別羆事件:復元現地
復元された場所には、あんない図も
三毛別羆事件:復元現地の場所は?
悲劇の舞台となった三毛別では、三毛別羆事件を風化させぬようにと、1900年に復元現地が作られました。
ヒグマの等身大の模型があったり、被害のあった明景家をモデルにした家屋の再現や慰霊碑、熊の穴、羆のひっかき傷、足跡、粉つき小屋など、当時を見事に再現しています。
復元現地の場所を探して歩くと、事件現地の傍に、三渓神社があります。
この場所には、熊害慰霊碑なども設置されている模様です。
復元現地の場所では、今でも羆が見られるみたいなので、用心しないといけません。
六線沢林道と呼ばれる場所では、砂利道になってるみたいですね。
そして、実際に復元現地に行くと、今でも熊が見られることがわかる案内板があったり。
復元現地では、写真を撮ることも出来るみたいなので、SNS用に写真に収めたりも出来ますが、くれぐれも羆にご用心!
復元現地の場所に行くと、写真などでしか見られなかった、事件現場が本物そっくりに再現されています。
写真ではわからない、当時の事件の凄まじさ。
復元現地の場所は、道道1049号の突き当たりにあります。
冬季は閉鎖同然になるため、行けないみたいですが、当時の事件では、復元現地は冬だったんですよね。
当時の写真や動画を見ても、復元現地のすごさには、叶わないでしょうね。
写真だと羆の大きさが分かりにくいですが、復元現地の場所では、当時の羆の大きさも忠実に再現されています。
実際に見ると、写真の比ではなく、怖さが際立ちます。
三毛別羆事件が起きて101年目になる前にと買って少しずつ読んでる「慟哭の谷」だけど、これ実際に起こった事件ってのがヤバい…。日本人なら知っておいた方がいいんだろうけど、内容が中々おススメ出来るような内容ではないのが難しい所…。死ぬ前に一度は復元現地に行ってサイズを生で見てみたい…
— ユウビ・エティエンヌ・M (@yuubi_chi) October 21, 2016
三毛別羆事件の再現番組:アンビリバボー
羆は怖い!
アンビリバボーでも報道されました
三毛別羆事件は、「奇跡体験!アンビリバボー」という番組でも放映されたので、もしかしたら、ご存知の方もいるかも知れません。
羆も、クマ牧場などで飼いならされている熊を見慣れていたら、羆は可愛いと言う方もいるかも知れません。
でも、アンビリバボーなどの特集を見たら、そうも言っていられません。
アンビリバボーの特集では、とにかく羆は怖いものだということがわかります。
特に、女性を食べた羆は、また女性を食べるというのも、アンビリバボーで紹介されています。
ただ、アンビリバボーでは、実際の事件を少し(写真など)改変しているそうです。
テレビで流すので、余りにも凄惨な内容は、省かれたんでしょうね。
アンビリバボーでは、他にもライオンを扱ったりなど、とにかく怖い野生生物を特集していました。
アンビリバボーでしか流せないかも?と思われる報道内容で、かなりのグロさがあります。
ただ、知っておかないと、羆に安易に近寄ることもあるかもしれないので、アンビリバボーみたいな番組は、やはり必要かな?と思います。
アンビリバボーの報道内容では、再現VTRはさほど怖くないんですが、動物園の熊と違うというのは、すぐにわかります。
アンビリバボー!と思わず叫んでしまいたくなる内容で、タイトルのアンビリバボーとマッチしているのが、また怖いですね。
ただ、アンビリバボーでは、兵吉さんの件で、ちょっとおかしいかな?と思う場面もありましたが。
アンビリバボーでやってた三毛別羆事件がなかなかホラーだったの覚えてる
— さとらっぷ (@satorunrum) May 11, 2017
ユリ熊嵐と三毛別羆事件の関連性
ユリ熊嵐は漫画やアニメにも!
ユリ熊嵐と三毛別羆事件の共通点を海外ファンが発見?
新年から放送を開始したアニメ「ユリ熊嵐」では、「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」の幾原邦彦監督の最新作でした。
こちらは、漫画にもなったみたいです。
第1話から、予想も出来ない展開で視聴者を驚かせました。
「ユリ熊嵐」は、「惑星クマリア」の爆発の影響で、クマがヒトを食べるようになった世界が舞台になっていて、この設定だけでも、「何この絵との違和感は?」みたいな感じですね。
ユリ熊嵐の設定とタイトルなどから、1915年に起こった三毛別羆事件と、吉村昭のドキュメンタリー小説「羆嵐(くまあらし)」との関連を予想するファンも多かったと言います。
というのもヒロインの部屋に、三毛別羆事件を連想させる写真が飾ってあったんですね。
でもそんな中、はばたくキツネさんが、ユリ熊嵐に出てくる写真をみて、「この写真は三毛別羆事件の熊ではない」というテーマでブログにアップしたこともあり、話題となりました。
確かに大きさなど、細部が違っていて、これは三毛別羆事件とは、関係ないということに。
「ユリ熊嵐」では、本編中に確かに三毛別羆事件を連想させるような画像などは出てきます。
でも、それと事件とは関係ないようで、三毛別羆事件とユリ熊嵐は、全く別の物というのが結論です。
ユリ熊嵐を見ていると、以前見たアニメ「がっこうぐらし!」を連想します。
ユリ熊嵐でも、ストーリーがシュールなのに、可愛い格好をした熊だったり。
でも、ユリ熊嵐では、熊が人を食べるという設定になっているので、これはユリ熊嵐が、関係あるのでは?と思われても仕方ないかも知れませんね。
ユリ熊嵐のアニメの絵柄とストーリーのギャップは、もしかしたらがっこうぐらし!より酷いのかも?
ユリ熊嵐が気になる方は、ぜひアニメを見てみることをお勧めします。
ともだち……?馬鹿を言うな、ガウガウ。その娘は私のともだちじゃない。私は、椿輝紅羽を食べに来た、それだけだ。紅羽は私の獲物、ともだちだと思ったことなど、一度もない!……椿輝紅羽は、私のともだちじゃない!
— ユリ熊嵐台詞bot (@yurikumagau) September 15, 2017
ユリ熊嵐の漫画が話題になった理由
漫画もキャラとのギャップがすごいんですよね。
漫画のユリ熊嵐も、アニメと同じく話題になりました。
熊が人を食べる世界。
人食い熊が出てくるのに、可愛い系のキャラとのギャップがすごい漫画だと話題になったんですね。
漫画のキャラとセリフがまた、違和感があるというか。
漫画で読むのと、アニメで見るのとは、また違った感想が出てきそうですが…。
漫画もかなり怖いです。
何が怖いかって、漫画ならではの心理描写や小説と違う漫画のキャラクター設定だったり。
漫画が好きな方なら、一度は読んでみたことがあるかも知れませんね。
最近パニックホラー系の漫画も多いですが、こちらのユリ熊嵐も似たような設定なのかも知れませんね。
あらすじを引用させていただくと。
こんな感じになります。
クラスで孤立し、透明な嵐に混じらなかった椿輝紅羽は唯一の親友にして「スキ」の相手である泉乃純花をクマに食べられる。そんな紅羽に学級委員長で人食グマの百合園蜜子が近づく。それを嫉妬した蜜子が「スキ」な百合川このみは紅羽を食べようとするが、蜜子に射殺される。その蜜子もまた自分が純花を食べたことを明かして紅羽を食べようとするが、紅羽に撃たれる。そして、銀子とるるは紅羽の友達になろうとするが、紅羽は頑なに拒絶する。
あらすじの引用を見ても、すでに怖い…
あんステが楽しすぎて他何してもつまらないって思ってたのにユリ熊嵐をキメた途端全てが輝き出したからユリ熊嵐は人生なんだよなぁ
— わこー (@wakooreda) September 14, 2017