【写真注意】ナチスドイツの人体実験まとめ【アウシュヴィッツ/ユダヤ人】
ヒトラー率いるナチス・ドイツで行われた人体実験と、ヒトラーを盲信するメンゲレについてまとめました。メンゲレの行った人体実験の被験者には、女性や子どもも含まれています。女性、子どもまでもを被験者に巻き込んだ凄惨な人体実験とは、どのようなものだったのでしょうか。
目次
- 1ヒトラーに傾倒していた「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレ
- 2ヨーゼフ・メンゲレがヒトラーの思想に賛同したわけ
- 3ヨーゼフ・メンゲレの半生とヒトラー
- 4ユダヤ人を弾圧したヒトラー
- 5なぜメンゲレはユダヤ人を人体実験の被験者に選んだのか
- 6メンゲレによる戦慄の人体実験が行われたアウシュヴィッツ強制収容所
- 7列車から降りれば男女ともに即収容
- 8その多くがメンゲレの人体実験の被験者に
- 9ヒトラーのナチス・ドイツを描いた映画たち
- 10メンゲレがいたアウシュヴィッツだけではない 女性ばかりのラーフェンスブリュック強制収容所
- 11女性や子供をも被験者にした容赦のない人体実験
- 12子どもを被験者とした人体実験 「双子実験」
- 13女性までもが被験者になった人体実験 「断種実験」
- 14被験者を故意に感染させる人体実験 「マラリア実験」
- 15-6℃に被験者を放置する 「低温実験」
- 16被験者を高高度の中で酸欠状態にする 「高高度実験」
- 17被験者に菌をわざと感染させる 「スルフォンアミド(サルファ剤)実験」
- 18被験者の肌に毒ガスを塗布する 「マスタードガス実験」
- 19被験者の体を切り取る 「再生及び移植実験」
- 20亡くなった被験者を冒涜するような 「ユダヤ人の骨の標本」
- 21なぜヨーゼフ・メンゲレはこのような人体実験を行ったのか
- 22ヒトラーのナチス・ドイツとヨーゼフ・メンゲレ
- 23アウシュビッツ・メンゲレの人体実験についての動画
ヒトラーに傾倒していた「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレ
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨーゼフ・メンゲレ
ヒトラーによる独裁政治が行われていたナチス・ドイツ時代、ユダヤ人の大量虐殺がありました。
それが行われたのが、アウシュヴィッツ強制収容所です。アウシュヴィッツ強制収容所では、たくさんのユダヤ人が殺害されたほか、人体実験の被検体として利用されていたのです。
アウシュビッツで人体実験を進めていたのが、「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレです。彼はユダヤ人を迫害するヒトラーの思想に賛同し、ユダヤ人に対して様々な人体実験を施していきます。
ヨーゼフ・メンゲレがヒトラーの思想に賛同したわけ
出典: http://gigazine.net/news/20110720_note_of_josef_mengele/
ヨーゼフ・メンゲレの父は、農業機械を製造する会社を経営しており、農業支援政策を進めるヒトラーの賛同者でした。そんな家で育ったヨーゼフ・メンゲレもまた、父親の影響を受け、ヒトラーを賛同するうち、ヒトラーの思想に飲み込まれていったのです。
ヨーゼフ・メンゲレの半生とヒトラー
出典: http://gigazine.net/news/20110720_note_of_josef_mengele/
出典: http://otaqube.xsrv.jp/2015/11/14/post-313/
1911年、ドイツ南部のバイエルン王国ギュンツブルクにて出生。ヒトラーを支持する一家に生まれ、自身もヒトラーの考えに影響をうけます。
成長したヨーゼフ・メンゲレは医師を目指し、遺伝学、医学、人類学を大学で学びます。大学時代のヨーゼフ・メンゲレが助手入りしていたのが、ユダヤ人の根絶をもくろんでいたフェアシュアー博士です。フェアシュアー博士もまた、ヒトラーの人種理論の賛同者でした。
ユダヤ人を弾圧したヒトラー
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/アドルフ・ヒトラー
独裁者として知られるアドルフ・ヒトラー。彼の外交政策がきっかけで第二次世界大戦が起こることとなりました。
その思想は人種差別の究極ともいえる劣等種弾圧。ホロコーストを主導しました。
ヒトラーについて 独裁者ヒトラーの最期
社会に大きな爪痕を残したヒトラー。その最期は穏やかなものではありませんでした。
自身が引き起こした第二次世界大戦の終戦間近、1945年4月30日に、彼は自身の命を絶ちました。
そのときドイツは敗戦を間近に控えていました。
ヒトラーについて ヒトラーの反ユダヤ主義には例外もあった
ヒトラーはユダヤ人を弾圧しましたが、自分の母親を治療したユダヤ人医師は「名誉アーリア人」として保護し、外国へ解放したそうです。
自分が恩義を受けた相手に対しては、ユダヤ人であっても弾圧することなく、例外に扱ったのではないか、と言われています。
ヒトラーについて メンゲレを魅了したヒトラーの強さ
ヒトラーの演説は人々を魅了しました。その力強い熱弁、明確な意思表示は、かつてのドイツの民衆の心に響いたのです。
その結果、それまでの政権への失望感が大きかった国民たちは、ヒトラーを支持することになります。
ヒトラーについて ヒトラーの著作
ヒトラーの有名な著作に『我が闘争』があります。
これはナチス時代のドイツで、聖書と同じくらいの発行部数を誇る書でした。
ここからも、当時のヒトラーがどれほど大きな力を持っていたかがわかります。
なぜメンゲレはユダヤ人を人体実験の被験者に選んだのか
出典: hhttp://www.liberalutopia.net/2009/10/
ヨーゼフ・メンゲレの賛同したヒトラーの思想では、アーリア人(ドイツ人)が最も優れた人種であって、そのほかの人種は全て劣等種としていました。そのイデオロギーの中でも、ユダヤ人は最も下等であるとされ、ヒトラー率いるナチス・ドイツでの迫害に繋がったのです。
メンゲレによる戦慄の人体実験が行われたアウシュヴィッツ強制収容所
出典: http://wolf.adolf45d.com/xxxxT.html
出典: http://f.hatena.ne.jp/sasa111/アウシュビッツ/
一般にアウシュヴィッツと呼ばれるこの場所は、正確にはアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」と言います。ここに収容された人の実に9割がユダヤ人と言われ、そのほとんどはヒトラーの思想に基づいて殺されてしまいました。
このナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺を、ホロコーストと言います。
ホロコーストの象徴とも言われるこのアウシュヴィッツ強制収容所では、ユダヤ人を殺すためのガス室があったとされます。
また、アウシュビッツには「死の壁」と呼ばれる一角があり、そこではたくさんのユダヤ人が銃殺刑になったと言います。
死の壁の写真画像です。画像中央に花が添えられているのがわかります。ここで多くの囚人たちが銃殺されました。
出典: http://negatives-erbe.travel.coocan.jp/poland/auschwitz/auschwitz6.html
このアウシュヴィッツ強制収容所に収容された多くのユダヤ人たちが、ヨーゼフ・メンゲレによる残酷な人体実験の検体として扱われました。
その実験は、人体に大きな負担をかけるものばかりで、現代では考えられないようなものばかりでした。
有害な物質を素肌に塗布したり、マラリアの病原菌を故意に感染させたり、果ては二人の子どもを繋ぎ合わせ、一人の子どもにしようとしたりと、残虐の限りを尽くしていたのです。
列車から降りれば男女ともに即収容
出典: http://karapaia.com/archives/52151996.html
列車に乗せられたユダヤ人たちは、一歩下りればすぐに仕分けされ、アウシュビッツなどの強制収容所に送られました。
人間をもののように扱うこの仕打ちは、アウシュビッツ強制収容所などの施設の人々にとっては、ごく当たり前のものでした。
その多くがメンゲレの人体実験の被験者に
出典: http://khanehmadari.blogspot.jp/
アウシュビッツ強制収容所の囚人の多くは、ヨーゼフ・メンゲレの行った人体実験の被験者となりました。
そしてその結果、多くの命が犠牲となったのです。
ヨーゼフ・メンゲレの実験は非常に危険なものばかりで、成果を得るために殺されてしまう人が後を絶たなかったのです。
ヒトラーのナチス・ドイツを描いた映画たち
アウシュビッツ強制収容所や、そのほかの刑務所、ユダヤ人の弾圧について描いた作品は数多くありますが、その中のいくつかを紹介します。
映画紹介1 シンドラーのリスト
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この映画は、ドイツ人実業家のオスカー・シンドラーがアウシュビッツ強制収容所などの施設に送られようとしているユダヤ人たちを助けたという実話に基づく話です。
映画の中でも、ユダヤ人の迫害について描いた作品の中では大変著名な映画です。
3時間を超えるボリュームのある映画ですが、素晴らしい映画なので、ナチス・ドイツとユダヤ人について興味がある方はぜひご覧ください。
映画紹介2 ライフ・イズ・ビューティフル
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ユダヤ人の主人公グイドの日常を描いた映画です。
映画の前半では平凡ながらも温かい日常を、映画の後半ではユダヤ人としてアウシュビッツのような強制収容所で過ごす日常を追うことになります。
泣ける映画として有名なので、ストーリーに着目していただきたい映画です。
メンゲレがいたアウシュヴィッツだけではない 女性ばかりのラーフェンスブリュック強制収容所
出典: http://ona.blog.so-net.ne.jp/2012-05-08
ヒトラーのナチス・ドイツが収容所としていたのは、アウシュヴィッツ強制収容所だけではありませんでした。ラーフェンスブリュック強制収容所という、主に女性を収容するための施設まで存在していたのです。
たくさんの女性が収容されていたラーフェンスブリュック強制収容所
出典: http://ona.blog.so-net.ne.jp/2012-05-08
ラーフェンスブリュック強制収容所には、数多くの女性が収容されていました。その数は最終的に12万3,000人にものぼると言われています。
ラーフェンスブリュック強制収容所にはガス室が設置され、病人はそこで処理されていました。
繰り返される人体実験 生き残ったのは女性数人だけ
出典: http://www.wikiwand.com/ja/白バス
1939年に最初の囚人が入ってから約6年、それだけの期間でユダヤ人をはじめとする囚人たちの数は激減しました。先ほども述べたように12万3,000人もいた囚人たちは、フランス人女性数人だけ。男性収容区にも、わずか400名の生存者と、400体の死体が残されていただけでした。
女性にも容赦のない処罰
殴打や犬に襲わせるといった虐待のほか、食事抜きで暴力を加えられ、長時間立たされるという罰や、激しい肉体労働、糞尿やしたいの処理をさせられることもありました。
また、特に厳しい罰として、「棒打ち」という罰がなされていました。反抗や失態の程度によって、25回、50回、75回の三つの刑があり、50回は致死率が高く、75回ではほとんどが絶命してしまうという恐ろしい処罰でした。
女性たちの処刑
女性の囚人たちの処刑は、ガス室でのガス殺のほか、銃殺、毒殺、絞首刑がありました。
絞首刑は全員が見ている中で執行され、その死体は一日以上も吊るされたままであったと言います。
女性を被験者とした人体実験
アウシュビッツ強制収容所と同じように、こちらでも人体実験が行われていました。主に女性を被験者とした人体実験で、アウシュビッツと同じように命や身体に大きな影響を残すものだったといいます。
女性や子供をも被験者にした容赦のない人体実験
たくさんの死体が積み上げられている画像です。
この画像のように、ユダヤ人たちは人間というよりも物としての扱いを受けていました。
なんとも悲しい気持ちになる画像です。
出典: http://konotabi.com/auschwitz/documents/top.htm
ヨーゼフ・メンゲレの行った人体実験は、女性や子どもにさえも及ぶものでした。あまつさえ、女性や子どもばかりを対象とした人体実験さえ行われていたのです。
それは、命を弄ぶような手ひどいものでした。子どもを産めない体に改造したり、子どもの体を切ってくっつけてしまうような実験であったり、見るも無残なものです。
メンゲレの人体実験の被験者以外でも 餓死させられた子どもたち
出典: http://f.hatena.ne.jp/sasa111/アウシュビッツ/
双子実験のほかにも、子どもたちへのひどい仕打ちはありました。その一つが子どもを故意に餓死させることです。
子どもたちの食事を制限し、わざと栄養失調に陥らせ、結果子どもは餓死に至ります。
子どもを被験者とした人体実験 「双子実験」
この画像は双子実験によって作り出された人口のシャム双生児です。
双子の体を切り離してくっつけ、二人いた双子を強制的に一人の人間にしてしまったのです。
出典: http://www.binglebogfacts.com/auschwitz-facts/
ヨーゼフ・メンゲレがアウシュビッツで行った人体実験の中で、最も残酷ともいえるのがこの実験でした。ヨーゼフ・メンゲレは、様々なところから双子を集め、その静脈を繋ぎ合わせて人工的にシャム双生児を作ろうとしたのです。
シャム双生児とは
出典: http://www.kulturologia.ru/blogs/221116/32337/
日本語では結合双生児と呼ばれ、体が結合して生まれてくる双子のことです。およそ5万~20万組に1組ほどの確立で出生すると言われています。このシャム双生児を取り扱った作品には、映画「悪霊島」、映画「ツイン・フォールズ・アイダホ」、小説「暗黒館の殺人」、映画「シスターズ」などがあります。
双子の被験者への執着を見せたメンゲレ
出典: http://adolf45d.com/2014/05/07/第三帝国極悪伝説04%E3%80%80ヨーゼフ・メンゲレ/
ヨーゼフ・メンゲレは、双子に異常な執着を見せていました。彼の助手は、囚人が運ばれてくるとすぐに「双子はいないか、双子はいないか」と呼びかけ、すぐさま双子を確保させられたのです。
何千組もの双子が集められ、特別室に収容されました。
双子実験の行われる前は、双子たちの身体を比較するなどの害のないものでしたが、その興味の矛先は徐々にエスカレートしていきました。
子どもさえも人体実験の被験者にしてしまう残忍さ
画像にはたくさんの子どもたちと女性の囚人たちがいます。
強制収容所の暮らしがどれほど悲惨なものであったか語り掛けてくるようです
出典: http://yuuma7.com/wp-content/uploads/2014/10/Jew-1000x665.jpg
アウシュビッツでのこの実験で被験者となったのは、小さな子どもたちでした。
幼い子どもたちの体で遊んでいるかのようなこの実験は、ほとんどが何の成果もあげられないまま失敗に終わったといいます。
成果として生き残った一組の双子は、苦しみに三日三晩泣き苦しみ、それを憐れんだ肉親に殺されたというエピソードが残っています。
女性までもが被験者になった人体実験 「断種実験」
女性、男性両方に対する薬品投与
カラジューム・セグイヌムという観葉植物の一種を投与することで、男性の生殖機能が失われるという実験の成果がありました。
しかしこの方法はコストの面で問題があり、研究を進めなかったため、大きな成果を上げることなく終わりました。
女性に対する放射線照射
それまでの外科手術による不妊手術ではなく、コストの少ない放射線照射による不妊手術です。被験者たちは何の説明もされることなく、性器や睾丸、子宮に放射線を照射されました。
その結果、被験者たちには火傷や腫瘍などの後遺症が残り、そのせいで労働ができなくなった被験者たちは殺されてしまいました。
この実験後その成果を確かめるために、囚人たちの一部は生殖器を摘出されました。しかし、摘出手術を受けた囚人は手術箇所に重症を負い、死に至ったといいます。
女性の子宮内を刺激して不妊に
出典: http://karapaia.com/archives/52154124.html
卵管にホルマリン溶液を注射することで、子宮を刺激して不妊にするという人体実験です。
激痛を伴う人体実験であり、アウシュビッツでこの人体実験を受けた女性被験者たちはこぞって悲鳴を上げ、看守が驚くほどだったようです。
この人体実験を受けた女性被験者約500人のうち、少なくとも7名は死んでしまったといいます。
約500人の女性が人体実験の犠牲に
出典: http://ameblo.jp/kageyama182n/entry-11420796220.html
アウシュビッツにて施行されたこの実験で、500人もの女性の被験者たちが人体実験の犠牲となりました。
人体実験の犠牲となった女性の被験者たちは、本人の意思にかかわらず、子どもの産めない体に改造されてしまったのです。
人体実験により多くの女性囚人たちが死亡
出典: http://ameblo.jp/kageyama182n/entry-11420796220.html
各種の断種実験により、被験者となったたくさんの女性が死亡しました。
実験を生き延び、残った被験者の女性のうち、どれだけがガス室で殺されたのかはわかりません。
しかし、考えられないほどの犠牲者が出たのは事実です。
被験者を故意に感染させる人体実験 「マラリア実験」
画像は今まさにマラリア実験が行われている最中です。
強制的にマラリアに感染させられる恐怖とはいったいどれほどのものなのでしょう。
出典: http://www.milliyet.com.tr/amerika-da-nazi-deneyleri-yapmis-gundem-1358368/
出典: http://www.africa21online.com/artigo.php?a=9175&e=Saúde
マラリア治療のための成果を出すことを目的として、健康な囚人たちがマラリアに感染させられた実験です。
わざと蚊に刺されるようにしたり、蚊の粘液腺から抽出した物質を注射されたりといった方法でマラリアに感染させ、治療薬や予防薬の効果を実験しました。
この実験に参加させられた女性や子どもを含む1,000人以上の人々のうち、30人がマラリアによって、300~400人が薬の副作用やそのほかの合併症によって命を落としたそうです。
-6℃に被験者を放置する 「低温実験」
画像を見てわかる通り、この実験は過酷なものでした。
画像中央で伏しているのが被験者、それをドイツ軍の二人が検査しているのが画像を見てわかるかと思います。
出典: http://dagensmedicin.dk/danske-laeger-fik-blod-paa-haenderne/
被験者は-6℃にもなる屋外に放置されたり、冷却された水の中につけられたりして、体を極限まで冷やされました。その時間は最大14時間にものぼる過酷な人体実験だったといいます。
これは寒冷地で戦闘を行うために、調査の成果を出すために行われた人体実験でした。
その後体を温め、回復を図ったものの、この実験に参加させられた被験者300人のうち、90人が死亡したという記録が残っています。
被験者を高高度の中で酸欠状態にする 「高高度実験」
出典: http://www.vforum.org/forum/archive/index.php/t-191.html
ドイツ軍の開発した戦闘機は、高度18,000mまで上昇できるものでした。しかし、高高度における人間への影響がわからなかったため、それを調査し成果を出すためにこの人体実験が行われることになったのです。
高高度での酸欠状態が続いたとき、人間はどのような反応を見せるのか、どのくらいで死ぬのかを観察し、その成果を記録しました。
被験者を乗せた戦闘機が高度12,000に到達すると、被験者には激しい苦痛を味わうことになりました。
この人体実験に参加した被験者の多くは命を落とし、残った人もほとんどが後遺症に悩まされることになりました。
被験者に菌をわざと感染させる 「スルフォンアミド(サルファ剤)実験」
画像には4人の医師らしき人たちが被験者を囲んでいる様子が見られます。この画像ではわかりませんが、画像でなく動画を残せたとしたら、その苦痛の声が私たちの耳に刺さっていたでしょう。
出典: https://scholarblogs.emory.edu/philosophy316/2014/04/20/medicine-as-a-moral-community-not-so-moral/
人口抗菌剤「スルフォンアミド」の有用性を試すための人体実験です。
被験者は体に傷をつけられ、そこから細菌やバクテリアを感染させられました。そこにスルフォンアミドを使用し、どれだけの効果があるか都いう成果を確かめたのです。
この実験は一定の成果を上げましたが、敗血症により死に至る可能性もある危険な人体実験でした。
女性専用強制収容所の女性3名が死亡
この実験で、つけられた傷に菌を感染させられたまま、何の処置も受けられないまま死んでしまった女性が3名いました。
この実験の成果はベルリン軍医大学校で発表されましたが、人権問題の観点から異議を唱えた人は誰一人としていなかったそうです。
被験者の肌に毒ガスを塗布する 「マスタードガス実験」
ひどい火傷を負った被験者の画像です。画像を見てとれるのは、この人体実験がどれほど恐ろしいものであったかということです。
出典: https://subrosa09.wordpress.com/2012/06/23/david-vs-goliath-a-just-war/
被験者は毒ガスを塗布され、その結果全身にひどい化学火傷を負いました。
これはマスタードガスの負傷の度合い、効果的な治療法の成果を出すために行われました。
この人体実験によって、被験者は視力を失う、内臓が腐敗するなどの被害が出ました。
この人体実験では成果を得るために、7名の志死亡者が出ました。
被験者の体を切り取る 「再生及び移植実験」
出典: http://ameblo.jp/kageyama182n/entry-11420796220.html
この実験は、主にラーフェンスブリュック強制収容所で行われました。
被験者は麻酔もなく骨や筋肉、神経を切除され、それを移植されました。
当然大きな成果はなく、単に人間の体を切り裂いただけの人体実験となりました。
亡くなった被験者を冒涜するような 「ユダヤ人の骨の標本」
出典: http://ronsoku.com/archives/54278543.html
アウシュビッツ強制収容所の囚人112名が、殺害されたのち、その骨格を標本化され、ストラスブルク大学解剖学研究所にコレクションとして加えられました。
人体実験ではありませんが、資料としてというよりも、ユダヤ人を苦しめるためにこのようなことが行われたのです。
なぜヨーゼフ・メンゲレはこのような人体実験を行ったのか
出典: http://karapaia.com/archives/52151996.html
これらの人体実験の背景には、不当な人種差別があったと言えます。自分たち以外の人種を劣っていると決めつけ、人体実験や殺害に出る。
これらの人種差別がはびこってしまったのには、ヒトラーたち政治家のプロパガンダがあったからだとい言います。
ヨーゼフ・メンゲレもその政治教育に染まってしまった人間の一人にすぎません。言ってしまえば、ヨーゼフ・メンゲレもまた、被害者の一人なのです。
しかし、当然ヨーゼフ・メンゲレの犯した罪が許されるわけではありません。
出典: http://adolf45d.com/2014/05/07/第三帝国極悪伝説04%E3%80%80ヨーゼフ・メンゲレ/
ヒトラーのナチス・ドイツとヨーゼフ・メンゲレ
出典: http://jlpacetti.blogspot.jp/
双子に対して異常な執着を見せていたヨーゼフ・メンゲレ。彼の浸ったヒトラーは、独裁者として知られています。アウシュヴィッツ強制収容所をはじめとして、アウシュビッツ以外の強制収容所でも、たくさんのユダヤ人が殺されました。
このような弾圧は、当然許されるようなことではありません。
第二のヒトラー、そしてアウシュヴィッツ強制収容所のような悲しい施設を許してはいけません。
そのためにも、私たちはこのような歴史と、正しい知識を学ぶ必要があるのです。
アウシュビッツ・メンゲレの人体実験についての動画
もっとアウシュヴィッツ強制収容所やナチス・ドイツの人体実験について知りたいという方のために、様々な動画をまとめました。
動画を通して学ぶことで、新しい発見があるかもしれません。
すべての動画が正しいことを言っているとは限らないので、様々な動画、資料を見比べることを推奨します。
アウシュヴィッツでの人体実験は非常に陰惨なもので、子どもや女性が犠牲になったり、グロテスクな表現があったりするので、閲覧にはご注意ください。