そうめんのカロリーや糖質はどのくらい?そうめんダイエットのやり方も!
夏になるとそうめんを食べるという方も多いのではないでしょうか。カロリーに気をつけて、ダイエット食材として利用できると便利ですね。そうめんのカロリーや糖質量はどのくらいであるのか、健康に痩せるにはどのようなやり方をしたらいいのか、詳しく紹介します。
目次
そうめんのカロリーって高いの?
夏の暑い時期には、のどごしの良いさっぱりしたそうめんが食卓に上がる機会が多いです。薄着になる時期にダイエット効果があると嬉しく思う女性がほとんどでしょう。でも、そうめんのカロリーは高いのでしょうか。
そもそもそうめんとは?
そうめんというと、白くて細い口当たりの良い麺類というイメージがあります。なぜそうめんというのか考えてみたことはあるでしょうか。そもそもそうめんとはどのような物か、詳しく見ていきましょう。
そうめんの定義
そうめんとは小麦粉が主な原料となった麺で、多くは乾麺の状態で流通しています。製造の仕方は小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練り、食用油や小麦粉などのデンプンを塗ってよりをかけながら引き延ばします。その後に乾燥や熟成をさせてそうめんのできあがりです。そうめんの太さはJAS規格で直径1.3mm未満と決められています。
手延べそうめんとは?
手延べそうめんは、生地にをよりをかけて引き延ばす工程の全てを手作業で行っているそうめんです。職人さんが1本ずつ手で丁寧に引き延ばしていることから、形や断面の太さが微妙に違う場合があります。細い物ほど高級で、料亭などでしか食べられない極細のそうめんもあるということです。
手延べそうめんに対して、生地を細い帯状に機械で切ってから製造したタイプは「機械そうめん」と呼ばれています。断面が全て同じ太さになるのが特徴です。
ひやむぎとの違い
実はそうめんとひやむぎは同じ原料が使われている麺類です。もちろん栄養価も全く同じです。なぜ名前が違うのか、それは太さによる違いだけです。そうめんは直径1.3mm未満なのに対して、ひやむぎはJAS規格で直径1.3mm以上1.7mm未満となります。
そうめんのカロリー
ダイエットを心がけている人にしてみると、そうめんのカロリーが気になるところです。茹でる前や茹でた後のカロリーがどのようになっているか、見ていきましょう。
一束分の茹でる前のカロリー
そうめん一束分は約50gです。メーカーによっては、100gを一束としている場合がありますが、一般的に50gが多いのでそちらを基準にします。50gとすると、茹でる前のそうめんのカロリーは約178kcalです。
一束分の茹でた後のカロリー
茹でた後のそうめん一束分のカロリーは、約64kcalです。約1/3程度にまでカロリーが低くなりましたね。なぜこのように低くなるかというと、乾いたそうめんを茹でると、麺が水分を取り込み重さが約3倍にまで膨らみます。吸水しただけなので、そのままそうめんを一束分を食べるのであれば、カロリーの摂取量はほぼ同じ178kcalとなり、あまり変わりがありません。
そうめんの糖質
効率良くダイエットをしたい方にとっては、カロリーを低く抑えるとともに、多すぎると脂肪になってしまう糖質についても確認しておきたいでしょう。そうめんの糖質量について、詳しく紹介します。
糖質量とは?
糖質量とは、糖質に当たる食品中に含まれる炭水化物の量から、糖質が脂肪になるのを防ぐ炭水化物の量を差し引いた数値のことをいいます。糖質量が低いほど、脂肪として溜め込みにくくなるということです。
茹でたそうめん一束分の糖質量
一束分の50gのそうめんを茹でると、茹でた後は約135gになります。135g当たりのそうめんの糖質量を見ると約33.6gです。全体の量のうち約4割の量が糖質に当たります。
その他の5つの食品とそうめんのカロリーと糖質を比較してみよう!
そうめんと同様に主食として食べられる麺類やご飯は総じて糖質量が高いです。そうめんと主食になる食品のカロリーや糖質を比較します。対象になるのは、ひやむぎ・うどん・中華めん・パスタ・白米のご飯の5種類です。
①ひやむぎ
ひやむぎの一束分は、そうめんとほぼ同じ50gです。ひやむぎの方が太さはありますが、作り方もグラム数もほぼ同じですので、カロリーも糖質量もそうめんと変わりありません。一束分のカロリーが178kcalで、糖質が33.6gと考えると良いでしょう。
②うどん
茹でたそうめん一束分と比較すると、うどんは一食分が約142kcalです。うどんの方がなぜそうめんよりもカロリーが低いのかというと、製造方法に違いがあるからです。そうめんやひやむぎは植物油などを使って麺を伸ばしていますが、うどんは包丁で切り分けているためだと思われます。ただ、糖質量は一食分41.6gで、そうめんよりも数値が高いです。
③中華めん
中華めんのカロリーは、201kcalでそうめんと比べると30kcalほど高いでしょう。糖質は、そうめんと同量程度と考えると約70gくらいで、そうめんよりもだいぶ高いです。近年では、健康のために糖質オフの中華めんや、油を使わないノンフライタイプのめんも出ています。
④パスタ
パスタのカロリーは223kcalで、そうめんよりも50kcalほど高いでしょう。糖質量はそうめんの一食分と比較して約90gくらいで、そうめんの3倍分です。糖質量が他の食品と比べて最も多いでしょう。ヘルシーなイメージがあるパスタですが、食べる量や合わせる具材には十分に注意した方が良さそうです。
⑤ご飯(白米)
白米のみのご飯とそうめんと比べると、カロリーは227kcalでほぼパスタと変わりないですね。同様にそうめんよりも50kcalくらい多くなります。ご飯の糖質量は約47gで、そうめんよりも15g程度大きくなるでしょう。主食の中でご飯が最もカロリーの値が大きくなりますね。
そうめんダイエットのやり方とコツを解説!
主食の中でもそうめんが最もカロリーと糖質量が低い食材なので、ダイエットに取り入れやすい食材だとご理解いただけたのではないでしょうか。そうめんダイエットの失敗しないやり方やコツについて、詳しく紹介します。
一食分のそうめんの量を決めておく
そうめんを食べるとなぜか太ってしまうという場合は、カロリーオーバーになっていると考えられます。そうめんは糖質と脂質が大部分で、そうめんだけを3~4束分食べてしまうと、ご飯たっぷりの丼物と同じくらいのカロリーや糖質量になってしまうこともあります。食べる量を多くとも二束までと決めて、しっかりと守りましょう。大勢で食べる場合は、個別に小さめのざるに盛っておくのもおすすめです。
温かい調理法で食べる
氷で冷やして締めたそうめんに冷たいめんつゆで食べるとのどごしが良く、つい食べ過ぎてしまうこともあります。オフィスや自宅など、夏場に冷房の効いた所で過ごしていることが多い方の場合は、体が冷えすぎてしまい、代謝が悪くなって痩せにくくなることもあります。つけ汁を温めたり、さっと汁で煮たりして温かい調理法でいただくようにしましょう。
栄養バランスを考えておかずと一緒に食べる
そうめんをご飯と同じように考えて足りない栄養素を摂取できるよう、バランスを考えておかずも一緒に食べるようにしましょう。なぜかそうめんだけしか食べない方もいるので注意してください。
そうめんのおかずといえば天ぷらと考えてしまう方もいますが、ダイエット中に揚げ物を多く摂取するとカロリーが高い状態になります。茹でた豚肉や野菜のしゃぶしゃぶ風サラダと合わせたり、温かい汁物と合わせてナスやインゲンなどの夏野菜の煮浸しを添えたりなど、そうめんと合いそうなレシピを利用して献立を考えるようにしましょう。
飽きないようにアレンジする
そうめんの汁やトッピングをアレンジして飽きないようにしましょう。中華風にひき肉と豆板醤を合わせてジャージャー麺風にしたり、炒めた野菜とソースを合わせて焼きそば風にするのもおすすめです。酸味がきいた汁や具材と合わせてエスニック風の味付けにアレンジしても合いそうです。
薬味をたくさん入れる
ダイエットの効果をアップさせるため、そうめんに薬味をたっぷり入れましょう。代表的な薬味のネギは脂肪を燃焼させる成分が入っていて、効率良く痩せられるでしょう。ミョウガやごまは老廃物を体内から排出させる働きがあります。
そうめんダイエットのメリット
そうめんがなぜダイエットに役立つのか、メリットをあげて説明します。そうめんダイエットに興味がある方はぜひ参考にしてください。
カロリーが低め
他の主食に比べてカロリーが低めであるのが特徴です。代表的な主食の中では、最も低いうどんに次いで2番目に低いです。ただし、乾麺で1束の量が50gと少ないことが多く、うどんよりも少なめのカロリーに調整できます。
アレンジの幅が広い
そうめんは元々の味があっさりしていることから、様々な麺料理にアレンジができます。和風の味でも中華やエスニック風味の汁物にも合いますし、洋風のスープなどにも合わせられます。幅広く他国の料理とも合わせられるため、飽きがこないでしょう。
そうめんダイエットのデメリット
メリットもある反面、デメリットもあるそうめんダイエットですが、なぜデメリットとなるのか負の面についても紹介します。ダイエットをする時には、悪い面もあることを頭に入れておいてください。
栄養バランスが良くない
そうめんの成分はほとんど小麦粉などの糖質と水で、伸ばすときに食用油を使っているため、脂質も入っています。そうめん単体では栄養バランスが良いとはいえず、糖質と脂質では脂肪として体に蓄積されやすいです。野菜や肉、魚介類を一緒に摂って、バランスの良い食事を心がける必要があります。
食べ過ぎるとカロリー過多になる
汁とのバランスも良くつるっとした食感で、ついたくさん食べてしまいます。必要以上食べた分は、カロリーの取り過ぎとなり、ダイエットが成功しづらくなるでしょう。量を考えて食べるようにしなくてはいけません。
そうめんダイエットにおすすめのアレンジレシピ3選!
そうめんやにゅうめんを使ったダイエットレシピを3つ紹介します。夏バテしないように栄養バランスが整っているレシピなので、安心してダイエットに取り入れられるでしょう。
①そうめんチャンプルー
そうめんチャンプルーは、野菜などの具材や豚肉を入れてしょう油などで味付けし、茹でたそうめんと炒め合わせて作るレシピです。ゴーヤやにんじんや玉ねぎやインゲンなどの野菜を大きめに切るとボリュームが出て、そうめんが少なくても満足感が出ます。トッピングのおかかを上にのせ、風味もよくなります。
②そうめん味噌汁
味噌汁は食卓に欠かせない物ですが、具材がマンネリになることもあるでしょう。茹でたそうめんを、ナスや溶き卵やわかめなどの具が入った味噌汁の中に入れて一緒に食べるのはいかがでしょうか。麺に味噌汁がからみ、うま味を感じます。いつもと違って新鮮な感じの汁物になるでしょう。
③鶏肉入りにゅうめん
そうめんを温かく煮込んだにゅうめんもおすすめです。煮込んでそうめんが伸びてしまうのが心配であれば、カロリーや糖質が変わらないひやむぎを使うのもおすすめです。
脂肪分の低い鶏の胸肉を一口大に切り、焼き付けておくとうま味が外に出ません。だし汁に、鶏肉の臭みを消すネギやだしが出るシイタケ、焼いた鶏胸肉を入れて火が通るまで煮込みます。あく取りをしてから、茹でたそうめんかひやむぎを一煮立ちさせて器に盛ります。トッピング用にゆで卵や三つ葉をあしらうと、彩りや栄養バランスが良くなるでしょう。
そうめんダイエットでおいしく痩せよう!
手軽にできるそうめんは夏の食卓に出されることも多いでしょう。そうめんはカロリーや糖質量が低めです。栄養バランスを整えて食べる量を守れば、無理なく美味しくダイエットができます。簡単にできるレシピを利用して、毎日の食事にアレンジを加え健康的に痩せましょう。