実行力がある人の特徴や高める方法とは?『行動力』との違いも!
この記事では、実行力とは何か・実行力を身に付ける方法・実行力を高める方法をより詳しく知ることができる本など紹介をしていきます。仕事のやり方に自信がない人、実行力がある友人がうらやましい人などは、記事を参考に実践してみてください。
目次
実行力を身に付けたい!
プライベートでも仕事でも挑戦したいことがあるのに、なかなか行動に移せていないことはありませんか?年齢・環境・今の立場などを理由に何かを諦めている人は案外多いのではないでしょうか。しかし、世の中には困難な状況をものともせず行動を起こしている人は確かにいます。それでは、実行力のある人とそうでない人は何が違うのでしょう。
そもそも実行力とは?
実行力の意味と例文
そもそも実行力とはどのような意味なのでしょうか?正しい意味を紹介します。認識している意味が間違いないか確認してみましょう。
じっこうりょく 【実行力】
自分のいろいろな考えを実行に移す能力。 「 -のある人」
例文「あの人は口だけでなく、実行力があるから信頼できる。」
理想やなりたい人、やりたいことを想像するだけでなく、具体的に実行することを指します。言葉にするのは簡単ですが、どれほどの人が実行力を持っているのでしょう。
企画実行力とは?
何かのアイデアやひらめきが沸いてきた時、それ自体が曖昧なままでは実行に移すことは困難であり、下手をすれば「現実的ではなく、無理だろうからやめておこう」という決断に落ち着くこともあります。そうならないために企画が必要なのです。企画実行力とは、ぼんやりと浮かんだアイデアを具体的で現実的な計画に落とし込み実行に移すことです。
実行力の英語表現
実行力を英語で表現すると以下になります。「実行力」だけの場合と「実行力のある人」という文章にする場合とでは、単語が異なるります。
実行力 <実行>
effort
実行力のある人
a man of action
『実行力』と『行動力』の違いとは?
行動力の意味
では、実行力と行動力は意味が違うのでしょうか。私たちは普段「実行力」と「行動力」を混同して使っている場合が多いと思われます。
行動力
読み方:こうどうりょく
名詞「行動」に、接尾辞「力」がついたもの。
読んで字のごとく、とにかく行動を起こす力といった意味のようです。
実行力と行動力の具体的な違い
では、実行力と行動力には違いがあるのでしょうか。2つの言葉を混同されることは多々ありますが、実は意味が違います。例えば、とあるイベントを行うとしましょう。そのイベントを開催するにあたり、最初に浮かんだアイデアを練って現実的な案に昇華させ予算なども組み、より現実的な計画のもと行えるのが実行力です。それに対し、企画もそこそこに取りあえずやっていきながら考えようというのは行動力のなせることです。
実行力と行動力の違いは計画性の有無といえます。自分の趣味や友人同士で計画した遊び程度であれば、行動力があれば後はなんとかなるかもしれません。しかし、仕事の場合無謀な行動はリスクを伴いますので実行力が必要ということになります。
実行力がある人の6つの特徴
①自分のことは自分で決める
実行力がある人は決断力があることも特徴のひとつです。お昼ご飯をどの店で食べるのかどこに住むのかなど日々の小さなことから大きな決断まで、普通に生きているだけでも人生は選択の連続ですが、何か新たなことを始める場合はなおさら決めることが増えてきます。そんな時に自分のことも自分で決められないようでは、いつまで経っても実行に移すことができません。
②考え方がシンプル
仕事ができる人や実行力の高い人を見ると、さぞかし賢くて多くのことを早く処理することができるのだろうと思ったことはありませんか?もちろん、もともと頭が良くて実行力がある人もいるかもしれません。しかし、実行力のある人は考え方が非常にシンプルなのが特徴です。無駄を省いた考え方ができるからこそ、余計なことに時間を割くことなく、計画して行動を起こせるのです。
③明確な目標設定ができる
何か行動を起こし、成果を高めるには明確な目標がある方が頑張れます。実行力がある人は明確なゴールを設けることも特徴のひとつです。当たり前のようですが、意外とこれが抜けていたり、曖昧な目標である場合もあります。例えば店を切り盛りする際、「繁盛店にする」という目標では、何をもって繁盛したと判断するのかが曖昧でどこまで頑張ればいいのか分かりません。しかし、「1日の目標客数50人」「1日の売り上げ額目標5万」など数字などを用いて明確にすると、目標に対しての計画も立てやすくなります。
④タスクを可視化できる
タスクとは「課題」「作業」のことで、細々としたタスクが寄り集まって1つのプロジェクトとなります。実行力がある人の特徴は、タスクを誰が見ても分かりやすいように可視化していることです。それもより端的に、各々の期限が分かりやすいようにしておくと勘違いやミスが起こりにくくなり、計画通りに物事をすすめやすくなります。
⑤自分も仲間も大切にする
複数人でプロジェクトを行う場合は仲間のことをないがしろにしては計画もスムーズに進みません。自分も仲間も大切にするのは実行力がある人の特徴です。
大切なのは計画を遂行する際にはどんなに練った案だとしても、仲間の意見に耳を傾けることです。また、仲間から体調不良などの申し出があっても、安易に責めたりしないことも大切です。仲間が思い通りに動いてくれないとしても、その人達が必要不可欠であるという大前提を忘れてはいけません。実行力がある人は、一緒に動いてくれる仲間を大切にすることで計画の成功率を高めることができると知っています。もちろん、自分自身をいたわることも大切です。
⑥何事もプラスに受け止める
あらゆる出来事をプラスに受け止めることも実行力を高めるために大切で、実行力がある人の特徴ともいえます。冷静な判断力は必要ですが、物事を始める前からネガティブな考えばかりをしていると明るい展望が見えてきません。計画の中でやるべきことに対しては緊張感をもって行うべきですが、最終的にはなんとかなるだろうくらいの楽観的な見方も大切です。
実行力を高める方法5選!
①継続と改善を心がける
実行力を高めるためには、とにかく何かに着手することです。そして、多少の困難があっても継続する、もっと良い方向に進ませるため改善する。最初から全てが上手くいくことなどは珍しいことなので、試行錯誤を繰り返すことが実行力を身に付ける方法となります。
②綿密な行動計画を立てる
実行力とは計画を立て動くことですが、行動計画自体が大雑把だとなかなか実行に移しづらいです。場面ごとの軌道修正はあるかもしれませんが計画の根幹がしっかりしていなければ、仲間を集めることすら困難になるかもしれません。綿密な計画があってこそ、実行力があるといえます。
③論理的思考をする
人間は感情の生き物です。しかし、物事の計画を立てる際に自分の好き嫌いや喜怒哀楽を優先してしまうと冷静な判断を欠くことになるでしょう。実行力を高める方法のひとつとして、理論的に考えることも大事です。
④危機管理能力をつける
実行力を高めるには物事をポジティブに受け止めることも大事ですが、危機管理能力も必要です。計画を立てる段階で予想できるトラブルなどは対策を練っておくべきです。また、予測不能なことについては何かが起きた時、誰に報告するのかなどを決めておくことで冷静に対応することができます。
⑤実行力のある人を参考にする
ここまで実行力を高める方法を紹介しましたが、実際にロールモデルがいる方が分かりやすいでしょう。著名人でも身近で実行力がある人でもいいので、実行力を高めるのに参考にできる人を探してみましょう。
実行力を身に付ける為におすすめの本3選!
ここでは、実行力を高めるためのおすすめの本を3冊紹介します。
①ビジネスマンのための「実行力」養成講座
「ビジネスマンのための「実行力」養成講座」では、<結果が出る行動力>こそが<実行力>であると定義しています。また、歴史に名を遺した偉人などのエピソードをまじえて、大それたことではなく小さな習慣から実行力を身に付けることができると説いている本です。
②なぜ、わかっていても実行できないのか
「なぜ、わかっていても実行できないのか」という、誰もが耳の痛くなるようなタイトルです。本書はスタンフォード大学の人気教授により執筆されており、アメリカで長い間売れ続けています。十分な知識を身に着け、何しなければいけないか分かっているのに行動に現れない。この知識と行動のギャップを埋め、どうすれば実行できるかということを分かりやすく教えてくれる本です。
③実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた
「実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた」は大阪府知事になった経歴を持つ、橋下徹氏が執筆した本です。橋下徹氏は弁護士から政治家となりました。知事選で勝ったのは知名度の影響もあったかもしれませんが、実際に大阪府に改革を起こし名実ともに認められた人であり、その人が実践してきた方法が本の中に詳しく書かれています。
実行力を高めてスキルアップを目指そう!
いかがでしたか?実行力とは何か、どうすれば実行力を高められるのかということを紹介してきました。仕事やプライベートで、思うように行動できていないとすれば、自分では気付いていない何かが不足しているのかもしれません。この記事を参考に実行力を高めていきましょう!