ケイトウの花言葉や由来とは?種類や見頃の時期も紹介!
雄鶏のトサカのような形をしたケイトウ 。夏から秋にかけてお庭や公園などでよく目にするケイトウですが、意外にもおしゃれな見た目を表す花言葉があるんですよ。今回はそんなケイトウの特徴や花言葉、そして育て方などについて説明していきます。
目次
ケイトウってどんな花なの?
ケイトウの特徴は?
ケイトウは夏から秋の暑い時期に咲く花です。その色も夏の暑さにぴったりな鮮やかな色をしていますが、色合いは淡いニュアンスカラーまで実にさまざまです。花の形もまた、独特なものから可愛らしいものまで種類が豊富です。暑さに強く元気な種類の花なので、初心者でも育てやすい植物です。奈良時代に、原産国であるインド・熱帯アジアから中国を経由し染料として伝えられました。万葉集にも歌が詠まれるくらい日本では古くから親しまれています。
ケイトウの開花時期や見頃はいつ?
ケイトウの開花時期は7月から11月で、気温の高い時期に咲く花です。中でも一番きれいに花が咲く時期が8月と9月。原産地の暑い地域では多年草ですが、日本では夏が終わり寒い冬がくると枯れてしまうので、一年草として扱われています。
ケイトウの名前の由来とは
ケイトウは、花が雄鶏の持つ立派なトサカに似ていることが由来となり、鶏頭(ケイトウ)という名前になりました。 英語名の由来もまた、このトサカのイメージから鶏のトサカという「cockscomb(コックスコーム)」という名前がついています。 学名の「celosia (セロシア)」は、燃えるような真っ赤な花を咲かせる特徴からギリシャ語の「keleos(燃えた)」が語源となっています。
ケイトウの花言葉とその由来は?
ケイトウの花言葉と、その花言葉の由来について紹介したいと思います。ケイトウの花言葉は、基本的にどの花言葉にも良い意味がついていて、「おしゃれ」「気取り屋」「風変わり」「個性」「色あせぬ恋」という花言葉になっています。
「おしゃれ」「気取り屋」
赤・ピンク・黄・オレンジといった鮮やかな色が特徴的なケイトウ。見た目からもこの花言葉を簡単に想像することが出来ます。「おしゃれ」「気取り屋」という花言葉の由来はまさに、赤くて見事なトサカをもつ雄鶏が誇らしげに胸を張っている姿からきているそうです。この花言葉が表す通り、ケイトウが咲いている姿を見ると、なんだかその姿が誇らしげに見えますね。
「風変わり」「個性」
そして「風変わり」「個性」の花言葉の由来は、その昔ケイトウには花言葉がなかったことから「風変わり」に例えられたという説があります。この花言葉の由来にあわせて、ケイトウが持つ独特な姿からも、自分の個性を活かした自分らしい生き方が伝わってくるような気がします。今の時代によく合った花言葉ですね。
「色あせぬ恋」
「色あせぬ恋」の花言葉の由来は、花が乾燥してドライフラワーになっても、色があせる事なく残ることからきています。映画に出てくる王子様とお姫様のような、とてもロマンチックな花言葉ですね。ケイトウが主役の花束を、大切な人への贈り物にしてはいかがでしょうか。
ケイトウの英語での花言葉を紹介!
ケイトウの日本での花言葉を紹介しましたが、では英語でのケイトウの花言葉はどうでしょう。英語の花言葉では、男性のおしゃれを意味する英語「foppery」という花言葉や気取りを意味する英語「affectation」、風変わりを意味する英語「singularity」という花言葉があります。英語の花言葉も日本の花言葉と同じで、雄鶏のトサカからくるお洒落なイメージを表しているようです。
ケイトウの誕生花はいつ?
誕生花は、大切な人の誕生日や記念日に贈り物としてプレゼントすると喜ばれます。ケイトウは、8月24日・8月29日・9月5日の誕生花です。ケイトウにぴったりな夏の誕生花になっています。ケイトウは彩り豊かな花なので、花束にするほか、可愛い鉢に寄せ植えをして贈り物にするのもいいと思います。ケイトウの花言葉「色あせぬ恋」と一緒に、夏生まれの大切な人へケイトウの贈り物をしてみてはいかがでしょう。センスが光る友人へ「おしゃれ」の花言葉とともにプレゼントするのも喜んでもらえそうですね。
ケイトウの種類と品種を紹介!
60種類ほどあるケイトウですが、これらは主に5つのグループに分けることが出来ます。 ケイトウの種類とそれぞれの特徴について紹介します。
トサカケイトウ系
トサカケイトウは一番メジャーな品種で、花の上部はグネグネと曲がっていて雄鶏のトサカのような形になっています。容姿が独特なので苦手だと感じるかもしれませんが、豪華な花束やアレンジでは魅力がいっぱい引き出される種類です。「個性」という花言葉がよく似合っていますね。
久留米ケイトウ系
久留米ケイトウは花が球状になっているのが特徴で、見栄えが良いので切り花用として、贈り物にもよく利用されている種類です。ベルベット状の質感と丸い形で、お洒落な存在感を放つ花です。色も鮮やかなので、緑色の葉っぱと組み合わせただけでも見事なブーケになりますよ。
ヤリケイトウ系
花が円錐状で、槍のように尖った形をしています。ろうそくの炎のような形なので「キャンドルタイプ」ともいわれています。代表品種は「八千代ケイトウ」です。
羽毛ケイトウ系
花が羽毛状になっていて、ふさふさと柔らかい質感が特徴です。形はヤリケイトウに似ていて円錐形です。羽毛ケイトウでも品種によっては草丈が変わるので、花壇に向いている品種やフラワーアレンジに向く品種と様々です。
ノゲイトウ系
セロシアの名前でよく知られています。葉は細長い楕円形で、花はトサカにならず、下から上へと咲き上がるのが特徴です。花壇だけではなく、切り花やドライフラワー用にもよく使われています。
かつてケイトウは食用だったの?
ケイトウは食用としても利用されているのを知っていますか?日本では観賞用として出回っているケイトウですが、東南アジアやアフリカでは、葉と花が食用として使われています。日本でもかつて、江戸時代までは食用として栽培されていたそうです。全ての種類のケイトウが食べられるわけではないみたいですが、どんな味がするのか少し気になります。
ケイトウは仏花としても使われる!
お仏壇やお墓にお供えする花を仏花と言いますが、ケイトウも仏花としてよく利用されています。花がすぐに傷んでしまう花は仏花に向いていませんが、その点ケイトウは夏でも長持ちするので仏花に向いています。そして、ケイトウは仏花として使うには華やか過ぎるという印象がありますが、原色のビビットカラーから淡い色のニュアンスカラーまで、仏花として使える色がたくさんあります。仏花を代表とする菊ともよく合うので、一緒にお供えしてみてはいかがでしょうか。
【番外編】ケイトウは寄せ植えにおすすめの花!
ここでは、ケイトウの寄せ植えの仕方についてお話しします。この寄せ植えの仕方を見て、ぜひケイトウの寄せ植えに挑戦してみてください。きっとおしゃれで素敵な寄せ植えが出来ますよ。
寄せ植えとは?
1つの鉢に数種類の草花を一緒に植える「寄せ植え」。ケイトウは丈夫で育てやすいのでこの寄せ植えにも向いています。様々な形や色があるケイトウなので、数種類のケイトウを混ぜて寄せ植えをするのも楽しめますし、もちろん他の草花と一緒に寄せ植えをしても面白いと思います。様々な色を混ぜて元気な雰囲気を出してみたり、落ち着いた淡い色を選んで上品な雰囲気にしてみたりと、ケイトウの寄せ植えにはたくさんの楽しみ方がありますよ。
ケイトウの栽培方法
ケイトウは初心者でも手入れがしやすい植物です。夏の暑い時期に咲く花なので、暑さにも強く、日当たりと水はけが良い場所で育てていれば元気な花を咲かせてくれます。
植え付け
植え付けの時期は6月〜7月で、植える場所は地植えでもプランターでもどちらでも大丈夫です。種を植えて最初から育てることもできますが、一般的には苗を購入して育てることの方が多いです。ケイトウは根を触られると弱ってしまうので、ポットから出すときはできるだけ根を触らないように気をつけましょう。
肥料
肥料をやりすぎると葉っぱだけが大きくなってしまうので、肥料は少なめにし、ツボミができはじめたら肥料をあげるのはやめましょう。
水やり
水をあげるタイミングは、土の表面が乾いた時です。土がまだ濡れているようだったら水やりを控えましょう。鉢に植えてある場合は、鉢の底から水が出てくるくらいたっぷりと水をあげるようにします。ただし水をあげる際は、花に水が多くかかると花が汚くなってしまうので、花には水がかからないように注意してあげてください。
ケイトウは贈り物にぴったりの花!
大切なひとの誕生日や記念日の贈り物にケイトウの花を選んでみませんか?
最後に、ケイトウを贈り物として利用するときのオススメの方法を紹介します。
ケイトウは色や形、花の大きさまで種類が豊富なので、贈り物をするときの目的や贈る相手の雰囲気にあったアレンジをすることができます。
花束
フラワーギフトの中でも特に人気な贈り物はやっぱり花束です。
自分が好きな花との組み合わせもできますし、定番の「バラ」や「カーネーション」との組み合わせも華やかになって素敵ですよ。
寄せ植え
誰にでも育てやすいケイトウなので、可愛い鉢や、おしゃれなバスケットに寄せ植えをしたものを贈り物にするのもオススメです。
ドライフラワー
最近ではインテリアとしても人気のドライフラワー。ケイトウは乾燥しても色がしっかりと残るため、ドライフラワーにするのにも最適です。ドライフラワーだったら水を変えることもないので、贈り物を受け取った相手にも気軽にお花を楽しんでもらえます。ケイトウを自分でドライフラワーにすることも出来ますが、お花屋さんでドライフラワーに加工されたものが売られているので手に入れやすいのも嬉しいですね。
贈り物に添えるメッセージには、「おしゃれ」や「色あせぬ恋」といったケイトウの花言葉も入れてみてください。きっと相手を想う大切な気持ちが伝わりますよ。