ベナベンテ事件の概要やその後・関連人物!悲しい復讐殺人事件に迫る!

かつて1992年のスペインで起こってしまった猟奇殺人事件『ベナベンテ事件』。三人の女性被害者を拉致し刃物などでレイプするという非常に恐ろしい事件で有名ですが、今回はその『ベナベンテ事件』の概要や関連人物、その後などに迫ります。

ベナベンテ事件の概要やその後・関連人物!悲しい復讐殺人事件に迫る!のイメージ

目次

  1. 1まるで映画のような復讐劇、ベナベンテ事件
  2. 2ベナベンテ事件の舞台となってしまったのはスペイン
  3. 3恐ろしい通り魔レイプ犯、ベナベンテ事件の概要
  4. 4被害者女性たちが受けた残虐な犯行
  5. 5犯行に用いた凶器
  6. 6警察の手を逃れられず、通り魔犯人ついに逮捕
  7. 7悲しく復讐に燃えた弁護士
  8. 8ベナベンテ事件の終止符を打った弁護士のその後は
  9. 9『ベナベンテ事件』のような殺人事件は他にも
  10. 10恐ろしく、悲しいスペインで起きた復讐劇まとめ

まるで映画のような復讐劇、ベナベンテ事件

※この記事は猟奇的な内容が含まれますので、閲覧にはご注意ください。

世界でも日本でも、今日に至るまで数々の猟奇的殺人事件というのは起きています。身勝手な感情に身を任せ、道行く人や特定の相手を通り魔として殺害したりレイプ等強姦に至り、その後逮捕され、一生かけても償えない罪を償います。被害者は一生癒えない傷を背負うことになる恐ろしい存在です。日本で有名なのは『秋葉原無差別殺傷事件』や『女子高生コンクリート詰め殺人事件』などありますが、世界ではもっと残酷かつ残虐な事件が多数あります。
今回紹介する事件は、1992年スペインで起きた通り魔が、女性三人をレイプし、逮捕された後殺されたという、物語性があり復讐劇としてのちにまるで映画の様だと語られることとなった事件です。名を『ベナベンテ事件』といいます。

スペインで起きた『ベナベンテ事件』のベナベンテとは犯人の名前からきています。この事件が有名になった一つの要因としては、事件の真相が明らかになっていない、ということです。事件の犯人ベナベンテは事情聴取する前に殺されてしまいました。誰がベナベンテを殺したかというと、ベナベンテの担当弁護士です。一体どういった事件の流れなのでしょうか?また、ベナベンテ事件の重要人物といえる復讐に燃えた担当弁護士はその後どうなったのでしょうか?今回はそんな映画のように展開が激しく、人々を刺激した『ベナベンテ事件』を詳しく説明していきます。

ベナベンテ事件の舞台となってしまったのはスペイン

『ベナベンテ事件』の舞台となったのは南ヨーロッパイベリア半島に属している立憲君主制立憲君主制の国、スペインです。
観光地としては画像にも写っている未完成の教会、サグラダ・ファミリアが有名だったり、トマトを投げ合うお祭りなどがぱっと思い浮かぶ情熱の国ですが、最近ではテロや窃盗事件なども多く、犯罪率は日本と比べて三倍以上もあり、治安が悪いことでも知られています。

そんな画像にも写っている国、スペインですが事件が起きた年は1992年でした。当時のスペインではバルセロナオリンピックを行っており、日本人では柔道男子78kg以下級で吉田秀彦さんが金メダルを取っています。
華やかなお祭りが行われていた同じ年に、残虐な『ベナベンテ事件』が起きたのは偶然だとしても悲しいものです。

恐ろしい通り魔レイプ犯、ベナベンテ事件の概要

『ベナベンテ事件』の始まりは1人の女性からでした。初めに気付いたのはヘリコプターのパイロットで、彼が近づいた時被害者女性は酷く混乱し、精神状態が危うい状態になっていました。そのためパイロットが被害者女性を落ち着かせるのにものすごく時間がかかりました。その後病院に運ばれ治療を受け、精神状態が落ち着いた際、事情聴取を行いましたが、被害者女性は目隠しをされていた為、犯人の顔はわからないと答えました。

二人目の被害者女性は自宅で飼っている鶏に餌をあげている時に拉致されました。被害者女性は通り魔の気配に気づかず、1人目の被害者女性同様目隠しをされていたため犯人の顔は分からずじまいでした。

三人目の被害者女性は、就職して間もない16歳の少女で、帰路についた際に拉致されました。そしてこちらの被害者女性にも犯人のベナベンテは目隠しをし、その後レイプに及んだことから、三人目の被害者が出た直後は犯人は特定できませんでした。

被害者女性たちが受けた残虐な犯行

恐ろしい通り魔レイプ犯ベナベンテ。その事件の被害者となってしまった女性たちは、どのような行為を受けることになったのでしょうか。
1人目の被害者女性は農場の小屋へと拉致され、レイプの被害を受けました。裸にされてカミソリによって太腿など体のあちこちに傷を負いました。ベナベンテは女性を置いてその場から逃走し、数時間後に巡回をしていたヘリコプターのパイロットに発見され、保護されます。

二人目の被害者女性は拉致された後、支柱に針金でベナベンテによって縛られ、逃走不可能の状態にされました。服はもぎ取られて、最初の被害者女性と同じように下腹部と太腿を、カミソリで切り裂かれました。女性は女性器の周辺に痛々しい傷害を受けており、輸血などを繰り返してなんとか命を取り留めました。

三人目の被害者女性は道外れの道具小屋にベナベンテに拉致され、他の被害者女性のようにカミソリで被害を受けました。特にレイプはとても酷く、女性の肝臓機能が一部損傷を受けていたほどでした。

犯行に用いた凶器

犯人ベナベンテが犯行に用いた凶器は全て画像のようなカミソリでした。一般的なカミソリではなく、画像のように鋭利なカミソリは、数々の殺人事件の凶器として使われているほど、メジャーなものです。彼は1人孤独の男性で、今となってはベナベンテが何を思って犯行に至ったのかは神のみぞ知るです。
また、当時の画像や写真は残虐なものが多く、衝撃画像として今でもネットに残されています。

警察の手を逃れられず、通り魔犯人ついに逮捕

三人目の被害者女性のときには、犯人の特定はできなかったのですが、法医学の知識がある捜査官がいて、彼が事件を進めてくれました。事件現場から髪と、服の繊維の採取に成功します。また犯人がつけていた香水も特定しました。そして大きな決め手となったのは、犯人が喘息持ちだということが判明したことでした。

警察は地元の薬局に、聞き込み捜査を開始しました。そしてついに犯人が特定されました。通り魔レイプ犯のマニュエル・ベナベンテは、逮捕され、留置場に拘置されました。しかしこの『ベナベンテ事件』はここで終わりませんでした。その結末はまるで復讐劇がテーマの映画の様です。

悲しく復讐に燃えた弁護士

犯人ベナベンテは捕まり、一件落着と思いきや、誰も予想だにしなかった展開に『ベナベンテ事件』は進んで行きました。
どんな極悪非道の犯人にも弁護士はつきますが、それはスペインとて例外ではありません。ベナベンテにも、男性の担当弁護士がつきました。弁護士が留置所に到着したのは、ベナベンテが留置所に拘置されて数時間後でした。そして弁護士とベナベンテと対面した直後に大きな悲鳴が留置所に響き渡りました。
悲鳴の声はなんと犯人のベナベンテでした。そこには、痛みに耐えようとのたうちまわるベナベンテがいました。喉を切り裂かれたベナベンテはその後すぐに死亡。現場に立っていた血まみれの弁護士は、悲鳴に駆けつけた警察官に先ほど画像で紹介したようなカミソリを手渡しました

『ベナベンテ事件』の犯人ベナベンテの担当弁護士としてついたのは、偶然か必然か、三人目の被害者女性の伯父でした。担当弁護士は復讐の動機を、警察官に話しました。その際弁護士は「幸運だった」「犯人を殺してやりたいと思っていた」などと語っています。その後弁護士は裁判で裁かれることになりました。
弁護士は被害者女性がベナベンテの手によってレイプに合ったことにより過度のストレスを受け精神バランスを崩し、犯行当時はまともな精神状態ではなかったとの判決が裁判で下されました。弁護士は60週間の精神治療を受けた後、釈放されました。

『ベナベンテ事件』当時の民衆は通り魔レイプ犯ベナベンテを殺した弁護士に対する声は同情が多く、無罪に対する反対は見受けられませんでした。しかし、その中でも法にのっとり判決を下した裁判官はとても勇気のある行動だといえます。

ベナベンテ事件の終止符を打った弁護士のその後は

残虐な通り魔レイプ犯ベナベンテは殺され、弁護士が裁判にかけられ釈放されるという、まさに映画のような展開で『ベナベンテ事件』は幕を閉じます。
しかし、その後、ベナベンテを殺した弁護士はどうなったのでしょうか?
残念ながら、詳しいことはわかっておりません。被害者女性たちの関係者に配慮して、なるべく情報が回らないようにしているのかもしれません。

『ベナベンテ事件』のような殺人事件は他にも

『ベナベンテ事件』ような有名な事件は世界中に多々あります。
2012年のアメリカの、ラバカ郡シャイナー近郊の牧場で、娘が見知らぬ男に馬小屋に連れ込まれていくのを発見し、牧場の従業員から知らされて現場に駆け付けたところ、下着を下ろした状態のへスース・モラ・フロレス容疑者が泣き叫ぶ娘にのしかかった状態だったので、父親が容疑者を殴り殺す事件が起きております。この事件に対しての世論は『ベナベンテ事件』の様に父親を養護する声が多く、「娘を守った父親にはメダルを贈るべきだ」「自分の子どもが被害に遭ったら同じことをする」など、地元メディアは報じています。容疑者を被害者の関係者が殺す、という点が『ベナベンテ事件』と類似しています。

次に紹介する事件は、上の画像の事件です。実際に映画化されるほど有名な事件で、その名は『ゲイリーハイドニック事件』。1980年代のアメリカが舞台で、ゲイリーは、自宅の地下室に6人の女性を監禁し、彼女らに自分の子供を産ませて大家族を作ろうとした連続殺人、強姦犯です。監禁された女性のうち2人が殺されています。こちらの事件も『ベナベンテ事件』ぐらい有名な強姦事件です。
その『ゲイリーハイドニック事件』を元に作られた映画が『コレクター』という作品です。主人公は刑事で、何人もの女性が行方不明になり、その事件の真相を追っています。ストーリーに多少脚色が加えられはおりますが、サイコサスペンス映画としての面白さが更に増しており、見た人が単なるサスペンス映画ではないと、コメントを残しています。

恐ろしく、悲しいスペインで起きた復讐劇まとめ

いかがでしたでしょうか?スペインで起きた恐ろしい殺人事件『ベナベンテ事件』。二度と起こってほしくない事件ですが、今現在にもこういった猟奇事件というのは世界中で起こっています。『ベナベンテ事件』のような悲しい悲劇が繰り返されぬよう、祈りましょう。

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なるお
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