レッスンバッグを手作りしよう!簡単な作り方から裏地ありまで!
入園・入学の時に必ず必要になるレッスンバッグ。ぜひ手作りにチャレンジしてみませんか? レッスンバッグにおすすめの生地、簡単なレッスンバッグの作り方、おしゃれなレッスンバッグの作り方などをご紹介します。レッスンバッグを手作りして周囲と差を付けちゃいましょう!
目次
レッスンバッグを手作りするのに必要なもの
入園・入学グッズの中でも作るのが1番難しそうに見えるレッスンバッグ。既製品で済ませたくても、園によっては、保護者の手作りでという指定があったり、サイズが決められていて、既製品では合わなかったりということもあるようです。でも、いざ手作りで作ってみようと思っても、お裁縫初心者の人には、材料や道具など何が必要かわからないという人もいると思います。まずはレッスンバッグを手作りするのに必要な材料・道具をご説明しますね。
レッスンバッグの材料
レッスンバッグを作るのに必要な材料は何でしょうか?基本的な材料は下のとおりです。
①生地
②持ち手テープ
③生地の色に合ったミシン糸
④ネームタグやワッペンなど
あとは、ミシン、裁ちばさみ、定規、まち針など基本的な洋裁道具なども必要です。必要な材料がそろえてある手作りキットなども手芸用品店で売っていたりするので、そういうキットを使うのもおすすめです。
手縫いでも作ることはできますが、ミシンの方が早く、縫い目もきれいにできるので、お裁縫初心者さんはミシンで作ることをおすすめします。ミシンがご家庭にない場合は、手芸用品店で時間貸ししてくれる店舗もあるので、そのようなサービスを利用する方法もあります。
レッスンバッグにおすすめの生地
レッスンバッグを作るのにおすすめの生地はどのような生地でしょうか?レッスンバッグを手作りするときに重要な材料である生地は、レッスンバッグのデザインなどで使いわけると良いでしょう。裏地なしで作りたい場合は、キルティング生地、裏地や切り替えがあるデザインにはオックス生地や帆布などそれぞれに優れた特徴があります。ここではよくレッスンバッグに使用される生地3種類をご紹介します。
①キルティング
表布と裏布の間に綿などを挟み、ステッチをかけた生地のことを言います。レッスンバッグと聞いて想像するのは、ほとんどの人がこの生地でできたレッスンバッグだと思います。
キルティングは、丈夫でクッション性もあるので、子供用のバッグには最適な生地です。丈夫な生地ですが、柔らかく扱いやすいです。中に綿が入っており、生地自体の厚みがあるので、裏地なしでもしっかりとしたバッグが作れるので、初心者の方が手作りするのにおすすめの生地です。
②オックス
タテ糸、ヨコ糸ともに2本ずつそろえて織った平織りの生地の事で、男性が来ているYシャツによく使われている生地です。
肌触りがいい・通気性が良い・しわになりにくいなどの特徴があります。
裏地があるものや切り替えのあるレッスンバッグなどの生地としておすすめです。
③帆布(ハンプ)
元々は帆船の帆(ほ)に使われていたことから名前がついたそうです。体育で使用する体操マットや跳び箱、中学生の肩掛けカバンなどの材料として使われており、とにかく丈夫なのが特徴です。また、濡れても水が浸透しにくいので、子供のレッスンバッグにもおすすめの生地です。
帆布は、号数によって生地の厚みが変わります。レッスンバッグには、11号を使うのが良いでしょう。
お裁縫初心者には総柄の生地がおすすめ
生地の柄にもお裁縫初心者さんには扱いやすい柄と、そうでない柄があります。ストライプやチェック柄、大きめのイラストなどの生地は、縫い目を境に模様がずれてしまわないように調整する作業【柄合わせ】が必要になります。
完成した時に色や柄がゆがまないように生地を裁断する必要があるため、生地を2枚切り出し、縫い合わせるという工程が出てきてしまいます。
その点、柄合わせが必要ない総柄の生地を使用すれば、一枚の生地を折り曲げて縫い合わせるだけの簡単な工程だけで済みます。ミシンに自信のない人は、総柄の生地で作る方が簡単でおすすめです。
持ち手におすすめの素材は?
アクリルテープを使うのが簡単でおすすめです。100均ショップのカラーテープは、程よい厚みで柔らかくミシンでも縫いやすいですよ。
レッスンバッグと共布で持ち手を作るのもおすすめです。ただ、キルティングで作る場合は、あまりおすすめできません。使っていくうちに生地が破けて中の綿が出てきてしまう可能性があります。
レッスンバッグの作り方
レッスンバッグに必要な材料や生地がわかっていただけたかと思います。ここからはいくつかのタイプのレッスンバッグの作り方をご紹介します。
まずは、裏地なし・マチなしのレッスンバッグの作り方をご説明します。
こちらは作業量も少なく作り方も簡単なので、初心者さんにもおすすめですよ。
【裏地なし・マチなしタイプ】
★出来上がりサイズ 縦30㎝×横40㎝★
【材料】
・キルティング生地 縦64㎝×横42㎝ 1枚
・アクリルテープ2.5㎝幅 34㎝×2本
【作り方】
①上記の大きさにキルティング生地を裁断する。
②持ち手をつける位置に印をつけ、持ち手を仮止めする。
上下の中心から左右6㎝のところに印をつけ、持ち手テープの向きに注意しながら、をまち針で仮止めする。
③4辺を1周ロックミシン(またはジグザグミシン)をかけ、ほつれ止めをする。
⑤生地を中表に半分に折り、ずれないようにまち針で留め、左右の端からそれぞれ1㎝のラインを縫う。
⑥縫い代の部分を開き、上から2㎝のところで上の部分(袋口)を折って、まち針でとめる。
⑦袋口の部分に2本のステッチラインを入れる。
折り曲げた部分の生地の下から0.5㎝と上(袋口)から0.5㎝のところをそれぞれ2回、ぐるりと1周縫う。
⑧袋を裏返し、アイロンをかけ形を整えたら完成。
レッスンバッグの作り方その2【裏地あり】
こちらは裏地あり・マチなしのレッスンバッグの作り方です。
裏地ありは、キルティング生地より薄いオックス生地などで作ってもレッスンバッグがしっかり丈夫になるのと、裏地なしの場合と違い、裏の縫い目が見えずにきれいに仕上がるという良さがあります。
表の生地と裏地の生地を違う柄にすると、ぐっとおしゃれに見えますよ。
【裏地あり・マチなしタイプ】
★出来上がりサイズ縦30㎝×横40㎝★
【材料】
・表生地(キルティングやオックス生地) 縦62㎝×横42㎝ 1枚
・裏生地(ブロードやシーチングなどの薄い生地) 縦62㎝×横42㎝ 1枚
・持ち手用アクリルテープ3㎝幅 36㎝×2本
【作り方】
①表生地と裏生地を各1枚ずつ裁断する。
先に表生地を裁断し、裏生地にカットした表生地を裏生地にまち針で留め、型紙代わりにしてカットするとカットしやすいのでおすすめ。
②持ち手テープをつけるところに印をつける。アクリルテープを仮どめする。
中心と中心から左右6㎝の場所に印をつける。テープの先を3㎝外へはみ出させ、テープの向きに注意しながらまち針で仮どめする。
③表生地と裏生地2枚を中表に合わせ、生地がずれないようにまち針でとめ、上下の端からそれぞれ1㎝のところを縫う。
④生地の中から手を通して、③で縫った部分が中央になるように合わせ、アイロンをかけ、縫い代を開く。(反対側も同じようにアイロンをかける)
⑤返し口を10㎝ほど開けてサイドの部分を縫う。
⑥返し口から生地を裏返し、形を整える。
⑦裏地が数㎜内側へ入るように袋口をアイロンで押さえる。
⑧全体にアイロンをかけ、落ち着かせたら、袋口のはしから2㎝の部分を1周縫う。
⑨返し口の部分を手縫いで閉じる
「ラダーステッチ」で縫うと縫い目が目立たないので、おすすめ。
⑩アイロンで落ち着かせたら、完成
レッスンバッグの作り方その3【切り替え】
切り替えがある、裏地ありのタイプのレッスンバッグの作り方です。切り替えの底布部分に帆布など厚手の生地を使うと、しっかりしたレッスンバッグになります。また、キルティングで本体も切り替え部分も作ることもできます。女の子用のレッスンバッグなら、切り替え部分にレースやリボンをつける作り方も、とてもかわいいのでおすすめですよ。
★出来上がりサイズ 縦30㎝×横40㎝★
【材料】
・オックス生地(表地・本体) 縦23.5㎝×横42㎝ 2枚
・帆布(表地・切り替え) 縦22㎝×横42㎝ 1枚
・帆布(裏地) 縦65㎝×横42㎝ 1枚
・アクリルテープ 2.5㎝幅 40㎝ 2本
【作り方】
①それぞれの布を上記のサイズに裁断する。
②本体の布と切り替えの布を縫い合わせる。
表地の本体と切り替えの布を中表にして生地端から縫い代1㎝のラインを縫う。
縫い代は、切り替え部分に倒し、アイロンをかけ、0.5㎝巾のところでステッチをかける。
③縫い合わせた布を表側にし、本体表地の中心と中心から左右5㎝の印をつける。
印をつけた場所に持ち手を仮どめする。(縫い代2.5㎝内で仮どめ)
④表地と裏地を中表に合わせて、ずれないようにまち針でとめ、バッグの口の部分を縫う。返し口として片方だけ持ち手の間を9㎝くらい縫い残して縫う。
⑤縫い代を開くようにアイロンをかける。表地と裏地の間に手を入れて開き、持ち手部分が中心に来るようにたたみ、まち針でとめ、バッグの両側を縫い代1㎝のラインで縫う。
⑥返し口より表にひっくり返し、アイロンをかけて形を整えます。
⑦裏地を表地の数㎜内側へ入れ、アイロンをしっかりかける。バッグの口に口端から0.2㎝のラインと2㎝ラインの2回ぐるっと1周ステッチをかけます。
⑧アイロンをかけて形を整え完成。
マチの付け方は?
レッスンバッグに絵本やお道具箱など厚みのあるもの入れるようなら、「マチ」をつけておくといいでしょう。
一見難しそうですが、やり方さえわかってしまえば、そんなに難しくないですよ。
作り方はこちらです。
バッグの両サイドを縫った後、2つの角(裏地ありの場合は4つ)を三角につまんで縫います。縫う場所の幅がマチの寸法になります。たとえば、マチ6㎝にしたい場合、三角につまんだ角の幅左右3㎝の部分を縫うことになります。左右均等になるように木をつけましょう。縫った後、縫い代から数mm残して生地をカットすると、角のごろつきがなくなります。
マチをつける場合には、マチの分を足して裁断します。
詳しい作り方は動画を参考にしてくださいね。
綺麗に仕上げるポイントは?
レッスンバッグをきれいに仕上げるにはポイントがあります。
こちらでは作り方のポイントをご説明しますね。
1、アイロンをこまめにかける。
アイロンをこまめにかけて、縫い代部分などをしっかり形をつけておかないと、縫いにくかったり、ずれてきれいに仕上がらなくなったりします。各工程ごとのアイロンの手間は省かずに、こまめにしっかりかけましょう。
2、裏地がありのレッスンバッグの場合、裏地を表生地より少し小さく縫う。
同じサイズの袋を重ねると内側がごろつくので、裏地を表地より少しだけ小さく作ります。
裏地を縫う時だけ、縫い代を少し多めにとって縫うようにしましょう。
3、返し口は大きくする。
裏地ありのレッスンバッグの場合、返し口はある程度大きくしておく方がひっくり返す時にきれいに表側に返せます。最終的にバッグの内側に入るので、手縫いの部分が多少多くても目立ちませんよ。
お裁縫が苦手でも、ミシンがなくても大丈夫!縫わないレッスンバッグ
お裁縫がどうしても苦手で…。家にミシンが無くて…。でも子供に手作りのレッスンバッグを作ってあげたい。そんな人にも作れる、縫わない方法で作るレッスンバッグがあるんです!
布用のボンドで布を貼りつけていくので、針と糸は全く使いません。材料や道具もミシンや糸の代わりに布製のボンドと綾テープをプラスする作り方です。
ボンドでとめて、貼りつけるだけで、裏地なしのレッスンバッグが出来上がります。
お裁縫が苦手な人やミシンがないご家庭でも簡単に作れるのでおすすめです。
詳しい材料や作り方を載せておきますので、参考にしてみてくださいね。
みんなはどんなレッスンバッグを作ってるの?
お裁縫が得意な人や全くの初心者の人、色々なママが子供のために一生懸命作ったレッスンバッグ。みなさん、どんなレッスンバッグを作っているのか気になりますよね?
裏地あり?なし?切り替えたタイプって難しそう…など実際作ったことのあるママの意見も知りたいという人に、手作りしてみてどうだったか体験談をご紹介します。
●6年前に長女の幼稚園入園の時、初めて手作りに挑戦しました。最初は、簡単そうなので、裏地なしのバッグを作ろうと思いましたが、生地端の処理をきれいに出来るか自信がなかったので、裏地があるタイプを作りました。生地はお店の人に相談して、キルティング生地で長女の好きなキャラクターの柄にしましたが、上下のある柄だったので、ちょっと苦戦しました。ポケットとワッペンを付けましたが、ポケットは使わないので、正直要らないかなぁという感想です。丈夫で3年間使っても多少擦れてきたくらいで全然大丈夫でした(40代 女性) |
●裏地あり、切り替えのあるレッスンバッグを作りました。女の子用なので、可愛く切り替えの部分にレースをつけたのですが、初心者にはちょっと難しくて何度もやり直しました。子供と相談しながら生地を選ぶのは楽しかったです。頑張ったかいあって、可愛くできたし、娘もよろこんでくれたので満足です。(30代 女性) |
レッスンバッグを上手に手作りして周囲と差を付けよう!
レッスンバッグは一見難しそうですが、ひとつひとつの工程を丁寧にこなしていけば、意外と簡単に手作りすることができます。
お気に入りの生地や、ワッペンなどを付けて作ってあげれば、その子だけのオリジナルのレッスンバッグになり、周囲と被る心配もありません。
お子さんと生地選びからスタートして、一緒に出来上がって行くのを見せてあげるのもいいかもしれません。
きっとママにも子供にとっても素敵な時間になると思いますよ♪