2021年08月19日公開
2021年08月19日更新
月の裏側を念写した「三田光一」とは?超能力とトリック
皆さんは三田光一という人物をご存知ですか? 三田光一は月の裏側を超能力の力で念写した人物と言われています。 これを聞いただけでは、どのような方法で念写をしたのか疑問に感じる方も多いと思います。 今回は三田光一の超能力「念写」の中味などの詳細をご紹介します。
目次
三田光一は日本で知られる超能力者!?月の裏側を念写
出典: http://hirokunnews.com
月の裏側は念写で見えた?
三田光一は聞いたことがあるかもしれませんが、日本では珍しい超能力者の一人とされています。
特に、この三田光一は「念写」の超能力を所持しており、月の裏側を念写するといった公開実験を披露して世間で注目の的となった人物です。
しかし、実際にはこの話を聞いても超能力自体、超常的な話であるため、あまり信用できない、疑心暗鬼になる人も多いと思います。
今回はそのような超能力の一つ念写能力が使えるとしている三田光一と、実際に行われたとされる月の裏側の念写実験、その真実と秘密についてご紹介したいと思います。
三田光一は何者?
出典: https://blogs.yahoo.co.jp
三田光一という人物
三田光一は超常現象好きやオカルト好きの人の間では非常に有名な人物ですが、そうでない方、一般の方にはあまり知られていないことが多いです。
特に最近の若い人は知らない人の方が多いと思います。
三田光一とは昭和6年に行われた三田光一が持っている超能力「念写能力」を使った公開実験を行い、当時誰も見たこともない「月の裏側」を念写で映し出すといった前代未聞の実験を行ったことで知られています。
このことからもわかるように、三田光一は念写能力が使える超能力者だったのです。
月の裏側の念写については三田光一は切っても切り離せない存在とされています。
しかし、実は超能力、念写能力の使い手としては三田光一の名前は有名なのですが、これほどまでに有名ならば他にも情報が多くありそうですが、三田光一の情報はほぼないと言ってもいいぐらい極めて少ないです。
一番詳しく載っている情報は三田光一は宮城県出身ということぐらいで、他はあまり語られていない謎が多い人物とされています。
出典: http://ta-see.com
三田光一と大きな関りがある人物「福来友吉」
さらに三田光一以外にも、紹介したい人物が存在します。
それが上記画像の人物で、名前は「福来友吉」
福来友吉は三田光一について話す場合この人なしでは話が出来ないほどの重要人物です。
というのも、福来友吉は博士号を持つほどの頭がいい人物ですが、心理学や超心理などといった心理専門の博士です。
博士号については福来友吉が研究、追及していた「催眠術での心理学」において博士号を授与されています。
さらに、大学教授を務めるような人物で博識なことはこの点からもわかります。
福来友吉と三田光一との大きな関係は福来友吉自身が開いた「福来心理学研究所」にて超能力の研究を共に行っていました。
福来友吉は以前から三田光一の能力を高く評価し、三田光一をはじめとした超能力を集めて研究をしていたとされています。
このことからもわかるように、福来友吉は三田光一の実験にも大きく関わっているため非常に重要な人物と言えます。
出典: http://blog.livedoor.jp
福来記念、山本資料館でのパンフレット
こちらの画像は福来博士記念館よりさらに超能力について調べて、福来心理学研究所で試されていただろう実験道具などを展示している山本資料館のパンフレットとなります。
このパンフレットにも写真があるように、三田光一が行った月の裏側の念写画像まで掲載されており、三田光一が念写だけでなく透視能力もあったことを展示しているような内容を記されています。
ぜひ興味がある方は岐阜県の高山市に山本資料館はありますので訪れて頂けたらと思います。
三田光一が月の裏側を念写!世間をざわつかせる
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超能力者が実在した!?多くの人が驚愕した実験
次に実際に月の裏側の念写についてですが、念写能力を使って月の裏側を描いたとされる実験は1931年6月24日に福来友吉の自宅で実験したとされています。
当時、その場所にいたのは念写能力者である三田光一と少し離れた場所にいた福来友吉でした。
この点においては何も細工できないと思いますが、三田光一はその場一人で念写実験を行い、実際に未だかつて誰も見たことがない月の裏側の念写を無事成功させたのです。
このことが大々的に世間に知れ渡り、三田光一は念写能力者として名を轟かせるぐらいの知名度を高めました。
さらに、それから2年後の1933年11月にはみんなに披露するために岐阜市にある公会堂にて公開実験を行いこちらも成功させています。
あとは月の裏側を念写したといわれる三田光一。この人も、大学教授が企画した実験に参加して、実際に月の裏側とされる写真を撮ったらしいですね。( ˘ω˘) 当時はめっちゃ騒がれたみたいですが……。
— たこすけツー (@takosuke_2nd) July 26, 2017
超能力のひとつでもある「念写」とは?
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念写能力とは?
三田光一が使えたとされる念写能力は超能力の一つとされていますが、この能力は主に名前にも「念」とあるように、脳や心で強くイメージしたものを対象物に映し出す能力の事を指します。
未来予知の能力に似ているのですが、未来予知能力とは少し違い、分かりやすく言うと、未来予知はその名の通り未来を予知するもの。
一方、今回ご紹介している念写は自分が見たもの、イメージしたものを映し出すものであり、未来予知とは違った、現在、過去を映し出す能力といった方が分かりやすいかと思います。
超能力の中でも念写能力はパッとしないイメージの方も多いかもしれませんが、この超能力が仮に実在するならばかなり実用的で、テレビの特番の時に紹介される事件で起きたことなどを読みとることができ、イメージすることさえできたら事件の糸口とされる、犯人の絵や証拠などを映し出すことが可能です。
こういった点を捉えると、念写能力が本当に使えた場合には全人類では極めて珍しい数少ない選ばれし人間です。
出典: https://blogs.yahoo.co.jp
ジョジョの奇妙な冒険で登場する念写(念写イメージ)
アニメや漫画などでも、超能力を使う人やキャラクターが多いですが、念写能力を使う人やキャラクターは極めて少ないです。
しかし、念写能力を持っている人やキャラクターの多くはだいたい物語の鍵を見つけるような重要な役割を行うことが多いです。
念写能力は数多く存在する能力の中でも使い勝手のいい便利な能力であることがこのことからもわかります。
三田光一。超能力なー、自分にも備わるとええなー。
— 蒼碧青 (@lonelyKerryZEN) April 5, 2017
三田光一の超能力は念写だけではない!三田光一による奇跡
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幼少期や青年期でも能力発動!
三田光一といえば、有名なのが月の裏側の念写についてですが、実は三田光一は幼少期、青年期の頃から超能力を使っていたとされています。
このことについては三田光一本人が著作とされる「霊観」と呼ばれる能力開発本に記載されているのですが、小さい子供の頃から念写能力だけでなく、透視能力も持っていたとされているのです。
その透視能力によって放火や盗難といった事件の犯人などを的確に当て、当時の大人たちを驚愕させ、魔法が使える子供や、天狗の使い、天狗の子どもといったような名前で噂されることもあったそうです。
上記の事からもわかるように、三田光一は念写能力を持っているうえに、透視能力といった他の能力ももっていたのです。
三田光一が月の裏側を念写!しかし、念写された月の確認は…。
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念写による実現!
三田光一は先ほどもご紹介したように念写能力をふんだんに使って無事に二回の月の裏側の念写を行ったとされているのですが、実はここから大きな疑問点を感じる人が多いとされています。
というのも、三田光一は確かに月の裏側とされる念写実験を行って成功させたのですが、当時ではまだ誰も月に行ったことがなかったと共に、月の裏側を撮影するといった技術はありませんでした。
上記の事からもわかるように、三田光一は念写能力で月の裏側を引き出したといっても当時の段階ではただただ本当に月っぽいものが描け、それっぽいものが描かれているという認識しかできないはずなのです。
そのため、当時実験成功したと言っても内心はにわか半分にしかとらえてない人も多いかったと推測できます。
月の裏側を念写したといわれる三田光一さん。
— よっちゃん (@yocchanowl) April 5, 2017
経歴を見るとかなり怪しいけれど、当時実行したところで誰も事実確認をできない月の裏側を念写して、真実の証明を未来に託す。という話はとても好き。
後の研究で念写された月の裏側は正確!三田光一の実力
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三田光一の実力はいかに!
先ほども挙げたように、当時の研究状況では三田光一が実際に超能力である念写能力を使って映し出した月の裏側が本当に合っているのかどうかわからなかったのですが、それから時代も進んで研究も進み、ついてに月の裏側を念写したものが正しかったのかわかる時がきました。
皆さんもご存知のNASAのアポロ計画によって人類の技術が初めて月の裏側の撮影に成功したのですが、その際に撮られた写真と、過去に三田光一が念写能力を使って映し出した写真が比べられました。
実際のNASAの写真と、三田光一の念写した月の裏側のイメージを比べた結果、クレーターや、月の黒く見える部分「海」と表現される部分を含めて、およそ31か所が似ていると言われ、念写能力の実験は成功しているとされました。
三田光一の裏側!奇才なトリックが得意?奇跡の裏側には秘密が
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月と三田光一とトリック
ここまでの話だけを聞くと三田光一は実際に念写能力をもっている超能力者の一人で、人類にも超能力者が存在していたことが分かるかと思いますが、実はこの話には裏話があります。
というのも、三田光一の青年期の話も大きく関わってくるのですが、この念写実験は完璧であったとはいかず、抜け道、トリックで考えれる方法などもあったとされているのです。
三田光一の青年期はトリックマスターであった?
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三田光一は手品師だった!
まず最初に知っていただきたいのは、実は三田光一は青年期は手品師だったということです。
というのも、実は宮城県では昔有名だったイギリス人による手品師集団があったとされています。その一員として三田光一も手品師としており、多くの師をもってトリックや技術、人を欺く方法を教わったとされています。
このようなトリックを含め三田光一は人を欺く方法が得意とされ、話術も巧みだったとされています。
このことからもわかるように、三田光一は元手品師で、トリックや抜け道、人を欺く方法がうまく、相手を幻惑させることに長けていたのです。
実は一回念写実験のトリックがばれたことがある!
出典: http://www.tokyomagic.jp
念写能力は本当に使えた?
現在では、マジックの一つとしてトランプなどに画像のような文字や印を書いてもらい、それを再び戻してどのトランプか観ずにあてるといったようなマジックがありますが、三田光一は念写を使って番号が振られているものに念写で文字を映し出し、実際に成功できたように見せようと偽装工作をしたとされています。
実は裏話になるのですが、三田光一は念写実験をよく世間の人に公表していたのですが、ある時、トリックがばれてしまったことがあるのです。
というのは、その事件が起きたのは大正7年での出来事なのですが、生命学会が開いた実験でした。
お題の提案者はもちろん念写能力者である三田光一本人で、学者の立会人がいるなかで行われました。
内容は最近の手品でもよく見かける物に立会人などが印をつけてその対象に実際にお題の文字を映し出すといったものです。
当時は念写なのでフィルムや、乾板で行われたのですが、その際に立会人は手順通り、番号と印をつけました。
そして三田光一による念写能力が使われて、実際に現像した際にお題の文字が浮き上がるかのか試したところ、乾板には文字は映らなかったそうです。
しかし、残っているフィルムを現像しようとした際に三田が持ったフィルムだけ本来ないはずの番号が書かれており、印もなくなっていたのです。
後に、違うものにすり替えていたということがわかり念写したというのは、実はトリックによるものでした。そして、実際には念写ができていなかったことがばれたのです。
このように、三田光一は念写のトリックの方法がばれてしまったという事実を、一度起こしているのです。
実際に月の裏側の念写ではトリックは使われた?
出典: http://www.spaceworld.co.jp
月の裏側の念写の真相は?
次は可能性の核心に迫る話ですが、実際に月の裏側の念写の際にはトリック方法を活用したのかについてですが、抜け道の可能性としては一つの可能性があるとされています。
というのも、この方法が実際に使われたかどうかはわかりませんが、月の裏側の念写については事前に分かっていたことで、もし万が一何かしようとした際には十分に対策は打てたという点です。
さらに、三田光一がいつも念写をする際には乾板を自ら買い、他の人が用意してもそれは使わない事が度々あったのです。
このことからも事前に内容を知る機会、知ってからの時間、自分で道具を用意すると言った点でも工作することは十分可能であったとされています。
実際に、NASAで撮影されたものと似ていると言われていたのですが、当時はもちろんNASAで撮影されたものは無かったので、三田光一が念写したものがよく報じられたそうです。
NASAの撮影したものと念写を見比べても、31か所あっているというのは、大まかに言えば合っている気がするといったレベルで、念写された月の裏側は海と呼ばれる部分が非常に多く、疑問点も残ったのです。
しかし、三田光一本人はすでにこの世を去ってしまっているので、真相は現在も謎のままとされています。
【第2回 オカルト10】
Q.1933年、戦前に活躍した超能力者・三田光一が岐阜公会堂で行われた実験で念写したものは何?
A.月の裏側
★NASAが実際に撮影した月の裏側の写真は三田の念写結果とは全く似ていない。
— 地下クイズ王決定戦bot(非公式) (@chikaquizoubot) May 19, 2017
「まとめ」三田光一は本当に超能力者?
出典: http://q.hatena.ne.jp
今回は三田光一による月の裏側の念写についてご紹介しましたがいかがでしょうか?
オカルト好きや超能力好きといった人でないとあまり知られていませんが、実は青年の頃には十分器用で手品師として活動していた時期もあります。
しかし、様々なところでは念写実験を行って成功させているので、本当に念写能力が使えるかどうかは三田光一しかわからないことで、今も謎に包まれています。