2021年08月19日公開
2021年08月19日更新
ウィキペディアに寄付するとこうなる!Wikipedia財団が募金をつのる理由とは?
最近ウィキペディアのページで募金を募る寄付の広告が見られます。内容はウィキペディアの活動を継続するための資金の寄付を募集するものですが本当に募金しているのでしょうか?あまりにもうざい広告なので詐欺にも見えますがどうなのでしょうか?
目次
ウィキペディアに募金!?
世界有数の情報サイト
出典: https://en.wikipedia.org
ウィキペディア(Wikipedia)は言わずと知れたありとあらゆる情報をユーザーから募集して図鑑形式にまとめたサイトです。ウィキペディアは全世界に展開しているためとても情報量が多く、ネットで調べものをする際は重宝します。
ウィキペディアが乞食行為!?
出典: http://kunikoma.blog89.fc2.com
そんなウィキペディアですがたまに怪しい寄付の広告を目にすることがあります。それはウィキペディアの活動資金を募金の様な形でユーザーから援助してもらうという物です。果たしてこれは本当にウィキペディアが行っている募金なのでしょうか?それとも嘘っぱちで詐欺まがいの乞食行為なのでしょうか?
今回はそんなウィキペディアに出て来るうざい寄付の広告についてご紹介します。
ウィキペディアのうざい寄付広告
ウィキペディアにアクセスしてトップページを開くと寄付を呼び掛ける援助のバナー広告が出て来ます。
寄付金を募る広告
ウィキペディア…全画面どころじゃないポップアップは逆効果ではないのだろうか……。寄付したらしたで、メールも送って来るし、ちょっとあれなんですよ…。 pic.twitter.com/EUPt0ICts4
— SANTA@管理人 (@xxSANTAxx) November 10, 2017
文章を読んでみるとウィキペディアはユーザーから寄付金を援助してもらう事でサイトの運営を続けているのだそうです。このバナー広告は毎回出て来るわけでなく年に数回一定の期間で出て来る事があります。
しかしこのウィキペディアの寄付のページは大きくてとにかく目立つので思わず「うざい」と思ってしまいます。
ウィキペディアの寄付は詐欺なのか?
出典: http://www.ikumen.blog
ウィキペディアのトップページに寄付を募るバナー広告が表示されるようになったのは数年前からなので、ウィキペディアの立ち上げ当初から行われていたわけではありません。では実際の所ウィキペディアの寄付は詐欺行為なのでしょうか?
出典: https://www.bhnt.co.jp
はっきり言うと「詐欺ではない」です。寄付のバナー広告はウィキペディア自身が作成して掲載しているものなので紛れも無く本物です。稀に別のホームページで怪しいサイトの広告が出ていて、クリックすると詐欺の被害に会ってしまうという物もありましたが、ウィキペディアの寄付はそのような詐欺ではないので紛れもなく本物です。
ウィキペディアの寄付広告の真実
ここ数年間たまに見かけるウィキペディアの寄付広告は紛れもなく本物ですがそこにはウィキペディアというサイトの裏事情が隠されていました。
出典: https://m0bilecenter.org
そもそもウィキペディアとはサイト内に広告を一切掲載していません。その理由はあらゆる情報を取り扱うウィキペディアというサイトの性質上、中立性を重視しなければならないため企業の広告は一切載せない方針で創立当初から活動しています。つまりウィキペディアの寄付広告がトップページに出るようになったのは数年前からでしたが、寄付自体は設立当初から行われていたものでした。
出典: https://commons.wikimedia.org
ウィキペディアが最近になって寄付の広告を載せるようになったのは寄付金が足りないからです。募金広告の中にも書いてあるようにウィキペディアは現状の寄付金額に満足出来ておらず募金を必要としています。ただし高額な募金が必要なわけではなく1人300円程度でも援助してくれれば今後も運営が続けられるそうです。
日本のウィキペディアの募金事情
出典: http://ins-magazine.org
ただでさえ大きくてうざいとも思える様な広告にもかかわらず、それでもウィキペディアは乞食行為とも取れる様な活動を続けています。特に日本に対しては強く呼びかけているのだそうです。
出典: https://play.google.com
日本はウィキペディアへのアクセス数がアメリカに次いで2位となるほどウィキペディアを多用している国です。しかし2014年に集まったウィキペディアへの寄付金の日本から払われた割合は全体の2%程度しかありませんでした。しかも寄付金の広告を出すまでは日本のウィキペディアユーザーのほぼ全員と言っていいほどの人々が、ウィキペディアが資金援助を募っている事を知りませんでした。
出典: http://mylife.2chblog.jp
そこでウィキペディアはアクセス数の多い日本に対して自分達が寄付金を募っている事、寄付金を募ることで中立性の高いサイト運営が出来ていることを知ってもらうためにでかいバナー広告を掲示するようになりました。
実際にウィキペディアに寄付する方法
ウィキペディアの寄付金援助が詐欺や乞食行為ではないことは分かりました。では実際にウィキペディアに寄付する方法はどうすればいいのでしょうか?
支払い方法は簡単
出典: http://algorhythnn.jp
ウィキペディアへの寄付金の支払い方法はとても簡単です。ウィキペディアの広告の横に選択欄がありますので「一度だけ寄付する」を選んで金額と支払い方法を選択するだけです。
出典: http://algorhythnn.jp
金額は「300円」「1500円」「2000円」「5000円」「10000円」があります。支払い方法はクレジットカードかPaypalのどちらかです。もし支払い方法でクレジットカードを選択したらその後記入欄にカード情報を入力します。これで完了です。
ウィキペディアへの寄付は金額や支払い方法などを選択するだけなのでとても簡単です。また完了後は寄付の際に登録した自身のアドレス宛にとても熱のこもった感謝のメールで送信されます。
ウィキペディアに寄付するメリット
ウィキペディアに寄付すると何かのメリットがあるのでしょうか?
メリットは特に無し!?
出典: https://www.wired.com
ウィキペディアに寄付しても特別なメリットは存在しません。強いて言えばこれまでと同様にウィキペディアを利用する事が出来る事と、感謝のメールを貰うことが出来るのがメリットです。
メリット:現状維持出来る
出典: http://www.telegraph.co.uk
ウィキペディアの寄付はユーザーの善意によって行われる物なので、ユーザーも何かのメリットの為に寄付するわけではありません。むしろ寄付金を援助してもらえないとウィキペディアの存続が厳しくなりますし、その他のサイトの様に広告をサイト内に貼ってしまうとウィキペディア本来の中立性が無くなってしまうのでデメリットがたくさん生じます。
ウィキペディアに寄付するとうざい!?
ただでさえサイト内でうざいと思える位大きな広告を出しているのに、ウィキペディアに寄付するとさらにうざい事態に発展します。
出典: http://getnews.jp
ウィキペディアに寄付すると自分のアドレスに感謝のメールが来ます。それはとても熱意の籠った長文なので読む側もちょっと大変です。
しかしそれだけではなく、一度寄付すると忘れた頃にウィキペディアから寄付金の援助のお願いが来ます。ここでもまた熱の籠った長文を読む羽目になります。この熱意に感心するか、うっとおしい乞食行為だと思うかはユーザー次第です。
ただしウィキペディアの運営者はあくまでも真剣なビジネスとして行っているのは確かです。
ウィキペディアの援助に対する反応
これまで多くの日本人が寄付などせずにウィキペディアを利用してきたため、いきなり大きな寄付の広告を見るようになってから様々な反応を示しています。
wikipediaの寄付のお願いがもはやその辺の広告より凄い pic.twitter.com/iVJdte6PYl
— あるとま (@altorme) November 10, 2017
ウィキペディアを開くと寄付金の募集期間中は必ずバナー広告を見せられることになります。しかも長文でとにかく熱の籠った文章なのでユーザーは毎回あっけに取られてしまいます。
調べ物のついでに、お世話になってるWikipediaに1000円ほど寄付してみた。嘘の記述とかが無くなりますように! pic.twitter.com/Rh0gWJyj5q
— Roppyaku Tsurumi (@tsurumy) September 9, 2017
中にはちゃんと寄付している人もいます。実際にウィキペディアが企業の広告に一切頼らずに世界有数の便利な情報サイトとして活動しているのは事実ですし、それがユーザーの寄付金のおかげであることも本当です。
これからも質の高いウィキペディアを利用するためには寄付は必要な事なのかもしれません。
乞食行為?日本人には不向き!?
Wikipediaがまた寄付画面が出るようになったけど、正直、寄付の方法が日本に合ってないから今のままでは幾らやっても無駄。
— tinmsg1979 (@tinmsg1979) November 10, 2017
日本人の中にはウィキペディアの寄付に対して否定的な意見を持っている人もいます。それはユーザーから援助を募ってサイトを運営するという方針が日本人の肌に合わないからではないでしょうか。
日本人は募金や援助の類への興味関心が海外の人々よりも低いですし、サイト運営は広告代に頼っている企業がほとんどです。
そのためどんなに大きくて熱の籠った広告を掲載しても「うざい。乞食みたい。」と吐き捨ててしまう人も多いのではないでしょうか。
ウィキペディアに寄付は必要
ウィキペディアは寄付で成り立ってるものなので。一応上手くいっていると思いますよ。
— クロえもん☘️時は来た! (@bobune333_114) November 14, 2017
まぁ嘘やへんな編集があるのは周知の事実です。
むしろそれが絶てるのかというところも疑問の一つです。
ウィキペディアの寄付金に対して様々な意見が飛び交っていますが、ウィキペディアは寄付金を利用して活動する事で現在のクオリティを保てていることは事実なようです。
ウィキペディアは膨大な情報量を抱えていますし、閲覧数も世界トップクラスなのでもし企業の広告を導入してしまったら絶対に情報に偏りが生じてしまい本来のウィキペディアのあるべき姿が失われてしまいます。
ウィキペディアの寄付金に拒絶反応を示す人はたくさんいますが、ウィキペディアも慈善事業で運営しているわけではないので、これからもウィキペディアを利用し続けたいのであれば少額でも良いので寄付を検討してみる必要があるのかもしれません。
ウィキペディアのうざい?寄付について:まとめ
出典: http://scidle.com
いかがでしたでしょうか。ウィキペディアの寄付金の広告は詐欺ではなくウィキペディア自身が本当に行っている募金活動です。寄付すれば本当にウィキペディアの活動資金になりますが大きすぎるバナー広告や、乞食行為にも似た資金援助の要請は日本人の肌に合っていないため寄付金の募集は中々難しいようです。