2021年05月11日公開
2021年05月11日更新
飛田新地の「料理組合」ってなに？ヤクザの巣窟だった西成区の実態
飛田新地料理組合は、「ヤクザ銀座」と言われる大阪市西成区にあります。「料理屋」からは艶やかな光が若い女を照らし、彼女たちは通行人の男たちに笑顔で手を振り誘惑します。「ヤクザ銀座」西成にあるディープなスポット「飛田新地料理組合」とは何でしょう。
目次
「飛田新地」に足を運ぶと
「飛田新地」は大阪の人なら、風俗に行かない人も、女性も含めて、多くの人がどういう場所なのかを知っているディープな場所です。
間口二軒くらいの「料理屋」が、通りの両脇に立ち並んでいます。
飛田新地の朝から昼過ぎまでは閑散としていますが、午後になると徐々に店が開け始められ、日が暮れると艶めかしいライトが通行人の目を奪います。店の暖簾の向こうの光の方向に目を向けると、女性が一人畳の上に座っています。下方からの蛍光灯の光が女性を引き立たせます。芸能人やモデル顔負けの美女が笑顔で通行人の男性に手を振り、店の手前にいる熟年女性が通行人に声をかけています。
2軒に1軒くらいは、熟年女性だけ残り、赤い長椅子に毛布が置かれているだけの店があります。
店の中には二階に上がる階段が見えます。
男性は艶めかしい光を覗き込むようにゆっくり歩き、ある瞬間に足を止め、店の中に入っていきます。そして男と女は二階に上がっていきます。
同じ道を引き返すと、先ほどまでこちらに向かって手を振っていた美女の姿は無く、毛布だけが赤い床に置かれ、熟年女性は店の正面で男性の靴を揃えています。
後ろを歩いていた通行人が女性と一緒に二階に上がったのでしょう。
このような異様な空間が、東西南北に400メートル四方に広がっています。
百聞は一見に如かず。飛田新地の夜の街並みです。
貴重な動画を見つけました。
飛田新地では路上も店も、写真や動画は一切撮影禁止で、見つかるときつく「叱られ」るようです。
飛田新地の「料理屋」の二階では何が行われているのか
女の子に吸い寄せられ、二階に上がると和室に通されます。
6畳くらいの部屋です。片隅には布団が敷かれ、手前には丸テーブルと座布団があります。
座布団に座ると、女の子から料金の説明があります。
飛田新地では全店が統一料金となっています。
15分 11,000円
20分 16,000円
30分 21,000円
45分 31,000円
60分 41,000円
客から女の子に直接料金が支払われます。
そしてお菓子や飲み物などが運ばれ、ちょっとの時間の「自由恋愛」が行われます。
その間の「自由恋愛」を称して「ちょんの間」とも言われます。
大阪では飛田新地の他にも信夫山新地や松島新地などが有名です。
二階の部屋
超シンプルですね。
料金は11,000円からです。
飛田新地の女の子
飛田新地にはS級美女と表現する人もいるくらい、女優やモデル級の美女が揃っているようです。
市内だけでなく、全国から集まってくるようです。
働く理由は、借金返済や留学のためなど様々ですが、「お金のため」という部分は共通しています。
他の風俗のようにサービスが細かくなく、病気の危険も少なく、ただセックスするだけなので、割り切ればそれらに比べれば「楽」な仕事なのだそうです。
飛田新地の「料理」組合
なんで「料理組合」なのか
元々は大正時代にはじまる遊郭地帯です。
明治45年（1912年）1月にいわゆる「ミナミの大火」で難波新地乙部遊郭が全焼しました。
移転を余儀なくされた業者が辿り着いたのが、この飛田新地です。
遊郭街として栄え、戦火も逃れました。
戦後は公認で売春が行れる、いわゆる「赤線」となりました。
1958年に売春防止法が施工され、それに対応するため料理街『飛田料理組合』となりました。
飛田新地料理組合とは
飛田新地料理組合の求人関連ページには以下のような説明が書かれています。
飛田新地で料理組合といえば、一帯を管理している組合組織です。 法律的には飛田新地のお店は全て料理店として営業届けを出しています。 なので、お客様がいらっしゃった際は必ず軽食とお飲み物をご提供しています。 そういったお仕事内容に始まり、街の治安維持、衛生管理、 今後の営業方針などを一括で取り仕切るのが料理組合の主な仕事です。
とのことです。 たしかに客に対し、お菓子などの軽食が振舞われ、飲み物が出されます。
ただ営業内容は、1958年以前とは変わらないそうです。
飛田新地料理組合は、新規店舗に対して、未成年の労働やヤクザとの繋がりなど厳しい基準で審査し、町の治安維持や清掃などを行い、あらゆる危険から守り、警察からも信頼を受けているようです。
飛田新地料理組合
標語ばかりで警察みたいですね(笑)。
飛田新地料理組合について
10年以上も飛田新地に通い続け、関係者のみならずヤクザや警察に直撃取材した作家・井上理津子著「さいごの色街」で取材した際の記述があります。
「あんたに話すことは何もない」、穏やかな口調での押し問答は続く。 「それはなんでですか？」と著者。 「おたくが、飛田を本当のところはどう思ってはるのか分からへんけど、昔はともかく、今は私らはイカンことしてるんやから。書かれては困るんや」
取材を申し込んだ時の料理組合とのやりとりが生々しく書かれています。
飛田新地料理組合と橋下元市長の関係
そして料理組合の応接室に通された時に、ある写真を見つけます。
09年秋、取材のために飛田組合会館を訪れた井上氏は、応接室の額に入った1枚の写真に驚いた。当時髪を茶色に染めていた橋下氏が組合長と並んで写っているものだった。 「『行列ができる法律相談所』に出演していたころの橋下知事じゃないですか」 橋下氏が同番組に出演していたのは03－07年で、09年当時は大阪府知事だった。組合幹部は「組合の顧問弁護士で、以前組合に来たときに撮った写真です」と答えたという。
飛田新地料理組合の顧問弁護士だったとされる当時の橋下徹氏
今と全然違いますね。
飛田新地「料理店街」の立地
大阪市西成区にあります。
赤井英和さんの出身地で、ご自身のデビュー映画「どついたるねん」の舞台になった場所です。
飛田新地は西成区の北東部に位置します。
通天閣のふもとに、新世界という飲食街があり、その東に天王寺動物園がありますが、そこは天王寺区。
新今宮駅をはさんだ反対側が西成区です。
「あいりん地区」という日雇い労働者の集まる場所があります。
また「あいりん地区」周辺は、「ヤクザ銀座」とも言われ、暴力団の事務所が多いとも言われています。
ゴミも散らかり、事件も多く、治安が悪く危険だと言われています。
ただ飛田新地内は、周辺とは異なり、ゴミも無く、治安が良いようです。
「ドヤ街」と言われる安宿、50円の自販機なども見かけ、激安スーパー「スーパー玉出」の本社もあります。
近年は、外国人のバックパッカー用の安宿が増えています。テレビ東京の人気番組「YOUは何しに日本へ？」でも、よくこの辺りのホテルが映ります。
大阪市西成区周辺
飛田新地は西成区北西部。阿倍野区との境近くにあります。
通天閣を見上げる新世界
昔も今も「日立グループ」の広告で、大阪のランドマークです。
あいりん地区のシンボルのハローワークの建物
ニュースになると必ずここが映ります。
スーパー玉出
最初に看板を目にした時、パチンコ屋と思いました(笑)。
あべのハルカスからも、派手な看板が目につきます。
YOUは何しに日本へにも登場するホテル街
「ゲームYOU」が宿泊したホテルらしいです
飛田新地料理組合へのアクセス
今はグーグルマップでどこでも迷わず行ける時代ですが、一応参考まで。
地下鉄御堂筋線、堺筋線の動物園前駅に着いたら【9番出口】から出てください。 ※堺筋線の天下茶屋寄りの出口です。 それから南に向かってまっすぐ進むと【飛田新地料理組合】の看板が見えてきます。
9番出口
こんな看板があるようです
ひっそり営業しているイメージの飛田新地ですが、表通りに「飛田新地」という看板が出ているのは意外ですね。
大阪市西成区の治安
2008年の釜ヶ崎暴動のニュースが記憶に新しいですが、大阪から遠いところに住む人間には、どうしても西成区＝「あいりん地区」＝日雇い労働者＝暴動というイメージがつき、怖いイメージがあります。
ヤクザ銀座とも言われ、発砲事件などもニュースになります。
関西の人も「近づくな」と言います。
そんな偏見にさらされた町も、この数年で大きく変わったようです。
ゴミの山
こういう危険な香りのイメージがつきまといます
西成区内の事件
確かに他の地域に比べると殺人や盗難事件の発生率は、大阪府で5位には来ます。
1位から4位までが繁華街を要する地域であることを考えると高いのは間違いです。
ただ、人口比で3.74％。その下位に来る市区町村の平均が2％を切る程度ですから、治安の悪さが突出しているわけではありません。
危険の代名詞ともなった釜ヶ崎暴動については2008年が最後です。
暴動も凄いですが、警察もやりすぎ感ありますね。
「ヤクザ銀座」西成
「ヤクザ」銀座と言われる西成区。
全国指定暴力団22団体に入る2団体を含め、活動が確認されているだけでも7団体あります。
ヤクザのシノギ
代表的なのは覚せい剤密売、ノミ行為、賭博、ミカジメなどありとあらゆることがあるようですが、
最近社会問題になっているのが、最後に紹介する「人身売買」です。
ヤクザ受難の時代
ただ暴力団の取り締まりがきつくなり、肩で風を切って徘徊するようなことは無いようです。
本当かウソか「危険な道具」も見せびらかされません。
2016年公開の映画「ヤクザと憲法」でカメラが回ったのは、西成の暴力団でした。
運送会社が荷物を届けてくれない 出前を届けてくれない 銀行口座が作れないから子どもの給食費を現金で払おうとすると、ヤクザの子とバレて子どもが学校から追放される 子どもが幼稚園や保育園に入園拒否される 子どもの運動会などの行事に参加できない 大手保険会社との保険契約を破棄される 「反社会的勢力ではない」の蘭にチェックを入れて契約しているので、ヤクザであることが分かると詐欺だと言われてしまう 訴えられて弁護を頼もうにも引き受けてくれる弁護士がいない
でも 映画の最後、事務所の3階で川口会長に向かってスタッフが聞きます。 「（ヤクザに人権がないと感じるなら）ヤクザをやめればいいんじゃないですか？」 「やめて誰が受け入れてくれる？」と鋭い目つきで答えが返ってくる。 知られざる重い現実があるようです。
NHKにも取り上げられていますが、幹部は名刺を渡すこともできず、若手構成員は入れ墨もしていないようです。
西成にヤクザが多い理由
西成区に暴力団事務所が軒を揃えているのは何故でしょうか。
面白い記述を見つけました。
たしかにこの地域の事を調べていくと、どの記事やコメントにも「誰でも受け入れる」「流れてくる」という単語が頻繁に出てきます。
以下の記事に納得ができます。
ここにヤクザが多く棲んでいたのは、ニシナリが一種の治外法権エリアだったからである。有り体にいえばスラムということで、事実、ニシナリ一体は万国博覧会によって強制的に移転させられた被差別窮民・下層階級が形作った街なのだ。泥棒や詐欺師、犯罪者や逃亡者、革命家やテロリストなど、反社会的活動をするものが、この街の空気せ作り上げた。そのため、こここでは法律よりも力の秩序が重んじられ、ヤクザの存在意義が住民たちに認められているのだろう。また二シナリにはむき出しの欲望もあふれている。博突、女、違法ドラッグ。ニシナリーで買えないものはないと言われるほどで、それが半ば公然と売られているのだ。
現在の治安
数年前から大きく変わってきたようです。
中国人のガールズバーや、安宿に泊まる外国人が増え、貧困層にとっては福祉の町となり、暴力団の抗争事件も表立っては起こらなくなりました。
事件は他の地区に比べて多いようで、決して治安が良いとはいえないでしょうが、近づいてはいけないほどは危険では無くなってきたようです。
閑散とし、すっかりシャッター街と化してしまった西成の街だが、よく見ると、シャッターを閉めた店舗の合間合間に、赤、ピンク、黄緑色といった、妙にけばけばしい原色の看板が立ち並んでいることに気づく。 どの店も「カラオケ居酒屋」と書かれているが、カウンターの中を覗くと若い女性が数人立ち、どう見ても“ガールズバー”の体裁である。これが、前出の商店主が言っていた“チャイナ”の正体だった。 「店名だけじゃわからへんけど、暖簾の真ん中の垂れ布2つ分くらいを上にあげてる店があるやろ。あれ、全部中国系や。いまでは日本の店より多いんちゃうか」（前出・商店主） 地元の不動産業者によれば「西成全体で100店舗以上あるのではないか」とのこと。それもここ4～5年ほどの間に“爆増”したのだという。
数年前までホームレスとなった人たちがびっしりと並んで寝泊りしていた駅沿いの大通りを、大きなリュックサックを背負った外国人旅行客たちが地図を片手に歩いている。向かう先は、かつて日雇い労働者が対象だった簡易宿泊所（簡宿）だ。 ホテル業界が不景気の打撃を受けて苦戦する中、同地区のホテルは年間を通じて稼働率８０パーセントを維持する宿泊施設があるほど善戦。人気の秘訣（ひけつ）は、安さ（一泊１０００円～３５００円）と交通の便だけではない。都心部のホテルに劣らない清潔感と旅行者が欲しいアメニティーを提供していることも大きい。 もちろん、賭博、麻薬、売春などの犯罪がひしめく地域として知られた半径３００メートルほどの同地区には、安全とは呼べない場所も残る。その一方で、大阪の観光名所・通天閣がある下町「新世界」に近いＪＲ西日本の新今宮駅南側一帯は、低予算の旅行者、とりわけ外国人旅行者にとって便利な宿泊施設として再生を果たした。
外国人旅行者向けホテルが立ち並ぶ地下鉄御堂筋線「動物園前駅」前の通り
かつては「ドヤ街」と言われたホテルです。
生まれ変わったとはいえ…
西成の公衆トイレ
未だにこういう注意書きが当たり前のようにあるそうです。
西成ヤクザと飛田新地料理組合との関係は？
気になるのは、周辺の環境や業態から考えても、この関係ですね。
複数の証言から推測するに、飛田新地には暴力団は料理組合によって徹底排除されているようです。
かつては女の子の斡旋に関わっていたようですが、今は暴力団対策法で厳しく、商売も旨みも無いのだとか。
「多くの人が誤解していると思いますが、飛田にヤクザはまったく絡んでないんですよ。料亭を始めるときは警察に届け出を出さなければならないのですが、ヤクザに関わりがある人にはまず許可は下りません。飛田で稼いだお金がヤクザの活動資金になると困るからです。 暴対法施行以降は特に審査が厳しくなってきました。そんな事情も知っているので、組合もヤクザもんを徹底的に排除しています。バレた場合に困るのは、組合ににらまれて飛田に女のコを送り込むことができなくなるからです。組合のことだから、『こんなん書いたん誰や！』って作者探しに躍起になってるかもしれません」
引用元: http://wpb.shueisha.co.jp
求人募集でも、斡旋業者や暴力団との関係が深かった。 今では、そんなこともなく、ネット、求人情報誌が主流になっている。 時代と共に、経営する側も働く側も変わっていき、また利用する側も、 明らかな変化を見せている。
引用元: https://www.kuroneko0920.com
10年以上も飛田に通い続け、関係者のみならず関わっていると思われる暴力団組長や警察に直撃取材した井上理津子著「さいごの色街」の書評より
警察と飛田新地料理組合
では、飛田新地では「イカンこと」が行われていることが明らかになっている中、管轄の警察はどう考えているのでしょうか。
管轄の西成警察署
『さいごの色街 飛田』の著者、井上理津子氏は以前、飛田新地の大門（入り口）から300メートルほど離れた西成警察署を訪れ、「2階で売春が行なわれていることが明らかな飛田をなぜ取り締まらないのか」と単刀直入に尋ねたことがある。すると、警察署の生活安全課はあっさり答えたという。 「実際問題、被害者からの通報がないと我々は動けない。我々だって、料亭の2階で何が行なわれているかは察しが付くが、だからといって踏み込めない。自分が飛田の料亭に上がって、こんなことがあったと誰が通報してきますか。手入れにつながるのは、シャブ（覚せい剤）とかの別件で逮捕した容疑者が、事情聴取のときに、いついつ飛田で働いていましたということを供述したときです」
引用元: https://news.ameba.jp
この動画では「違法行為でなければ問題ない」と。
色々言い訳していますが、黙認しているようですね。
警察から表彰
組合が厳しく街を仕切り、治安維持に努めているため、警察からも信頼を受けているようです。
「イカンこと」をやっている自覚があるからこそ、自浄能力や危機管理がしっかりできているのではないでしょうか。
一方で、上場企業の不正が次々発覚していますが、当事者に「イカンことをしている」自覚が無かったのではと思います。
摘発件数が少ない背景については、「街を取り仕切る料理組合の存在が大きい」とみる。 新地で店を新規に構える場合、料理組合の許可を得なければならないが、そこでは厳しいチェックが行われるという。「組合は暴力団の徹底排除など、安心安全でクリーンな街にするよう努めている。もし、暴力団とつながりのある店が見つかれば、組合で自主廃業を促すこともある。警察も営業許可を出す際、『ちゃんと組合の許可は下りるんだろうね』と新規参入者に話すようだ。暗黙の協力関係があるのかもしれない」と話す。 飛田新地では、組合を挙げて定期的な清掃活動を行うほか、街の防火のために水の備蓄を行うなど、「きれいな街」を常に心がけている。松島新地でもいたる場所に「麻薬撲滅」や「暴力追放の街」などと書かれた看板が掲げられ、飛田と同様、街を取り仕切る料理組合がクリーンな街を意識しているようだ。
最近多発するヤクザが絡む事件（未成年少女誘拐事件）
最近、繁華街で家出した未成年の女の子が連れ去られる事件が増えているようです。
記事画像 西成の住民はこの町の特殊性をよく理解している。だが、そのためか犯罪に対して麻痺しているのでは、と思わせることが多々あった。西成周辺の取材ではいつも感じる違和感だ。 今も昔も西成特有のシノギといえば「人身売買」だ。ヤクザや手配師がホームレスを騙して隔離されたタコ部屋に売り飛ばすといったことはよくある話で、それ以降は消息不明という人間は腐るほどいる。 そして最近、不況を背景にこの「人身売買」がさらに凶悪化しているようなのだ。 なんと、そのターゲットは10代の少女。女子高生も多く含まれている。白昼堂々とワゴン車で強引に引き込む単純な手口で、なんの罪もない少女たちを監禁してしまうというのだ。これは完全な犯罪行為だが、彼らは3人でチームを組んで、日夜、「人さらい」に勤しんでいる。
引用元: http://news.merumo.ne.jp
ターゲットは「ワケアリ」の未成年
ターゲットは路上に座っていたり、援助交際などを申し込んできた未成年の少女なのだそうです。
中学生から高校生くらいが高く売れるので狙われるようです。
ヤクザ経由で風俗店へ
誘拐する実行犯は日雇い労働者。
高く売れる女子中学生や高校生などの未成年をターゲット。
そのまま暴力団事務所で引き渡し、全国の風俗業者に回されるようです。
風俗店も未成年を使うくらいだから、優良店ではなさそうです。
そして最近、不況を背景にこの「人身売買」がさらに凶悪化しているようなのだ。 なんと、そのターゲットは10代の少女。女子高生も多く含まれている。白昼堂々とワゴン車で強引に引き込む単純な手口で、なんの罪もない少女たちを監禁してしまうというのだ。これは完全な犯罪行為だが、彼らは3人でチームを組んで、日夜、「人さらい」に勤しんでいる。 「（さらったのは）今までで20人は越えるやろな。春先から始めてるから」 接触した関係者はまったく違法行為に手を染めている自覚はない。終始こんな軽い口調で西成の闇ビジネスを語った。 ――女子高生をターゲットにする理由は。 「カネになるからやろ。ピンきりやけど、いい子で40万にはなる。普通で20～30万くらいの値打ちや。それでレンタカー代とか経費引いて一人10万以上にはなるで。一回レンタカー借りたら自分たちでノルマを決めるんや」 ――クルマは誰が手配するのか。 「仲間で免許持ってる奴がいて、そいつがレンタカーを借りてナンバープレートをぱくってくる。少し離れた堺とかから」 ――そんな簡単にいくものなのか。 「そら、女を選んでるからや。真面目そうな女はよう選ばん。LINEで援助交際を持ちかけて来た女とか、深夜路上で座り込んでる女に絞って有無をいわせずクルマに乗せるんや。結構簡単やで。後ろと助手席から一人ずつ降りて口をふさいで手を思いっきり引っ張るだけ。もちろん、人目は気にするけどな」 ――捜索願いも出ていると思うが。 「出てる女もいるんやないかな。だけど女も多少の金にはなるから。そんなオオゴトにはならへん。女はまとめて全部●●●●町のある事務所に送って終わり。デリヘル系が多いとちゃうんかな」 ――彼女たちは自分に付いた客に助けを求めそうなものだが。 「店から逃げたら家族にも迷惑が掛かる、覚悟しておけと脅されてるとちゃうんかな。裸の写真も、いろんなこと撮影したビデオも持っとるやろ。若いヤクザのシノギやからな。そいつらはLINEとかでも客を見つけてると言うてたな」 ――逃げた子もいるはず。表に出そうなものだが。 「そりゃおるやろ。だけどミナミ辺りをぶらぶらしてる女やで。そんな聖人君子みたいな生活送ってないわ。そやけど、府警が動いてるいう話もあるしな。カネも稼いだし、もう潮時だと思ってな」 大阪ではかつて、家出少女が8か月に渡って軟禁され、売春を強制させられた事件が明るみになっている。
未成年の女の子は、夜は繁華街を一人で歩かないほうが良いですね。
まとめ
こうしてみると、この西成区とは必死になって身体を張って生きている人が集まってくる街なのですね。
危険だから近づいてはいけないのでは無くて、興味本位で近づくべきでは無い街なのではないでしょうか。
もちろん自己責任で飛田新地で遊ぶのもガールズバーに行くのも安宿に泊まるのは良いと思いますが、物見遊山の冷やかしではなくお金を落として帰るべきなのだと感じます。