日航機123便の墜落現場「御巣鷹山」の謎~大穴・トンネル・発電所~

史上最悪の死者数を出した日航機123便墜落事故が御巣鷹山で起こった。その後、事故現場の近くに御巣鷹山トンネルは建設されるが、事故の悲惨さや御巣鷹山に奇妙な大穴があることなどから、心霊現象や人体実験まで様々な噂がある。今回は御巣鷹山トンネルや穴の謎について迫る。

日航機123便の墜落現場「御巣鷹山」の謎~大穴・トンネル・発電所~のイメージ

目次

  1. 1日航機墜落事故とは
  2. 2事故の様子を示す資料
  3. 3事故現場となった御巣鷹山周辺の地図
  4. 4御巣鷹山トンネルに関係する神流川発電所とは
  5. 5御巣鷹山トンネルの目的とは?
  6. 6御巣鷹山トンネル付近にある謎の穴
  7. 7南相木ダム周辺の不可解な点
  8. 8御巣鷹山トンネルは地下の軍事施設に続いている?
  9. 9日航機123便には大量の放射性物質が積まれていた
  10. 10核開発施設を整備し、近隣の住民を人体実験している?
  11. 11日航機123便の乗客は悪魔崇拝の生贄となったのか?
  12. 12御巣鷹山の心霊現象
  13. 13まとめ:御巣鷹山の大穴・トンネル・発電所は人々の興味を惹きつけて止まない

日航機墜落事故とは

御巣鷹山に墜落したJALの航空機

出典: http://www.tokyoweekender.com

1985年8月12日の18時24分、乗員乗客併せて524名を乗せた日航機123便(JAL)は羽田空港から伊丹空港(大阪)へ向けて飛び立った。
離陸から12分後、突然機体後方部から原因不明の爆発音があり垂直尾翼が破損したまま飛行することになる。緊急事態と判断した機長は羽田へと引き返そうとするも、コントロールを失った機体は長野県の山間部上空をフラフラと飛び続けた。
やがて御巣鷹山付近に来た午後7時ごろ、機長は胴体着陸をしようと懸命に操縦するが、ついに尾根に激突してしまう。
その衝撃は凄まじく、時速400㎞でぶつかった機体は真っ二つに折れたうえバラバラになり炎上した。
この大惨事にもかかわらず、奇跡的に事故直後は数十人の生存者がいたという証言がある。しかし、救助活動は遅れ、自衛隊が現場に到着したのは翌日の朝9時頃であり、最終的に一命を取りとめたのは524人中たった4人であった。
520名の犠牲者を出した、日本史上最悪のこの日航機123便墜落事故は、32年経った今なお記憶している人は多い。

事故検証番組の動画

亡くなった著名人


日航機123便の事故で亡くなられた方々の中には著名人も多く含まれていた。
 


坂本九 -歌手
 

出典: http://www.sankei.com


歌手の坂本九もこの航空機の搭乗者であった。「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」は国内外で大ヒットし、現在では教科書に載っている。世界的に活躍していた最中での不幸であった。
 


北原遥子 -女優
 

出典: http://blog.goo.ne.jp


元宝塚歌劇団に所属した女優、北原揺子は友人に会うため大阪へ向かっている最中に事故に巻き込まれた。凄惨な事故であったにもかかわらず、その遺体は目立つ外傷はなく綺麗なままだったという。享年24歳という若さであった。
 


塚原仲晃(つかはらなかあきら) -医学博士
 

出典: http://www.bpe.es.osaka-u.ac.jp


塚原仲晃は東京大学医学部を卒業後、36歳で大阪大学の教授を務めていた脳神経学者である。文部省との打ち合わせ後、大阪への帰路の途中で事故に遭った。
 

事故の様子を示す資料

事故現場の当時の様子


翌日の墜落現場の写真
 


出典: http://kyabimaru.blog.fc2.com
 


事故翌日の8月13日の様子。まだ火災の起きた地点からは煙が昇っている。墜落地点付近には「JAL」と書かれた機体の一部もあった。

 

犠牲となった乗客
見るも無残な乗客の遺体。


出典: http://sharetube.jp
 

事故は新聞記事に連日取り上げられた


事故翌日の朝日新聞の記事
 


出典: http://www.geocities.jp
 

生存者の証言


生存者の一人、落合由美さん
 


出典: http://anchikaluto.blog.jp

生存者4人のうちの一人、落合由美さんの証言によると「パーン」という銃声音のような大きな音が聞こえたのち、機体が左右に揺れ始めたという。
そして山に激突した後、何度か気を失ううちに暗闇の中にヘリコプターが来るのが分かったが、救助は来ずに飛び去ってしまう。その時点ではまだ数十人もの息遣いや声が聞こえていたと証言している。
その後再び気を失い、あたりが明るくなってから再度ヘリコプターが到着して救出された。墜落から実に14時間も後のことである。
後日判明したことだが、初めに到着したのは米軍のヘリであり、日本側の要請で引き返させたという報告がある。
米軍のヘリで救助活動を行っていればもっと多くの人たちが助かった可能性が高いが、なぜ引き返させたのだろうか。この疑問から、日米の戦争論やオカルトな陰謀論まで数多くの噂が散見される。

日航機墜落事故に関する書籍は数多く出版されている

事故現場となった御巣鷹山周辺の地図

御巣鷹山トンネルと謎の穴、墜落現場の位置関係

墜落現場付近の位置関係
御巣鷹山トンネルは群馬県と長野県をまたいでいる。

群馬県にある御巣鷹山は、長野県との県境付近にあり標高1639mの山である。
南西には南相木(みなみあいき)ダムがある長野県南相木村、北東には上野ダムがある群馬県上野村がありちょうど中間地点に位置している。
そしてJAL機の事故現場は御巣鷹山から南南東の方角にある。
また、御巣鷹山トンネルは図の緑色の線で表した位置にあり、山間部の林道と南相木ダムを結んでいる。
地図上では神流川(かんながわ)発電所のある位置に、謎の大穴も存在する。人体実験の噂もあるスポットだ。

御巣鷹山トンネル周辺の航空写真


群馬県側から撮られた航空写真
 


出典: http://blog.goo.ne.jp
 

御巣鷹山トンネルに関係する神流川発電所とは


地下の発電所内部の様子
 


出典: https://ameblo.jp
 

神流川発電所は、御巣鷹山の地下に建設された揚水式の水力発電所である。
1997年に着工され2005年12月から運転が開始されている。
発電能力は揚水式発電としては世界最大級であり、最大出力282万kWといわれる。
なお、神流川発電所の揚水式発電は、上部ダム(南相木ダム)と下部ダム(上野ダム)を地下でつなぎ、標高による水の落差を利用した発電方法である。

御巣鷹山トンネルの目的とは?

群馬県側の出口
出口は鉄柵が設置され通ることはできない。


出典: http://blog.goo.ne.jp
 


御巣鷹山トンネルは、神流川発電所建設に伴い上野ダム・南相木ダムの保守管理のために建設され、2005年に完成した。
完成後は一般に開放されるはずであったが、東京電力の管理のもと鉄柵が入口と出口に設置され、許可がなければ通行できなくなっている。
 

御巣鷹山トンネルの管理者

東京電力株式会社が管理している
トンネルの出口には東京電力株式会社の名称がある。


出典: http://blog.goo.ne.jp
 

群馬県側の出口の様子

群馬県側の御巣鷹山トンネルの出口にも柵が建てられ、人の侵入を拒んでいる。
一般に開放する約束はどこへ行ったのか。


出典: http://www.junnihon.com
 

御巣鷹山トンネル付近にある謎の穴

山間部に開く不気味な大穴


出典: http://stokerintheneighbors.blog.fc2.com
 


御巣鷹山トンネルの近く、何もない山に開いた謎の大穴。
他に建物もなく、異様な光景にも見える。
この穴は一体何なのだろうか。
 

穴状の建造物へはアクセスできるのか?


航空地図を確認しても道路は途切れており、アクセス方法は不明だ。
恐らく通行止めとなっている御巣鷹山トンネルのどこかから行けると推測される。
 

御巣鷹山にある穴の正体


神流川発電所の構造
 

出典: http://www.tepco.co.jp

神流川発電所の公式ホームページにると、同穴は導水路調圧水槽とあり穴を覗くと水が溜まっているそうだ。
調圧水槽(サージタンク)とは、バルブの開閉などによる急峻な水圧の変化を抑える働きがあり、また水量の変化を吸収する役割も有している。
実は謎の大穴は、航空写真では山間に開いた奇妙な大穴に見えるが発電設備の一つだったのである。

南相木ダム周辺の不可解な点

御巣鷹山トンネルの周辺には、穴以外にも神秘的な模様もある


南相木ダムには螺旋状の幾何学模様がある
 


出典: http://blog.goo.ne.jp
 

御巣鷹山トンネルの長野県側の出口を出た先にこの不思議な渦巻き模様がある。
これは南相木ダムの下流に整備された公園の一部の広場だ。
この広場は「ウズマク広場」と名付けられ、2006年のグッドデザイン賞を受賞している。

南相木ダムをうろつく不審な車


不審車の目撃情報もある
 


出典: http://blog.goo.ne.jp
 

南相木ダムは観光場所としても知られているが、観光客はまばらであまり積極的にはアピールもしていない。
しかし地元のものではない車両が頻繁に目撃されている。車両には衛星無線のアンテナが装備されているものや、車内からあたりをうかがう者もいた。御巣鷹山トンネルの出口付近に停車し、見張りのようなことをしていることもあった。
何か特殊な物が近くにあるのだろうか。

御巣鷹山トンネルは地下の軍事施設に続いている?

ダムや発電設備の穴は秘密施設のカモフラージュ?


広大な地下発電施設
 


出典: https://plaza.rakuten.co.jp
 

日航機123便墜落事故から10年後、神流川発電所が建設されたのは墜落現場のすぐ近くの地下である。
上記で紹介してきた事故原因に疑問が残る点や御巣鷹山トンネルの封鎖、そして謎の大穴などから人々の興味は尽きない。
地下施設は発電所というのは表向きで、政府の陰謀論や核兵器開発論、はたまた悪魔崇拝論などの眉唾物の説まで噂が絶えない。
しかし、それらも全くの絵空事というわけではなさそうだ。次は各諸説を紹介していく。

日航機123便には大量の放射性物質が積まれていた


JALの航空機
 


出典: https://www.jal.co.jp
 

日航機123便の機体にはバランス調整のため200kg以上の劣化ウランが使用されていた。
当時のJAL機を含め、飛行機に重りとして比重の高い劣化ウランを使用するのは一般的だそうだ。
またこのJAL機には他にも積み荷として、医療用の放射性同位体(ラジオアイソトープ)が230kg以上積まれていた。事故2日後の8月14日付けの新聞各社にも記事が掲載されている。
墜落機が原型を留めないほどバラバラになったのであるから、放射性物質が全く飛散しなかったとは考えにくい。
すぐに救助が来なかったのは、放射線量の減衰を待ってのことだった可能性が高いとされている。

核開発施設を整備し、近隣の住民を人体実験している?

放射線物質を示すマーク
核開発や地下施設での人体実験が疑われている。


出典: http://japanese.irib.ir
 

事故時の放射性物質は回収されたと報じられたが、すべて除染されたかどうかは定かではない。
密かに神流川発電所の地下施設へ運び込み、核開発に使用しているのではないかという噂もある。
そして大量の電力が必要なため、御巣鷹山トンネルから続く地下に発電所を建設したのではないかと。

御巣鷹山には人体実験施設がある?

近隣の長野県川上村では放射能汚染が放置され、人体実験を行っているのではないかという憶測も広がっている。
その人体実験では3足歩行の生き物が作り出されたという奇怪な話も存在した。

日航機123便の乗客は悪魔崇拝の生贄となったのか?


古事記に登場する国常立尊
 


出典: http://kazu-new8.seesaa.net
 

人体実験の話も有名になったが、事故で亡くなられた520名という人数にも注目されている。
御巣鷹山の隣の山、高天原(たかまがはら)にある神社には520体の石仏がある。この神社の御神体は、古事記に基づく日本神話に登場する国常立尊(くにとこたちのみこと)である。
この国常立尊を復活させるためにJAL搭乗者520名の命が捧げられたと信じている人たちも確かにいる。
なお、520体の石仏は、墜落事故が起こる前から用意されていた。
さらに言えば、飛行機の墜落地点を地図で確認すると、どう見ても御巣鷹山ではなく高天原山の尾根にしか見えない。
これは単なる偶然の一致なのだろうか。

御巣鷹山の心霊現象

遺体回収中の心霊体験


出典: http://www.oumaga-times.com
 


多くの人たちが亡くなられたことから、御巣鷹山は心霊スポットとしても有名になる。
事故後の自衛隊員達による遺体の回収作業の際には、心霊現象を体験した人もいたそうだ。
現場はまさに地獄絵図で、どの肉片が誰の体かもわからない状態で散乱していた。回収作業には時間がかかり、現地で野営して夜を越すことになる。
1日目の夜、深夜に目を覚ました隊員たちは周りが騒がしいことに気づく。
「大丈夫!心配ないって。」「おかーさん」「きゃー!」「うわー」といった叫び声が聞こえてきたという。
また一人の隊員は、上半身が黒焦げになった男性が這い上がってきたのを見たとも言っていた。
 

山を下りても心霊現象は続いた


出典: https://news.goo.ne.jp
 


現場以外でも心霊話はある。
ある自衛隊員の3人が事故処理の任務を終え、気分転換に飲み屋に来た時のこと。
幼少期から心霊体験をしてきたという店員が青ざめて凍りついてしまう。
なんとその3人の背中には老若男女何十体もの幽霊が憑いていたそうだ。
作業に当たった隊員たちに、助けを求めていたのだろうか。
 

まとめ:御巣鷹山の大穴・トンネル・発電所は人々の興味を惹きつけて止まない

事故現場に建立された慰霊碑
今も供養のため多くの人たちが訪れる。


出典: https://blogs.yahoo.co.jp
 

日航機墜落事故の翌年の1986年、事故現場には慰霊碑「昇魂之碑」が建立された。
毎年8月12日には慰霊登山が行われていて、供養に訪れる人は今も後を絶たない。
事故の衝撃は日本中に人々に伝わり、閉ざされた御巣鷹山のトンネルはかえって人を惹きつける。
奇妙な大穴は神流川発電所の設備と判明したが、なぜ墜落現場の真下に建設されたのだろうか。
事故機の乗客たちの、墜落までの32分間の恐怖を想像すると胸が締め付けられる想いだ。
いつか御巣鷹山の全ての謎が解明される日が来ることを願うばかりである。

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