冷暗所の場所11選!冷暗所の定義や冷蔵庫との違いも解説!
食品の保存方法について詳しくご存知ですか?食品の保存方法に冷暗所と書いてあるものを目にする機会も多くあると思いますが、冷暗所とは一体どのような場所なのでしょうか?そんな知ってそうで知らない『冷暗所とは?』の疑問について詳しく解説します。
目次
よく聞く『冷暗所』とは?適した場所や冷蔵庫との違いも解説!
調味料や食品の保存方法に『冷暗所で保存』と書いてあるものを目にする機会も多いと思います。冷暗所とは冷蔵庫?常温保存でいいの?と、いまいち意味がわからないまま冷蔵庫にとりあえず保存していませんか?ここではちょっと分かりにくい冷暗所とは?の疑問や意味、家の中にある冷暗所をご紹介します。
冷暗所の定義とは?薬事法・JIS・食品衛生法の規定を解説!
冷暗所の詳しい定義とはどのようなものか、それぞれの業界で違いはあるのか、意味や定義を詳しく解説します。
冷暗所の定義はそれぞれの業界で異なる!
一般的な冷暗所の定義とは、室温とだいたい同じ程度の温度(15〜25℃)と定義されているそうです。日常で『冷暗所で保存』と書かれている食品を保存する時に冷蔵庫に保存している方も多いと思いますが、冷蔵庫の温度はだいたい5℃。ということは、冷暗所よりも温度が低い場所で保存することになってしまいます。
薬事法においての冷暗所の定義は?
薬事法での冷暗所の定義とは15℃〜25℃。薬局で出されたお薬の保存法に『冷暗所で保存』と書いてあれば、15℃〜25℃の室温と同じ温度で保存しましょう。基本は室温と同じ温度で、直射日光が当たらない場所をさします。冷所(冷蔵庫)とは温度が異なるため、表記に注意して保管しましょう。
健診の際に配られる検便も冷暗所に保存と書いてありますが、検便もこの薬事法の基準にしたがって保存することが大切です。検便の保存場所については、後ほど詳しく説明します。
JISにおいての冷暗所の定義は?
食品に対しての冷暗所の定義は15℃〜25℃でしたが、JIS(日本工業規格)の冷暗所の定義とは『5℃〜35℃』と幅広くなっています。食品とは異なるものを扱う分野では、冷暗所に対する温度が異なるようです。冷暗所の意味は同じでも、温度は異なることがわかりますね。
食品衛生法においての冷暗所の定義は?
食品衛生法による冷暗所の定義とは『15℃〜20℃』。常温とほぼ変わらない温度で保存するようにと定められています。常温で保存しても急激な劣化がないものに定められている冷暗所保存。食材を上手に保存して、無駄を省きましょう。
冷暗所で保存するメリットとは?
冷蔵庫神話を知っていますか?冷蔵庫に入れておけば食品の傷みを抑えられると思うことをそう呼びます。ですが冷蔵庫に入れて冷やすことで、早く傷んでしまう食品もあるんです!
冷暗所で保存と書いてあるものとは、常温で保存しても著しい劣化がないものを意味します。今まで冷蔵庫で保存していたために、劣化が進んでいたものもあるかもしれませんよ。
保存する温度は保存するものに大きく影響します。冷暗所の意味を理解し、冷暗所で保存することによって今よりも保存期間が長くなるものもあります。
冷暗所と冷蔵庫の違いは?冷蔵庫で保存しても良いの?
冷暗所の温度は15℃〜25℃。冷暗所と冷蔵庫の違いとは温度です。冷蔵庫を冷暗所として使っても構わないだろうと冷蔵庫を使って保存してしまうと、食品の劣化が進む可能性があります。夏場などの室温が上がる場合は冷蔵庫に入れておくのが安心と思ってしまいますが、冷蔵庫に入れることはかえって逆効果の場合もあります。
家庭にあるおすすめの冷暗所11選!
冷暗所の意味は理解できても、家の中で冷暗所はどこにあるのでしょう?おすすめの冷暗所11選をご紹介します。
①冷蔵庫の野菜室
冷蔵庫の野菜室は、通常の冷蔵庫の温度と比較すると少し高めの約8℃。冷暗所の定義では15℃以上ですが、冷暗所がなかなか見つからない場合は野菜室がおすすめです。
②床下収納
床下収納は暗くて夏場でも温度が上がりにくく、冷暗所として適温の15℃〜25℃で保たれています。冷暗所で保存するものは比較的食品に多いので、キッチンにある床下収納はとても便利で使い勝手がいいですよ。
③収納棚
収納棚は直射日光が当たりにくく、冷暗所としてもベストな場所です。ガラスの扉の棚よりも、しっかりと覆われるタイプの棚がおすすめです。ただし水回りの近くにある収納棚は湿気がたまりやすいので、カビに注意しましょう。
④ベランダなどの日陰
ベランダは常に風通しがいいので、直射日光が当たらなければ温度が上がる心配がなく冷暗所として最適です。アパートなどの狭い部屋で冷暗所を見つけるのは難しいですが、ベランダなら冷暗所として使えますよ。雨や雪が当たらないよう、工夫して使いましょう。
⑤玄関
玄関は暖房の熱の影響も少なく、家の中でも比較的涼しい場所です。直射日光も入りにくく薄暗い玄関は冷暗所におすすめです。気付かずにつまずいてしまわないような場所に保存しましょう。
⑥階段下収納
階段下収納は完全に光がシャットアウトされた環境で、温度も一定に保たれるので冷暗所にぴったりの場所です。高さもあるので、大きなものでもしまいやすいでしょう。
⑦天井裏
天井裏は直射日光が当たりにくく、温度もあまり変化がないので冷暗所としておすすめです。ですが、真夏の暑いときは熱気は天井の方にたまりやすいので、夏場は別な場所に移動するなどの対策が必要です。
⑧ガレージ
完全に直射日光を遮るようになる仕組みのガレージは、冷暗所として使っているという人も多いのではないでしょうか?食品だけでなく、直射日光や熱に弱いものなどを保管するにも最適なガレージは、きちんと整理して害虫に気をつけて保存しましょう。
⑨ダンボールを利用する
ダンボールは荷物を送るためのものとは限りません。ダンボールは温度を一定に保つことができる優秀な素材なんですよ!直射日光が当たりにくい場所に置いておくことで、ダンボール内は冷暗所になります。ちょっとした冷暗所が必要な時のために、ダンボールはいくつか保存しておくといいですよ。
⑩クーラーボックスを利用する
アウトドアや釣りを楽しむ人や子供の運動会に持参するという人も多い、クーラーボックス。クーラーボックスも冷暗所として活用できます!冬はそのまま使っても大丈夫ですが、夏は保冷剤を入れて使うのがおすすめです。
⑪発砲スチロールを利用する
発泡スチロールは、家の中に置いても場所を取ってしまい役に立たないと思われがちですが、1つあると冷暗所として使えるのでとても便利なアイテムです!小さな保冷剤を入れて使えば、夏に使う冷暗所としてもぴったりですよ。
冷暗所での保存に適した食品とは?
これから紹介する8種類の食材は、冷暗所で保存するのに適した食品です。家のキッチンを確認してみましょう。冷蔵庫で保存していいるものが出てくるかもしれませんよ
①梅干し
梅干しは塩につけて長持ちするように作られているので、保存食の意味があります。湿度が高い場所でなければ、冷暗所で保存した方が美味しく食べられます。手作りした際も、梅を塩につけたら家の中で一番涼しい場所で保存しましょう。
②お酒類
お酒類は直射日光によって劣化してしまうので、冷暗所での保存が大切です。ワインなど、温度管理を行った方が美味しくいただけるお酒もたくさんあります。適温は何度なのか、冷暗所の意味をしっかり理解した上で上手に保存しましょう。
③オイル類
亜麻仁油やごま油などのオイル類は、直射日光で酸化し劣化して、風味を損なう恐れがあります。美味しくいただくためにも、冷暗所で直射日光を避けて保存しましょう。ただしオイル類は野菜室だと温度が低すぎるため、固まってしまうものもあります。オイルは冷暗所と言われる室温での保存が最適です。
④お米
お米を冷暗所で保存するメリットは、害虫の発生を抑えることができること。湿気が少ない場所であれば、劣化を抑えることもできるので、乾燥した冷暗所であればなおいいでしょう。
⑤イモ類
イモ類は直射日光を浴びることで発芽を促されてしまい、有毒な成分を含んだ芽が出やすくなってしまいます。イモ類の保存は蛍光灯や直射日光が当たらない、冷暗所による保存が最適です。
⑥粉もの
小麦粉などの粉ものは、一度の料理で使い切れないほどの量がありますよね。余った小麦粉はそのまま放置してしまうと、ダニの絶好の繁殖場所に!密閉容器に入れて冷暗所で保存しましょう。
⑦粉末状の調味料
粉末状の調味料のほとんどは、高温多湿な場所が苦手です。溶けてしまって固まってしまうこともあるので、冷暗所のような湿気の少なく温度が上がりにくい場所がおすすめです。
⑧お酢
お酢もオイル類と同様に、直射日光に当たることで酸化を起こして劣化します。風味を損なわずに使いたいのであれば、冷暗所での保存がおすすめです。
冷暗所保存の注意点は?安全に保存しよう!
冷暗所保存での注意点は、季節によって温度が変化していないかきちんと確認しましょう。天井裏での保存は、真夏の気温上昇によって冷暗所として機能しなくなる場合があります。また、目にする機会が減ってしまうために保存していたことを忘れてしまうことも多いようです。期限が切れてしまわないように気をつけておきましょう。また、そのようなことがないように確認するタイミングを作ることも大切です。
便検査を冷暗所で保管する理由とは?検便後はどこに保管すれば良い?
検便は2回行うことが基本です。そうなると1回目の検便後の保存場所に困りますよね。基本的に検便は、トイレの収納棚などでの保存で問題ないそうです。トイレの収納棚であれば、冷暗所と呼べる程度の温度で保たれていると思います。なので、検便を冷蔵庫に入れて保存する必要はないそうですよ。
冷暗所とは温度が一定に保たれた直射日光が当たらない場所!
冷暗所は直射日光が当たらない場所であれば、家の中で簡単に作ることができます。食品の保存方法は様々。これから購入する予定の食品があれば、保存方法をきちんと確認して正しく保存してくださいね。