2021年09月28日公開
2021年09月29日更新
48手の撞木ぞりの特徴と正しいやり方・初心者の注意点
撞木ぞりは「大江戸四十八手」浮世絵師が春画に表した男女の愛の会話セックスの48種類ある体位の一つです。そして相撲の決め技の一つでもあります。撞木ぞりとはどのような体位でしょうか?撞木ぞりの特徴や由来、そしてその注意点などを探ってみましょう。
目次
48手の撞木ぞりの特徴
撞木ぞり(しゅもくぞり)は大江戸四十八手の二十七番に数えられる男女が性交する時の体位の一つです。相撲の決め技の一つでもあります。相撲界では「幻の決め技」とも言われる撞木ぞりは幕内相撲でも見ることも稀な珍しい決め手です。
相撲の決め手「撞木反り」は相手の懐に潜り込み、相手を横向きに肩に担ぎ上げて後ろに反し相手を倒す技です。仕掛ける体勢自体は同じ反り手に分類されている「襷反り」に類似していますが、襷反りは相手を肩の上には抱え上げません、撞木反りは相手を完全に抱え上げて後方に叩き落とす事を狙う技です。
中国武術にも似たような投げ技があります。柔道の肩車やレスリングの飛行機投げ、プロレスのバックフリップも類似した決め技です。
撞木ぞりは投げ技
男女の性交の体位を表した大江戸四十八手の「撞木ぞり」は春画で見ると男性が女性を後ろから抱きかかえるように男性が下になった体位です。投げ技の撞木反りを決めた時にこの体位に収まります。投げ技の結果として収まる体位であるということが「撞木ぞり」の特徴と言えるでしょう。
「幻の決め手」と言われる撞木反りはやろうとしてできる体位ではありません。男女の体によるコミュニケーションであるセックスで十分意思疎通ができるようになった時に偶然起こる体位である色技です。
撞木ぞりはセックス熟練者向き
大江戸四十八手の体位の一つである撞木反りは投げ技の結果の体位です。セックスにおける「投げ技」を想像してみてください。男女間のコミュニケーションがまだ十分に確立されていない付き合い始めたばかりの男女におすすめする体位ではありません。
女性の中には後ろから挿入されるという体位は相手の顔が見えないために不安を感じます。そして、男性器の勃起の状態、形、大きさによりますし、女性器にも個々人の形状があります。性器だけではなくお尻、お腹そして太ももの肉づきにもよってはこの体位が向かない、心地よくない場合もあります。
交際し始めたばかりの男女のどちらかがこの体位を要求した場合は相手の受け取り方によっては二人の関係にヒビが入ることもあるでしょう。
撞木ぞりの正しいやり方・方法
撞木反りは非常に珍しい決め技です。決めようとしてできる技ではありません。ですから、正しいやり方を学んでもできるとは限りません。一つの知識として、ここでセックスにおいて撞木ぞりの体位になれる方法の一つを紹介します。
鵯越えで挿入
撞木ぞりはその体位を目指しての挿入は非常に困難な体位です。男性器の挿入には大江戸四十八手の十三番手の「鵯越え」が適しています。通常は「バック」と言われる背面位です。この鵯ごえで挿入したら、男性が女性を抱えて後ろに倒れて撞木ぞりに持っていきます。
男女の体のコミュニケーションが十分に行われて「鵯越え」の体位で快感が頂点に達した時に男性が無意識に野生の本能で行う技です。だからこそ「幻の決め技」と呼ばれる決め手の名前がついたのでしょう。
撞木ぞりの注意点
撞木反りはその体位での男性器の挿入は難しい体位でもあります。「鵯ごえ」などの別な背面体位から後ろに倒れる、偶然おこる投げ技の体位であることから、注意点としては次の項目があげられます。
ベット、布団の周囲を綺麗に
鵯ごえの体位から女性を抱えて後ろに倒れるときは男性も自分の体が落ちる場所が背面になるために目視することはできません。そこに固いものや障害物があると男性がケガをすることもあるでしょう。セックスの前にベット、布団の周りの障害物をかたずけましょう。
撞木ぞりは男女の愛と快感を追求する戦いの結果の体位
セックスは男女間の体によるコミュニケーションです。時にはそれは戦いとなります。男女が快感を求めての戦い、女性に負けようとしたくなく男性の野生本能が投げ技を生み出します。
初心者の多くはこの体位に移行するところで男性器が女性器から外れて成功しないでしょう。男女間での体のコミュニケーションが成熟し、お互いが快感を求めてぴったりと合ってこそ成り立つ体位と言えるでしょう。
撞木ぞりの名前の由来
撞木ぞりの「撞木」はお寺の鐘を鳴らす時に使われる木棒です。相撲の決め手においては相手を棒のように抱えて反り、投げる技です。大江戸四十八手の「撞木ぞり」の名前は相撲の決め技からきています。
四十八手のセックスの体位「撞木ぞり」は男性が女性を背面から撞木を抱えるように寝て女性を上にのせます。この体位での男性器の挿入は非常に困難です。「鵯ごえ」などの他の背面位から挿入して、その快感が男性を野性的にした時にできあがる突発的な体位であることから、相撲の「幻の決め技」の名前が使われて撞木ぞりと呼ばれるようになりました。
撞木ぞりのメリット・デメリット
撞木ぞりのメリット
大江戸四十八手の二十七番手である撞木ぞりのメリットは背面位であるとこと、男性が両手を自由に使えるところにあります。背面から挿入して両手を好きなように使えるので女性の乳房や腹部や女性器に付帯するクリトリス、そして挿入した結合部を手や指で優しく愛撫することができます。
女性も両手が自由に使えますので、男性器に付帯する二つの玉で遊んだり、挿入結合部やクリトリスを手と指を使って自由に遊ぶことができます。
天井に鏡を備えているラブホテルではお互いの姿を見ることができるので快感をより一層高めることができます。
撞木ぞりのデメリット
撞木ぞりのデメリットは男性器の挿入が非常に難しいところです。そしてその難しさを克服するには「鵯ごえ」などの他の背面体位から相撲の幻の決め技のごとく後ろに倒れる投げ技を使わなければいけない、その技の難しさです。
この投げ技に似た後部に倒れるその動きの過程で男性器が女性器から外れることもしばしば起こります。男性器と女性器がしっかりとお互いを求めあってこそできる体位が撞木ぞりです。
付き合って日の浅い男女が試すセックスの体位ではありませんし、試しても失敗の確率が高い体位です。これからこの新しいパートナーとセックスを楽しみたい、と考えている方は次に紹介する体位をまず試してください。
撞木ぞりに興味がある人におすすめの他の体位
鵯ごえ(ひよどりごえ)
大江戸四十八手の13番手の「鵯ごえ」は非常によく知られた背面位です。女性が膝ををついて四つん這いになり、男性が後ろから挿入します。この体位は安定感が高く、男性は奥まで強く突くことが可能です。女性も自由に腰を動かすことができます。
男女ともに快感を追求できる体位で、その快感が高まったときに男性が女性の腹部と胸部を抱きかかえて背面に倒れた時に撞木ぞりが完成します。
碁盤攻め
大江戸四十八手の七番手「碁盤攻め」は男性器の挿入が簡単な体位の一つです。まず、男女が同じ方向を向いて立ち、女性は前に屈むようにして、ベッドや机(碁盤)などに手をつきます。男性は女性の腰をしっかりと支えながら、後方から挿入します。鵯ごえと同じく安定感があり、男女が快感を追求するのに適した体位です。
この体位から撞木ぞりに移行することも可能ですが、この体位は机などのある程度高さのあるもので女性がバランスを保つ特徴から、お風呂場などで楽しむ体位です。柔らかいベットヘッドなどに女性が捕まってバランスを取れて背面に固い障害物がない場所でだけ撞木ぞりへの移行を試してみてください。
絞り芙蓉(しぼりふよう)
大江戸四十八手の九番手「絞り芙蓉(しぼりふよう)』は背面座位で、男性と女性が同じ方向を向いて座った状態で挿入します。男性は足を閉じて座り、女性が足を開いて男性器を受け入れます。男性も女性も両手が自由に使えるのでお互いの体を愛撫してあげましょう。
女性が股を開いた背面位ですから、クリトリスが露わになります。女性が敏感に感じる箇所や結合部を指で遊ぶと快感が一層高まります。
この体位から男性が女性を抱えて背面に倒れ、女性が足を前方に伸ばすと撞木ぞりが完成します。鵯ごえからの移行は「投げ技」になりますが、この体位からの移行ならより安全に撞木ぞりを楽しめるでしょう。
撞木ぞりに成功したら、その人はあなたのベスト・パートナー!
撞木ぞりは男女の体のコミュニケーションでお互いが快感を追求する戦いの過程で起こる偶然の産物と言える稀な体位です。挿入が困難なので試みてできる体位ではありません。とはいえ、大江戸四十八手の中には挿入ではなく愛撫のための体位も含まれています。撞木ぞりは手や指を使って女性器を愛撫するのに適した体位です。
撞木ぞりは挿入して結合した体位としては初心者向けではありませんが、挿入なしであれば、初心者にも向く体位です。前戯や後戯の時に撞木ぞりの体位でお互いの手や指と性器で遊んでみましょう。
彼女と夜空を眺めるときなどにこの体位をとってみましょう。お互いの体の暖かさが通じ合って楽しいひと時となるでしょう。
もしあなたが誰かと挿入・結合させた状態での撞木ぞりを体験したら、そのパートナーは幻の決め技を実現できた稀なる愛のパートナーです。セックスの相性がとてもよい、将来のベスト・パートナーとなるでしょう。
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