生産終了!スント「ベクター」の使い方説明書

あなたはスントの「ベクター」という腕時計を知っていますか? 生産終了してしまった、スントのベストセラーの腕時計です。 継承モデルが登場しても電池を交換して愛用する方が大勢います。 今回はそんなスントのベクターの使い方や電池交換などについてご紹介します。

生産終了!スント「ベクター」の使い方説明書のイメージ

目次

  1. 1アウトドアで使うならスントの腕時計「ベクター」
  2. 2生産終了したスントの腕時計「ベクター」って?
  3. 3ベクターを生産していたスント
  4. 4機能性で選ぶならスントの腕時計「ベクター」
  5. 5スントの腕時計「ベクター」の基本的な使い方
  6. 6意外と簡単?スントの腕時計「ベクター」の時刻合わせ
  7. 7アラームやストップウォッチ機能があるベクターのTIMEモード
  8. 8ログもとれるベクターの高度計モード
  9. 9気圧と温度が測れるベクターの気圧計モード
  10. 10アウトドアで便利?ベクターのコンパスモード
  11. 11カラーバリエーション豊富なスントの「ベクター」
  12. 12電池交換は無理やりしない!「ベクター」の電池交換について
  13. 13ベクターのベルトがボロボロになったら交換しよう!
  14. 14ベクターはベゼルも交換可能
  15. 15ベクターが生産終了しても後継機がある!スント「コア」について
  16. 16最後に〜ベクターが生産終了しても電池交換はいつでもできる!

アウトドアで使うならスントの腕時計「ベクター」

出典: http://caballerial.com

「アウトドアに最適な腕時計が欲しい!」
そんなあなたにはスントのベクターをおすすめします。
アウトドアに便利な機能がたくさんつめ込まれた、アウトドアのための腕時計です。
アウトドア好きの方は一度手にしてみてはどうでしょう?
これからスントのベクターを使いはじめる方のために、ベクターの種類や時刻合わせや各機能の設定、使い方をご紹介します。

また、
「スントのベクターって生産終了しちゃったけど、まだ電池交換や修理って可能なの?」
このような方のために、ベクターの電池交換についてもご説明します。
ベクターの説明書としてご参考にしていただけたら幸いです。

生産終了したスントの腕時計「ベクター」って?

出典: http://suunto2.seesaa.net

スントのベクターは1998年から2014年までの約16年間もの間に販売され続けた人気の腕時計です。
約20年も前のモデルなのですが、防水や気圧計などの機能性や頑丈さから愛用する人が大勢います。
見た目のかっこよさに惹かれ、いくつかの機能がおかしくなりながらも愛用している方もいます。
生産終了してしまいましたが、まだ店舗に在庫が残っているようです。
また、中古市場でも出回っているので今すぐ手に入らなくなるということはなさそうです。
価格は大体5〜6万円、中古でも安くて1万円前後といったところです。

ベクターの秒針表示はかなり独特

出典: https://bzel.wordpress.com

防水や気圧計といったアウトドア向け機能を搭載したスントのベクターは秒針の表示が独特です。
画像は0秒〜5秒までの表示です。
このような表示になった理由は、秒針の外側に書かれている数字は時間ではなく方位なのです。
このベクターにはコンパスモードを搭載していて、s度の時に使う目盛なのです。
そのため、この秒針の表示に使われている部分は36分割になっているため、どうしても不規則な秒針表示になってしまいます。
この表示はわかりづらいかもしれませんが、ベクターの面白いところでもあります。

「SUUNTO VECTOR HR」は心拍数まで測れる?

出典: http://www.suunto.com

スントのベクターには、「SUUNTO VECTOR HR」という種類があります。
こちらはベクターの心拍計付きモデルになります。
アウトドアに限らず、お年寄りの健康管理にも役立ちそうな機能ですね。

スント「ベクター」を12台セットにした「Vector Complete Box」が販売されたことも

出典: http://openers.jp

スントのベクターが生産終了になった2016年には、ベクター全12色が専用ボックスに収められた「Vector Complete Box」が16セット限定で販売されました。
ベクターは350万台以上も売れたロングセラーモデルでしたが、部品調達の都合で生産終了を迎えてしまいました。
今ではベクターの後継モデルとして「コア」が販売されています。

ベクターを生産していたスント

出典: http://www.suunto.jp

ベクターを生み出したスントの歴史は1936年にまで遡ります。
当時オリエンテーリングの選手だったトーマス・ヴォホロネン(Tuomas Vohlonen)という方が、乾式コンパスに比べ精度の高い液体封入式コンパスの製造方法を開発し特許を取得したことから始まります。

フィンランド軍のノールバック将校(Norrback) が冬戦争の時に狙撃されたのですが、その銃弾がスントのコンパスに当たり、奇跡的に助かったそうです。
この時から「頑丈さ」がスントの製品の特長になりました。

また、1965年にはイギリスのスポーツダイバーがスントのコンパスを手首につけて潜ったところ、水中でも作動したことから、スントは防水機能のついた世界初のダイビングコンパスを発表しました。

そして1997年には、スントは日常使用も可能なダイブウォッチ「Suunto Spyder」を発売します。

出典: http://www.suunto.jp

今でもスントは登山家やアスリートをサポートする最高で最良のツールを開発し提供することを目標に腕時計を作り続けています。

機能性で選ぶならスントの腕時計「ベクター」

スント「ベクター」の防水機能

出典: https://blogs.yahoo.co.jp

スントのベクターの特徴の1つとして防水機能が挙げられます。
ベクターの場合は3気圧(耐圧水深30m)の防水となっており、日常生活に置いては水に濡れることを気にしなくて大丈夫な防水性能です。
なお、ベクターはダイブウォッチではないので防水機能は3気圧ですが、スントのダイブウォッチであれば耐圧水深200mという防水性能になっています。
また、ベクターはダイブウォッチでないことから水中での操作は控えましょう。

スント「ベクター」のバックライト機能

出典: https://bzel.wordpress.com

スント「ベクター」にはバックライト機能も付いているので、夜間での視認性も問題ありません。
バックライトの設定方法は、ベゼル右上にある「MODEボタン」を2秒間押し続けることで5秒間点灯させることができます。

出典: https://keikanri.com

バックライト機能の使い方も簡単なので夜間でもサッと時刻を確認することができます。

スントの腕時計「ベクター」の基本的な使い方

出典: https://keikanri.com

スントのベクターの基本的な使い方ですが、まずは各ボタンの配置を見てみましょう。
ベゼルの左上が「Selectボタン」、右上が「Modeボタン」、左下が「−ボタン」、右下が「+ボタン」になっています。

・「Selectボタン」の使い方
各モードにおいて固有の画面になったり、2秒間押し続けることで設定画面に移ります。設定画面で押した場合は次の設定項目に移ります。また、2秒以上押すことでバックライトが点灯します。

・「MODEボタン」の使い方
おもに各モードを行き来するために使用します。

・「+ボタン」の使い方
設定画面などでは設定項目の数値を大きくします。ストップウォッチではstart及びstop、ログブック機能ではon及びoffボタンとして機能します。

・「−ボタン」の使い方
設定項目の数値を小さくします。また、各モードにおいてこのボタンを押すとコンパス画面及び方位追従画面になります。

意外と簡単?スントの腕時計「ベクター」の時刻合わせ

出典: https://keikanri.com

スント「ベクター」の時刻合わせ自体はとても簡単なのですが、めったに時刻合わせをしないために時刻合わせのやり方を忘れる方が大半なのではないでしょうか?

それでは時刻合わせの設定のしかたを説明します。
まずは「MODEボタン」でTIMEモードにします。

出典: https://keikanri.com

・「Selectボタン」を2秒間押し続けます。
・秒の部分が点滅するので「+ボタン」と「-ボタン」を使って秒の時刻合わせをします。
・「Selectボタン」を押すと分に移るので、今度は分の時刻合わせをします。
・もう一度「Selectボタン」を押すと時間になるので時間の時刻合わせをします。
・さらに「Selectボタン」を押すと12時間表示と24時間表示を選べるので「+ボタン」か「-ボタン」で選択します。
・再び「Selectボタン」を押すと年の設定に移ります。
・以降も同様に月、日の設定が続き、ここまで来ると曜日が表示されるので、「MODEボタン」を押してメイン画面に戻って時刻合わせは終わりです。

電池の交換などで時刻合わせをする必要が出た時に参考にしましょう。

アラームやストップウォッチ機能があるベクターのTIMEモード

出典: https://keikanri.com

スント「ベクター」のTIMEモードには時刻合わせの他にアラーム機能とストップウォッチ機能、カウントダウンタイマー機能があります。
ここではアラーム機能のみ使い方を説明します。

・アラーム機能はTIMEモードで「Selectボタン」を1回押すとアラームの設定画面に移ります。
・「+ボタン」か「-ボタン」でセットするアラームの番号を選択します。
・「Selectボタン」を2秒間押すとON/OFFが点滅するので、「+ボタン」か「-ボタン」でON/OFFを選択します。
・「Selectボタン」を押すと時間の設定に移るので時間を決め、もう一度「Selectボタン」を押すことで分の設定に移ります。
・「MODEボタン」を押してアラームの時刻合わせを終了します。

ログもとれるベクターの高度計モード

出典: https://www.amazon.co.jp

スント「ベクター」の高度計モードの詳細は以下のとおりです。

・計測範囲:-500m〜9,000m
・垂直上昇率、降下率(m/mim)を計測して表示
・1時間毎に過去24時間の高度と垂直上昇率、降下率を自動で記録
・高度、垂直上昇率、下降率、時間を約3800回の計測分を記録

・各機能の使い方
「MODEボタン」で高度計モードにした後に、「Selectボタン」を2秒間押すと、高度設定に移ります。
「Selectボタン」を1回押すと高度差計測モードに移ります。
「Selectボタン」を2回押すと24時間目盛モードに移ります。

気圧と温度が測れるベクターの気圧計モード

出典: http://www.ezimport.co.jp

スント「ベクター」の気圧計モードも他の機能と同様に、「MODEボタン」で気圧計モードを選択します。

気圧計モードの詳細は以下のとおりです。

・気圧計測範囲:300〜1100mbar
・温度計測範囲: -20℃ 〜 +60℃

・気圧計モードの詳細
気圧計モードにおいて「Selectボタン」を2秒間押すと気圧差計測モードを開始します。
「Selectボタン」を2回押すと4日メモリーモードになります。
「Selectボタン」を3回押すと海面気圧モードになります。

アウトドアで便利?ベクターのコンパスモード

出典: http://yome.naturum.ne.jp

スント「ベクター」は「MODEボタン」を押してコンパスモードにすると画面に方位角を表示してくれます。
また、コンパスモードで「Selectボタン」を2秒間押すと方位追従モードになります。(通常は方位表示モード)
「Selectボタン」を1回押すと磁北偏差補正を行います。
「Selectボタン」を2回押すとコンパスの校正(キャリブレーション)を行います。

カラーバリエーション豊富なスントの「ベクター」

出典: https://store.shopping.yahoo.co.jp

スント「ベクター」は通常のカラーバリエーションだけで11色、その他にも日本限定のカラーが展開されていました。
その中でも人気色はレッドやカーキといったところでしょうか。

出典: https://www.amazon.co.jp

ベクターのカラーにはなんとピンクもあります。

電池交換は無理やりしない!「ベクター」の電池交換について

スント「ベクター」の電池交換に失敗しないために〜電池交換失敗例

出典: http://minkara.carview.co.jp

スント「ベクター」の電池交換は意外と簡単ですので、電池が寿命を迎えたら自分で電池交換を行いましょう。
ですが、簡単とは言え電池交換を乱暴に行えば破損しかねません。
電池が収まっているところの蓋は10円玉などのコインで開けることができます。
電池が収まっている蓋を開ける時、大きめのコインでゆっくりと開けるようにしましょう。

電池交換の際はスント専用の電池交換キットを使うのがおすすめ

出典: https://item.rakuten.co.jp

実はスントは、スントの腕時計専用のバッテリー交換キットを販売しています。
こちらは裏蓋と電池(CR2430)のセットです。
蓋が劣化していたらこのバッテリー交換キットを使いましょう。

スント専用の電池交換キットがなくても市販のボタン電池で大丈夫

出典: https://blogs.yahoo.co.jp

スント「ベクター」に使用されている電池は市販されているボタン電池「CR2430」なので、バッテリー交換キットを買わなくても電池交換をすることげできます。
電池交換の際は裏蓋の劣化具合に応じて使い分けましょう。

スント「ベクター」の電池交換でうまく行かない時は

出典: http://bousai-goodslist.com

電池交換をしようとして裏蓋を開けようとして、10円玉などで回せても外せない場合があります。
このようなときは細めのマイナスドライバーなどでこじ開けましょう。

電池交換の際は裏蓋やOリングの状態もチェックしよう

出典: http://bousai-goodslist.com

スント「ベクター」の電池交換の際はOリングの状態も確認しましょう。
汚れがひどかったりするときちんと防水できなくなり、内部に水が侵入する恐れがあります。
電池交換するついでにOリングや裏蓋の掃除をしましょう。
また、Oリングに傷や破損などがあったら取り替えましょう。
バッテリー交換キットにOリングが付属しているので、防水機能を維持するためにもバッテリー交換キットを購入しましょう。

電池交換のついでにベルトの状態もチェックしよう

出典: http://bousai-goodslist.com

スント「ベクター」のベルトは消耗品です。
使用しているうちにどんどん劣化し、いずれは切れてしまいます。
劣化がひどいようならベルトを交換するまで使用を控えることをおすすめします。

ベクターのベルトがボロボロになったら交換しよう!

出典: http://bah.cocolog-nifty.com

スントは交換用ベルトも販売しています。
ベクターは生産停止になってもこちらはまだ通常どおり販売されているので、ベルトが劣化したらベルトを交換しましょう。

ベクターはベゼルも交換可能

出典: http://sotodeasobitai.blog69.fc2.com

アウトドアでベクターを使っていると、硬いものにぶつけてベゼルが割れることもあると思います。
実はベクターの裏側に小さなネジがあります。
これを外すことでベゼルを外すことができます。

出典: https://blogs.yahoo.co.jp

中古の安いベクターを購入して、そのベゼルに付け替えるといった修理も可能です。

ベクターが生産終了しても後継機がある!スント「コア」について

出典: https://www.amazon.co.jp

スント「ベクター」は生産終了になりましたが、もちろんベクターの後継機が存在します。
それはスントの「コア」という腕時計です。

ベクターの機能性を更に向上させた「コア」

出典: https://rakuma.rakuten.co.jp

高度計や気圧計、温度計、コンパスはベクターから継承している機能ですが、高度測定単位が5mから1mへと精度が上がり、気圧計には気圧変動グラフが新たに追加されました。
また、このなる2地域の時刻を表示するデュアルタイム機能も追加されました。
防水機能についてはベクター同様3気圧となっています。

出典: https://rakuma.rakuten.co.jp

他にも、新たに水深計、高度/気圧計自動切替機能、ウェザーアラーム、日の出・日の入り表示機能が追加されています。

最後に〜ベクターが生産終了しても電池交換はいつでもできる!

出典: http://blog.livedoor.jp

いかがでしたか?
スント「ベクター」を愛用している方は、電池交換を自力で行うことができるのでまだしばらくは使い続けることができます。
また、これから手に入れようという方もまだまだチャンスはあります。
ぜひスント「ベクター」を手に入れてみてください。
こちらでご紹介したベクターの各機能の使い方を参考にしていただけたらと思います。

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