3分間スピーチの上手な構成方法とは?コツ・ウケるネタ・例文も紹介!
ここでは3分間スピーチについて詳しく見ていきます。取り上げるテーマやネタ出し、構成方法を詳しく紹介しています。苦手な方もこちらを参考に3分間スピーチを自分のものにしていきましょう。例文も紹介していますので、迷っている方は一度目を通してみて下さい。
目次
学校や会社でよくある3分間スピーチ
皆さんは3分間スピーチをしたことがありますか?人前で話す3分というのはとても長く感じます。いきなり回ってくるとなかなか話せないものです。3分間スピーチに苦手意識を持っている人は多いでしょう。ネタが思いつかなかったり、面白い要素がなくスベってしまったりと苦痛の3分間を味わったことがある人も居るのではないでしょうか。
学校、職場といった様々な場所で年齢問わずに3分間スピーチの機会は突然やってきます。どのような構成で、どのようなテーマを掲げて話すのかを事前に準備しておくことが大切です。ここでは3分間スピーチのコツを紹介していきます。例文も併せて紹介していきますので、少しでも苦手意識を無くして3分間スピーチに臨みましょう。
そもそも何故3分間スピーチをするの?4つの目的とは?
3分間スピーチが苦手な人からすれば、何故行うのか、と思いますよね。実は3分間スピーチを行う目的があります。とても自分の為になることばかりです。まずはそちらを紹介していきます。
①要点をまとめて話すトレーニング
3分間スピーチという限られた時間で自分の言いたいことをまとめ、それを伝えるのは難しいことです。だらだらと話してしまうと、何を言いたかったのかが分かりません。反対に、短すぎても何を伝えたいのかが明確になりません。3分間スピーチのように構成を考え、要点をまとめて話すことは仕事でも役に立ちます。文字数を考えて組み立てましょう。
②その場の士気を上げる
的確に自分の言いたいこと伝え、それが聞き手に伝わると共感します。それが仕事で役立つことであったり、プラスの気付きであればあるほど、会社の士気は上がります。学校の委員会等でも、その人の意見が良い気付きであり、しっかりと伝われば全員がそれをやってみようと一丸になることもあるでしょう。
③情報収集のスキルアップ
3分間スピーチで話すテーマやネタを集めるうちに、今のニュースや時事問題に関心を持つようになり、雑学に強くなることもあります。次第にどこから情報を集め、どのような情報を話すのが良いのか、という情報を集めるコツも分かるようになりますよ。
④親睦を深める
3分間スピーチでは、どのようなテーマを取り扱ったとしても、そこには自分の考えが反映されます。3分という短い時間であっても、その人がどのような人物なのかを知ることができます。お互いの考えを知ることができると親睦も深めやすくなります。
3分間スピーチで意識するべき大切な3つのこと
それでは次に、3分間スピーチで気をつけてほしい部分を紹介していきます。これらのことを意識して3分間スピーチに臨むことが一番のコツになります。いきなり全てを実践するのは難しいかもしれませんが、構成を練っていて迷った時にこれらを参考にしてみて下さい。
①相手に上手く伝える
1つ目の大切なことは「相手に上手く伝える」ことです。例えば、聞いている人に分かりやすい言葉か、伝わりやすい言い方か、を考えます。専門用語が出てくるのであれば、分かりやすいように噛み砕いて伝える技術も大切です。
②時間を意識する
2つ目の大切なことは「時間を意識する」ということです。あくまで3分間スピーチです。あまりにも文字数が少なすぎてもダメですし、文字数が多くなりすぎてもよくありません。限られた3分という時間の中でどう伝えるかが大切になります。上手くまとめるような工夫をしましょう。
③内容のボリュームを事前にチェックしておく
3つ目の大切なことは「内容のボリュームと構成を事前に確認しておく」ことです。3分間スピーチが苦手な方は内容のボリュームが少なくなりがちになります。自分の伝えたいことがメリハリがあり、ちゃんとまとまっているかを事前に確認しておきます。そうすることで聞いている人が飽きない3分間スピーチをすることができます。
3分間スピーチの上手な構成方法の4ステップを紹介!
それでは先程の大切な3点を念頭に置き、実際に3分間スピーチの構成を考えていきましょう。大きく分けて4つのステップから構成されていますので、これから詳しく1つずつ紹介していきます。
①文字数を決める
最初に3分間スピーチで話す内容の文字数をおおまかに決めます。実際に自分でスピーチをしてみると分かると思いますが、3分という時間は長すぎず、短すぎず、とても良いバランスの時間になります。自分の伝えたいことが伝えられる適切な時間ということです。
それでは、人が1分間に話すことができる文字数はどれくらいだと思いますか?これは平均的に200~250文字と言われています。これを3分という時間に置き換えると600~750文字です。もちろん人によって差は出てきますが、まずはこの文字数を目安にすると良いでしょう。
②イントロ(起)
続いては3分間スピーチの内容の部分になります。最初にイントロ(起)を決めます。これは導入部分、プロローグです。具体的には、今から自分が3分間スピーチで取り上げるテーマやネタを伝え、聞いている人の興味を惹きます。出だしで「面白いな」と思ってもらえればこっちのものです。更に自分のスピーチの世界へ引き込みましょう。
③ボディ(承・転)
次にボディ(承・転)です。ここはイントロ(起)で伝えたテーマやネタを更に広げていく展開部分になります。一番内容の多くなる部分ですね。自分の提示したテーマに対しての考え、気付き、新しい意見等を述べていきます。具体的な例を出して聞いている人が想像しやすいようにするのも良いでしょう。
④エンディング(結)
最後はエンディング(結)です。3分間スピーチで伝えたテーマやネタに対してのまとめ、エピローグ部分になります。ここではボディ(承・転)で展開した自分の考えをどのようにまとめていくか、が大切になります。前向きに明るく締めると3分間スピーチとしてのまとまりも良くなります。最終的な文字数にも気をつけながらまとめましょう。
3分間スピーチで受けるネタのテーマ9選!
続いては3分間スピーチで取り上げるネタやテーマを紹介します。基本的に自分の考えや意見を伝えやすいテーマを取り上げていくようにしましょう。あまりにも難しいテーマに挑戦してしまうと、上辺だけの内容になり、聞いている人の心に響きません。是非「面白い!」と思ってもらえるテーマを設定しましょう。
①日常のたわいもない出来事
今朝見た出来事、最近行っていること等、自分の生活で体験した出来事をテーマに取り上げます。特別面白い出来事でなくても大丈夫です。見かけたものから自分の考えを伝えられそうなものがあれば、3分間スピーチとして十分に成り立ちます。
②素朴な疑問
最近ふと思うこと、以前からずっと気になっていること等を3分間スピーチで取り上げるのも良いでしょう。こちらは疑問という形なので、日常の出来事よりは少し調べる内容が出てくるかもしれません。ですが、それが自分の知識となりますので、敢えて挑戦してみましょう。
③豆知識系
豆知識とは「豆のように小さな知識」という雑学に分類されます。その中で豆知識はちょっとした実用的な知識のことを言います。例えば「日頃できる節約術」というのは豆知識に入るでしょう。3分間スピーチで披露できそうな豆知識があるのであれば、聞き手も興味を持ってくれます。
④勘違い
これは抽象的なテーマになっていますが、例えば言葉の勘違い等いかがでしょうか。「雨と飴」「橋と箸」等、勘違いのおきやすい言葉が日本には沢山あります。その勘違いから学んだことを3分間スピーチで語れば、面白いと受ける反面、聞き手には勉強になるでしょう。
⑤季節の話題
日本には四季があります。それを取り上げ、3分間スピーチをするのも良いですね。例えば、その季節での行事や、その時期に咲く花といったものをスピーチにするのはどうでしょうか。知らない行事や植物であれば、調べることで新たな発見があります。
⑥日常生活での法則
なんだか難しそうな題材ですが、簡単に捉えることもできます。例えば日常生活のあるあるネタを取り上げてしまうことです。何故か傘を忘れた時に限って雨が降る、何かを捨てたい時に限ってゴミ箱が見つからない、等です。誰でも一度は経験がありそうですよね。聞き手が共感してくれるような3分間スピーチをすれば、面白いと感じて興味を持ってくれるでしょう。
⑦名言や格言
自分が大切にしていたり感銘を受けた名言や格言を3分間スピーチのテーマに取り上げるとスピーチしやすいでしょう。その名言を伝えた人物についての説明も入れると聞き手によく伝わります。
⑧雑学
雑学とは先程挙げた豆知識と違い、面白い知識になります。知ってても知らなくても良い知識ですが、知っていると面白いと思えるのが雑学です。趣味を通して詳しくなった雑学について語ると、とても深みがでるのではないでしょうか。面白いと思える雑学があれば是非3分間スピーチのネタとして取り上げてみて下さい。
⑨時事ネタ
最後は時事ネタです。時事とは「その時その時の社会の出来事や現在の社会的出来事」のことです。時事ネタも3分間スピーチでは定番のテーマですね。ニュースや新聞で見た気になる時事ネタをテーマに3分間スピーチを行います。自分の考えを深く伝えられる時事ネタを選ぶと良いでしょう。
3分間スピーチの例文3選!
それでは3分間スピーチの例文を、短くですが紹介していきます。先程のイントロ(起)、ボディ(承・転)、エンディング(結)に沿って紹介していくので、参考にして下さい。更にそこから膨らませて3分間スピーチ用の文字数にしていきましょう。
時事ネタをテーマにした例文
イントロ(起)………先日、ニュースで高齢者の運転が起こした交通事故を見ました。それから気になり同じような事件を調べていくうちに、何故そのようなことが起こるのかを自分なりに考えてみました。
ボディ(承・転)……交通事故を起こしている割合、免許の返納率等を展開して説明していきます。
エンディング(結)………自分が同じような年齢になった時、どのような感情を持つかはその時にならなければ分かりません。ですが、この事件を踏まえ、自分としては●●歳になったら免許を返納することを考えています。少しでも事故の少ない未来になって欲しいと願っています。
雑学をテーマにした例文
イントロ(起)………皆さんは宇宙で生命が生まれる確率をご存知ですか?例えば私たちの住んでいる地球の生まれる確率はほぼゼロに近く、奇跡としか言いようがありません。
ボディ(承・転)……その確率の説明や宇宙についての話をします。イントロの内容についての説得力を持たせる話題を展開します。
エンディング(結)………今回のことを調べてみて、地球に対して自分ができることはないかもう一度考えてみました。そして地球という奇跡の星を無くさない為に、緑を守るボランティア活動に参加することを決めました。青い地球をより長く存続させていきたいと思っています。
名言や格言をテーマにした例文
イントロ(起)………私が好きな言葉は「失敗は成功のもと」です。なぜなら、失敗をすることで成長できる、失敗を経験として積み重ねることで次は成功できるというポジティブな言葉だからです。
ボディ(承・転)……実際に自分が経験した失敗、そしてそこから得た学び、成功談を話していきます。何故その言葉が好きなのか、に説得力を持たせます。
エンディング(結)………以上のことから、この言葉を身をもって経験し、本当にその通りだと思いました。人は誰でも最初は失敗をします。しかしそこから得たものがあればそれは必要な経験であり、失敗ではありません。失敗こそ学びなのだと私は思います。
3分間スピーチで上手に話す5つのコツ!
それでは最後に3分間スピーチで上手に話すコツを5つご紹介します。本番で話している最中にこれらを意識するのは難しいことです。スピーチの練習の時からこれらのコツを意識して声に出して読むことが大切です。何度も繰り返し行い、自分のものにしていきましょう。
①スピーチする内容をメモしておく
まずはスピーチの内容をメモします。これは3分間スピーチで話す内容を原稿ではなく、メモ程度に留めるということです。実はきっちりと書いてしまうと人はその文章を見て話してしまいます。そうならないようにメモに留めるということは1つのコツです。
②事前に内容を確認する
内容の事前確認も大切なことです。3分間スピーチは原稿を作ってそれで終わりではありません。何度か読み込み、話すイメージを自分にインプットさせます。当日もどのような内容を話すのかを改めて確認するだけで、緊張が和らぎます。事前に再度内容を確認しましょう。
③棒読みにならないように注意する
緊張し過ぎてしまい、ずっと平坦な調子で3分間スピーチをしてしまう人がいます。読経のように平坦な調子で話されてしまうとリズムとして流れてしまい、なかなか内容が頭に入ってきません。折角良いスピーチ内容を考えてきてもこれでは勿体ないので、なるべく抑揚をつけるようにしましょう。
④原稿はあまり見ないように
コツの最初でも触れましたが、3分間スピーチでは原稿用紙をあまり見ないようにするのが良いです。聞いている人の目を見て話すと緊張することもありますが、自分の話を熱心に聞いてくれているのを見ると安心するのも確かです。その人に語りかけようと話すことで抑揚もつきます。
⑤はっきりと大きめの声で
普段は大きい声なのに人前に立つと声が小さくなる、ということありませんか?緊張に慣れていない人の大半はそうですよね。大きく声を出しているつもりでも普段より小さくなっているものです。いつもよりはっきりと大きく話すように心がけるのがコツです。
3分間の限られた時間で魅力あるスピーチを成功させよう!
いかがでしたか?3分間スピーチについて理解を深められたでしょうか?一番大切なのは3分間スピーチを楽しむということです。人前に立てば誰でも緊張します。それは聞き手も理解しています。なので話す側は事前準備をしっかりし、何度もシュミレーションをすることで当日もスムーズにスピーチができるはずです。聞き手は敵ではありません。中にはリアクションを返してくれる聞き手もいます。まずは語りかけるようにして、3分間スピーチを楽しんで下さい。