エゾギク(アスター)の花言葉を色別に紹介!由来や見頃の時期は?
エゾギクという花を知らない人もアスターと言えばイメージがつく人もいるかもしれません。エゾギク(アスター)にはどんな花言葉があるでしょうか。さまざまな種類や花の色があるエゾギクはそれぞれに花言葉も違います。英語の花言葉も併せてご紹介します。
目次
エゾギク(アスター)ってどんな花?
エゾギク(アスター)の特徴
中国北部が原産の一年草です。半耐寒性ですので、3~5℃くらいの温度であれば耐えられますが、0℃以下になると枯死するものもあります。また、連作ではうまく育たず、同じ土で育てるには5~8年ほどの期間を開けなくてはいけません。茎は直立して、草丈は30cm~100cmくらいになります。葉は柄があって、楕円形をしており、互生と言って互い違いに生え、葉のふちはギザギザしています。そして葉にも茎にも白い毛が生えています。
束の間のひと時。#アスター#蝦夷菊#エゾギク pic.twitter.com/oAjyynnyYJ
— Izumi Nao (@izumi_wiiz) September 12, 2015
花の直径は3cmくらいの小さなものから、10cm以上ある大きなものまであり、色は白やピンク、赤、藍色などがあります。また、上の写真のように花の中心部分の黄色と美しいコントラストになっているものも多くあります。花の咲き方としては、一重咲きと八重咲き、ぽんぽん咲き等があり、管弁のものもあります。このエゾギク(アスター)は、仏花用の切り花として栽培されることが多く、小菊とよく似ています。
エゾギク(アスター)の科名・学名
エゾギク(アスター)は学名をCallistephus chinensisと言い、キク科、エゾギク属の植物です。かつてはキク科のシオン属(Aster)に分類されていたので、「アスター」と一般的には言われていますが、いまはエゾギク1種だけでエゾギク属に分類されています。ちなみに和名で「蝦夷菊(エゾギク)」別名「薩摩菊(サツマギク)」、英語では、China aster(チャイナ アスター)と呼ばれています。
エゾギク(アスター)の種類
エゾギク(アスター)にはいろいろな種類がありますが、そのうちのいくつかをご紹介します。
セレネピンク 「ほうき立ち種」と言って、ほうきを逆さに立てたように茎の上部の方で枝分かれします。そのため、下の写真を見てもわかるように一株だけでもボリュームがあります。花はピンク色の小さな花が密集して咲きます。
シャギー(シリーズ) エゾギク(アスター)の中でも大きな花を咲かせる種類で、花径が8cmほどあり、花の咲き方は八重咲きです。いろいろなカラーバリエーションがあり、中でもシャギーディープローズの花の色は、下の写真は少し明るめの色に写っていますが、落ち着いた感じのローズカラーです。他にシャギーローズ、シャギーピンク、シャギーホワイト、シャギーイエロー、シャギーブルー等があります。
ステラ(シリーズ) ほうき立ち種で、半八重咲きの小さな花を咲かせるかわいらしい種類です。ステラトップブルーとステラトップローズはパステル調の色合いで、花束にしてもプランター植えしても良さそうです。下の写真はステラトップブルーです。
ハナパープル 花径が3.5cmほどの極小輪の花で、咲き方は一重咲きです。写真のように中央の黄色と花びらの濃い紫色のコントラストが美しい種類で、マーガレットのような咲き方をします。
他にもさまざまな種類がありますので、お好みのものを探してみてくださいね。また宿根(シュクコン)アスターや孔雀(クジャク)アスターはエゾギクと同様に「アスター」という名前が付きますが、エゾギク(アスター)がエゾギク属であるのに対し、これらはシオン(アスター)属の植物で、エゾギクとは異なります。下の写真は宿根アスターですが、エゾギクとよく似ていますね。
#宿根アスター #花 pic.twitter.com/m0qxNzyccA
— emu (@Artict_emu) October 7, 2018
エゾギク(アスター)の見頃の時期
エゾギク(アスター)の開花期は6月頃~9月頃となっていますので、夏に見頃を迎えることになります。夏に見頃を迎えるエゾギク(アスター)はお盆の供花として使われることが多いですね。
エゾギク全般の花言葉は?
エゾギク(アスター)の全般的な花言葉は「変化」「追憶」「同感」「信じる恋」です。花言葉の由来については後で詳しくご紹介しますが、アスターは色別にも花言葉がありますし、英語での花言葉もありますのでご紹介します。
エゾギクの花言葉を色別に5つ紹介!
赤いエゾギクの花言葉
赤いアスターの花言葉は「変化を好む」です。アスターの特徴でも触れましたが、アスターは連作した土地では育たないという特徴があります。このことから「変化を好む」という花言葉が生まれたのではないでしょうか。
ピンクのエゾギクの花言葉
ピンク色のアスターは「甘い夢」という花言葉です。かわいらしいピンク色は、どの花でもかわいらしい花言葉や恋に関する花言葉が多いようです。アスターも例外ではないということですね。
白いエゾギクの花言葉
白いアスターの花言葉は「私を信じてください」です。白という色は純粋であったり清廉潔白といったイメージがありますね。そんなイメージから花言葉も「私を信じてください」というものになったのでしょう。
青いエゾギクの花言葉
青いアスターの花言葉は「信頼」と「信じているけど心配」です。「信頼」は青という色のイメージからくるものでしょう。信頼していてもどこかに心配はつきものです。「信頼」という花言葉とは裏腹に「信じているけど心配」という花言葉がついたのも少しわかる気がします。
紫のエゾギクの花言葉
エキゾチックな色の紫のアスターの花言葉は「恋の勝利」「私の愛はあなたの愛より深い」です。なんだかちょっと情熱的な花言葉ですね。高貴なイメージもある紫色は「恋の勝利」という堂々とした花言葉がぴったりではないでしょうか。
エゾギクの西洋での花言葉は?英語で紹介!
英語でChina aster(チャイナ アスター)と呼ばれるエゾギク(アスター)。アスターの英語での花言葉は、variety(多様性・変化)、fidelity(忠実・貞節)、I will think of you(私はあなたを想うでしょう)です。アスターの特徴から由来している花言葉や、恋に関する花言葉など英語の花言葉も日本語の花言葉とよく似ていますね。
エゾギクの名前や花言葉の由来とは?
花名の由来
アスター(エゾギク)は現在ではエゾギク1種だけでエゾギク属Callistephus(カリステフス)として分類されていますが、以前はシオン属Asterに分類されていたため、一般的に「アスター」と呼ばれているということが由来です。ちなみに属名であるCallistephus(カリステフス)は「美しい冠」という意味があります。
エゾギクは漢字で蝦夷菊と書きますが、蝦夷(北海道)と直接関係があるわけではなく、江戸時代に日本に来たこの花を「江戸菊」と呼んでいたのが転じたものであることを由来とする説や、冷涼な地域で良く育つことからつけられたという説もあるようです。
花言葉の由来
アスターの花言葉のうち、恋に関する花言葉の由来は、エゾギク(アスター)の中には先にご紹介したハナパープルのように、マーガレットに似た咲き方のものがあり、マーガレットの花が恋占いに使われるようにアスターも恋占いに使われることがあったため、そこから恋に関する花言葉がつけられたのが由来と言われています。また花言葉の「変化」についてはアスターのさまざまな花の色から由来していると言われています。
特徴的なエゾギクの咲き方は3種類!
①一重咲き
花びらが重ならず、一重で咲く咲き方を「一重咲き」と言います。タキイ種苗さんの「ネネシリーズ」や、サカタのタネさんの「シエナシリーズ」、「マーガレットアスター ミハスシリーズ」等があります。写真はタキイ種苗さんの「ネネシリーズ」です。
②八重咲き
通常の花の花びらの内側にある雄しべや雌しべの所にもたくさんの花びらが並んで、まるで花びらだけで咲いているような咲き方を「八重咲き」と言います。サカタのタネさんの「ステラシリーズ」は半八重咲きです。アスターの八重咲きは「ミス系」というものがあります。写真はミス日本という八重咲きのアスターです。
③ポンポン咲き
アスターには「ポンポン咲き」という、丸くドーム型のような形に咲く咲き方があります。ポンポン咲きのアスターには「ちくま系」「有明系」「金時系」と呼ばれるものがあります。サカタのタネさんの「あずみシリーズ」、タキイ種苗さんの「彗星」等があります。写真はサカタのタネさんの「アスターあずみ」です。
エゾギクの花言葉で贈りたい!花束におすすめの組み合わせ7選
花束を贈り物として使うとき、できるだけ良い花言葉をもつ組み合わせで贈りたいものです。エゾギクの花言葉に合う花はどんな花でしょうか。様々な花との組み合わせをご紹介します。
花束①エゾギク×ブルーレースフラワー
ブルーレースフラワーは和名を空色レース草、別名ディディスカスと言い、ふんわりとした優しい雰囲気と力強い動きが感じられる花です。花言葉は「無言の愛」「優雅な振る舞い」です。ピンク色のアスター「甘い夢」や白のアスター「私を信じてください」と組み合わせるとちょっとロマンチックな感じがしますね。
花束②エゾギク×なでしこ
なでしこ(撫子)は秋の七草のひとつで、日本にはカワラナデシコをはじめ、4種類のなでしこが自生しています。秋の七草のひとつですが、最近は交配によって咲き方が春から秋にかけ繰り返す、四季咲きのものも増えてきました。なでしこの花言葉は「大胆」「純愛」「貞節」です。英語の花言葉「貞節」と一致しますね。白いアスターや紫色のアスターの「私の愛はあなたの愛より深い」等の花言葉と合わせると良いでしょう。
花束③エゾギク×ラークスパー&トルコキキョウ
ラークスパーは和名を千鳥草(ちどりそう)と言って、千鳥が飛ぶ姿を連想させる花の形をしています。初夏に咲き、大きな花びらのような5枚の苞(ほう)とちいさな2枚の花びらから成る花です。花言葉は「陽気」「快活」です。
トルコキキョウは「キキョウ」と名前につきますが、リンドウ科の植物で、大きくて柔らかい感じの花びらが特徴です。トルコキキョウの名はトルコ人の頭に巻いているターバンと花自体がキキョウ似ていることからこの名前がついたという説があります。トルコキキョウの花言葉は「優美」「すがすがしい美しさ」「希望」です。
この二つの花と合わせる花束なら、赤のアスター「変化を好む」との組み合わせがピッタリです。新しい生活を始めようとしている人や、これから心機一転頑張ろうとしている自分に贈るのも良いかもしれませんね。
花束④エゾギク×千日紅
千日紅は花そのものというより、色づく苞を鑑賞する植物です。ドライフラワーや仏花によく使われています。千日紅の花言葉は「不死」「不朽」「色あせぬ愛」「永遠の恋」です。紫色のアスター「私の愛はあなたの愛より深い」と組み合わせるとより愛も深まりそうです。また英語の花言葉「私はあなたを想うでしょう」も添えれば一層良いですね。
花束⑤エゾギク×かすみ草
かすみ草は比較的知っている人が多い花ではないでしょうか。かわいらしい小さな花をたくさんつけるかすみ草はいろいろな花束にも使われますね。かすみ草の花言葉は「清らかな心」「無邪気」「感謝」です。青いアスターと組み合わせ、信頼しているご両親やお世話になった人などに感謝を込めて贈るのはいかがでしょうか。
花束⑥エゾギク×利休草
利休草(リキュウソウ)は本来、和名を「百部(ビャクブ)」と言い、蔓性(つるせい)の多年草です。茶花や生け花にも使われる葉物です。花言葉は「奥ゆかしさ」。青いアスターの「信じているけど心配」と組み合わせれば、奥ゆかしい雰囲気が増しますね。
花束⑦エゾギク×アルストロメリア
アルストロメリアは花束によく使われる花で、色の種類が豊富で鮮やかな色やパステル調、シックなものまであります。花びらの一部に縞模様が入るのが特徴です。アルストロメリアの花言葉は「持続」「未来への憧れ」「エキゾチック」です。赤色のアスターと組み合わせれば、新しい自分に生まれ変われるかもしれませんね。
エゾギクの誕生花はいつ?
エゾギクの誕生花は、4/3、4/7、4/10、4/22、5/9、6/9、8/9、8/29、9/2、9/9、9/29、11/28となっていて、色や種類別に違う誕生花もあります。赤は8/7、白は9/10、9/14、ピンクは9/1、11/28、八重咲きは9/10となっています。
色とりどりのエゾギクで綺麗な花束を贈ろう!
色や形などさまざまな種類があるエゾギク。素敵な花言葉もたくさんありましたね。組み合わせる花によってもより素敵なものになりそうでした。ぜひ機会があれば色とりどりのエゾギクの花束を贈ってみてくださいね。