バラは愛と美の象徴!花言葉を色別・種類別に解説!
愛と美の象徴とされるバラの花。愛の告白や結婚式のブーケには欠かせない花です。バラにはたくさんの花言葉があり、花の「色」や「本数」だけでなく、花の「状態」や、花以外の「部位」などによっても様々な花言葉があるのです。そんなバラの様々な花言葉を見て行きましょう。
目次
まずはバラの特徴を知ろう!
バラと言えば、愛の告白や、感謝の想いを込めた贈り物に欠かせない花として絶大な人気を誇ります。その美しさ、豪華さにおいて、他に並ぶもののない、まさに花の女王です。
バラってどんな花?
幾重にも折り重なった花びらの優美さが特徴のバラは、アレンジメントやブーケなどの主役にふさわしい美しさ。また、「赤」や「白」「ピンク」「黄」などのスタンダードな色だけでなく、「緑」「オレンジ」「青」「黒」「茶」など、多彩な色が揃うのもバラの大きな特徴です。
バラの開花時期や見頃は?
バラの開花時期は大きく分けて春と秋です。種類によって、春だけ咲くものや冬に咲くものなど様々ですが、一番の見頃は5~6月の春から初夏の時期です。
バラの由来を紹介
バラの特徴と言えば「とげがあること」ですが、古くから「トゲのある低木」を「いばら(茨)」と呼びます。「薔薇」という和名は、そのイバラから来ていると言われています。
バラの花言葉を色別に紹介!
花の女王・バラの花言葉は、「愛」と「美」。まさに「愛と美の象徴」と言われる薔薇にふさわしい花言葉です。しかし、「赤」「青」「白」「緑」「オレンジ」など、色によってその意味は大きく異なります。どのように違うのか、順番に見ていきましょう。
赤いバラの花言葉は?
赤いバラはバラを代表する色。そのためにバラ全体の花言葉「愛」「美」がそのまま赤いバラにの花言葉にもなっています。赤いバラが愛の告白やプロポーズに贈られることも多いのは「情熱」「熱烈な恋」そしてズバリ「あなたを愛しています」という愛の告白が、赤いバラの花言葉になっているからなんですね。
白いバラの花言葉は?
同じバラでも、白いバラが象徴するのは「純潔」「清純」「深い尊敬」など、清らかなイメージ。「私はあなたにふさわしい」という愛の告白も花言葉になっていますが、情熱的な恋愛というよりは、控えめな表現です。万人受けする白いバラは、愛の告白よりは、感謝の気持ちを伝えたい時に贈るのにぴったりです。
ピンクのバラの花言葉は?
可愛らしいピンクのバラの花言葉は、イメージそのまま「可愛い人」「美しい少女」「しとやか」「上品」など。また「愛の誓い」「幸福」という告白にふさわしい花言葉もあります。
黄色のバラの花言葉は?
明るいイメージの黄色のバラですが、欧米では、黄色は裏切りの色。そのため、花言葉は、「愛情の薄らぎ」「嫉妬」などのあまりいい意味ではありません。一番いい意味でも「友情」ですので、黄色いバラを告白に使うと「ただの友達よ」という意味にも受け取れ、あらぬ疑いをかけられるかもしれませんのでご注意を。
オレンジのバラの花言葉は?
元気いっぱいのオレンジのバラの花言葉は、「無邪気」「魅惑」という、オレンジにピッタリな、ちょっとコケティッシュなイメージと、「絆」「信頼」という、まるでオレンジ色の丸い太陽のように、相手との円満な関係を表す意味に大きく分かれます。
青いバラの花言葉は?
世界中のバラの育成家・愛好家が夢見てきた「青いバラ」。かつては不可能と言われたクリアな美しい青いバラを作る「夢」は、2004年にかないました。そのためか、青いバラの花言葉は、「不可能」から、「夢かなう」「奇跡」「神の祝福」に変わったのです。
緑のバラの花言葉は?
癒され、落ち着いた印象の緑のバラは、「穏やか」「希望を持ち得る」など。華やかさよりは、ホッとする印象の緑のイメージにピッタリ。バラの花言葉の中では、緑のバラは穏やかで柔らかい印象です。
紫のバラの花言葉は?
古来より日本では高貴な人しか身に付けることを許されなかった色・紫。そんな紫のバラの花言葉は「誇り」「気品」「尊敬」など、やはりワンランク上の人に贈るのにふさわしい言葉です。
茶色のバラの花言葉は?
オシャレな人の間で人気のレンガ色やチョコレート色などといった茶色のバラの花言葉は「ミステリアス」。他の人とちょっと違う不思議な魅力を持った人に贈るのにピッタリです。
黒いバラの花言葉は?
強いイメージの黒いバラの花言葉は「あなたは私のもの」「決して滅びることのない愛、永遠の愛」で、やはり強い想いが込められています。赤いバラでは足りないくらいの強い想いを伝えたい時に。しかし「憎しみ」「恨み」という意味もあるので要注意。
バラの花言葉は『本数』によっても違う!
バラの花言葉は、色だけでなく、なんと「本数」によっても違うんです。
1本「あなたしかいない」
2本「この世界は二人だけ」
など、最初の方は本数を絡めて恋愛にちなんだ花言葉を持つものも。
3本「愛しています」
4本「死ぬまで愛の気持ちは変わらない」
5本「あなたに出会えて本当によかった」
など、12本までのほとんどは、熱烈な愛の告白が花言葉になっていますが、
13本「永遠の友情」
15本「ごめん」
16本「不安な愛」
17本「絶望的な愛」
だけは哀しい愛の花言葉が続きます。
100本は「100%の愛」
365本は「毎日、君のことを想っている」
999本は「何度生まれ変わってもあなたを愛する」
など、読んで納得できるものも多いです。
また、12本のバラは特別の意味を持ちます。
「12本のバラで愛を告白する」のは歴史が深い!
中世ヨーロッパで、ある男性が、12本のバラで花束を作り、恋人に愛の誓いと共にプロポーズしました。恋人である女性は、プロポーズを快諾すると、受け取った12本の花束の中から1本を抜きとって、男性の胸元に挿します。これは、現代の結婚式で、新郎の胸ポケットに花嫁のブーケとおそろいの花を挿すブートニアの起源と言われています。12本のバラにはそれぞれ、「感謝・誠実・幸福・希望・努力・愛情・情熱・真実・信頼・尊敬・栄光・永遠」という異なる意味が込められていました。現代の結婚式にも、このロマンティックな12本のバラの演出は、よく使われているのです。
バラの花言葉は『状態』によっても違う!
バラの花言葉の奥深いところは、咲いている状態や、そのバラそのものの状態によっても、花言葉が違ってくることです。そこまで神経質になることはありませんが、「バラの花の状態によって花言葉が違う」というのは、一応知識として覚えておくと良いかもしれません。
満開のバラの花言葉は?
満開のバラの花言葉は、少し意味深な「私は人妻」。咲き誇る満開の花を、すでに人のものとなった女性の艶やかさに例えているのでしょう。
白い枯れたバラの花言葉は?
白いバラは咲いている時は清楚で本当に美しいのですが、枯れると、茶色っぽくなってしまうのが残念なところ。そんな白い枯れたバラの花言葉は「生涯を誓う」というとても良い意味になっています。枯れた花をわざわざ送ることはないと思うのですが、贈られた花が枯れてしまっても、この花言葉を思い出せば元気が出ますね。
トゲがないバラの花言葉は?
バラの中には、トゲの無いものもあり、扱いやすさから人気を集めています。そんな人を傷つけることのない、トゲのないバラの花言葉は「友情」「誠意」です。
バラの花言葉は『部位』によっても違う!
今まで挙げてきたのは、主にバラの花に関する花言葉ですが、バラには、花以外の部分にも花言葉があるんです。「葉」「枝」「トゲ」「つぼみ」など、部位によってどのような意味を持つのか見ていきましょう。
バラの葉の花言葉は?
葉全般の花言葉は、緑のバラの花言葉と同じ「希望」や「あきらめないで」です。また、赤系のバラに多い、赤い葉の花言葉は「あなたの幸福を祈る」「無垢の美しさ」。
バラの枝の花言葉は?
バラの難点と言えば、花は非常に美しいのですが、枝にトゲが生えて非常に持ちづらいところ。また、落葉低木ですので、青々としていた枝は木質化してゴツゴツしているのも、感触が良くないひとつの原因です。そんなバラの枝の花言葉は、そのものズバリ「不快さ」なのです。
バラのトゲの花言葉は?
「美しい花にはトゲがある」ということわざにも登場するほど、バラを象徴するものと言っても過言ではない「トゲ」ですが、意外にも花言葉は「不幸中の幸い」です。でもその意味は「たとえトゲが刺さっても、美しいバラのトゲなら幸せ」という意味なんだそう。やはりトゲを美しい女性に例えているのかもしれません。
バラのつぼみの花言葉は?
開花後のパッと華やかな印象とは違って、可愛らしいバラのつぼみ。そんなつぼみの花言葉は、ストレートな「愛の告白」。つぼみのままの花束を贈って、相手の元で一輪一輪咲いていくというのも、花を長く楽しめて、粋な演出かもしれません。
バラは花言葉がいっぱい!組み合わせ方でメッセージのアレンジが自由自在!
これまで見てきたとおり、バラには本当に多くの花言葉があり、花束で2色以上を組み合わせても意味が違ったり、とても奥深いのです。「情熱」の赤いバラの中に「純潔」を意味する白いバラで「温かい心」などというように、元の意味をミックスさせているものが多いようです。
贈る相手によっておすすめのバラの花束を紹介
バラには本当にたくさんの花言葉があり、ほとんどは恋愛に関するものですが、中には友情や感謝の想いを伝えるのにぴったりなものもあります。ここでは相手によって贈るのにふさわしいおすすめのバラを見ていきましょう。
恋人におすすめのバラは?
恋愛に関する花言葉の多いバラ、「恨み」が花言葉の黒、「ミステリアス」が花言葉の茶、「嫉妬」が花言葉の黄以外なら、ほとんどのバラが大丈夫。その中で特におすすめを挙げるなら、真っ赤なバラです。また、プロポーズの際に、本数にこだわるなら、「ダズンローズ」と呼ばれる12本のバラを贈るのも素敵です。
友達におすすめのバラは?
仲のよい友人への贈り物としておすすめなのは、黄色やオレンジなどの暖色系のバラ。黄色いバラの花言葉は「友情」。オレンジのバラの花言葉は「絆」「信頼」と、どちらも信頼できる友人への贈り物にピッタリです。
両親におすすめのバラは?
お世話になってきた両親へ、感謝の気持ちを伝えたい時におすすめのバラは白いバラ。花言葉は「深い尊敬」。また、「嫉妬」など悪い意味でも知られる黄色いバラも、最近では、父の日などに人気があるそうです。
婚約・結婚した人におすすめのバラは?
結婚式で持つのは白いブーケ。ですので、お祝いで贈るのはそれとは違った色合いにした方が無難です。花言葉に「穏やか」「希望」などの意味を持つ緑のバラや、「神の祝福」の意味を持つ青いバラ、若々しい新婦のイメージで「恋の誓い」などの花言葉を持つ「ピンクのバラ」もおすすめです。
卒業する人におすすめのバラは?
希望にあふれ、新しい世界に飛び立って行く人に贈るバラは、「希望」などの花言葉を持つ緑のバラや、「夢かなう」という未来への期待を込めた花言葉を持つ青いバラがおすすめです。
バラを贈る時に花言葉に注意しよう!
花言葉と言えば、花にだけあるものというのが、多くの人の持つ認識だったと思いますが、バラに関しては、色や本数、部位や状態など、様々な花言葉があることがわかりました。それぞれの持つ花言葉で注意する点を挙げてみます。
『色』で注意すること
色によっては正反対の意味の花言葉を持つことも多いバラ。好きな人に「嫉妬」の意味の黄色いバラや、「恨み」の意味を持つ黒いバラを贈るのは、もちろん気を付けなくてはいけませんが、逆に、恋愛対象ではない相手に真っ赤なバラを贈って、あらぬ誤解を受けることも避けたいものです。
『本数』で注意すること
バラは贈る本数によって、まったく意味が違ってくるので、本当に注意が必要です。愛の告白のために贈ったつもりが、本数によっては、「お断り」の意味になってしまった、なんてことも。例えば、13本のバラの花言葉は「永遠の友情」、15本のバラは「ごめんなさい」です。どちらも相手の好意をお断りしていますね。また、16本のバラは「不安な愛」ですが、1本増えて17本になると「絶望的な愛」となります。
『部位』で注意すること
あまりバラの一部分だけを贈ることはないと思いますが、注意したいのは、枝にはとてもネガティブな意味があるということ。葉はとてもいい意味を持つので、例えば、花は無くても開花時期以外の青々とバラの葉が茂った鉢植えなどは、贈り物としても良いかもしれません。
『状態』で注意すること
バラの花束を贈るときには、満開になる前の、咲きかけの花を選びましょう。満開になってしまうと「私は人妻」という、何ともなまめかしい花言葉になってしまうので要注意。また、相手への感謝の想いや友情を伝えたい時には、花の色や本数だけでなく、トゲのないバラを選ぶのもおすすめ。トゲのないバラには「誠意」「友情」などの意味があり、相手をトゲで傷つけたりしないあなたの優しさや、相手への深い感謝の気持ちを表しています。
バラの花言葉を理解してバラを贈ろう!
今まで見てきたとおり、バラには基本の花言葉である「愛」「美」以外にも、「色」「本数」「状態」「部位」などによって、大きく意味が変わってきます。いくつかの花言葉がある場合は、自分の気持ちに近いものがあればそれでOKです。愛の告白に贈ることの多いバラですが、感謝や友情などの想いを込めて、大切な人に贈ってみませんか。