礼服と喪服の違い~男性のスーツで代用、兼用できる?~

礼服や喪服の違いはどこにあるのかを紹介します。また、男性の方は礼服・喪服をスーツで代用した経験があると思います。男性の方がスーツで礼服・喪服の代用ができるのかを考えていきます。また、スーツと礼服・喪服の違いも紹介しています。

礼服と喪服の違い~男性のスーツで代用、兼用できる?~のイメージ

目次

  1. 1礼服・喪服は違う!違いをしっかり把握しよう
  2. 2男性の礼服とは?
  3. 3礼服の種類と違い
  4. 4冠婚葬祭で違う!礼服の正しい着方
  5. 5男性の喪服とは?
  6. 6喪服の種類と違い
  7. 7格式の違いで喪服の着用も違ってくる!
  8. 8ブラックスーツはネクタイの違いで冠婚葬祭を兼用できる
  9. 9男性のブラックスーツの種類と違いは?
  10. 10黒のスーツとブラックスーツは違うの?
  11. 11男性の(ビジネス)スーツとは?
  12. 12男性用礼服・喪服・スーツの違い
  13. 13見た目による男性用礼服・喪服・スーツの違い(画像あり)
  14. 14細かく見ると全然違う!礼服・喪服・スーツの違い
  15. 15スーツでも礼服・喪服の代用ができるの?
  16. 16スーツと礼服・喪服を兼用することは避けよう!
  17. 17スーツで礼服・喪服を代用してはダメなときは?
  18. 18リクルートスーツは極力避けよう!スーツとリクルートスーツの意味の違い
  19. 19まとめ

礼服・喪服は違う!違いをしっかり把握しよう

20歳を過ぎると、冠婚葬祭に参列する機会が増えてくると思います。高校生の頃は、学生服で全て済ませていた方も多いのではないでしょうか?若い頃は、礼服・喪服を着る機会は中々なかったと思います。
しかし、大人になって、場違いな服装で出席すると恥をかいてしまいます。礼服や喪服は同じように見えて、全然違います。
基本的に、礼服の中に喪服が含まれていると思ってください。ですので、喪服を着用できる場合は、礼服も着用可能ですが、礼服を着用できるからといって、喪服を着用してはいけません。
今回は、礼服・喪服の違いを中心に紹介していきますので、違いをしっかり把握して、常識ある服装の知識を身に付けてください。

出典: http://www.reifuku-rental.com

喪服は礼服の一種です。礼服と喪服の違いを確認しておきましょう。

出典: http://www.haregino-marusho.co.jp

礼服の定義と用途を確認しましょう。

男性の礼服とは?

男性の礼服の定義

礼服の定義ですが、結構広い範囲を網羅しています。礼服は、フォーマルスーツの総称で、種類も沢山あります。一番わかりやすいのは、学生服です。したがって、高校時代に冠婚葬祭に参列した時に学生服を着用していたのは、マナーを守っていることになります。

男性の礼服の用途

礼服は、フォーマルスーツの総称なので、基本的にあらゆる場面で着用が可能です。結婚式や葬式は問題なく着用できます。タキシードなどの礼服を選んでしまった場合は、少し話が変わってきますが、ブラックスーツと呼ばれる略礼服(一般的な礼服です)は結婚式や葬式で着用できるので、持っている方も多いのではないでしょうか。

礼服の種類と違い

礼服の中には、種類が存在します。現在の礼服は略礼服と言われる、ブラックスーツを指していることが多いです。しかし、礼服にも格式の順序がありますので、この機会に覚えてみてください。

出典: http://formalspecialist.com

礼服は格式によって順序が決まっています。覚えておくと役に立つかもしれません。

正礼服

正礼服は、夜に着用する「燕尾服(えんびふく)」と昼に着用する「モーニングコート」があります。燕尾服は、主に敷居の高い結婚式や披露宴で着用することが一般的です。また、モーニングコートは、慶事や弔辞の時に着用します。結婚式や式典でも着用されますが、結婚式の場合は新郎が着用し、式典の場合は、主催者が着用します。

準礼服

準礼服は夜に着用する「タキシード」と昼に着用する「ディレクターズスーツ」があります。日本では、タキシードが代表的です。本来夜用のタキシードですが、昼に着用している方も多くなっています。結婚式や晩餐会での着用はもちろん可能ですし、一般的なパーティーにも着用できます。

略礼服(一般的なブラックスーツ)

現在の一般的な礼服と言われると、ブラックスーツを指します。洋服店などで、礼服を購入しようとしたときに出されるのも、このブラックスーツです。昼夜兼用で、結婚式や葬式の両方に着用できます。

冠婚葬祭で違う!礼服の正しい着方

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結婚式や葬儀によっても違いますし、立場によっても違います。礼服を着用する際の正しいマナーを紹介していきます。
あまり気にしない所ですが、意外と重要です!

結婚式での礼服の種類と違い

結婚式での礼服の着用は、まず、立場を考えましょう。自分の息子や娘が結婚する場合は、準礼服か正礼服を着用しなくてはいけません(現在は、式を予約する際に大体教えてもらえます)。
また、招待される側の場合は、周囲の状態に合わせると良いです。目上の方や、格式が高そうな場合は、準礼服を着用し、友達同士の結婚式などは、ブラックスーツ(略礼服)で大丈夫だと思います。

葬式での礼服の種類と違い

葬儀で着用する場合も、立場の違いによって変わってきます。自分が喪主の場合は、正礼服であるモーニングコートを着用するのが良いです。知人などの葬儀に参列する場合は、ブラックスーツ(略礼服)で大丈夫です。

男性の喪服とは?

出典: http://sougi.hq-web.com

礼服の一種である喪服の定義と用途を紹介します。

男性の喪服の定義

喪服の定義は、葬儀や法事に出席する際に着用する礼服です。したがって、礼服の一種ではありますが、用途が限られているのがポイントとなります。

男性の喪服の用途

礼服の一種である喪服ですが、用途は、葬祭のみの使用となります。ブラックスーツなどの一部の礼服は喪服と兼用可能になっています。

喪服の種類と違い

出典: http://mine-kofu.com

喪服も格式によって着用するモノが変わってきます。
間違った知識を覚えてしまうと恥をかくことになりますし、相手側にも失礼になってしまいますので、しっかりと把握してください。

正喪服

葬儀で遺族や親族が着用する喪服です。男性の場合は、和装やモーニングコートがあります。葬儀・告別式から一周忌まで着用することが出来ます。喪主や遺族など、葬儀を主催する側が着用することになります。

準喪服

基本的には、葬儀で一般弔問の方や親族の三回忌以降で着用する喪服になります。現在は、お通夜から三回忌まで着用する方も多くなっています。
男性の場合は、ブラックスーツが準喪服に該当します。

略喪服

基本的には、葬儀の一般弔問の方が着用します。略喪服は、ダークスーツ(ビジネス用で着用できる黒のスーツ)ですが、「取り急ぎ駆けつけた」という意味も含まれ、一般弔問の際は、全く問題なく着用可能です。現在では、三回忌以降の法事で着用する方も多くなっています。
ダークスーツの場合は、ストライプなどのデザインが入っていないモノを選択しましょう。ストライプなどのデザイン性があるモノはNGです。

格式の違いで喪服の着用も違ってくる!

喪服の種類を紹介しましたが、格式によって着用する喪服がある程度決まっています。参列者の場合は、準喪服から略喪服で大丈夫ですが、略喪服が一番です。正喪服の着用はしないようにしましょう。正喪服は、親族や喪主の方が着用しますので、親族の方より格式の高い喪服を着用してはいけません。
格式の順番は、①喪主、②親族、③一般弔問の順番ですので、覚えておいてください。

出典: http://hontoniyakudatsu-otakara.club

自分の立場を把握して、間違った喪服を着ていかないようにしましょう。

ブラックスーツはネクタイの違いで冠婚葬祭を兼用できる

略礼服であるブラックスーツですが、紹介してきたように、結婚式と葬儀の両方に着用できる便利な礼服となっています。両方着用できると言って、同じ服装で参列してはいけません。
ブラックスーツを着用する場合、結婚式と葬儀の違いは、ネクタイにあります。
結婚式の場合は、新郎より目立たないように、控えめな色であれば大丈夫です。チーフやネクタイピンなどを使用して、自分を装飾するのは全然かまいません。
一方、葬儀の場合は、黒のネクタイを着用してください。また、ネクタイピンやチーフは使用しないことが、大切です。間違っても派手な装飾品はつけていかないでください。

出典: http://renca.jp

ブラックスーツは、ネクタイを変えるだけで、結婚式と葬儀を兼用できます。使い勝手が良いので、一着揃えておくと良いですよ!

男性のブラックスーツの種類と違いは?

出典: http://formal-club.com

ブラックスーツの種類によって、見た目が大きく変わってきます。それぞれ、どんな方におススメかを紹介しています。

ボタンが1列のシングルタイプ

シングルタイプのブラックスーツは、ボタンが1列になっています。ボタンの数は2つか3つのモノが多くなります。ちなみに、ボタンが1つの礼服には、タキシードやモーニングコートがあります。
シングルタイプは、ボタンをつけて、前を閉じるため、スリムな方におススメとなっています。2つボタンを選択すれば、ネクタイが見えるVゾーンが広くなり、シャープな印象を与えることができます。

出典: http://know01.com

ボタンが1列のシングルは、スリムに見えます。シルエットをシャープに見せたいときは、シングルがおススメです。

ボタンが2列のダブルタイプ

ダブルタイプのブラックスーツは、ボタンが2列になっています。上着の打ち合わせ部分の重なりが大きくなります。種類は、4つボタンと6つボタンなどがあります。体を大きく見せることができるデザインになっています。
また、シングルと違い、前のボタンをとめなくても大丈夫なので、お腹周りが気になっている方におススメのデザインです。

出典: http://know01.com

ダブルの特徴は、2列のボタンになります。体格の大きい方は、ダブルの方が良いかもしれません。

黒のスーツとブラックスーツは違うの?

礼服と喪服の違いについて説明してきましたが、黒のスーツ(ビジネス用)とブラックスーツの違いってなに?と思っている方も多いと思います。ここからは、黒のスーツとブラックスーツの違いについても考えていきます。
一見同じように見える黒のスーツとブラックスーツですが、用途や見た目も違いますので、参考にしてください。

出典: http://shaker.nousaku.net

ビジネススーツとブラックスーツ(礼服・喪服)は似ていますが、色やデザインなど違いが多いです。

男性の(ビジネス)スーツとは?

出典: http://fashion-basics.com

スーツの定義と用途を紹介します。実は、礼服はスーツの一種です。

男性のスーツの定義

スーツの定義は、上下同じ素材で作られた、一揃いの衣服となっているそうです。この定義だと、礼服もスーツの中に含まれることになります。しかし、スーツは、定義が曖昧なので、用途も幅広いということに注意が必要です。礼服や喪服は、スーツの中で、用途を絞った衣類ですので、用途を考えて、適した格好をする必要があります。

男性のスーツの用途

スーツは主にビジネスで着用することが多くなります。現在は、結婚式で着用する方も多くなっています。場合によっては、冠婚葬祭で、礼服の代用として着用できます。

男性用礼服・喪服・スーツの違い

出典: http://kininaruarekore.com

ブラックスーツとビジネス用の黒のスーツの違いはどこにあるのでしょうか?
主な違いを紹介していきます。

色や生地のが違う!

礼服・喪服と黒のスーツの違いですが、同じ黒でも色の深さが違います。礼服・喪服は、深い黒色で、黒のスーツは黒色が薄いです。また、生地が違います。礼服・喪服の場合は、ウール100%が多く、ビジネス用の黒のスーツは、ポリエステルが混ざっています。そのため、黒のスーツは、光沢があることが多いです。

デザインが違う!

礼服・喪服は、ベント(切れ目)がないと言われています。一方、黒のスーツは、横や背中にベントが入っていて、動きやすいようになっています。また、黒のスーツは、その時の流行などによって、デザインも変わってきます。

見た目による男性用礼服・喪服・スーツの違い(画像あり)

出典: http://fashion-basics.com

礼服と黒のスーツを並べると、違いがはっきりと分かります。スーツの方は、黒の色が礼服に比べて薄いです。黒のスーツを礼服と兼用してしまうと、並んだ時に目立つ可能性があります。

細かく見ると全然違う!礼服・喪服・スーツの違い

黒のスーツ(ビジネス用)とブラックスーツ(礼服・喪服)は、デザインや色などが違うと説明しましたが、細かく見ると、違いはさらに大きくなります。

出典: http://www.newyorker.co.jp

色やデザインの違いの他に、細かく見ると違いは一目瞭然です。意外と気にしない事を紹介していきます。

ストライプが入っている

最近の黒のスーツはストライプの入っているモノが多くなっています。ストライプが入ることによって、デザイン性が増し、オシャレな感じになっているモノが多いと思います。結婚式で着用する場合は、ストライプが入っていても問題ありませんが、葬儀の場合は、ストライプが入っていると失礼になってしまいますので、気を付けましょう。

出典: http://u-note.me

色が黒くてもストライプが入っていると葬儀では場違いになってしまいます。ストライプが目立たないスーツでも、礼服・喪服と並んだらストライプが目立ってしまいますので、注意してください。

襟にステッチがある

黒のスーツ(ビジネス用)には、襟にステッチが入っています。一方、ブラックスーツには、スッテチが入っていませんので、仮に礼服に近いビジネス用黒のスーツを着用しても、わかってしまいます。

出典: http://www.vightex.com

ストライプが入っていない黒のスーツでも、襟を見れば礼服・喪服と違うのがすぐにわかります。礼服・喪服にはステッチがありません。

スーツでも礼服・喪服の代用ができるの?

結論から先に言うと、スーツで代用できます。条件もありますが、礼服の代用として使用できる場合があるので紹介します。
まず、結婚式です。もちろん招待者側ですよ。結婚式の場合は「平服で来てください」と一言添えてある場合もあるので、その時はスーツで大丈夫です。また、現在は、オシャレなスーツで参加することが主流になっている傾向もありますので、礼服にこだわらなくて大丈夫かもしれません。
葬儀の場合は、お通夜は黒のスーツで大丈夫です。ネクタイなどは、葬儀に適したものを着用するように注意してください。

出典: https://192abc.com

スーツを代用することは可能です。代用ですので、その場しのぎになります。礼服・喪服は一着購入しておきましょうね。

スーツと礼服・喪服を兼用することは避けよう!

スーツを礼服喪服と代用できるということは、兼用もできます。しかし、スーツを代用できる場面がある程度限られているので、兼用することはできるだけ避けた方が良いです。
また、スーツを兼用するのは、一般常識がないと勘違いされる場合もありますので、スーツと礼服・喪服は兼用しないで、別々に購入するようにしましょう。
基本的にスーツは礼服・喪服の代用として使用できますが、兼用しない方が良いです。

出典: http://neverendingstory.info

スーツと礼服・喪服の兼用は避けましょう。ビジネス用と礼服・喪服は別々に揃えておくのが、社会人としてのマナーになります。

スーツで礼服・喪服を代用してはダメなときは?

スーツで礼服・喪服を代用、兼用してはダメな場合もあります。まず、冠婚葬祭の主催者側のときです。主催者は格式として一番高い服装をしなくてはいけません。したがって、主催者側なのにスーツを着用すると、かなり非常識な行動になってしまいます。
また、葬儀の場合は、お通夜以外で着用してはいけません。仮に、お通夜に喪服の代用としてスーツを着用した場合でも、告別式に参列する場合は、一度帰宅して、喪服を着用するようにしましょう。

出典: http://neverendingstory.info

スーツで代用してはダメな場合があります。しっかりと把握しましょう。

リクルートスーツは極力避けよう!スーツとリクルートスーツの意味の違い

黒のスーツと言われて、イメージし易いのは、リクルートスーツだと思います。特に、新卒の方は真っ先にイメージするのではないでしょうか。
黒のスーツを礼服・喪服の代用として着用できると言いましたが、リクルートスーツはNGです。
なぜリクルートスーツで代用してはいけないのか?と思う方もいると思います。リクルートスーツは、新人募集という意味合いも含まれていますので、失礼になってしまいます。
若い方が代用しても、多めに見てもらえる場合がありますが、社会人期間が長い方が代用すると恥をかいてしまいますので、気を付けてください。

出典: https://192abc.com

リクルートスーツを着用する場合は、注意してください。許されるのは、新卒の方や就活中の学生までですよ!

まとめ

礼服・喪服を中心に説明してきました。冠婚葬祭は出席する機会が少ない分、その人の常識が問われてしまう傾向があります。
ビジネス用のスーツを礼服・喪服をして、代用できますが、葬儀の場合は、ストライプなどが入っていると、場違いになってしまいますので、注意が必要です。
黒のスーツを代用しても良いのですが、一番いいのは、礼服・喪服を一着揃えておくことです。

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