「ゾディアック事件」の真相とは?事件詳細と暗号に隠された真犯人に迫る。
ゾディアック事件とは1968年に発生した連続殺人事件です。犯人はゾディアックと名乗り、警察に電話をしたり、テレビに声の出演するなど、劇場型犯罪として注目されましたが、真犯人は現在も捕まっていません。 今回はゾディアック事件の内容など詳細をご紹介します。
目次
- 1未解決のゾディアック連続殺人事件!
- 2ゾディアック事件の犯人は?:最初に起こった殺人!
- 3ゾディアック事件の犯人は?:第2の事件発生!
- 4ゾディアック事件の犯人は?:犯人が警察に電話!
- 5ゾディアック事件の犯人は?:犯人から手紙が届く!
- 6ゾディアック事件の犯人は?:解読された暗号文!
- 7ゾディアック事件の犯人は?:第3の殺人事件発生!
- 8ゾディアック事件の犯人は?:第4の殺人事件発生!
- 9ゾディアック事件の犯人は?:「自首する」との電話が警察に!
- 10ゾディアック事件の犯人は?:テレビ番組に出演!
- 11ゾディアック事件の犯人は?:ゾディアックから弁護士に手紙が届く
- 12ゾディアック事件の犯人は?:途絶えた音信!
- 13ゾディアック事件の犯人は?:容疑者アーサー・リー・アレン
- 14ゾディアック事件の犯人は?:新たな容疑者浮上 ジャック・トーランス
- 15ジャック・トーランス氏の深まる容疑!?
- 16養子が語る、ジャック・トーランス氏の容疑!
- 17FBIがジャック・トーランスの証拠品のDNA鑑定を行う!
- 18映画にもなった、ゾディアック事件!
- 19まとめ
未解決のゾディアック連続殺人事件!
出典: http://www.zodiackiller.com
ゾディアック事件とは?
皆さんは、アメリカで起こった「ゾディアック事件」というのをご存知でしょうか?
この事件は、1968年から1974年にかけて複数の男女が男に襲われ、猟奇的な方法で6人が殺害されたアメリカでは有名な事件です。
そしてこの事件は未だ真犯人が捕まっておらず、未解決事件として現在も調査が続けられています。
この事件の特異なところは、犯人と自称する男が自分を「ゾディアック」と名乗り、犯行後に警察に電話をかけて、警察を挑発し嘲笑するような態度をとったり、自分の本名が書かれていると主張する暗号文を新聞社に送り付けて、記事として大きく報道するように仕向けたりして、自己アピールが強く、凶悪な劇場型犯罪として前例の少ない犯罪であるという点です。
そして、このように犯人との接点や物的な証拠が多かったにも拘わらず、真犯人が未だに捕まっておらず、事件発生から50年近く経った今も調査が続いています。
それではこの事件がどのような犯罪だったのか、真相は何かなど、その詳細について説明していきます。
ゾディアック事件の犯人は?:最初に起こった殺人!
出典: https://www.tripadvisor.com
最初の事件が起こったのは,1968年のクリスマスも近い12月20日、カリフォルニア州貯水池レイク・ハーマンの湖畔の通称「恋人たちの小道」で起こりました。
夜11時頃、この小道を車で通りかかった人が、道に横たわる人影を見付けました。「事故か?」彼は車を止めて降りて、あたりを見回すと、最初に見た人影から少し離れたところに仰向けに倒れているもう一つの人影を見つけました。
彼は咄嗟にこれは事故じゃなく事件だと感じて、すぐに警察に連絡し救急車も到着しました。
出典: http://www.zodiacciphers.com
この殺人事件の犠牲となった、デヴィッド・ファラデーさん(17)とベティ・ルー・ジェンセンさん(16)
この数時間前、ハーモン貯水湖のポンプ小屋の陰に車を停めて、デヴィッド・ファラデー(17)さんとベティ・ルー・ジェンセン(16)さんの2人は互いに抱き合いキスをするのに夢中になっていました。
すると突然車のドアが乱暴に叩かれデヴィッドが驚いて振り向くと、そこには拳銃を持った男が立っていました。
男はデヴィッドに車から出るように言いましたが、デヴィッドがそれを拒むと、男は後部の窓に1発と左後部のタイヤに1発拳銃を撃ちました。
デヴィッドは驚いて外に飛び出すと、男はデヴィッドの頭部に拳銃を突きつけ躊躇することなく引き金を引きました。
ベティは悲鳴をあげて車から飛び出し逃げましたが、背後から5発の銃弾が撃ち込まれました。
警察が駆けつけた時に、ベティはまだ息がありましたが、病院に運ばれる途中で亡くなりました。
犯人は現金も奪わず、ベティに暴行した形跡も無かったことから、警察はこの殺人事件の動機が全くわからず犯人の絞り込みに悩むことになりました。
ゾディアック事件の犯人は?:第2の事件発生!
出典: http://www.thequesterfiles.com
第2の殺人が行われたブルー・ロック・スプリング公園
第1のハーモン貯水湖での殺人事件が起こった半年後の1969年7月、第1の殺人事件現場のハーモン貯水湖から割と近くにあるブルー・ロック・スプリング公園で夜11時過ぎ、車の中でマイケル・ルノー・マゴー(19)さんと、ダーリーン・エリザベス・フェリン(23)さんの2人が話をしていました。
すると一台の車が近づいて来て、2人の車の横に停車しました。車から男が降りてきて2人の車に近づいて来て車の傍に立つと、男はおもむろに拳銃を取り出し、いきなり2人めがけて発砲しました。
マイケルさんは首に1発撃たれ、ダーリーンさんには、2発撃ち込まれました。
男はすぐに自分の車に戻り猛スピードで逃げて行ったようです。
その後、マイケルさんは何とか車から這い出しましたが、そこで意識を失って倒れてしまいました。
ゾディアック事件の犯人は?:犯人が警察に電話!
出典: http://www.thequesterfiles.com
第2の事件の犠牲者で命を取り留めた マイケル・ルノー・マゴーさん(19)
この事件の数時間後、事件の現場近くのヴァレーホ警察署に男から電話がかかってきました。
電話の内容は、
「ブルー・ロック・スプリング公園の駐車場に停めてある車の中で、若い男女2人死んでいるという現場の詳細についてと、撃った拳銃は9ミリのルーガーで、去年ハーモン湖で殺した真犯人は自分だという事」
など、男は野太い声で一方的にしゃべって電話を切りました。
警官が急いで言われた公園に行ってみると、男の言った通り、2人の男女が撃たれてぐったりしていました。2発撃たれていたダーリーンさんの方はすでに亡くなっていましたが、マイケルさんの方はまだ息があり、すぐに病院に運ばれて何とか一命は取りとめました。
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第2の事件の犠牲者。ダーリーン・エリザベス・フェリンさん(23)
犯人が自分から警察に電話してきて前の殺人の件まで話すというのは、よほど捕まらないという自信があるのか、それとも世間に自慢したいのか。
警察は、この犯人が前の殺人の詳細な内容を知っている点でも、かなり信憑性が高く、真犯人は同一として捜査を開始しました。
この事件も最初の事件と同じで真相や動機は不明で、無差別殺人とも言えるような事件でした。
この2件の事件で4人の男女が銃で撃たれ、そのうちの3人が亡くなりました。
ゾディアック事件の犯人は?:犯人から手紙が届く!
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犯人から送られた、暗号文とゾディアック(?)のサイン
公園で犯行が行われた第2の事件から4週間後の7月30日、ヴァレーホの地元の新聞社「タイムズ・ヘラルド」「サンフランシスコ・クロニクル」「サンフランシスコ・エグザミナー」の3社に1通の手紙が届きました。
手紙の差し出し人は、連続殺人事件の真犯人「ゾディアック」と名乗っていました。そしてゾディアックの黄道十二宮を表わしているのか、○に十文字を描いたサインが書かれていました。
手紙にはフェルトペンの汚い字で、第1の事件や第2の事件の犯人でなければ知り得ない詳細が書かれており、自分が真犯人であることを強調している内容でした。
またこの手紙には暗号文が同封されており、暗号文は3社にそれぞれ違う内容のものが送られていました。 犯人によると、この3枚の暗号文を組み合わせて解けば、差し出し人、つまり真犯人が誰か分かると書かれてありました。
さらにこの手紙の詳細を8月1日付けの3紙に載せなければ、さらに無差別に10人以上の人間を殺すと予告してあり、新聞で大きく掲載して欲しいという真犯人の意図が明らかでした。 そして3紙は、暗号文を新聞に掲載しましたが、脅迫文の詳細を載せると世間に恐怖を与えるという理由で掲載を見合わせました。
ゾディアック事件の犯人は?:解読された暗号文!
出典: http://enigma-calender.blogspot.co.nz
目撃者の証言をもとに描かれた犯人「ゾディアック」のモンタージュ図
その後手紙に同封されていた3つの暗号文に関して、軍隊の暗号の解読専門家を始めとして、様々な人がこの暗号解読に挑んだ結果、ある学校の教師が解読に成功し、 犯人からの暗号文は解読され、次の様な主旨の内容が書かれていました。
「人殺しが楽しく好きなこと。
人間は一番危険な動物で、殺人は最高のスリルでセックスするよりも楽しいこと。
自分が死んでから、殺した人間が自分の奴隷となること。
本名を明かすと、警察が邪魔するから今は明かさないこと」
この様に暗号は解読されましたが、真犯人は誰なのか、その正体は依然謎のままでした
ゾディアック事件の犯人は?:第3の殺人事件発生!
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手紙がが新聞に掲載されてから約2ヶ月後の9月27日、カリフォルニア州のベリエッサ湖畔で、地元のカレッジの学生ブライアン・ハートネルさんとシシリア・シェパードさんの2人がピクニックに来て食事をしていました。
そこへ突然頭巾をかぶって胸の部分には○に十字のマークが書かれた男が木の陰から現れて、2人に近づいてきました。
覆面の男は片手に拳銃、もう一方の手にはナイフを握り、ブライアンさんに銃を突きつけ「金を出せ!」と叫びました。
そして怯える2人をロープで縛り、ブライアンさんの背中をナイフで何か所も刺し、次にシシリアさんの背中や腹や胸を何度も刺しました。
その後、彼らの乗って来た車に近づき、黒のマジックで○に十字のマークと、前の2つの事件が起きた日付を書いて立ち去りました。
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
第3の殺人事件の犠牲者、シシリア・シェパードさんとブライアン・ハートネルさん
犯人からまた地元の警察に電話があり、すぐに警官が言われた場所に駆けつけると、ロープで縛られて血まみれになった2人が地面に転がっていました。
2人ともこの時点ではまだ生きていましたが、シシリアさんの方は2日後に病院で亡くなりました。
ブライアンさんの方はなんとか一命を取りとめ、回復に向かいました。
これまで3件の殺人事件で、2人は助かりましたが、4人が亡くなりました。
ゾディアック事件の犯人は?:第4の殺人事件発生!
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第4の事件が発生したサンフランシスコの金門橋近く
ベリエッサ湖畔の事件から2週間ほど経った10月11日、さらにゾディアックの殺人の犠牲者が出ました。
サンフランシスコのタクシー運転手ポール・スタインさんが、ノップ・ヒルのフェアモントホテルの近くで褐色の髪でネガネをかけた太った男を一人の拾いました。
約15分走った後、ポール運転手は客が指定した通りの角で、車を停車させたところ、男はいきなり銃を取り出し、運転手の後頭部に、拳銃で数発撃ちました。
ポールさんは即死状態で、犯人はポールさんの財布を抜き取った後、ポールさんのシャツを引き裂いて、その切れ端で、自分の指紋がついたと思われる個所を拭きました。
丁度その時、2人の通行人が通りかかったことに気づき、犯人はあわてて近くの広場の方へ逃げていきました。
このタクシー運転手殺人事件では2人の目撃者がおり、その協力のもとに犯人のモンタージュ図が作成されましたた。
またベリエッサ湖の第3の事件の時に、ゾディアックがナパ警察署へかけたと特定された公衆電話からは有力な指紋も採取され、警察も少しずつ犯人に近づきつつありました。
ゾディアック事件の犯人は?:「自首する」との電話が警察に!
出典: http://yesterday1.exblog.jp
タクシーの運転手殺しがあった10日経ってから、ゾディアックから地元のオークランド警察署に電話がかかってきて、なんと自首することにしたと言うのでした。
ただし、以下の条件付きで!
「メルヴィン・ベリーのような有名な弁護士をつけること。」
「朝の人気トーク番組に出演して話をさせること」もちろん出演は電話出演とのことです。
警察側はやってみる価値ありと判断して準備を始め、弁護士の方はメルヴィン・ベリー氏が快諾しました。
ゾディアック事件の犯人は?:テレビ番組に出演!
出典: https://letronc-m.com
朝の番組への犯人の出演の方も、テレビ局がOKし、ゾディアックからの電話を受ける時間を決めました。
更にゲストとして、第3の事件で犯人に何か所もナイフで刺されながらも一命を取りとめ、ゾディアックの声を聞いているブライアン・ハートネルさんと、あとは犯人の電話を取り次いだことのある電話交換手2名です。
この犯人の出演予定は事前に報道されていることもあって、この日トークショーは驚異的な視聴率となりました。
出典: http://blog.livedoor.jp
そして番組が始まってから約1時間後に、スタジオにゾディアックと名乗る声で本当に電話がかかってきました。
しかしその声は以前の電話の野太いドラ声とはほど遠い、か細い、よく聞き取れない声でしたので、ブライアンさんと2人の電話交換手も「これはゾディアック本人ではない!」と断言しました。
その後も電話の主は、”去年人を殺してからずっと頭痛がして困っている...、今も頭が割れるように痛い...”などと苦しそうに話し、以前の野太い声でしゃべる人物とはまるで別人ようでした。
スタジオに待機していたベリー弁護士も電話の会話の中で自首を勧めましたが、なぜか男は承知しませんでした。
しかし何とか2人で会う約束をとりつけました。
番組終了後、警察は電話の主はゾディアック本人ではないと判断しましたが真相は謎のままです。
ベリー弁護士は後日、約束の場所に行きましたが残念ながら誰も現れず、番組内での約束もすっぽかされた形となりました。
ゾディアック事件の犯人は?:ゾディアックから弁護士に手紙が届く
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弁護士との約束は破られましたが、その後ベリー弁護士はゾディアックから一通の手紙を受け取りました。
自分がゾディアックある証拠に、タクシー運転手殺害の時の血まみれのシャツの切れ端が同封してありました。
手紙には、助けを求めているような以下のような主旨の内容が書かれていました。
”自分から助けを求められない。
自分の中のもう一人がそうさせないから。
自分で自分がコントロールできない。
その内うち9人や10人目の殺人を犯してしまう。
助けて欲しい。俺は溺れそうだ”
という内容の文章で、スペルもメチャクチャで、かなり精神状態はひどく病んでいるようでした。
ゾディアック事件の犯人は?:途絶えた音信!
出典: https://mama.bibeaute.com
ベリー弁護士は即刻手紙の件をサンフランシスコ警察へ知らせました。
それを受けて警察も捜査を強化しましたが、ゾディアックの行方はその後もようとして掴めませんでした。
その後しばらくして、警察にもゾディアックから手紙が届きました。
手紙の内容は、警察発表の被害者の数が違っているという内容で、警察が発表した「犠牲者は5人」という点に関して「7人殺した」と犯人が殺人の人数にこだわっているようでした。
警察側が訂正を発表すると、今度は「17人殺している」という手紙が届き、その後もこういった調子でゾディアックから手紙が送られた期間は7年も続き、その間も警察は真犯人を捕まえることができず、ゾディアックは逃走し続け未逮捕のままでした。
そして1974年に届いた手紙には「今までに37人殺した!」などと書かれてあり、警察は「そんなに多くの死体はない」と反論しました。
そしてこの手紙を最後に、ゾディアックからの手紙や電話などの一切の連絡が途絶えました。
ゾディアック事件の犯人は?:容疑者アーサー・リー・アレン
出典: http://www.zodiackiller.com
アーサー・リー・アレンを含む容疑者一覧
ゾディアックからの手紙や電話などの一切の連絡が途絶えた後も、警察は引き続き懸命にゾディアックの捜査を続け、何人か容疑者をリストアップしました。
その中でも一番容疑が濃い人物が、アーサー・リー・アレンというIQ136を持つ男でした。このアーサー・リー・アレンは第2の事件の女性の被害者ダーリーンさんをストーキングしていた男です。
ダーリーンさんの女友達がこのアーサー・リー・アレンがダーリーンさんにストーカー行為している所を目撃したのです。
出典: http://www.zodiackiller.com
アーサー・リー・アレンの顔写真
このアーサー・リー・アレンに関して、ゾディアックのしていた手袋や靴の大きさが一致するなど容疑が深まりました。
また元同僚が、彼は変態的性癖を持っていると証言しました。
しかし、その後の調査でゾディアックから送られてきた手紙に付着していた唾液のDNA鑑定によってこの
アーサー・リー・アレンは「シロ」と断定され、事件の真相と捜査はまた振り出しに戻った形となりました。
ゾディアック事件の犯人は?:新たな容疑者浮上 ジャック・トーランス
出典: http://sanfrancisco.cbslocal.com
左:ジャック・トーランス氏 右:ゾディアックのモンタージュ画
カリフォルニア州のサクラメントに住むデニス・カウフマンという男性が、2006年に他界した継父のジャック・トーランスが、ゾディアック事件の真犯人ではないか疑っていると、数点の物的な証拠を持参してFBIに来たと報道されました。
ジャック・トーランス氏の深まる容疑!?
出典: https://geektyrant.com
ジャック・トーランス氏のスピーカーから見つかったフード付きシャツに〇に十文字!
「初めてそのスピーカーを開けてみて中を見た時は心臓が止まりそうでした」とジャック・トーランス氏の養子の男性は語っています。
そこで彼が見つけたものは、丸められた黒いフード付きシャツでなんと胸の所に○に十文字が描かれていました。
これはゾディアックが犯行の時に着ていたもとして、養子の男性は、このシャツやジャック・トーランス氏の入れ歯や乾いた血のついたナイフなど一緒に、FBIに証拠として提出しました。
養子が語る、ジャック・トーランス氏の容疑!
上のYouTubeの動画は、ジャック・トーランス氏の養子が継父がゾディアック事件の真犯人ではないかという容疑について語っています。
FBIがジャック・トーランスの証拠品のDNA鑑定を行う!
出典: https://store.shopping.yahoo.co.jp
FBIは、養子の男性から提供されたいくつかの証拠とされる物件をDNA鑑定に持ち込みました。
しかし、FBIは予想外の障害にぶち当たってしまいました。証拠品と照合するための、ゾディアックのDNAが無いというのです。
以前にサンフランシスコ市警が行ったDNA解析の手法が間違っており、犯人のものとされるDNAそのものが汚染された可能性があり、使い物にならなくなってしまったのです。
ここでまた、ゾディアック事件の真相解明は暗礁に乗り上げてしまい、現在に至るまで証拠の裏付けが取れず、真犯人未逮捕のまま、犯行後50年も経ち、残念ながら迷宮入りの様相を呈してきました。
映画にもなった、ゾディアック事件!
出典: https://warnerbros.co.jp
2007年に公開された映画「ZODIAC」
ゾディアックを題材にした映画はこれまでに、何本か作られていますが、2007年に公開された映画「ZODIAC」(ゾディアック)の主演は、
ジェイク・ジレンホールが、新聞社の風刺漫画家。
マーク・ラファロがゾディアック事件の担当刑事。
ロバート・ダウニー・Jrがサンフランシスコ・クロニクル紙の敏腕記者。
という芸達者が揃い、映画のストーリ―を盛り上げていましたが、映画の中でも犯人として何人かの容疑者が浮かびますが、決定的な証拠がなく、映画も現実の捜査と同じく事件の真相は分からず、真犯人未逮捕という歯がゆい結末となっています。
出典: http://www.imdb.com
また2017年には「Awakening the Zodiac」というタイトルで、ゾディアックを題材とした新作映画が公開されますが、どの様なストーリーなのか興味が湧き、期待されます。
まとめ
いかがでしたか?
ゾディアック事件は多くの犠牲者を出した凶悪な連続殺人事件です。
犯人と称する男はゾディアックと名乗り、警察に電話したり、新聞社に手紙を出したり、テレビに声の出演するなど劇場型犯罪と呼ばれ、多くの物的証拠があるにも拘わらず、事件の真相は分らず、真犯人は未だに捕まっておらず、ほとんど迷宮入りの状態ですが、今でも調査は続いているとのことです。
またいくつか映画の題材にもなり公開されましたが、そこで再現された犯人の残忍な犯行を見ると、これらの事件で被害に遭った無実の犠牲者の為にも、事件の真相解明と犯人逮捕が今でも待たれますね。