2021年08月02日公開
2021年08月02日更新
かわいいと話題!ハエトリグモの種類や飼育方法は?餌はゴキブリ!?[蜘蛛図鑑]
かわいいと今話題になっているハエトリグモに関するまとめ。ハエトリグモの種類、飼育方法、餌。蜘蛛図鑑や画像を交えてかわいいハエトリグモの紹介をします。飼育すると懐く?餌はゴキブリ?ゴキブリを食べてくれ、懐いてかわいいハエトリグモの種類と魅力を伝えます
目次
ハエトリグモがかわいいと今話題となっている
ハエトリグモとは節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科に属するクモ類の総称です。蜘蛛と言えば巣を張ることで知られていますが、このハエトリグモという種類の蜘蛛は巣を張りません。
徘徊性の蜘蛛であり、獲物を歩き回って狩ります。所謂益虫に属する種類ですね。
ハエトリグモが”かわいい”と話題になった画像集
蜘蛛図鑑?! ハエトリグモにも色々な種類がいる!(画像有)
ハエトリグモ科には蜘蛛でも最大の500属5000種類もの種類数を誇ります。さすがにこれ全てを紹介しているわけにもいかないので、日本でよく見かける種類のアダンソンハエトリとチャスジハエトリ、シラヒゲハエトリ、ネコハエトリ、マミジロハエトリ、アオオビハエトリやウデブトハエトリを紹介していきます。
蜘蛛図鑑その1 アダンソンハエトリは世界的にもよく見られる種類のハエトリグモ
アダンソンハエトリは日本の人家に普通に住んでいるハエトリグモで、世界的にもたくさんの地域に分布しています。
体長は5ミリから9ミリです。
かつては日本の南側にのみ住んでいたようですが、最近では北にも範囲を広げつつあるようです。
みなさんもおそらく一度は見たことあるかもしれません。
蜘蛛図鑑その2 チャスジハエトリもハエトリグモでは一般的な種類
チャスジハエトリという名のハエトリグモも日本の人家でよく見かける種の一つです。こちらも日本南西部の種類であります。北日本でも見かけることはありますが、引っ越しの荷物などに紛れた人為頒布とされています。
体長は7ミリから12ミリです。
人工建造物なら家でなくとも見られるようで、人と最も関わる種類の蜘蛛と言えます。
蜘蛛図鑑その3 シラヒゲハエトリは家の外壁に住む種類のハエトリグモ
人家の内部に住むハエトリグモもいれば、人家の外壁に住んでいるハエトリグモもいます。それがこのシラヒゲハエトリです。
体長は6ミリから10ミリです。
生息は本州から南西諸島です。例外なく家の外壁に住んでおり、家の中で見かけることはほとんどありません。
蜘蛛図鑑・外の部 まだまだいるぞかわいいかわいいハエトリグモの種類!(画像有)
人家でよく見かける蜘蛛がハエトリグモですが、もちろん外にも住んでいます。この欄では人家ではなく屋外でよく見かけるハエトリグモの種類を紹介していきます。
蜘蛛図鑑その4 ネコハエトリは結構喧嘩しちゃうハエトリグモ
平地の山野で見られるハエトリグモで、比較的よく見るハエトリグモの種類です。草の上にいることが多いそうです。
体長が約8ミリ前後です。
この種類のハエトリグモは気性が結構荒いのか、同種で喧嘩をすることが多いらしく、地方によってはネコハエトリを闘わせる遊びがあるそうです。まるでム〇キングの走りですね。
蜘蛛図鑑その5 マミジロハエトリは日当たり良好な場所が好きな種類
マミジロハエトリも平野の山野の草の上に住んでいるハエトリグモであります。生息分布はなんと日本全国どこにでもいるようです。
体長は7ミリ前後です。
日当たりがいい場所が好きで、比較的見つけやすい種類のハエトリグモとなります。
蜘蛛図鑑その6 アオオビハエトリはアリが大好物な種類
アオオビハエトリは平地に住む地上性のハエトリグモであり、主に本州から以南南西諸島に住むハエトリグモです。
体長は4ミリから7ミリです。
アリを捕食することでよく知られるハエトリグモで、アリが多くいる場所によく見られます。アリを捕まえる方法としては、一度嚙んで離して再び噛むことを繰り返し、アリが動かなくなったところで巣まで運ぶという方法を取ります。
蜘蛛図鑑その7 ウデブトハエトリはその名の通り腕が太いハエトリグモ
ウデブトハエトリはその名の通り前足が発達したハエトリグモの種類です。山野の地上に住んでいることが多い種類です。本州、四国、九州で見られるハエトリグモですね。
体長は4ミリ弱ほどです。
この種類のハエトリグモは所謂蜘蛛の巣を張るのですが、捕食用ではなく自らが休むための完全な居住用の巣となります。
ハエトリグモの飼育方法!かわいいハエトリグモを飼育しよう!
ハエトリグモを飼育している愛好家は多いらしい
飼育時に手に乗せてかわいい行動を見る愛好家もいる
そのかわいらしさ愛らしさから、ハエトリグモを飼育している愛好家はかなり多いようです。
その歴史は意外と古く、江戸時代にもハエトリグモを飼育していた人もいるようです。
江戸時代、ハエトリグモを飼育してハエを取らせる遊びが流行ったらしい
ハエトリグモの飼育は江戸時代から行われていた?!
江戸時代にハエトリグモは【座敷鷹】と呼ばれており、飼育しハエを取らせる遊びが流行していたようです。座敷鷹とはうまく言ったものですね。ハエトリグモも狩りをする生き物ですからね。
さらに商人がハエトリグモを飼育し、それを売っていたこともあったらしいです。
早速ハエトリグモを飼育しよう!餌は一体(画像有)
ハエトリグモ飼育の難易度 餌も多少違うから少し変わってくる
飼育の難易度はハエトリグモの種類によって違います
ハエトリグモの種類によっては飼育が難しい種類があるようです。しかしそれは単純に、飼育が簡単な種類は餌となる虫は割と何でも食べてくれる、飼育が難しい種類は少し好き嫌いがあるという程度の話のようです。
ハエトリグモは懐く?
なんだこれ?めっちゃこれかわいいぞ?
ハエトリグモのように小さな生き物は飼育しても基本的に人間に懐くということはないようです。
飼育していると懐くと説明しているサイトもありますが、動くものを見て興味を持っているのが懐くように見えたり、ぴょんぴょん跳ねて手に乗ってくるかわいい動作が懐くような行動と誤認されたりしているようです。
しかし懐く懐かぬではなく、我々はかわいい行動を見せてくれるハエトリグモを愛でればいいと思います。
ハエトリグモの餌はゴキブリ?!
ベツニタイハナイデスヨー(棒)
ハエトリグモの餌はショウジョウバエ、ゴキブリの赤ちゃん、蛾などです。不快害虫とされるゴキブリや、湧いて出るとうっとおしいショウジョウバエや蛾などの虫を餌として食べてくれます。
とはいっても家の中にハエトリグモを放置していたのでは飼育していることにもならないと思いますが、たまたま家にいるハエトリグモは家にいるゴキブリなどを駆除してくれていると言えるかもしれません。
実際に飼育するなら、小瓶などに入れて飼おう!
飼育には小さな瓶、ペットボトルなどを使っている愛好家が多いようです。虫かごのような大きな箱だと飼育時にハエトリグモに負担が掛かりやすい欠点があるようです
飼育で注意する点はハエトリグモは乾燥と高温に弱いため、直射日光には絶対に当ててはいけません。乾燥を防ぐには水を湿らせた脱脂綿を置けば、乾燥防止とハエトリグモにとっては水分補給となります。
ハエトリグモは巣を作って寝床を作るので、隠れられるような場所を作ってあげるといいでしょう。
あとはハエトリグモはピョンピョン跳ねるのですが、上に高く跳ねることはないので、背の低い入れ物で大丈夫です、というより、背が高すぎると餌のコバエが高く飛び過ぎて、ハエトリグモが餌を捉えられず、ハエトリグモが餓死することが多くなります。
かわいいかわいいハエトリグモのために餌を捕まえよう!(餌の画像有)
さすがにゴキブリの赤ちゃんは難しいのでコバエを餌にしよう
餌となるショウジョウバエです
飼育時の餌ですが、ゴキブリの赤ちゃんなんか探してもそう見つからないので、簡単に発生させられるショウジョウバエ(コバエ)を捕まえましょう。
腐りかけのバナナやリンゴを放置しておけば、勝手にコバエがやって来るので、それを捕まえてハエトリグモに餌としてあげればいいです。
簡単な罠でもすぐにコバエは捕まる
このような画像のように、アリジゴクの巣のようなすり鉢状の入り口にすれば、広い入り口からコバエは入り、狭い出口からはそうそう出られず、たくさんのコバエが捕まっています。
それをハエトリグモに餌として与えれば食事は大丈夫です。
餌を与えるためには画像のようなものを使う
餌捕獲用に使用する吸虫管です
餌のコバエを捕まえたはいいが、そこからどうやって餌をハエトリグモに与えるかですが、上記の画像のような吸虫管と呼ばれる道具を使います。
書いて名の如く、吸って虫を捕まえる管です。吸うことでガラス管の中に虫が入ります。そうじゃなければ虫が口の中にドーッンですからね。それはさすがに嫌です。
かわいいハエトリグモ、飼ってみたくなりましたか?
このまとめでハエトリグモの魅力を紹介していったわけですが、このまとめを読んでハエトリグモを飼育してみたいという方が出てきますとうれしいですね。
人に懐くことは無いとされるハエトリグモですが、行動は本当に人懐っこい動きをするかわいい蜘蛛で、よく見るハエトリグモなら比較的飼育は簡単ですので、一度飼育してみるのはいかがでしょうか?