2021年07月21日公開
2021年07月21日更新
Web広告を消す『Adblock Plus』の使い方とは?日本向けフィルタまとめ
Web広告を消すアドオン『Adblock Plus』を活用していますか?毎日目にする迷惑な広告を消す『Adblock Plus』について、意外と知らない使い方や日本向けの公開フィルタがあります!今回はそんな使い方と日本向けフィルタをまとめました。
目次
- 1Adblock Plusとは:邪魔なweb広告を消してくれる機能!
- 2Adblock Plusで動画に流れる広告もブロック
- 3Adblock Plusのインストール方法
- 4スマホにも対応!スマホ用Adblockの使い方
- 5Adblock Plusの使い方と日本向けフィルタ
- 6自作フィルタ基本の使い方:手動で任意の広告をブロック
- 7自作フィルタの使い方応用編
- 8任意の広告を表示させるフィルタ!ホワイトリストの使い方
- 9Adblock Plusのフィルタって何?日本向けと海外向けの使い方
- 10Adblock Plusの日本向けフィルタって?
- 11Adblock Plusの使い方:日本向けフィルタ1
- 12Adblock Plusの使い方:日本向けフィルタ2
- 13Adblock Plusの使い方:日本向けフィルタ3
- 14Adblock Plusの使い方:日本向けフィルタの選び方
- 15多数フィルタを追加すると重くなる!日本向けフィルタの使い方
- 16まとめ:Adblock Plusの適切な使い方と日本向けフィルタ
Adblock Plusとは:邪魔なweb広告を消してくれる機能!
ブログやYoutubeや他動画サイトなど、インターネットサーフィンをしていると、一番目につくのはweb広告ではないでしょうか。バナーや宣伝動画、ポップアップ広告や悪質な誘導など、1つ1つ挙げるとキリがありませんよね。
PCやタブレットなど大きい画面ならともかく、スマホの小さい画面に大きな広告があると、画面の半分以上を占めていたり、誤クリックしてしまったりとイライラしませんか?
Adblock Plusは、そんな迷惑なウェブブラウザの広告を消す拡張機能(アドオン)です。Adblock Plusはウェブサイト上の広告を消すアドオンであり、機能を有効にすることによってアフィリエイトサイトを始め、YoutubeやFacebookなどに貼ってある広告動画やバナーが表示されなくなります。
それによってページの読み込みが速く、また広告があちこちに出ることもないので快適にブログやサイトを巡回することが可能です。
アドオンとは
ちなみにアドオン(add on)とは、アプリケーションの機能を後から追加する目的で作成されたソフトウェアのことであり、拡張機能のことを指します。よく耳にするプラグインなどもアドオンの1つです。IEならIE、EdgeならEdgeのブラウザ機能を拡張、つまり追加機能を与えることだと思ってください。
ウェブブラウザとは
Adblock Plusはウェブブラウザのアドオン。そしてウェブブラウザとは、WindowsならIEことInternet ExplorerやMicrosoft Edge、MacならSafari、そしてFirefoxやChrome、Androidの標準ブラウザなどのウェブサイトを閲覧しているソフトのことです。
Adblock Plusは世界で一番利用されている広告ブロッカー
Adblock Plusは世界で最も利用されているブラウザのアドオンです。世界的に一番シェアが多いウェブブラウザのGoogle Chromeをはじめ、Safari, Firefox,IE,Microsoft Edge,Operaなど主要ブラウザのほぼ全てに対応しています。
またAndroidやiOSなどスマホのwebブラウザ(ブラウザやSafari)やSNS系アプリに対応しているAdblock Plusのスマホ版、「Adblock Browser」もありますので、主にスマホやタブレットでネットサーフィンをするという方も利用可能です。
Adblock Plusで動画に流れる広告もブロック
どこの広告も鬱陶しいことには変わりないですが、特に目につくのはなんといっても動画中の広告ではないでしょうか。例えばYoutubeで動画を視聴していると、動画の途中で突然CMが流れたりしませんか?
動画の終わりに流れるならともかく、動画を見ている最中に中断されて広告が流れるのは面白くないですよね。
そんな時Adblock Plusを入れれば、Youtubeなど動画内広告も消すことができます!これで広告に邪魔されることなく、思う存分動画を楽しめることでしょう。
Youtubeの広告をブロックすると投稿者に広告料が入らない?
動画を見る専門の人からすれば余談かもしれませんが、Youtubeなど動画サイトの多くは間に挟むCMなど広告によってお金を得ています。Adblock Plusなどの広告ブロッカーで広告を遮断すると、広告料は基本的に発生しません。
もしお気に入りのYoutuberや動画投稿者に貢献したいと思った場合は一時的にでも広告ブロックを無効にする必要があります。またYoutubeへ動画投稿をしている方も、ユーザー目線で広告が邪魔であることや非表示にしたい人・している人が多くいることは知っておいた方が良いかもしれません。
Adblock Plusのインストール方法
使用しているウェブブラウザによって多少の違いはありますが、基本は変わりません。それぞれの拡張機能ページからAdblock Plusをインストールできます。長年人気のアドオンなので、分かりやすく上位に表示されていることでしょう。
日本でも世界でもブラウザシェアNo.1!Chromeへのインストール
現在ウェブブラウザで一番のシェアを誇るChromeにAdblock Plusを導入するには、 Chromeツールバーのウィンドウ→拡張機能→(入れてなければ)他の拡張機能を見る→「ストアを検索」でAdblock Plusを検索し、追加しましょう。
ストアからインストールした時点で、デフォルト設定での追加は完了しています。
デフォルト設定では「控えめな広告を許可」にチェックが入っていますが、ありとあらゆる全ての広告をブロックしたい場合は、このチェックを外せばOKです。
またChromeはシェアが多いためAdblock Plus for Chromeの公開フィルタリストなども多く、日本語サポートやオプションも充実しています。
Safariへのインストール
Macに標準搭載のSafariなら、ツールバーのSafari→Safari拡張機能をクリックし、AppleのSafari拡張ページに移動します。そのままスクロースすると人気の拡張機能が表示されており、ABPアイコンの「Adblock Plus」を「Install now」からインストールしましょう。
もしABPのアイコンが見つからない場合は、Searchから「Adblock Plus」を検索してください。
Chrome版同様、Safariもそのままで広告ブロックは有効になっています。デフォルトでEasy Listが有効に設定されており、「控えめな広告」が許可されています。
IEへのインストール
IEことInternet Explorerに導入する場合は、Adblock Plusの公式HPからIE版をインストールしましょう。インストールをクリックすればセットアップのウィンドウが出てきますので、それに従ってインストールを完了します。
また、必要であれば日本語化ファイルが公開されていますので、そちらと併せて導入可能です。
IE版も他と同様に、インストール完了した時点で広告ブロックは有効になっているので特別設定は必要ありません。
Microsoft Edgeへのインストール
2016年夏からIEに代わりWindows10の標準ブラウザとなったMicrosoft Edgeですが、このEdgeにもAdblock Plusは対応しています。
まずはEdgeのツールバーの右端にある三点アイコンから「拡張機能」をクリック。次に「ストアから拡張機能を取得する」をクリックし、ABPアイコンのAdblock Plusを購入(無料です)しましょう。その後「起動」→新しい拡張機能を「有効にする」で、Edge用の設定は完了となります。
Firefoxへのインストール
FirefoxへのAdblock Plusの導入は、下記のFirefox用公式ページからインストールできます。他ブラウザと同様、Firefox版もインストール完了時点でブロックは有効になっていますが、控えめな広告を許可しない場合やフィルタを追加する場合はオプションから設定しましょう。
設定ページへはFirefoxブラウザの右上のABPアイコンから移動できます。またFirefox対応する日本向け公開フィルタはChromeに次ぐほど数があり、同じものを流用できる場合も多いようです。
Opera, Android他、多数ブラウザに対応
他のウェブブラウザでも同様に、対応しているものであれば公式HPから専用のAdblock Plusをインストール可能ですのでご確認ください。Chrome,Safari,IE,Microsoft Edgeの他に、Firefox,Opera,Androidなどにも対応しています。
スマホにも対応!スマホ用Adblockの使い方
AndroidやiPhoneスマホ1台のみを利用し、非PCユーザーである人は少なからずいますが、逆はあまりいないでしょう。PCのウェブブラウザにAdblock Plusを導入するととても快適ですが、web広告レスなPCに慣れてしまうと、スマホでSNSやYoutubeを開いて驚くに違いありません。「なんて広告が多いんだ!」と。
スマホでしかツイッタァの広告が表示されないことに何の違和感も感じていなかったけど、PCのブラウザではあれだ、adblock plus入れてたからだ
— ひんやり (@hinyari_tumetai) July 21, 2017
スマホでも、ウェブブラウザやTwitter、FacebookをはじめとするSNSやYoutubeなど動画サイトでもweb広告をブロックを適用したい、という人は少なくありません。しかしAdblock Plusはスマホには基本対応していません。(AndroidのFirefox版などブラウザ限定導入は可能)
そこで紹介したいのが、「AdBlock Browser」です。
Adblock BrowserはiOSにもAndroidにも対応した、Adblockのスマホ用アプリです。PC用のAdblock Plusと比べるとインストールからブロックを有効にするまで設定の手間がありますが、これでAndroidやiPhone、タブレットでも快適なネット環境が出来上がります。
スマホは「Adblock Browser」でYoutubeの広告も非表示に
New update for Adblock Browser for Android! https://t.co/0Xi0Ap9Q3b pic.twitter.com/NVcU9l9jDR
— Adblock Plus (@AdblockPlus) August 21, 2017
全てではありませんが、Adblock Browserをインストールし設定すれば、SafariやFirefoxなどスマホ標準のウェブブラウザはもちろん、Youtubeなどのアプリに表示される広告の多くが非表示になるのでオススメです。
以前はAndroidでの広告ブロックにはroot化が必要と言われたこともありましたが、Adblock Browserならアプリをインストールするだけで難しいことはなにもありません。
スマホだけでなく、AndroidのタブレットやiPadなどにもAdblock Browserのアプリで対応できますので、難しく考える前にまずは試しにインストールしてみてはいかがでしょうか。またAndroid用の日本向けフィルタも少なからずありますので、要望に沿って取捨選択してみてください。
Adblock Plusの使い方と日本向けフィルタ
Adblock Plusは、基本的にはアドオンを有効にした時点でデフォルトの設定は済んでおり、多くのweb広告がブロックされます。よってほとんどの人にとっては、何もする必要はありません。しかし、もしAdblock Plusを導入したにも関わらず、web広告によって快適なネットサーフィンができないという場合はさらにフィルタを作成・追加することができます。
フィルタリストではデフォルトでブロックされるEasyListが有効になっていますが、それとは別に日本の広告をブロックする日本向けのフィルタが数多く公開されています。ニーズに沿って必要な日本向けフィルタを「購読するフィルタを追加」から追加することが可能です。
自作フィルタ基本の使い方:手動で任意の広告をブロック
インストールしたままの状態でも十分に広告ブロックは機能しますが、時には必要以上に広告を非表示にしてしまいます。そんな時は、目障りなweb広告だけを非表示にする設定をしましょう。またChromeとIEやEdgeで見た目は若干異なるものの、使い方は基本的に同じですので安心ください。
特定の広告を今後表示したくない場合には、web広告を右クリック→「要素をブロック」→「追加」でフィルタを追加することができます。これで特定のドメインが自作フィルタとして追加され、今後追加したドメインの広告は表示されなくなります。
また、広告を右クリックしての自作フィルタ作成とは別に、ドメインを手打ちで打ち込んでフィルタを作成することができます。特定のURLを打ち込むことはもちろん、ワイルドカード(*)などを使ってある程度の汎用性を持たせることも可能です。
ワイルドカード(*)は任意の文字列の置き換えに、文末や文頭を|で表記できます。これらによって「このURLと同じ文字列を含む」のように指定してブロックできます。
広告全てを消したいのではなく、特定の広告のみを表示させたくない場合にはこういった方法もあることを覚えておくと便利です。
自作フィルタの使い方応用編
広告ブロック用フィルタに追加されたドメインがDMCA侵害申し立てで削除される https://t.co/6Pl1XAh0fY EasyListにそういうドメインを追加できないのなら、自分で追加すればいいんじゃないか。Adblock Plusなら「自作フィルタ」かな。
— Manabu (@xshime) August 15, 2017
デフォルトではもちろん、日本向けフィルタを購読しても消えない広告はあると思います。その場合は、下手にその広告が消える日本向けフィルタを探すよりも、右クリックでフィルタに追加するか広告の要素を調べて手打ちでURLを打ち込んだ方が早く済みます。
どのフィルタを使っても消えない広告は一定数ありますので、その場合は柔軟に対応していくことが必要です。
また、自分でブロックするweb広告を手で打ち込む場合、web広告のダウンロードそのものを遮断する方法と、HTML要素を指定して表示しなくする(非表示なだけでダウンロードはしている)方法の2通りがあります。
任意の広告を表示させるフィルタ!ホワイトリストの使い方
ホワイトリストは、特定の広告をブロックしないよう設定することができます。自作フィルタと同様に、表示させたい広告のURLをホワイトリストに記入すればOK.
例えばまとめ系サイトなどで、文章の広告リンクは表示させておきたいけれど商品の画像広告リンクは削除したい場合などにも有効です。
Adblock Plusのフィルタって何?日本向けと海外向けの使い方
Adblock Plusを調べていくと、日本向けフィルタや海外向けフィルタ、という言葉を目にすると思います。同じ広告のはずなのに、一体何が違うのでしょうか?
私たちが見ているサイトやブログは、ユーザーがどこにいるか・どの国のページを見ているかなどを分析して広告を表示してきます。日本であるいは日本語のサイトを見れば日本語の広告が表示されるでしょう。
日本向けフィルタの必要性
Adblock PlusのデフォルトであるEasyListは世界的な広告の最大公約数しかブロックされないため、日本の広告をブロックするためのフィルタが別途必要になるということです。
海外サイトをよく見る人はEasyListを有効にしておけば間違いありませんが、他の日本向けフィルタを購読した場合はEasyListは無効にしても問題ありません。
Adblock Plusの日本向けフィルタって?
Adblock Plusをインストールした場合、多くがデフォルトでEasyListが有効になっていますが、これは基本的に海外向けです。それとは別に、多くの日本向けフィルタが公開されています。それらの日本向けフィルタは、日本語のサイトを見るに当たって、貼られている広告を効率的に非表示にするためのフィルタリストです。
これまで数多くの日本向けフィルタが公開されており、自分に合ったものを選べば良いですが、フィルタの中身を読めない人は人気と信頼があるものを選ぶと良いでしょう。初心者は信頼性のないものに手を出さない方がベターです。
Adblock Plusの使い方:日本向けフィルタ1
ABP Japanese Filtersは、Adblock Plusの公式HPで紹介されている日本向けフィルタです。上記のリンクから「ABP Japanese Filters」の「Subscribe: ABP Japanese Filters」をクリックすると、フィルタリストの追加ページに遷移します。
Homepageからフィルタの方針などが詳しく書かれたページを閲覧することができます。広告ブロックを最優先に、アクセス解析や無駄なJava Scriptなどをフィルタリングしブロックします。
Adblock Plusの使い方:日本向けフィルタ2
こちらのフィルタは用途別に4つ用意されています。基本的に広範囲をカバーした、広告の判別は厳しめのフィルタです。自分のPCスペックや要望に合わせて必要なものを選ぶと良いでしょう。
Adblock Plusの使い方:日本向けフィルタ3
こちらも広告の遮断強度は強めのフィルタリスト。アフィリエイト広告はもちろん、広告のみならずページを表示するに当たって読み込みの遅延や負荷が高い埋め込みスクリプト、ブログパーツなどを徹底的に遮断するとされています。
Adblock Plusの使い方:日本向けフィルタの選び方
日本向けの公開フィルタは、他にも数多く存在します。その中から公開フィルタを購読する際には、まずそのフィルタがどんな人向けのフィルタなのかを知る必要があります。
そのフィルタがどんな趣旨を持ったものかを知り、それが利用したいPCブラウザに対応しているのか、そして自分の要望に合っているのかどうかを確認することが重要です。
また、Adblock Plusは日々アップデートされていますので、フィルタも定期的にメンテナンスされているものが好ましいです。更新日が数年前で止まっているようなものは避けた方が良いでしょう。
長らく更新されていないフィルタの場合、誤動作や全く効果のないこともありますので注意が必要です。特にEdgeなど新しいブラウザには対応していない場合もあります。
多数フィルタを追加すると重くなる!日本向けフィルタの使い方
ただし、できるだけ広告を消したいからといって、片っ端から日本向けフィルタを購読してはいけません。何故なら、フィルタをたくさん入れてしまうと、動作が重くなる原因になるからです。
Adblock Plusで広告を非表示する目的は、邪魔なweb広告を非表示にすることに加え、動作を軽くすることや快適なブラウジングであったはず。本末転倒になってしまいます。よって、日本向けフィルタは用途に合わせて1つか2つまでにしておくと良いでしょう。
追加したフィルタはいつでも編集・削除が可能です。また一時的に無効にすることもできます。誤動作はもちろん、必要なweb広告やリンクが表示されていないと感じた際にはAdblock Plusを一時無効にしてページを再読み込みするなどの臨機応変さも必要です。
まとめ:Adblock Plusの適切な使い方と日本向けフィルタ
いかがでしたでしょうか?Adblock Plusは世界的に利用されているブラウザの広告ブロックできるアドオンです。ChromeやSafari、FirefoxやIEを始めとする主要なウェブブラウザ、そしてAndroidやiOS用のアプリとほぼ全てのウェブ閲覧ソフトを網羅しています。
日頃web広告を鬱陶しいと思っている方は、このアドオンを有効またはアプリをインストールし、適切なフィルタを入れてみてはいかがでしょうか。
また一方で、広告は全て悪かというと、そういうわけでもありません。Googleアドセンスなどは検索履歴などからユーザーの興味関心のあるweb広告を表示します。それによって初めて知る商品やアプリ・ゲームなどもあり、そういった「偶然の出会い」から生まれるものもあります。
Adblock Plusを上手く使って、時と場合によって使い分けることが重要と言えるでしょう。