2021年05月20日公開
2021年05月20日更新
倒壊?「マリーナベイサンズ」傾くホテルの安全性は?
2010年にシンガポールに建設された、57階建て高さ200mの「マリーナベイサンズ」ホテルが傾く?既に倒壊寸前であるという噂についてご紹介します。 「マリーナベイサンズ」ホテルのみならず、建築物の安全性と傾く可能性について調べてありますのでご一読ください。
目次
- 1マリーナベイサンズホテルとは?
- 2マリーナベイサンズホテルの屋上にある超巨大な「インフィニティ・プール」
- 3倒壊事故が起きてもおかしくないと噂の、傾くマリーナベイサンズホテル
- 4マリーナベイサンズ傾くホテルを設計した建築家「モシェ・サフディ氏」
- 5マリーナベイサンズホテルは建設当初より傾く設計だった!?
- 6マリーナベイサンズホテルはビザの斜塔より10倍傾く設計
- 7マリーナベイサンズ傾くホテルは、日本やフランスの企業が建設拒否を起こすレベル
- 8マリーナベイサンズ傾くホテルは、韓国のサンヨン建築が工期を短縮して工事完了
- 9マリーナベイサンズ傾くホテルを施工したサンヨン建設はすでに倒産
- 10韓国の建設会社が施工した建築物の倒壊事故例をご覧ください
- 11マリーナベイサンズ傾くホテルはもうすぐ取り壊し?
- 12まとめ
マリーナベイサンズホテルとは?
シンガポールにある巨大ホテル「マリーナベイサンズ」
3つのビルの上に巨大な豪華客船がドーンと載っているデザインのカジノホテル。ビルの上にある船の甲板には、全長150メートルの超巨大な「インフィニティ・プール」が設置されています。
マリーナサンズホテルはカジノホテルです。
巨大なプール以外にもマリーナベイサンズホテルには、24時間遊べる本格的なカジノがあります。4フロアで構成されている巨大なカジノには、様々なテーブルゲームやスロットマシンが並んでいます。数千万円の金額をカジノで使う宿泊客もそこらじゅうにいらっしゃいます。
マリーナベイサンズホテルはレジャーホテルではなく、カジノの本場ラスベガスの会社が経営する本格的なカジノを楽しむためのカジノホテルです。上記の動画では、デビット・ベッカムがマリーナベイサンズホテルの広告塔となっています。
屋上にある「インフィニティ・プール」は、あくまでも宿泊客のためのサービスとなっています。宿泊しない限り、プールは使用できません。カジノでは、想像できないような金額が毎日やり取りされています。
マリーナベイサンズホテルの屋上にある超巨大な「インフィニティ・プール」
マリーナベイサンズホテルの屋上には、世界一高いプール(地上200メートル)があります。
画像のプールのフチを見ますと、ビルのギリギリまでプールが続いているように見えます。インフィニティ・プールは別名「天空のプール」と呼ばれて、シンガポールの観光スポットとなっています。
プールのフチの先には排水用の溝がきちんとあります。
画像のように、インフィニティプールの先には、排水用の溝と通路・落下防止用の柵があります。
現在まで、プールから落ちた人やビルから落ちた人はまだいません。ですが、柵の高さも十分ではない用に見えますし、予期せぬ事故が起きたり、落ちた人が出たと言われても、何も不思議はないと思いませんか?
倒壊事故が起きてもおかしくないと噂の、傾くマリーナベイサンズホテル
世間では「マリーナベイサンズ」ホテルが徐々に傾いてきて倒壊の危険があるといわれています。マリーナベイサンズホテルは本当に徐々に傾いてきているのでしょうか?
左のビルがねじれ、右のビルの左側が日本では考えられない角度ということが感じられますでしょうか?
実際に写真で確認すると、間違いなくビルに傾きがあります。右のビルが特に傾いています。
傾きがあるのは間違いないですが、徐々に傾いているのかは写真からは確認できません。マリーナベイサンズホテルの安全性や倒壊事故の可能性についてご紹介していきたいと思います。
マリーナベイサンズ傾くホテルを設計した建築家「モシェ・サフディ氏」
マリーナベイサンズホテルの設計はカナダ人建築家のモシェ・サフディ氏です。
モシェ・サフディ氏の代表作は、1967年モントリオール万博のメイン施設となった、集合住宅「アビタ67」などがあります。現代建築を代表する建築家です。
マリーナベイサンズホテルの近くには、「シンガポールの歓迎の手」と称されているアートサイエンス・ミュージアムがあります。
マリーナベイサンズホテルと同時に建設された、アートサイエンス・ミュージアムもモシェ・サフディ氏のデザインです。「美、清らかさ、女性らしさ」を表す蓮の花がモチーフになっている美しい建築物です。
マリーナベイサンズホテルは、トランプカードから着想を得た建築デザインで、世界で最も難しい建築プロジェクトとされています。建築家の力量からは、マリーナベイサンズホテルは、安全性の高い変わった建築物と感じることができます。
マリーナベイサンズホテルは建設当初より傾く設計だった!?
マリーナベイサンズホテルのロビーにある模型です。
手前のビルがねじれて傾いていることがわかりますでしょうか?日本の建築物と比較して建物がデザイン性に富んでいるように見えます。
出典: http://yaplog.jp
こちらは反対側から見た、真横の写真です。
素人目には、見るからに倒壊事故の危険性がありそうな設計に思えてなりません。実際の安全性はどうなのでしょうか?
出典: http://yaplog.jp
模型の写真で確認できるように、マリーナベイサンズホテルは設計当初より傾いた設計で建設されています。日本に住んでいる私の目から見て、日本の建築物と比較すると、デザイン性が高いですが、倒壊事故の危険性がありそうな建設に感じてしまいます。
マリーナベイサンズホテルはビザの斜塔より10倍傾く設計
ピザの斜塔は地盤の土質が不均等なことが原因で、3階を建設したときにはすでに傾いていたとされています。
写真を良く見ると、3階から上でバランスを取っている建築に見えます。その後、傾いたまま建設を完了し現在に至ります。
ピザの斜塔は最大時で5.5度の傾きがありました。現在は修正工事が入り、4度ほどの傾きになっています。
4度の傾きでも、写真で確認するとピザの斜塔は完全に傾いて見えます。
なんど、マリーナベイサンズホテルの傾きは52度あるといわれています。
ピザの斜塔に修正工事が入る前の、最大傾斜角度と比較して10倍の傾きです。しっかりとした著名の建築家が設計した傾く建物ですが、本当に安全性は保たれているのでしょうか?
マリーナベイサンズ傾くホテルは、日本やフランスの企業が建設拒否を起こすレベル
マリーナベイサンズホテルの建設は、一時選考された4社が入札をする形で決定されました。
一時選考で選ばれた4社が入札を行いましたが、日本の企業(清水建設)と、フランスVINCI社は、マリーナベイサンズホテルの設計書を見て、安全性の面を考慮して入札を辞退しました。
世界一難しい建築物のひとつであるとされている、マリーナベイサンズホテルの建設ですので、同じ日本人として悔しい思いがありますが、「安全性の保証ができない」との判断から入札を辞退したそうです。
安全性が保障できない建築物には、「ノー」といえる日本人がいることはとても誇らしいです。
結局、最後まで残った韓国の建設企業、サンヨン(双龍)建設がマリーナベイサンズホテルの建設工事を請け負う形になりました。
マリーナベイサンズ傾くホテルは、韓国のサンヨン建築が工期を短縮して工事完了
世界一難しい建設物の工事は工期を大幅に短縮して終了しました。
驚くことに、世界一難しい建設物と呼ばれた同工事は、工期を大幅に短縮して工事完了となりました。サンヨン建設は工期大幅短縮のインセンティブを受け取っています。超短期で行った工事ですが、工事中に落ちた人などの人災は無かったようです。
「既存の工法を利用するのではなく、双竜建設の独創的なアイデアで難しい工事を終わらせたため意味もより大きい。高品質の建築物を早期に建て発注元から数百億ウォンのインセンティブまでもらえることになった」
サンヨン建設の金錫俊(キム・ソクジュン)会長は、マリーナベイサンズの工事を終えて上記のように述べています。さらに、マリーナベイサンズの建設を終えて「難易度が高いこの工事の経験が今後の海外受注で‘保証書’の役割をするだろう」と述べています。
マリーナベイサンズ傾くホテルを施工したサンヨン建設はすでに倒産
サンヨン(双竜)建設は資金繰り悪化ですでに倒産
マリーナベイサンズホテルの建築を担当したサンヨン建設は、韓国を代表するゼネコンで、財閥グループを除くと業界最大手です。韓国ではサムソンに匹敵するほどの大会社です。ですが、資金繰りの悪化ですでに倒産してしまっています。
もしも、マリーナベイサンズホテルが倒壊しても責任を取る会社はすでに無いようです。さらに、韓国のゼネコンが建設したビルやマンション、高速道路などは相次いで倒壊事故や取り壊しが報じられている過去があります。
韓国の建設会社が施工した建築物の倒壊事故例をご覧ください
一番最近の崩落事故は2017年8月26日に起きた建設中の橋の崩壊事故です。
この崩落をニュースで伝える際に、「また崩壊」「今度は」など、韓国の建築工事は日本と比較して事故がつき物のように報道されています。
今回の事故は作業の休憩中に起きた事故とされて、落ちた人や事故にあった作業員は無しと報じられています。
事故の原因は「発展途上国型の人災」である可能性があるとされています。「発展途上国型の人災」とは何を表しているのでしょうか。
施工完了から5年で突如倒壊、死者502名「三豊百貨店」
5階建ての百貨店が営業中に突如倒壊し、建物の両端を残しすべて崩れ去った事故です。世界的に例の無い大惨事といわれています。
倒壊の原因は手抜き事故です。例を挙げると、鉄筋の代わりに石油缶を使った、重量を支える梁を使用するべきところに重量制限がある柱を使った。無断で地下を増設した。などがあります。
取り壊しを行った跡地は高級マンションになっています。
建設中に突如傾き、傾斜20度で止まったビルです。
このような報道は、毎年のように韓国から届くニュースとなってしまっています。さらにこの後、このビルは3,4階の柱を取り壊した際に崩落しています。
日本でも旭化成の基礎工事などが報道されていましたが、韓国は次元が違います。日本とは比較になりません。
韓国の建設工事は建設中の事故もとても多いです。工事中に落ちた人や、下敷きになって亡くなられる作業員の方も日本と比較してとても大勢の方が工事中に亡くなられています。建物の取り壊し時も同様です。
日本と比較して建築業界全般に「発展途上国型の人災」(手抜き工事意識)が蔓延しています。
マリーナベイサンズ傾くホテルはもうすぐ取り壊し?
マリーナベイサンズがもうすぐ取り壊しになるという噂
この噂は、建築時の突貫工事や韓国の建築物は10年で不具合が出るという定説があることから、現地のシンガポールで取り壊しになるのではと、ささやき始められた噂です。あくまでも噂ですので、真偽のほどは確かではありません。
マリーナベイサンズホテルは2010年に建設されましたので、2020年には何かしらの不具合が出て、取り壊しになっても不思議ではないと現地では考えられているようです。
クアラルンプールにあるペトロナスツインタワーは、片方が日本施工でもう一方が韓国施工です。
ツインタワーの建設を日本の建築会社と韓国の建築会社で施工したペトロナスツインタワー。どちらか片方が傾いていることが画像からわかりますでしょうか?
1998年に完成したペトロナスツインタワーは、現在は日本製のタワーはテナントで埋まっているのに対し、韓国が施工したタワーは空室でスカスカ状態となっています。取り壊しはされていませんが、テナントが入らず大赤字な事は想像できます。
比較にはならないかもしれません。ですが、マリーナベイサンズホテルも同じような結果にならないよう願うばかりです。
まとめ
マリーナベイサンズについて、安全性や倒壊の危険性についてご紹介してまいりました。屋上にあるプールは、プールのフチから落ちそうな見た目をしていますが、実際に落ちた人はいません。仮に、落ちた人がいてもビルから落下するようなことはありません。
マリーナベイサンズが傾いてきているとの噂がありますが、実際に徐々に傾いてきているという情報はまだ出ていません。建築段階ですでに52度の傾きがあることから出た噂のようです。
ですが、マリーナベイサンズホテルを建築した韓国の建築会社はすでに倒産済みで、韓国の建築物にはこれまでもとても多くの不具合が発見されています。シンガポール現地では、10年で何かしらの不具合が出ると噂されているようです。
巨大なカジノや世界最高度のプールがある、楽しそうなホテル「マリーナベイサンズ」ですが、安全性が確かとは言い切れない結果となっています。