木嶋佳苗の生い立ちや獄中ブログ・首都圏連続不審死事件の詳細

首都圏連続不審死事件の犯人、木嶋佳苗をご存知ですか?男性を次々に手玉に取り、金品をだまし取っては殺していった凶悪犯です。ここでは彼女が起こした事件の詳細はもちろん、その生い立ちや数々の噂、そして獄中から更新し続けているブログなどについてご紹介していきます。

木嶋佳苗の生い立ちや獄中ブログ・首都圏連続不審死事件の詳細のイメージ

目次

  1. 1犯人である木嶋佳苗の生い立ち
  2. 2木嶋佳苗の容姿はどんなもの?
  3. 3木嶋佳苗はどんな性格?
  4. 4首都圏連続不審死事件とは
  5. 5木嶋佳苗の犯行を可能にした脅威のモテテクとは?
  6. 6逮捕されるまでの木嶋佳苗の優雅な生活
  7. 7死刑判決を受けた後、木嶋佳苗は何をしている?
  8. 8木嶋佳苗とは一体何だったのか

犯人である木嶋佳苗の生い立ち

首都圏連続不審死事件の犯人、木嶋佳苗。

平成最悪の悪女・毒婦、シリアルキラーと呼ばれる彼女の生い立ちは、どんなものだったのでしょうか。

シリアルキラー(英: Serial killer、serial=連続の、順列の)とは、複数の殺人をある程度の間隔を置いて繰り返す連続殺人犯に対し使われる言葉である。

北海道中標津町生まれ

1974年、木嶋佳苗は4人きょうだいの長女として北海道中標津町で生を受けます。家族構成は両親と祖父母、そしてきょうだいの8人でした。

一家は木嶋佳苗が幼いころに、隣の別海町に引っ越しています。上の地図の右下に町名があります。木嶋佳苗は、高校を卒業するまでこの別海町で過ごしました。

地元の名家の出身

木嶋佳苗の父方の祖父は、別海町を地盤に町会議員を3期務めた地元の有力者で、司法書士事務所を経営し、故中川昭一元財務大臣の別海町後援会長でした。ちなみに妻、つまり木嶋佳苗の父方の祖母は、別海町元町長の妹です。

また、父親は大学の職員で行政書士、母親はピアノの講師でした。

絵に描いたような、地方のエリート一家です。

少女時代は優秀児として有名だった

地元の名家出身なだけあってか、木嶋佳苗はテレビの視聴を制限されるなど両親から厳しい教育を受けて育ったと言います。そのためか成績は非常に優秀で、作文や英語の暗唱大会では表彰されてもいます。

広報に何度も名前が載ったということですから、地元では相当な優秀児だったことがわかります。この頃は、後に木嶋佳苗が凶悪殺人犯になることなど、誰も予想していなかったことでしょう。

性の目覚めは小学生のころ

後に多くの男性を手玉に取り、次々と餌食にして行くことになる木嶋佳苗。彼女は被害者たちに対して性的に強烈なアピールを行っていたと言います。

そんな木嶋佳苗が性に目覚めたのは、なんと小学生のころだったというのですから驚きです。初体験の相手は、かなり年上の男性だったとのこと。一言で言えば「素質があった」ということなのでしょうか。

ちなみに以下の引用にある「キジカナ」とは、当時の木嶋佳苗のニックネームです。

モテない男を狙い撃ちにする恋愛術は小学校時代からの木嶋被告の十八番だったという。そして性の萌芽については、
「6年のときにキジカナが『大学生の従兄弟のお兄ちゃんと大人の遊びをした』と言い出した。詳しく聞くと、『勉強机に座っている従兄弟のアソコを舐めてあげたの』ってナイショで教えてくれたんです。後でキジカナに従兄弟の大学生なんていないのが分かって、実際は近所のレンタルビデオ店の20歳くらいのオタクっぽい人が初体験の相手だった。だからエッチなビデオも見放題だったみたい」

中学時代に援助交際をしていた

優秀児として有名だった木嶋佳苗でしたが、中学生になると良くない噂が立ち始めます。それは、援助交際をしているのではないか、というものでした。

しかし、小学生のころから周囲に性的な話題を自ら振りまいていたことを考えれば不思議ではありません。

「中3のときに援助交際のようなことをしているという噂が立ったんです。中標津の駐車場に中年の男と一緒にいるのを見た、とクラスメートがいっていました」(元同級生)

援助交際の相手はハゲたおじさん?

地元の県立別海高校に進学してからも援助交際の噂は絶えないどころか、自分からそれを吹聴して回っていました。

40代くらいの頭のハゲたおじさんだったとしても、自分の彼氏だと自慢したかったのでしょうか。写真を見せられた同級生の反応が気になるところです。

「ある同級生の女の子は、木嶋さんに“私、この人とつきあってるんだ”といって、彼氏の写真を見せられたそうです。40代くらいの頭のハゲたおじさんだったので驚いたといっていました」(高校時代の同級生)

18歳で上京

高校を卒業した後、木嶋佳苗は上京します。そして東京で暮らし始めてから3年後に東洋大学に入学しますが、授業料未払いにより除籍。大学へ通うという名目で、親から仕送りをしてもらっていたのだと言われています。

上京後は風俗店を転々としていた

木嶋佳苗はピアノ講師や訪問ヘルパー、それに風俗店などで働いていたということです。それが上京した直後からなのか、大学を除籍処分になった後からなのか、詳しいことはわかっていません。

木嶋佳苗の容姿はどんなもの?

冒頭で1枚、木嶋佳苗の画像をご紹介しました。あの画像の中では、木嶋佳苗は化粧をしておらず髪も乱れ気味で、しかも太っているように見えます。

しかし、あれは逮捕されて護送される最中の様子なので、不細工に写ってしまっても仕方のないところがあります。美人な芸能人が逮捕された時、普段テレビで観るのとは顔が違って見えるのと同じ現象が、起きている可能性があるからです。

ではリアルな木嶋佳苗の容姿は一体どんなものなのでしょうか。性に対して早熟で、中学で援助交際・上京してからは風俗店で働いていたという彼女は、男性からモテそうな見た目だったのでしょうか。

木嶋佳苗は美人ではない

最終的な判断はこれをご覧になった方の主観にゆだねられますが、この画像から「美人」という言葉を連想する方は多くないのではないでしょうか。

体形で損をしているのか服装は野暮ったいと思われかねないものですし、眉も手入れしている様子は見受けられません。

後でご紹介しますが、これは木嶋佳苗が通っていたとある高級料理教室での一コマです。おしゃれをして出かける可能性の高い現場ですから、これは木嶋佳苗がある程度着飾った姿だと見ることもできます。

お世辞にも美人とは言えない、もっとハッキリ言うなら、「デブ、ブス、性格最悪」の #木嶋佳苗 の魔力って何だろう?

どんな手練手管を使えば、あんな、デブ+ブス+性格最悪な女に騙されるのだろう?

あの事件の異常さってそこに尽きるよね!
— ノイジーマジョリティ(Mizokami) (@Goody626) 2017年4月17日

木嶋佳苗はどんな性格?

凶悪殺人犯である木嶋佳苗ですが、その性格はどんなものだったのでしょうか。性に奔放であり、自分の噂を自分で立てていたことを考えると、虚栄心が強そうではあります。

しかし木嶋佳苗の性格には、強めな虚栄心どころではないある二つの決定的な欠点がありました。

虚言癖がある?

木嶋佳苗には、虚言癖があると言われています。実際に、被害者男性たちに対して嘘を連発し、関心を引いていました。

「音大卒で外国に留学したいが、資金が足りないので出して欲しい」「私とあなたは性行為を行ったがあなたはその事実を忘れてしまっている」など、そのバリエーションは非常に豊富。

前述のように大学を除籍処分にされている木嶋佳苗ですが、当時親から仕送りをしてもらうために、彼女は「大学へ通うから」と嘘をついていたと言われています。

「人をだます喜び、相手の心を簡単に操ることに快感を覚えているのでしょう。結婚詐欺師に多いタイプですが、嘘の人生を演じているうちにそれが自分のなかで本当になってしまう。すべてが嘘で塗り固められているから、嘘をつくことに罪悪感はない。裁判での性的発言も、周囲がどん引きするのを見て楽しんでいるように見えます」

「吉川桜」という偽名を名乗っていたことも

この「吉川桜」という偽名は、東京のとある‘‘デブ専”と言われる風俗店で働いていた期間に名乗っていたものだということです。いわゆる「源氏名」ではなく、ブログや実生活でもこの名前を使っていたとのこと。

他にも、「瀬田仁美」「萩原香澄」「倉本久美子」「真条寺茜」などといった偽名を使い分けていたと言います。

吉川桜という偽名を用い、「父親は東大教授で、自らはピアノ講師、フードコーディネーターである」と語っていたという。

窃盗癖がある?

木嶋佳苗は窃盗罪でも逮捕されていますが、その手癖の悪さは有名でした。佐野真一氏の木嶋ルポ「別海から来た女」には、「小学生時代から盗癖があった」という旨の祖父の証言があります。

彼女の窃盗に関して記録に残っている中で最も古いのは、高校2年時の物です。当時交際していた40代男性の指示だったということですが、なんと知人宅から700~800万円もの大金が入った通帳と印鑑を盗み出したということです。

この時、被害金額は木嶋佳苗の父親が全額弁償し、本人は保護観察処分を受けています。

木嶋家の人間は佳苗が小学生だった頃から彼女の盗癖に頭を悩ませていた。佳苗の母が習っていたピアノの先生宅で、佳苗が貯金通帳を盗んだという話を聞いたとき、私は腰を抜かしてしまいそうになった。貯金通帳を盗むなんて、幼さゆえの出来心で済ませられる話ではないでしょう。短絡的に考えれば、少女時代の盗癖で味をしめて、次第に大きな犯罪に手を染めていったとは言えるだろうけど

首都圏連続不審死事件とは

美人ではなく性に奔放で、嘘つきかつ手癖の悪い女、木嶋佳苗。そんな悪いところづくめの彼女が起こした凶悪事件が、この首都圏連続不審死事件です。

何人もの男性が次々に金品を盗まれ、挙句の果てに命を奪われてしまった、この恐ろしい事件の詳細とは。

事件の概要

2009年8月6日、埼玉県富士見市のとある駐車場内に停められた車の中から、当時41歳だった男性の遺体が発見されました。死因は一酸化炭素中毒であったと断定されましたが、自殺にしては不審な点が多く、埼玉県警が捜査に乗り出します。

捜査の結果、男性は当時34歳で住所不定無職だった木嶋佳苗と交際していたことが判明。同時に、木嶋佳苗には他に何人もの交際相手がおり、その中の幾人かは不審な死を遂げていたことが明らかになりました。

埼玉県警は9月25日、木嶋佳苗を逮捕します。容疑は殺人ではなく、別件の詐欺(結婚詐欺)でした。逮捕当時、木嶋佳苗は千葉出身の40代男性と同居しており、その人物から現金450万円を受け取っていました。

初めての逮捕から殺人容疑を含む7度の再逮捕を経て、木嶋佳苗は何度も詐欺・窃盗で起訴されることになるのですが、殺人罪で起訴されたのは2010年2月22日。6回目の起訴でした。

別名「婚活殺人事件」とも呼ばれる

首都圏連続不審死事件は、婚活を利用した事件であるため「婚活殺人事件」「婚活大量殺人事件」「婚活連続殺人事件」などの別名でも呼ばれます。

木嶋佳苗は婚活サイトに登録し、そこで出会った男性をターゲットに、犯行を繰り返していました。

「40代以上」というのが、木嶋佳苗が婚活サイトで掲げていた希望男性の条件です。年上の男性を、若さで誘惑していたのでしょうか。

結婚詐欺については、こちらの記事をどうぞ。

あなたは本当に騙されてない?男性・女性結婚詐欺師の手口と特徴!

犯人である木嶋佳苗の犯行の手口とは

木嶋佳苗は婚活サイトで男性と知り合うと、すぐに相手に接近したと言います。そのやり方は「すぐに性行為をさせる」「避妊具は着けなくて良い」と相手に告げるというもの。

それから急速に仲を深め、金品をだまし取り、最後は練炭自殺に見せかけて殺害というパターンで、木嶋佳苗は総額1億円もの大金を手にしていたというのですから驚きです。

木嶋佳苗が最後に同居していた男性の命も、おそらく狙われていたのではないでしょうか。

被害者は全て年上の男性だった?

婚活サイトでも募集していたとおり、被害者の男性たちはみな、木嶋佳苗よりも年上でした。殺人容疑の固まっている被害者だけでも、上から80歳・53歳・41歳。

フリーな性行為と若さを餌に、結婚したがっている年配の男性に的を絞っていたということなのでしょう。非常に卑劣な犯行だと言わざるを得ません。

犯行の確実な証拠が無い?

凶悪犯として有名な木嶋佳苗ですが、意外なことに、彼女の犯行には確実な物的証拠がありません。起訴事実を証明するのは、状況証拠だけです。

裁判で木嶋佳苗に判決が下された際、彼女が凶悪犯であるということとは別に、状況証拠だけで罪を確定したということが大きな話題になりました。

木嶋佳苗、結局、本人の証言もないまま、状況証拠のみで死刑確定かぁ。本人の希望通りなんだろうけど。
事件の真実はなにもわからないまんま。
ますます「週刊新潮」の遺言手記、読みたくなった#木嶋佳苗
— たちゅたちゅLV3 (@T6HkaD0n4Bdhc7a) 2017年4月14日

木嶋佳苗の犯行を可能にした脅威のモテテクとは?

木嶋佳苗は男性を次々に虜にして被害に遭わせて行きましたが、それを可能にしたのがそのモテテクであったと言われています。

常に女性としての自分を磨き、魅力的であろうと努力していたとされる木嶋佳苗。あの叶姉妹を参考にしたともされる彼女のモテテクとは、一体どのようなものだったのでしょうか。

君島十和子さん(45才)行きつけの美容室に通い、君島さんと同じ担当美容師を指名していた。ネットオークションでは梨花(38才)愛用の麦わら帽子を購入。叶姉妹に憧れ、その言葉遣いまで真似した。

木嶋佳苗はブログでモテた?

木嶋佳苗はブログを運営し、その中でさまざまな意見・情報を発信していました。女性であることを全面に押し出した内容のそのブログは、それなりの人気を持っていたと言います。

また、木嶋佳苗はブログ内で自身を美しく偽っていました。上の画像は「最近のワタクシ」と題して木嶋佳苗のブログに掲載されていたものですが、あごをシャープに見せることで肥満体であることを隠し、口元だけを映すことで顔立ちをわからなくしています。

しかし悲しいかな、命を奪われるところまでは行かなかった被害者の方からは、下のような声も。

「正直な話、初めて会ったときはウワッ!と思ったんです。でも生理的に受け付けないほどに嫌な感じはしませんでした。痩せたら普通だろうなとも思いました。あの容姿が、“この人なら安心して結婚できる”と信用してしまったきっかけでした」

木嶋佳苗は料理上手?

木嶋佳苗は料理上手で、知り合った男性には頻繁に手料理を食べさせていたとされています。彼女が狙ったのはほとんどが年配の独身男性でしたので、自分と比べて若い女性の手料理には、心を動かされてしまっても仕方ありません。

特技を生かしたと言えばそれまでですが、切ない男心を突いた卑怯さが際立ちます。

木嶋佳苗の容姿のことで発言があった前出の被害者男性は、以下のようにコメントしています。

「手料理で思い出すのは、から揚げですね。ぼくの大好物なんです。お店で食べるようにサクサクで、いまでも“おいしかったなぁ~”と思い出せるくらいです」(Aさん)

木嶋佳苗はマメだった?

自分磨きに余念が無かったことやブログ運営の事実からもわかるように、木嶋佳苗はマメでした。その一面は、特にターゲットの男性に対する態度に現れています。

狙いを定めた男性の身の周りの世話は非常に甲斐甲斐しく焼いていたようで、手料理のこともその一環だったのでしょう。

木嶋佳苗は声がかわいい?

木嶋佳苗は、その声の質にも定評がありました。男好きする非常に美しい声の持ち主であるとも言われます。そんな声で愛をささやけば、見た目が太めでも男性を虜にできたということなのでしょうか。

その声を聞くためだけに、公判に足を運んだ方もいらっしゃったとか。

木嶋佳苗は字が上手い?

上の画像は後で紹介する獄中ブログに関係するものなのですが、ここで確認できる文字は木嶋佳苗の直筆です。

幼少時に英才教育を施されていたからなのか、補助線が無いにもかかわらず非常に整った字を書いています。

こういった字を書けるというだけで、男性たちから木嶋佳苗は上品だ・育ちが良いというイメージを持たれていたのではないでしょうか。

当時、無職だったAさんが、再就職のために面接用の履歴書を書いていたときのことだ。
「私が漢字を間違えて修正液で書き直したんです。すると隣にいた木嶋が“あなたね、修正液で書き直した履歴書を提出するなんて、そんな失礼なことはないですよ。新しく書き直して”と注意してくれたんです」(Aさん)

木嶋佳苗は「名器」の持ち主?

これは木嶋佳苗本人が裁判中に発言したことですが、彼女は被害者男性たちから女性器の質をよく褒められていたということです。

人によっては顔立ちよりも重視するとも言われる女性器の質。木嶋佳苗の発言が事実であれば、彼女は自分の努力やテクだけでなく、生まれ持った資質でもモテていたということになります。

下は、実際に木嶋佳苗が法廷で行った証言の一部です。「自分で言うか?」と思われる方も多いのではないでしょうか。もちろん虚言癖のある人間の発言ですから、嘘の可能性もありますが。

「池袋のデートクラブでは10人くらいでした。テクニックよりも、本来持っている機能が高い、と。そこをほめてくれる人が多かったです」

1度の肉体関係で最低10万円は受け取っていた?

木嶋佳苗はよほど自分が魅力的な女性であると周囲にアピールしたいようで、以下のようなことまで法廷で証言しています。

虚栄心の強さは折り紙付きだということなのでしょう。

木嶋被告は、婚活詐欺を行う以前には、愛人契約やデートクラブでSEXをすることでお金を稼いでいたという。“1回肉体関係を結べば最低10万円をもらっていた”“SEXで月平均150万円稼いでいた”などと語り、その相手からは、
「いままで(SEX)したなかで、あなたほどすごい女性はいない」
「テクニックよりも本来持っている機能が高い」
 と褒められたと得意気に話したのだった。

逮捕されるまでの木嶋佳苗の優雅な生活

木嶋佳苗は、首都圏連続不審死事件が原因で捕まるまで、セレブとも呼べるような生活を送っていたと言います。

だました男性たちからお金を巻き上げては豪遊していたとのことです。本人の言葉を借りるなら、だまし取ったお金の総額は1億円以上。

その使いっぷりを、少し見てみることにします。

ブログの中ではセレブ美女

ブログの中で、木嶋佳苗はセレブ美女でした。髪型を変えたと言ってはブログ更新、高級ホテルに行ったと言ってはブログ更新。

写真付きで記事をアップしていたので、その信ぴょう性が疑われることも少なかったことでしょう。

木嶋佳苗が逮捕前に運営していたブログの中で、有名なのは「かなえキッチン」と「桜の欲求不満日記」です。

グルメブログ「かなえキッチン」

「かなえキッチン」では、料理のレシピや食べた外食のことを中心に内容を更新していました。今で言うところの食べログに近いでしょうか。

外食では千疋屋のスイーツがお気に入りで、2日に1回は通っていると豪語していたとか。自宅のテーブルいっぱいに自分の手料理を並べて見せていたこともあったということです。

高級ホテルで過ごす様子もアップされていました。

赤裸々な内容が人気だった「桜の欲求不満日記」

こちらは「吉川桜」として運営していたブログと言われています。その内容は、彼氏とのセックスに関するあれこれ。

「かなえキッチン」ほど自作自演色が濃くないかわりに、その直接的な内容が人気を集めていたとされています。

「ペニスの大きさ」「セックスの頻度」など、タイトルからして注目を集めそうなものが多かったとか。

最近の私の悩みと言えば,
もうお付き合いして何年にもなる10歳年上の彼との体の相性が悪くて、
毎日欲求不満でイラっとしているのだけれど、
こういう問題って誰に相談できるわけでもなく、
しかも女性側のほうが《したい》なんて、ちょっと恥ずかしいし。
女性のほうが、《エッチがしたい》《彼のセックスがヘタ》《彼が淡白》っていうカップル
いないのかしら。

高級車を乗り回していた

木嶋佳苗は池袋の高級マンションに住み、ベンツを乗り回していた時期があったそうです。当然、だまし取ったお金を使ってのことですが。

「かなえキッチン」に登場するようなセレブ生活を、実現していたということなのでしょう。

9月中旬、初めて自宅に招かれた。東京・JR池袋駅前のマンション最上階。14階の2LDKの部屋で、ノーメークにTシャツ姿で出迎えられた。もらった名刺の肩書には「キッチン主宰」と印字されていた。
(中略)
家財道具は70万円のベッド、1本千円のハンガー……。前年に中古のベンツを購入し、数カ月後には、より上級の車種へ乗り換えていた。

高級料理教室に通っていた

木嶋佳苗は「ル・コルドンブルー」という、毎月70万円の授業料がかかる高級料理教室を卒業しています。上の画像は、その卒業式の様子。

なんでも、ターゲットの男性に「将来、料理学校を開きたいから、ル・コルドンブルーへの入学金を援助して。支払ってくれないなら、貴方との関係を考えさせてもらいます」というメールを送り付けていたとのこと。

世話焼きのイイ女とは、別の顔も持ち合わせていたということでしょうか。

実はインターネット詐欺で逮捕歴あり?

木嶋佳苗は首都圏連続不審死事件で逮捕される以前にも、上京後にインターネット詐欺で逮捕されています。

ネットオークションに偽名で登録し、出品したパソコンの代金を振り込ませて品物を送らなかったというのが、この時の詐欺の内容です。

上京後には、他にも万引きなどで複数回警察のお世話になっていたと言いますから、手癖の悪さは明らかでしょう。

死刑判決を受けた後、木嶋佳苗は何をしている?

2017年4月14日、最高裁判所が上告を棄却したことにより、木嶋佳苗への死刑判決が確定しました。現在、彼女は東京拘置所に死刑囚として収監されています。

死を待つ日々を檻の中で送る木嶋佳苗は、どんなことをして過ごしているのでしょうか。

獄中結婚していた

なんと、木嶋佳苗は獄中結婚しています。犯罪者の獄中結婚はそれほど珍しいことではありませんが、結婚詐欺にともなう殺人を繰り返した人間がするとなると、インパクトは大きくなって当然でしょう。

何より、これだけの凶悪犯と結婚しようと考える人がいたことに、驚く方もおおいのではないでしょうか。

ちなみに、結婚やその後に養子縁組をしたことにより、現在の木嶋佳苗は姓が「木嶋」から「土井」(一般的には‘‘D”と伏せて表現される)に変わっています。

1人目の夫は妻と死別した60代サラリーマン男性

木嶋佳苗の1度目の結婚相手は、彼女から「トミー君」と呼ばれる都内の不動産企業に勤める60代のサラリーマンでした。彼は妻と死別しており、木嶋佳苗とさほど歳の変わらない息子と娘がいます。

2年程度の手紙のやり取りを経て、木嶋佳苗の方から「恋人になってくれませんか」とアクション。その後、結婚に至っています。

結婚した後はどうなったのかというと、現行法で許される最速の結婚100日後に離婚。しかしそれには続きがあって、不可解なことに、木嶋佳苗は離婚の直後、この60代男性と養子縁組をして彼の養女になっています。

2人目の夫は「イノウエ王子」

現在の夫は、木嶋佳苗が「イノウエ王子」と呼んでいる人物です。「イノウエ王子」の方から手紙を出してコンタクトを取ったとされており、木嶋佳苗は彼のことを後述のブログの中で「カッコいい」「小声」「彼の後輩や上司と会ったことがある」などと紹介していると言います。

どうやら、木嶋佳苗は「イノウエ王子」にベタ惚れな様子。

拘置所からブログを執筆していた(継続中)

逮捕前はブロガーとしての顔を持っていた木嶋佳苗ですが、彼女は死刑囚となった今でも、拘置所内からブログを更新し、世の中への発言を続けています。ブログのタイトルは、「木嶋佳苗の拘置所日記」。

犯罪者がブログを書けるというのは驚きですが、そのからくりも含めて見て行きましょう。

記事は全て木嶋佳苗の手書き?

木嶋佳苗のブログは、彼女の手書きの文章が画像としてアップされる形で成り立っています。その内容は、女性としての悩みだったり日々考えるちょっとしたことだったりと、一見普通の人物がつづっているかのよう。

達筆ぶりも健在なようで、詳しいブログの中身は以下のURLから見ることができます。

木嶋佳苗の拘置所日記

ブログ更新をしているのは木嶋佳苗の支援者?

さすがに拘置所内でパソコンを操作することはできないのか、ブログの管理はこの後紹介する木嶋佳苗の支援者によって行われています。

拘置所から木嶋佳苗がブログの内容を書いた手紙を出し、それを支援者が画像としてアップしているとのこと。

以前は、木嶋佳苗の手紙を支援者が文字起こししてブログの更新をしていたと言います。

ブログを管理しているのも、木嶋被告が「おじさま」と呼ぶ男性だ。「お鮨好きのおじさまは、私の原稿をパソコンで打ち込むのが面倒で、お金を払って人に頼んでるの。私そのものがエンターテインメントだから文句言わない。彼は、お金払ってワハハーって笑ってる。私は、こういう人が好き」と紹介している

支援者のおかげで檻の中でも快適?

上でもご紹介したとおり、木嶋佳苗は、死刑囚にもかかわらず熱心な支援者がいることで有名です。1度目の結婚相手も、支援者の中の一人だったと言われています。支援者たちは自らを「サポーター」「支援チーム」と名乗り、さまざまな援助を木嶋佳苗に対して行っています。

ブログ更新はその最たるもので、他にも食べ物や衣類の差し入れなど、支援者たちは木嶋佳苗の獄中生活を全面的にサポートしているとのこと。

有力な支援メンバーが5人いると考えられており、その誰もが高スペックな男性だというのだから驚きです。

犯罪者に入れ込むプリズン・グルーピーとは

プリズン・グルーピーとは、犯罪者しか愛せない性癖を持つ人々のことで、「犯罪性愛者」とも呼ばれます。木嶋佳苗の支持者たちは、まさにこれに当たります。

アメリカではよく話題になりますが、日本にもオウム真理教元幹部の上祐史浩氏に夢中になった「上祐ギャル」や、「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺人事件」の犯人である市橋達也に惹かれる「市橋ギャル」が有名です。

プリズン・グルーピーの心理は独特で、以下にある木嶋佳苗の支持者の発言を見ていただければわかるように、彼らは一般人とは少し違った感覚を持つ人々であるということが伺えます。

検察はどうしても殺人事件にしたいようですが(起訴した事件が無罪になると、彼らのキャリアに傷が付きます。それは彼らには死活問題です。)その主張は死者への冒涜だと思います。その主張が正しければ、寺田さんと大出さんは女性を見る目がまるでなく、殺人鬼との結婚を真剣に考え、夢見ていたということですから。それでは彼らが浮かばれません。(彼らの彼女を見る目は正しかった。木嶋佳苗さんは素敵な女性です)

マスコミに手記を発表していた

木嶋佳苗は、デイリー新潮に「遺言手記」という名の手記を寄せています。その名目は、「母親への思いを記しておきたかった」というもの。

以下のURLから全文が読めますが、嘘つきな木嶋佳苗の書くことですから、どの辺りまでその内容を信用して良いかどうかは判断できません。

木嶋佳苗「遺言日記」

そして、小説まで出版していた

ダ・ヴィンチニュース

2015年2月、木嶋佳苗はKADOKAWAから一冊の小説を出版しています。タイトルは「礼賛」。木嶋佳苗の自伝小説であるとの触れ込みで売り出されたこの本の内容は、「名器自慢」にあふれた過激な官能小説でした。

実に12ページにも渡って、性行為の描写がされている部分もあります。

この中では主人公が異様に美化されており、それは木嶋佳苗がいかに虚栄心の強い人物であるかを表していると言えそうです。

ちなみにこの「礼賛」は、「木嶋佳苗の拘置所日記」とは別に立ち上げられた有料ブログで公開されていたものを本としてまとめたもの。死刑囚が有料ブログ運営とは、驚くばかりです。

主人公「木山花菜」の姿を借りて、木嶋佳苗本人が歩んできた道のりが子細に描かれていく。8歳で来た早すぎる初潮、父や祖父とのファザコン的関係の一方での母からのモラハラと暴力、高2の夏の初体験と人生を狂わせた事件…ポルノまがいのセックス描写とブランド菓子やレストラン、高級ブランドの服や車の名前がミルフィーユのように淡々と積み重なっていく物語世界は、どこか異様で圧倒的だ。

しかし、木嶋佳苗本人は死にたがっている?

死刑判決が確定してからも精力的に活動を続ける木嶋佳苗ですが、どうやら本人は早期の死刑執行を望んでいるとのこと。その理由は明らかではありませんが、母親が関係しているとの情報があります。

手記でも母親に言及している辺りに、そのヒントがあるのでしょうか。真相は、木嶋佳苗のみぞ知るところです。

木嶋佳苗に関する書籍は何冊も発売されている?

Amazon

木嶋佳苗は本人が情報発信に熱心なので忘れられがちですが、彼女に関する書籍は数多く出版されています。

その中でも有名なのは「別海から来た女」という本。ノンフィクションサスペンスの体を取った作品です。

他にも「毒婦」や「佐藤優対談収録完全版 木嶋佳苗100日裁判傍聴記」など、木嶋佳苗に関する書籍は数多く出版されています。これらの著者がほぼ全て男性だというのは、偶然なのでしょうか。

木嶋佳苗とは一体何だったのか

日本犯罪史上稀に見るシリアルキラーにして指折りの悪女、木嶋佳苗。育ちが良かったにも関わらず凶悪犯罪者になり果てた彼女の本質は、虚栄心と嘘の塊でした。

誰の心の中にも、周囲に対して見栄を張りたいという思いや、異性から魅力的に思われたいという願望はあります。それを満たすために努力をし、考えた上で人や物へアプローチするのは自然なことです。

しかし人間は弱いもので、ずるいことをして良い思いをしたいという欲求に抗えない瞬間を迎えてしまう人もいます。その最たる例が、木嶋佳苗であり、彼女の犯した恐ろしい罪の数々です。

私たちは、自分の中に木嶋佳苗を住まわせないよう、日頃から物事に対して前向きに取り組むことを、首都圏連続不審死事件を通して求められているのではないでしょうか。

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