東組二代目清勇会の実態とは？組織図や事務所について

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清勇会の本家 東組

東組は大阪府大阪市西成区に存在する日本の指定暴力団全22団体のうちの一つです。指定暴力団は日本に存在する暴力団組織の中でも特に取締りや規制を強化されている暴力団です。

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東組 組織図

系譜
初　代 - 東 清
二代目 - 滝本博司

組織図
組　長 - 滝本博司
執行部
副組長 - 川口和秀（二代目清勇会会長)
若　頭 - 田村順一（三代目森田組組長）
舎弟頭 - 田中明彦（田中組組長)
本部長・若頭代行 - 中江常雄（二代目滝本組組長）
組織委員長 - 土方基成（司成会会長）
風紀委員長 - 久住修元（三代目州平会会長）
渉外委員長 - 木村雄治（大侠会会長)
慶弔委員長 - 土井良一（博龍会会長）
若頭補佐 - 宮脇信行（三代目赤松組組長）
若頭補佐 - 稲葉浩二（稲葉組組長)
事務局長 - 木村純壹（二代目滝本組若頭　木村組組長）

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東組の構成員

暴力団組織全体で年々構成員が減少するなか、東組は少数精鋭ながらも組員の破門や離脱が少なく強固な組織体制が築かれている様子。

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徹底した独立状態

東組は他団体と縁戚関係を持つこともせず徹底した独立状態を貫いてきたことから「少数精鋭の喧嘩軍団」などと謳われてきました。

「喧嘩の東組」と称されるほど二代目東組は他団体とは慣れ合わず、独立組織としての地位を貫いてきました。暴力団が群雄割拠する大阪府西成区という激戦区において、対立組織と抗争につぐ抗争を繰り返し、独自の路線を確立してきた異色の存在とも言えます。総長の東清は大阪の独立組織であった池田組の系列組織で幹部として活躍していましたが、同組が解散すると1960年頃に大阪市西成を拠点に東組を立ち上げました。

東組はこれまでに数々の抗争を繰り返しており、主に三代目山口組山健組や五代目酒梅組、四代目山口組倉本組や四代目山口組杉組や須藤組などど激しい争いを展開。日本最大の暴力団組織である山口組にすら屈することなく戦闘行動を繰り返すことから、抗争と共に世に名を知らしめてきた典型的な武闘派組織と言えます。総長東清の残してきた言葉を見ると、好戦的で数々の抗争を繰り広げてきた様子が伺えますね。きっと数多くの組員が刑務所に服役しては出所しそしてまた抗争を繰り返してきたのでしょう。

2010年に東組は代替わりし、時の若頭であった滝本博司が二代目東組組長に就任。創設者の東清はまだ引退はせずに総長として籍を残していましたが2014年に死去。その葬儀にはかつての対立組織であった山口組から、当時のナンバー3と言われた橋本弘文や当時舎弟頭であった入江禎（現神戸山口組副組長）らが参列しました。

「タニマサ(五代目酒梅組組長・谷口正雄)に、若い衆に面倒かけんと、二人でサシの勝負でけりつけよう言うとけ」東組総長・東清 pic.twitter.com/uVzrqGwLD3
— ヤクザ語録BOT (@89356BOT) October 27, 2014

インタビューに応じたのは川口和秀副組長をはじめとした本家東組の幹部たち。本家の中では見習いである部屋住みの姿こそ見えませんが、若手組員や二代目清勇会の大野大介若頭の姿もあることから本家と清勇会の繋がりの深さが伺えます。
幹部たちは一様に金融機関から口座を解約させられたり、子供の学校の授業料を口座引落しにできないなど様々な制約を受けている現状を話しています。その他にも自動車保険にも入れず賃貸マンションからも追い出しを迫られるなど、暴力団弱体化と排除に向けた動きが強まっていると幹部たちが嘆いている様子が映し出されています。

本家東組の主な資金源（通称シノギ）は覚せい剤の密売や児童ポルノ密売などとされていますが、大麻草の大量栽培による大麻取締法違反（営利目的共同栽培）の疑いで逮捕者が出たようです。逮捕されたのは二代目東組事務局長でもあり「二代目滝本組」若頭の木村純一（二代目滝本組若頭　木村組組長）とその他傘下組員計4人。

和歌山県かつらぎ町にある建物で大量の大麻草を栽培しておりその数はなんと10000本以上。出入りしていた男たちは近所の人達に「魚を飼うため」と説明していたようですが、大麻工場は２階建てで中にはすき間なく大麻草が並べられており、高圧ナトリウムランプや蛍光灯などが照らされた“超高性能”の工場だったそう。今回押収された大麻草は一度に押収されたものとしてはこの10年間で最多で末端価格は20億円以上。これだけの事件でも組員が破門処分にならないのはやはりそれだけ莫大な利益があるからなのでしょう。刑期はそれぞれ懲役3～7年ですが刑務所から出所後次はどんなビジネスに手を出すのでしょうか。

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二代目清勇会は本家東組の二次団体に位置しています。
暴力団の組織は本家を中心にピラミッド階層のようになっていて、一次団体の幹部がその組に所属しながら自分の組を持ち、二次団体のトップを務めるというケースが多くなります。大きい組織であればこの二次団体の組員がさらに自分の組を持って三次団体の組長になることもあり、そこからさらに四次団体、五次団体と本家から下に「枝葉」のように分かれていきます。清勇会のトップを務めるのは本家東組の副組長である川口和秀会長とナンバー2に位置する大野大介若頭。

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清勇会 組織図

系譜
初　代 - 東 勇（清勇会創設者）
二代目 - 川口和秀

組織図
会　長 - 川口和秀（二代目東組副組長)
若　頭 - 大野大介
本部長 - 呉本公一（二代目幸導舎組長)
若頭補佐 - 隈村州男
舎　弟 - 今井 進
舎　弟 - 橘 和政
舎　弟 - 山岡 馨
舎　弟 - 清水良介（新進会会長)
舎　弟 - 大石政和
直参 - 片田 力
直参 - 河野裕之
直参 - 田中耕太郎

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東清氏と実弟の清勇氏

本家東組は1960年頃、初代である東清により立ち上げられましたが、清勇会の設立者は東清の11歳年下の実弟である東勇とされます。清勇会設立当初は違う名称だったようですが、兄弟2人の名前を取って「清勇会」と名付けたとされています。

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川口和秀会長（東組副組長）

二代目東組の副組長でもあり清勇会トップの川口和秀会長。「暴力団関係者というだけで基本的人権が無視されている」と、暴力団対策法や暴力団排除条例による暴力団とその家族に対する権利の侵害を強く訴える。

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川口会長と若頭 大野大介氏

中央に位置するのが川口和秀会長（二代目東組副組長) 刑務所に服役していた組員の出所をスーツで出迎え。男前で一見すると俳優のような顔立ちのためパッと見では暴力団会長とは分かりません。右隣は二代目清勇会のナンバー2である若頭の大野大介氏。

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22年間の服役

暴力団関係者の基本的人権を訴え法の下の平等を主張する立場にありながらその暴力団対策法成立のきっかけを作ったのもまた川口会長自身であるとされています。川口会長はとある「事件」により服役することになり出所まで実に22年という歳月を刑務所で過ごすことに。

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「キャッツアイ事件」抗争から暴対法成立

兵庫県尼崎市のキャッツアイというスナックで清勇会組員が当時敵対関係にあった山口組系組員を襲撃。抗争事件となり店にいた19歳の女性従業員が流れ弾により巻き添えで死亡。実行犯が「トップの指示でやった」と供述したため川口会長は逮捕。この22年の実刑判決を受けたキャッツアイ事件（昭和60年）が暴対法成立のきっかけとされる。

映画「ヤクザと憲法」はヤクザのリアルな日常を描き出したまさに本物のドキュメンタリー映像。土方氏は川口会長から取材の許可をもらうとこれまでになかった体当たり取材を敢行し、組事務所に空気のように入り浸りリアルな現状をまざまざと見たようです。懲役を終えて刑務所から出所する組員の姿から、部屋住みとして可愛がられていた見習い若手組員が後に過ちを犯し破門されるまでなど、通常では見る事のできない世界に踏み込んだ姿が反響を呼びついに映画化。さらに驚きなのは土方氏の目の前で組員が野球賭博や違法薬物売買を匂わせる違法行為ギリギリのシーンまでもがカメラに収められています。

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映画「ヤクザと憲法」監督 土方宏史氏

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東海テレビ 土方宏史氏

東海テレビが二代目清勇会内部を実に100日近くも密着取材。映画では実際に事務所の中にもカメラが入り放送業界ではタブー視されていたその姿も土方氏によりまざまざと映し出されています。

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映し出される本物の組事務所

これまでテレビドラマや仁侠映画でしか見る事のなかった暴力団の事務所内にも土方氏が潜入取材。この組員も服役と出所を繰り返し、苦しい時に助けられた大野大介若頭を兄貴と呼ぶ。

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当番制で電話番

本家からの定期連絡も。映画「ヤクザと憲法」では事務所内の日常がありのまま映し出されています。

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事務所3階に居住スペース

東海テレビ土方宏史氏が密着取材。この組員は刑務所に服役し出所したものの行くあてがないため、掃除、風呂、洗濯、食事など全てここの事務所内で行うという。なんともリアルな現状。

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部屋住みの若手組員

まだ「一人立ち」できない若手組員は事務所内に部屋住みさせてもらって生活。見習いゆえに大野大介若頭から叱責される場面も。しかし若さゆえかこの後破門処分に。

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見た目は普通の部屋住みの組員

拳銃や危険なものは事務所内に全くないと言うこちらの部屋住みの組員。抗争の際にはどう対処するのでしょうか。見た目はどこにでもいそうな普通のおじさんですが・・。

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しかしテレビを見る部屋住みの組員の背中にはばっちりと刺青が。仁侠映画では見る刺青と違い正真正銘本物のヤクザの刺青がそこにはあります。

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破門寸前の暴れん坊から任侠者に

清勇会では川口会長を長としナンバー2の若頭 大野大介氏が若手組員を引っ張っている。清勇会の次期2代目候補に最も近い存在。若い頃から相当の暴れっぷりで、もし東組でなければ何度破門になっていたか分からないと言うほど。

出典: http://kamakyou.hatenablog.com

これな、わしら人権ないんとちゃう？

「ヤクザと憲法」はヤクザを基本的人権の視点で見つめたドキュメンタリー

日本最大の広域暴力団である山口組が破門や絶縁処分により分裂を繰り返すのとは対照的に、二代目東組と清勇会は少数精鋭の強固な結束力により独自の組織体制を築いていることが分かります。ただし彼らの言う「任侠道」に反し規律を守らない者はたとえ仲間内であってもこの組では破門にされるという厳しいルールが。世の中の暴力団に対する厳しい風当たりの中、刑務所から出所し行く場のない者たちはどこで生きていくのか、そしてヤクザの人権はどこにあるのか、受け皿としての役割があるのではないかと川口会長は社会に問いているようです。