茨城県の方言33選!茨城弁は語尾がかわいいの?
茨城県の方言「んだ」や「がんばっぺ」を耳にしたら、不思議と可愛さを感じてしまいますよね。今回は、語尾やイントネーションの特徴によって、かわいい印象が持たれている茨城県の方言をよく使う、かわいい、面白いの一覧でご紹介します。
目次
茨城の方言ってどんなイメージ?
茨城弁は、2017年にNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」で大ブームになりました。特に、「~だっぺ」や「どうすっぺ」、独特な訛は有村架純さん演じる谷田部みね子や佐久間由衣さん演じる助川時子の可愛さも相まって『茨城弁、かわいい』を定着させました。
2019年の3月25日(月)~28日(木)の4日間で再びの谷田部みね子によるズーズー弁が聞けるようです。ひよっこ2をチェックして、茨城弁のかわいい雰囲気を感じてみましょう。
茨城の方言の特徴3選!
茨城県の方言『茨城弁』には、茨城弁をかわいいと言わしめる3つの特徴があります。標準語とは異なる、言葉の語尾やリズムに加え、決まった言葉の言い方に面白いを感じる特徴があるようです。
①語尾が特徴的
「茨城県民は、茨城弁を話すんだっぺ」と言葉の最後まで聞くと、自然と可愛さがにじみ出るのが茨城弁の特徴です。かわいい茨城弁を話してみたい場合は、普通の言葉の語尾に意識を向けるといいですね。
②『イ』と『エ』の区別がない
いい子は「えいこ」に、笑顔(えがお)は「いがお」になってしまうように、茨城弁には「イ」と「エ」の音に区別がないのが特徴です。茨城弁を話す方の言葉を聞くときは、イとエの付く言葉に注意する必要がありそうです。
③イントネーションは平坦
音楽にはリズムがあり、変化がありますよね。しかし、茨城弁は全体的にアクセントやイントネーションがないので変化がないのが特徴です。「紙、髪、神」、「おい、老い、甥」といった似た言葉の場合、単語だけでは違いに気付きにくいという特徴もあります。
【茨城の方言一覧①】特徴的な語尾5選!
茨城弁が「かわいい」と定着した語尾に特徴のある方言を一覧で紹介します。特徴的な語尾に付ける方言の表現をすれば、自然と茨城弁を話すことができますね。
①だぺ・~っぺ
「でしょう」や「だろう」、「しよう」の意味を持つ茨城県の方言です。語尾に付けるだけの使い方で、茨城の方言のように聞こえます。
語尾「だぺ」・「~っぺ」の例文
A:「そんで、今日は何すっぺ?」
B:「何すっぺね」
A:「特にすることないっぺ」
B:「んだぺ」
②だべ・~べ
先程の「だぺ」・「~っぺ」と同じ意味を持つ茨城県の方言です。「だべ」や「~べ」は茨城県だけの使い方をする方言ではなく、東京や神奈川でも聞かれる方言です。
語尾「だべ」・「~べ」の例文
A:「B君、彼女いだの?」
B:「前からいだべ」
A:「A君こそ、彼女いだっぺ?」
B:「いっいだべ……(いや、告白もまだだよ)」
③~け・~んけ
「ですか?」や「そうなの?」のような疑問の意味を持つ茨城県の方言です。語尾に「~け」や「~んけ」を付ける使い方で、自然と疑問の形になるのが特徴です。
語尾「~け」・「~んけ」の例文
A:「あんた、Bちゃんけ?」
B:「そだよ、あんたはCちゃんけ?」
A:「違うよ!隣のクラスのAよ!」
B:「そーだっけ?」
④~すっぺ
「しましょう」や「しよう」の意味を持つ茨城県の方言です。「すっぺ」は語尾に付ける以外では、単体の使い方で「すっぱい」を意味する方言になります。
語尾「~すっぺ」の例文
A:「いまから宿題すっぺ」
B:「おぉ、珍しい」
A:「明日からテストだからね」
B:「えぇ!始めるの遅すぎっぺ」
⑤ぺよ
「~よう」や「~だろう」という意味を持つ茨城県の方言です。平坦なイントネーションの茨城弁ですが、「ぺよ」を語尾に付けたら「よ」を上げたり下げたりすることで、その時々の気持ちを込める使い方もできます。
語尾「ぺよ」の例文
A:「明日、面接とか憂鬱」
B:「とにかく、がんばっぺよ」
A:「やるだけやるっぺよ」
【茨城の方言一覧②】日常会話でよく使う方言7選!
かわいい響きを持つ茨城弁の日常でよく使う方言を一覧で紹介します。語尾に「っぺ」と付けたかわいい方言や意味を知らなければ驚くような方言です。
①がんばっぺ
「頑張れ」や「頑張って」の意味を持つ茨城県の方言です。学校の課題や仕事の残業をする男性に向けて、「がんばっぺ」と応援してあげれば、男性は胸キュン間違いなしですね。
よく使う「がんばっぺ」の例文
A:「もうだめ、疲れたべ」
B:「A君、もうちょっとよ、がんばっぺ」
②ごしゃっぺ
「いい加減」の意味を持つ茨城県の方言です。ごじゃっぺは、ネガティブな使い方が一般的です。よく使う方言ですが、初めて耳にした人には「面白い」と感じる方言ですね。
よく使う「ごしゃっぺ」の例文
A:「お父さん、ごしゃっぺで困る」
B:「なんで?真面目な人じゃない?」
A:「そーだの、外でだけよ」
③だいじ
「大丈夫ですか?」の意味を持つ茨城県の方言です。「だいじ」を方言と知らなければ、「Aちゃん、大事」と言われた瞬間、「えっ私が大事なの?」とドキドキしそうです。
よく使う「だいじ」の例文
A:「Bちゃん、だいじ?」
B:「うーん、鼻水とまらないんだよね」
A:「そーなんだ、お大事に」
④おめ
「おまえ」の意味を持つ茨城県の方言です。「おめ」を「おまえ」の意味だと知らなければ、目のことを丁寧に言っているのだろうかと勘違いしそうですね。
よく使う「おめ」の例文
A:「おめに気がある」
B:「なんで?いきなり、どうした?」
A:「明日、Cちゃんに告白しようと思って練習してみた」
B:「おめ、告白の練習なら先に言えよ」
⑤いがっぺ
「いいね」や「いいだろう」の意味を持つ茨城県の方言です。インスタグラムやTwitterで見られる「いいね」は茨城弁にすると、「いがっぺ」になるのですね。茨城県でご当地ジェニックやご当地ツイートをする際は、#いがっぺを使ってみましょう。
よく使う「いがっぺ」の例文
A:「いがっぺ、この服?」
B:「いがっぺ、いがっぺ」
⑥何つった
「なんて言ったの?」の意味を持つ茨城県の方言です。何つったの「た」の音を上げ下げするだけで、怒り狂っている様子にも冷めている様子にも聞こえる方言です。
よく使う「何つった」の例文
A:「何つった?」
B:「たいしたの(=へんなの)!」
A:「えっ!何つった?」
⑦~さ
「方向を指し示す」意味を持つ茨城県の方言です。語尾に「~さ」と付くだけで、自然とほんわかとした優しい印象の言葉に聞こえます。優しい印象を持たれたい方は、語尾に「~さ」と付けてみましょう。
よく使う「~さ」の例文
A:「先輩、どこさ行った?」
B:「あっちさ、行ったよ」
A:「えっ、あっちさ、さっき行ったのに」
【茨城の方言一覧③】かわいい方言8選!
茨城弁が「かわいい」と定着した「んだっぺ」を始めとする方言を一覧で紹介します。語尾に付けてかわいい方言と茨城弁の特徴を表す方言の使い方をチェックしましょう。
①んだっぺ
「~だろう」や「~そうだ」と強調の意味を持つ茨城県の方言です。語尾に付ける使い方で、思わず「かわいい」と言いたくなってしまいますよ。
かわいい「んだっぺ」の例文
A:「なんだっぺ(=なんだろう)?」
B:「見んだっぺ(=見てみよう)」
②ねーしょ
「内緒」の意味を持つ茨城県の方言です。内緒は「ないしょ」の「イ」の音が「エ」の音と区別がなくなるため、「な」行のエ段「ね」となり、ねーしょになったと考えられます。茨城弁の特徴を知っていると、どのようにしてその音に聞こえるかと分析できますね。
かわいい「ねーしょ」の例文
A:「いいげ(=良い)?、ねーしょよ」
B:「2人だけのねーしょね」
A:「ところで、何がねーしょよ?」
B:「忘れたっぺ!!」
③じっち・ばっぱ
「おじいちゃん」や「おばあちゃん」の意味を持つ茨城県の方言です。小さな子供さんが「じっち」や「ばっぱ」と呼ぶ様子には、ついかわいいと声が漏れそうですね。
かわいい「じっち」・「ばっぱ」の例文
A:「じっち、だいじ(=おじいちゃん、大丈夫)?」
B:「だいじぶ、だいじぶ(=大丈夫、大丈夫)」
A:「ばっぱ、じっちが餅で喉詰まらせたっぺ」
B:「じっち、よく噛んでやっつけっぺ(=食べなさい)」
④ひゃっこい
「冷たい」の意味を持つ茨城県の方言です。冷たい豆腐は冷奴、寒い冬に冷水に手を付けたらヒヤッとしたという表現がありますから、ひゃっこいが冷たいの意味であるとイメージはつきそうですね。
かわいい「ひゃっこい」の例文
A:「ひやっ!いきなり水をかけないでよ!ひやっこいっぺ!」
B:「いきなりしないと、サプライズにならないっぺ」
⑤なして
「どうして」や「なぜ」の意味を持つ茨城県の方言です。驚きの意味を込めた「なして」を表現する場合は、目を大きく開いて、大げさに言ってみましょう。言葉のインパクトと相まって、あなたがどれくらい驚いているのかを表現できる方言です。
かわいい「なして」の例文
A:「はー、なして(=もう、どうして)?」
B:「そおだごと言われてもよぉ(=そんなこと)」
A:「なして、あんたはいつも寄り道するの?」
B:「家に帰りづらいからよぉ」
⑥んだ
「そうだ」と同意の意味を持つ茨城県の方言です。「んだ」の使い方は語を重ねて、「んだんだ」というと、よりかわいい方言に聞こえます。
かわいい「んだ」の例文
A:「ゆんべは楽しかったっぺ(=昨夜は楽しかったね)」
B:「んだ」
A:「きっと、今夜も楽しいっぺ」
B:「んだんだ」
⑦しゃあんめぇ
「仕方がない」や「しょうがない」の意味を持つ茨城県の方言です。しゃあんめぇをいう時は、言葉のスピードを意識してみましょう。一瞬で通り過ぎるかのような速いスピードで「しゃあんめぇ」というと、江戸っ子風に、亀の歩みのようにゆっくりとしたスピードで言うと、「仕方がない、許してやるか」といった穏やかさがにじみ出ます。
かわいい「しゃあんめぇ」の例文
A:「ごめんね、明日行けなくなっちゃったの」
B:「しゃあんめぇ」
A:「急に彼氏とデートになっちゃったの」
B:「あんた、友情より彼氏をとるんけ?」
⑧よかっぺ
「よかった」の意味を持つ茨城県の方言です。よかったと普通に言うよりも語尾を「っぺ」に変える使い方で、かわいい印象になります。
かわいい「よかっぺ」の例文
A:「試験に合格したよ」
B:「よかっぺ」
A:「合格祝いにケーキを食べちゃった」
B:「よかっぺ、よかっぺ」
【茨城の方言一覧④】面白い方言8選!
かわいいだけじゃない茨城弁の面白い方言を一覧で紹介します。標準語とは異なる、知っていれば、会話のネタになる面白い方言です。
①こわい
「疲れた」の意味を持つ茨城県の方言です。こわいの意味を知らない人が「こわい、こわい」と頻繁に口にする人を見たら、常に怯えているのだと勘違いしてしまいそうですね。
面白い「こわい」の例文
A:「今日は一段とこわかった」
B:「んだんだ」
②ごじゃっぺ
「わからずや」の意味を持つ茨城県の方言です。先程、よく使う方言で「ごしゃっぺ(=いい加減)」を紹介しましたが、「し」に濁点が付くと意味が異なるので注意が必要な方言です。
面白い「ごじゃっぺ」の例文
A:「C君のごじゃっぺ!」
B:「なんで、何があったの?」
A:「C君、浮気してたの」
B:「C君、ごしゃっぺな人だったの?」
③でれすけ
「だらしない」の意味を持つ茨城県の方言です。デレデレしているすけべの省略ではないようですが、デレーっと鼻の舌を伸ばしている人の様子はだらしない印象に感じてしまいそうです。
面白い「でれすけ」の例文
A:「でれすけ!休みの日だからって、ゴロゴロしないの」
B:「だって、やることないんだもん」
A:「本当にでれすけだね、あんたは」
④しみじみ
「真剣」や「しっかり」の意味を持つ茨城県の方言です。標準語の使い方では、心に染みわたるやジーンとするという意味でまったりやのんびりする印象を受けますが、茨城弁では対照的に姿勢を正して頑張る印象を受ける方言です。
面白い「しみじみ」の例文
A:「明日はがんばっぺ」
B:「しみじみやっぺ」
⑤はー
「もう」の意味を持つ茨城県の方言です。「はー」と一言でため息をついているように感じてしまう方言です。
面白い「はー」の例文
A:「はー」
B:「だいじ?」
A:「妹が私の大事な服に穴を開けちゃったの」
B:「それは災難だったね」
⑥くっちゃべって
「よくしゃべって」の意味を持つ茨城県の方言です。栃木県や群馬県、千葉県に埼玉県、東京都、神奈川県と広く使われる方言です。
面白い「くっちゃべって」の例文
A:「もう、こんな時間!?」
B:「1日中くっちゃべってたね」
A:「時間が経つのは速いね」
B:「んだんだ」
⑦むぎもなく・むきもなく
「とてつもなく」や「ものすごく」の意味を持つ茨城県の方言です。意味から方言を見ても、共通している言葉は「なく」だけなので、初めて耳にしたら頭を傾げてしまう方言ですね。
面白い「むぎもなく・むきもなく」の例文
A:「むぎもなくこわかった(=物凄く疲れた)」
B:「1日中歩いたもんね」
A:「Bちゃんが財布を忘れてくるからよ」
B:「ごめんなんしょ(=ごめんなさい)」
⑧けつめど
「お尻の穴」の意味を持つ茨城県の方言です。なかなか大きな声では言いにくい方言ですね。
面白い「けつめど」の例文
A:「おらがの子、熱が出たからけつめどから座薬を入れたのよ」
B:「それで、Dちゃん泣かなかったけ?」
A:「泣いた泣いた、けつめど痛いって騒いで大変だったよ」
B:「そーいに(=そんなに)」
【茨城の方言一覧⑤】面白い固有名詞2選!
知っていれば、明日にも口に出したくなる面白い固有名詞の一覧です。2つの固有名詞は、うっかりできてしまうものや気がついたら通っている場所を指す方言です。
①あおなじみ
うっかり手や足をぶつけたときにできる、なじみ深い青い模様を「青あざ」と言いますよね。茨城県の方言では、「あおなじみ」を「青あざ」と呼びます。
②ろっこく
ドライブをするなら、ろっこくを通りましょう。東京都の中央区から千葉県、茨城県、福島県を経て、宮城県仙台市へと続く国道6号線を、茨城県では「ろっこく」と呼びます。
【茨城の方言一覧⑥】胸キュンな告白フレーズ3選!
胸がキュンと打つような茨城弁の告白フレーズを一覧で紹介します。ピュアでかわいい茨城弁の告白フレーズなら、あなたの純粋な思いを伝えられますね。
①おめのこと、好きになっちったぺよ
語尾のかわいさで、男子も女子も胸がキュンキュンしてしまう告白フレーズです。風に舞う桜の木の下や、夕日に染まる海岸沿いで言われてみたい告白フレーズですね。
②おめのこと好きすぎてしまつなんえぇな
「しまつなんえぇな」は「どうしようもない」を意味します。「あなたのことが好きすぎて困る」だなんて、告白されたら心臓がドキドキしてしまいそうですね。
③うんと好きだっぺ
「うんと」は「ものすごく」を意味します。語尾「だっぺ」と語頭の「うんと」のダブルのかわいさで男子もイチコロな告白フレーズですね。
茨城の方言は素朴でかわいい!
「だっぺ」や「~んけ」の語尾やイントネーションが平坦という茨城弁の特徴は、言葉に素朴でかわいい印象を与えているようです。茨城弁の使い方や告白フレーズで、純粋な茨城弁のかわいさを楽しんでみましょう。