いとこ同士の結婚ってOKなの？法律・実際の障害など徹底解説！

素敵ないとこに恋愛感情に近い気持ちをもった事がある方もいるのではないかと思います。もし、いとこに対して抱いていたそんな気持ちが恋愛感情に発展して付き合う事になった時、結婚を意識する時期がくるかもしれません。では、現在の日本でいとこ同士が結婚する事ができるのか？答えは「できる」です。日本国憲法では近親者の婚姻の禁止と規定されています、これにより3親等までの結婚は禁止されていますが、いとこは4親等にあたるので法律的にはいとこ同士で結婚できると言えます。

愛し合ういとこ同士が結婚を望んだ時、元々身内同士だった二人には他人同士が結婚する時とは違った障害に直面する事があります。ここではいとこ同士が結婚を望んだ時に考えられる注意すべき障害を3つ紹介したいと思います。

法律上いとこ同士で結婚する事はできるのか？気になる所ですが、日本国憲法では3親等以内での結婚は禁じられています。しかし、親戚とは言え、いとこは4親等にあたるので法律上は認められていて結婚する事が「できる」と言えます。いとこ同士で恋に落ちて結婚を望んでも法律は障害になりません。ちなみに同じ身内でも叔父や叔母にあたる人と恋に落ちた場合、叔父や叔母は3親等にあたるので、結婚する事はできません。

いとこ同士で結婚する時、周囲の人たちはどんな風に思うのでしょうか。法律では認められているとは言え親戚同士の結婚に複雑な感情を抱く人はいるので対応に注意が必要です。例えばお互いの両親にしてみたら自分の兄弟の子供と自分の子供が結婚したいと言ったら複雑な思いを抱くのは仕方ない事だと思います。身内では無くても近所の人などに面白半分で奇異な目で見られる事やあらぬ噂をされる事もあるでしょう。親戚である、いとこ同士の結婚は色々な人たちからの不快感や批判に晒される危険性があるので注意が必要です。もちろん愛し合う二人を祝福してくれる人や、いとこ同士である事を気にしない人も多くいます。

いとこ同士の結婚により生まれてくる赤ちゃんは障害を持った子が生まれるリスクが高いと言われています。本当に障害児が生まれてくる可能性が高いのか気になる所ではないでしょうか。通常劣性遺伝子は両親が同じ劣性遺伝子も持ってないと発現しないので血縁関係にない夫婦の交配では子供が劣性遺伝子を発現させる事はあまりありません。しかし、血縁関係にある身内同士の交配はお互い同じ劣性遺伝子を持っている可能性が高く、生まれてくる子供に劣性遺伝子の特性が発現してしまうリスクがあります。よって、いとこ同士の結婚は生まれてくる赤ちゃんが障害児として生まれてくる可能性は高いので注意が必要と言えます。

身内である、いとこ同士の結婚は賛否両論分かれる物だと思います。ここではいとこ同士の結婚のアリな所、ナシな所それぞれ紹介したいと思います。

いとこ同士の結婚のメリットは親戚付き合いが楽な事があります。結婚の厄介事のひとつが相手の両親や兄弟姉妹との付き合いだと思います。イベントごとなどのたびに結婚相手の親戚と顔を合わせる事は気を使い正直面倒だと思っている人も多くいる事でしょう。両家の家族が集まる時などとても疲れてしまう物です。これがいとこ同士の場合だとお互い昔から知っている身内同士であると言う気楽さがあります。いとこ同士の結婚はお互いの家族が納得済みの結婚ならば親戚付き合いは非常に楽な物であると言えるでしょう。注意点があるとすれば風通しが良すぎて何でも筒抜けになってしまう事があるかもしれません。

通常の結婚の場合、自分たちの結婚生活を相談する時にためらってしまう事があるものです。自分の親に結婚生活の相談をして自分の両親と結婚相手との関係が悪くなるのを避ける心理が働くためです。ましてや結婚相手の両親に色々相談できる人は少ないと思います。一方、いとこ同士の夫婦の場合、元々が親戚の為、両方の親が二人の事をよく知っているので何かと相談しやすいです。昔から知っている分、アドバイスも的確な場合が多いでしょう。全員が血のつながりのある関係は気兼ねなく何でも相談できる空気を作りやすい物です。

いとこ同士に限らず昔は血縁関係にある者同士の結婚は珍しい事ではありませんでした。田舎の集落などの狭いコミュニティでは出会いが少ない為にいとこ同士で結婚すると言うケースは当たり前にありました。また家格や財産、血統などを守るために血縁関係にある者同士で結婚をして家を守ると言うケースも多く存在しました。更にさかのぼり、古事記や日本書紀の時代までいくと王族たちは異母兄弟姉妹間での結婚が多く記載されています。3親等以内での結婚が禁止されたのは戦後になってからの事です。そう考えると長い日本の歴史の中では血縁関係の結婚は当たり前の事で、3親等以内の結婚が禁じられている現在の状態の方が珍しいとも言えるのかもしれません。

血のつながりのある身内である、いとこと恋愛するなんて気持ち悪いと拒否反応を示す方も多くいます。特にいとこと兄弟のように育ってきた人などにはとても受け入れられない事なのかもしれません。昔は当たり前であった血縁関係のある間での結婚ですが現代の日本では3親等までは結婚する事は禁止されています、4親等のいとことは法律で認められているとは言え恋愛関係になる事を気持ち悪く感じる人がいるのは仕方ない事でしょう。

いとこ同士で結婚する事を考えた時、親の気持ちに注意が向いてしまう事でしょう。いとこ同士で結婚したいと伝えた時、大抵の両親は驚いてうろたえると思います。断固として反対される事態に直面する事もあるでしょう。親としては自分の兄弟の子供と自分の子供が結婚すると言うのはとてもショッキングな出来事です。そんな親の気持ちを考えてしまうと、気になって結婚にためらいが生じてしまう事もあります。

いとこ同士で結婚した時、生まれてくる子供が障害児である可能性が高くなるので注意が必要です。なぜ、障害児が生まれる可能性が高まるかと言うと我々の遺伝子の問題が関わってきます。遺伝子には優性遺伝子と劣性遺伝子があります、優性遺伝子はどちらか片方の親が持っていれば特性が発現しますが劣性遺伝子は両方の親が同じ劣性遺伝子を持っていないと特性が発現しません。血のつながりの無い同士の結婚であれば同じ劣性遺伝子をもっている可能性は低いですが血のつながりのある、いとこ同士だと同じ劣性遺伝子を持っている可能性が高くなり特性を発現させてしまう可能性が高まるのです。劣性遺伝子が優れた能力や容姿につながる場合もあれば障害や疾患として発現する場合もあります。これがいとこ同士の結婚で障害児が生まれやすいと言われる理由です。

いとこ同士での結婚を考えた時、親戚関係や障害児が生まれてくるリスク、離婚した時の事、世間体など色々と注意しなくてはならない事があります。ここでは離婚した場合のリスクと結婚生活で直面する世間体の事を考えてみたいと思います。

時には結婚生活が破綻して離婚に至る事があります。血のつながりの無い夫婦の場合でも離婚には気まずさがついて回りますが、いとこ同士の夫婦の離婚となるとより一層の気まずさが予想されます。血のつながりの無い夫婦であれば離婚してしまえば両家の家族が顔を合わせる事もほとんどありませんが、いとこ同士の離婚はその後も親戚付き合いは続きます。そしてもう二度と顔を合わせたくないと思っても血のつながりの無い夫婦の離婚とは違い離婚後も元配偶者と定期的に顔を合わせる機会が続きます。いとこ同士の結婚を考えるなら離婚した時の事を少し想像しておく事をおすすめします。

現代の日本では血のつながりのある者同士の結婚は珍しい事です、その分世間や親戚からの冷たい視線や変な噂の的になりやすくなります。馴れ初めをしつこく詮索する人もいれば、子供が生まれたら障害児なのではないかと心無い噂をする人もいるでしょう。いとこ同士で結婚する時は世間の様々な反応は覚悟する必要があります、個人的には自衛の手段としてあえて公表はしないと言うのもアリな選択だと思います。

過去、いとこ同士で結婚した芸能人や有名人を探してみると意外と聞いた事のある名前を見つける事ができます。ここではいとこ同士で結婚した芸能人や有名人を紹介したいと思います。

いとこ同士で結婚した有名人といえば元内閣総理大臣の菅直人さんが有名ではないでしょうか。菅直人さんと妻、伸子さんは1970年にいとこ同士で結婚しました。両方の親から反対されながらも結婚して現在に至ります。

かつて人気テレビ番組「お笑いマンガ道場」などにも出演していた富永一朗さんもいとこ同士で結婚で結婚した有名人です。富永一朗さんは1955年に母方のいとこと結婚しています。

文豪、芥川龍之介の長男で新劇界きってのインテリと呼ばれた芥川比呂志さんもいとこ同士で結婚した有名人の一人です。芥川比呂志さんは主演をつとめたハムレットが絶賛されて貴公子ハムレットと呼ばれていた伝説的な俳優でした。また劇団四季の名付け親としても知られている有名人です。

海外でいとこ同士で結婚した有名人と言えば相対性理論でお馴染みのアルベルト・アインシュタインがいます。女好きでも有名なアインシュタインですが2度目の結婚をしたエルザと言う女性はいとこでした。アインシュタインは最初の妻と結婚した状態のままエルザと7年間に渡って不倫関係を続けた末に結婚しています。前妻との離婚の慰謝料がノーベル賞の賞金だったと言う逸話があります。

いとこ同士で結婚する事は乗り越えなくてはならない障害があり決して平たんな道ではありません。しかし法律上は認められていて結婚する事は可能です。もし真剣に愛した相手がいとこで、生涯の伴侶にしたい思いがあるのなら愛の力で乗り越える事もできるでしょう。いとこ同士と言う関係性であっさり諦めずに真剣に向き合って自分なりの答えを出して下さい。