モラハラの意味とは?具体例7選&被害にあった時の対処法を紹介!

社会現象にもなりメディアでもよくきくようになったモラハラという単語ですが、その意味について紹介します。モラハラという言葉自体は、意味を分からず闇雲に使っていい言葉ではありません。ですが、放置をしていい状況でもありませんので是非意味を知りましょう。

モラハラの意味とは?具体例7選&被害にあった時の対処法を紹介!のイメージ

目次

  1. 1あなたはモラハラの被害者ではありませんか?
  2. 2モラハラとは精神的なDV!
  3. 3職場でのモラハラは4つに分類される
  4. 4職場でのモラハラの具体例5選
  5. 5家庭内でモラハラ7種類!実は起きやすい?
  6. 6家庭内でのモラハラの具体例2選
  7. 7モラハラを受けたときの7つの対処法とは
  8. 8モラハラの被害は気付かないうちに受けてることがある

あなたはモラハラの被害者ではありませんか?

苦悩する女性

モラハラとはモラルハラスメントの略語になります。モラルは「倫理」や「道徳」という意味ですが、簡単に言えば「一般的な生活に対する思考」をここでは意味します。

ハラスメントの意味は、セクシャルハラスメントなどでも利用されますが「嫌がらせ」という意味です。職場や家庭などで、行動・生活に対する一方的な嫌がらせをモラハラと言います。

モラハラは、被害にあっている本人は自分がモラハラを受けているという自覚がありません。我慢すべきものという思考、環境になってしまっていること含めてモラハラになるからです。

モラハラとは精神的なDV!

DVイメージ

DVとはドメスティックバイオレンスの略で、意味は「身近な人による暴力」となります。主に家庭内暴力をDVと呼び、モラハラはこのDVの種となる言動の意味です。モラハラは相手を否定するなど、精神的にダメージを与えるため、精神的DVに発展する可能性があります。

上記より、モラハラは精神的DVとの意味を含むことがあります。どちらも共通している特徴のは、被害者が自分はモラハラやDVを受けているという認識ができない点です。

「暴力、暴言を受けるのは自分のせい」と、自己犠牲的思考にされてしまうため、被害にあっていると気付きにくいのも特徴です。

職場でのモラハラは4つに分類される

苦悩する男性

職場でもモラハラはあり、大きく4つにモラハラの種類が分けられます。それらについてここでは具体例を踏まえて紹介していきます。

もし当てはまるものがある場合は、その言動をしてくる相手からモラハラを受けている可能性があります。指導や教育と、一方的な否定や理不尽な怒りは全く別物です。

「なぜここまでされなければならないのだろうか」と、疑問に感じることが少しでもあったら、モラハラを疑ってみましょう。自分を守るためには、相手の理不尽に気持ちだけでも反抗的になるのは大切なことです。

無視をするなどの精神的な嫌がらせ

仲間外れ

シンプルに意味を表現すると「無視」ということです。

目はあったはずなのに、挨拶をいつも返してくれない。書類のチェックをお願いしても、催促をしなければ返事さえくれない。など、他の人にしてくれていることを自分にだけしてくれない、自分にだけ遅いというものはありませんか。それらは、モラハラの特徴です。

職場で仕事を行う場合、責任が発生しますので、それを意図的に放棄して業績を落としたりモチベーションを下げるような言動はモラハラと言えます。

会議やミーティングに参加させないなど孤立させる

孤立

定期会議などではない会議や相談会が行われた時、関係者にも関わらず連絡がなかった。しかもそれが頻繁に起きる、という場合はモラハラを受けている可能性があります。

モラハラは、そういう「職場として、社会人としてするべきこと」をしないという嫌がらせの意味を含みます。招集する必要がある関係者を、故意に呼ばないことです。

声をかけたが来なかったなど、被害者がすべて悪いようにし職場から孤立させていくのもモラハラの特徴です。

仕事をさせないなど業務妨害をする

電卓の上の男性

職場で起こるモラハラの具体例として、業務をさせてもらえないというものがあります。作業の割り振りや指示をしてもらえないものから、逆に細かい業務を全て押し付けてしまう逆パターンもモラハラの意味に当てはまります。

本来業務量は職場内では把握し合い、協力や上司による配分があってバランスよくスムーズに行われるものですが、明らかに1人が過小・過多の場合はモラハラの可能性があります。

プライベートにやたら干渉してくる

モラハラは常識の範疇を逸脱した干渉的意味があります。上司や先輩、同僚であっても親しい間柄など本人同士が理解しあえている関係でなければ、プライベートに関する過度な質問などはモラハラになります。

最近お洒落になった、早く上がる日ができたなどから素朴な疑問で深い意味がない質問でも、相手からすると不快な思いをしていることもあります。相手が話したくなさそうであれば、深追いをするのややめましょう。

休日何をして過ごしているかなどの質問も、相手の受け取り方や質問の仕方によってはモラハラになるため注意しましょう。

職場でのモラハラの具体例5選

村八分

職場で発生するモラハラを4種類に分類し、簡単な例も紹介してきましたが、ここではさらに具体例を紹介します。

類似した状況にある場合や、逆に気づかないうちに自分がモラハラをしてしまう加害者側になっている可能性もあるので、是非参考にしてみてください。

個人的な嫌悪で職場の人と接することは、場合によってはモラハラになってしまいます。苦手・嫌いな人が相手であっても、対応や態度はできるだけ平等になるよう心掛けるのも必要です。

相手を馬鹿にした言動をする

特に残念ながら日本では男性から女性に対し多い態度ですが、相手を自分より格下または劣っていると認定し、バカにした態度をするのはモラハラになります。

仕事では、相手の立場が後輩でも、それを理由にバカにしたり見下してはいけません。嫌味や皮肉ばかり言われ、業務内容だけでなく性格や人間性も否定的な言動はモラハラです。

「お前には無理だ」「馬鹿だからできない」などの相手否定や、「大卒なのに」「皆できる」と環境や性格否定は、モラハラを受けている可能性があります。

会社の都合で行動させる

職場では、会社の規定や指示に従う必要はもちろんあります。ですが、行き過ぎた束縛はモラハラの特徴です。

・有給を取らせてくれない、とっても緊急会議などを入れられる
・自分の業務に関係がない雑務を押し付けてくる
・業務量が多いのに残業させてくれない、少ないのに残業させられる

などが、モラハラとされます。

会議や社内イベントに参加させない

関係がある会議に参加をさせてもらえない、会社や部署など参加が自由なイベントの情報を与えないなど、「参加をさせない」というのはモラハラです。

会議は直接関係がなくても、情報共有のために参加する必要があるものに参加させないのは、業務妨害と同じ意味になります。

イベントは、個人同士でならば問題ありませんが、プロジェクトのチームや普段仲が良いグループなどで催す際、意図的に参加させないようにするとモラハラとなります。

指示に従わない、与えられた業務をしない

上司から部下へ、先輩から後輩へという立場を利用したモラハラが多くありますが、逆ももちろんあります。

必要な業務なのに、やりたくないからと業務を放棄することや、嫌いな上司からの指示だから従わないなども実はモラハラです。ただ、このモラハラは対処法があり、業務放棄ということで報告を行えば会社側から処分ができます。

できない量の業務を無理やり行わせるなどは、業務を与える側が加害者ですが、こなせる量の業務を拒否するのは妥当な理由がない場合モラハラとされる場合があるので注意しましょう。

気分で叱る、否定する

八つ当たりの意味も含まれますが、その時の気分で無意味に相手を叱ることや否定的な言葉をぶつけることはモラハラになります。

正当な理由があって、そのために叱ることはモラハラの意味につながりません。しっかりと吟味した上で、提出された書類を却下することも、モラハラとは意味が違います。

「ダメなものはダメ」というセリフをたまに聞きますが、これはダメな理由を明確にしてもらえないモラハラの1種ですので注意をしましょう。

家庭内でモラハラ7種類!実は起きやすい?

苦悩する女性

職場だけでなく、家庭でもモラハラは増えてきています。また、DVやモラハラなど嫌がらせや暴力は男性から女性へ行われやすいという認識がありますが、女性から男性へという場合もあります。

力の強さなどから、男性が加害者側になる印象があるかもしれませんが、女性が加害者となるモラハラも少なくありません。モラハラだけでなく、DVの意味もここでは含まれます。家庭で発生するモラハラについて、具体例を踏まえて紹介します。

家事や育児のやり方を全て否定する

落ち込む女性

家事や育児は女性が行い、男性は関わらないという家庭や、分担して行う家庭などやり方は色々ありますが、相手がしていることを否定する意味を含むものはモラハラとなります。

よくある具体例としては、「掃除や料理が手抜きだと怒る」、「夜泣きがうるさいと叱る」、「テレビを見てごろごろしすぎだと怒る」などです。

これは主語が男性でも女性でも当てはまります。疲れていると、些細なことにいら立ってそれを言葉にしてしまいがちですが、理不尽な言動でないか注意をしましょう。

自分が気に入らないと暴言を吐く

家庭内でのモラハラの多くは言葉によるものです。それらの言葉は「自分の気分」であるものが多く、中傷だけでなく、相手の存在さえも否定するような意味を含む言葉が飛び交います。

こちらも男性・女性関係なく発生するモラハラです。具体例としては「バカ」「クズ」などの言葉が、冗談などではなく怒鳴る形で向けられることが多くあります。

なぜか常にイラついている

苛立ち

仕事がうまくいかない、育児に疲れているなど理由が明白で相手にもその理解があれば良いですが、常にイライラして相手に八つ当たりをしている状況は、モラハラとなります。

ふと八つ当たりしてしまうことと、モラハラの違いは「理不尽」かどうかです。相手にも理解がある一時的な苛立ちではなく、一方的に苛立ちをぶつけることは相手へ精神的ダメージを与え続けることになります。

友人や人前で自分を馬鹿にする

家庭の中では料理が美味いなどとほめてくれるのに、友人や同僚の前では「料理がまずいので羨ましい」などの発言をしてしまうこともモラハラです。

お世辞として相手を立てるために使うシーンもあるかもしれませんが、相手を褒める言葉を使えば良いだけでパートナーをバカにする必要はありません。

一方的に自分の悪口を広められている場合は、モラハラの被害にあっていると思って良いでしょう。逆にそういう言動はモラハラになってしまうため注意しましょう。

物にあたったり悪口をいう

表と裏の顔

喧嘩などではなく、一方的に怒鳴り物を壊すなど相手に恐怖心を与えるような言動です。「ドジだから何もできない」、「家事もろくにできない」、「大した給料じゃないくせ帰りが遅い」などの悪口も、モラハラの特徴です。

精神的DV手前の状態で、一方的な被害に自分の中で「私が悪いからいけない」という意識が刷り込まれてしまいますので注意しましょう。

経済力を盾にとって脅してくる

ここでのモラハラの意味は、経済DVと呼ばれることもあります。

男性が生活費を渡してくれない。女性がお小遣いをくれないという、金銭を利用したものです。

経済的に余裕がないのにお金を渡せという言い分は話し合う必要がありますが、消耗品の購入ができない、付き合いでの飲み会に参加できないなど、明確な理由があるのに渡さないというのはモラハラです。

家計は家庭を成り立たせるための共有財産なので、ちゃんと話し合いをしましょう。その話し合いにさえ応じてもらえない場合は、モラハラ・経済DVとなります。

自分の非を認めず責任転嫁してくる

職場でのモラハラでも起こることですが、家庭でも発生するモラハラです。自身の落ち度を相手のせいにして、怒り文句を言うことです。

生活費を渡さなかったのに、おかずが簡素なのはやりくりが下手なせいだ。などが、具体例として挙げられます。日常生活で起こりうることですが、発言に相手を苛む意味の言葉が多く、度が過ぎるとモラハラになる言動です。

家庭内でのモラハラの具体例2選

包帯を巻く手

家庭内で起こるモラハラの具体的な例を、ここでは2つ紹介します。自分に起こっていないか、相手にしてしまっていないか参考にしましょう。

声をかけたのに相手のせいにする

家庭内モラハラの具体例として、声をかけたけれど相手のせいにするということがあります。

朝、アラームが鳴り起こしているのに起きてくれず、何度も定期的に声をかけるけれど、「うるさい」と叱られてしまう。そして、結局遅刻ぎりぎりに慌てて起きてきて、「なぜ起こさない」と叱りつける。

自分に非があるのに、相手に責任転嫁をするモラハラの具体例です。

疲れを丸出しにし、家事に文句を言う

家庭内モラハラの具体例として、相手の家事などに一方的に文句を言うというものがあります。

1日中家事と育児をし、寝る時間も休日も無いような日々を過ごしているのに、帰宅した時の足音はいつも荒く、疲れているという雰囲気を出して不機嫌そうにしている。子供が泣く中、一生懸命作った夕飯に手を抜いていると文句を言いながら食べる。

このような態度もモラハラの特徴です。

モラハラを受けたときの7つの対処法とは

SOS

モラハラの特徴や具体例について紹介をしてきましたが、実際その場にいると刷り込まれた恐怖心でどうしていいのか分からなくなっていってしまいます。

モラハラも「いじめ」と同じで、被害者は恐怖心でいっぱいになり、その状況が続けば心が疲れ果ててしまいます。まずは自分はそういう状況になっていないか、そういう状況を作ってしまっていないか振り返ってみましょう。

モラハラの被害にあっているかもしれない、という場合は、以下の対処法をおすすめします。

とにかくその場から離れる

この人が近くにくると、何か言われそうで毎回怖い。一緒の空間にいることが前はできたけど、段々できなくなってきている。

そういう対象がいる場合は、無理せずその場から離れましょう。心が拒絶は、限界の警告の意味があります。もし、周りに相談できる方がいる場合は、その人に協力してもらってその場から離れられる状況にするのも良いです。

職場であればトイレへ、家庭であれば実家や友人のお家など、周りに助けを求めることも大切です。そしてそれは悪いことではありません。

何をいわれても折れない

とても難しいことですが、まだ恐怖心が小さいうちはすぐに肯定し従ってしまいそうになる気持ちをぐっと抑えてみましょう。

すぐに肯定し、相手の言いなりになっていては相手も調子に乗ってしまいます。こいつは何を言っても従う、謝ってくると下に見られてしまうのです。

何か返さなければと感じる場合は、なぜそう言ってくるのか意味を聞いてみましょう。意味が分かれば、実はモラハラではないと勘違いも防ぐことができます。

モラハラの行為を記録する

日記

何日に、何のタイミングで言われたということを日記の形で書き留めておきましょう。モラハラやDVの対処法で、万が一警察沙汰や裁判沙汰などになった時など、相談時の証拠となります。

モラハラは形に残らないため、いじめと同じでそのような事実はなかったと言われてしまうと、被害者側が不利です。ですが、日時や言動が明確に記録に残されていれば、それは手書きでも1つの証拠になります。

それ以外にも、日記に書き出すということは心のストレス軽減の対処法にもなります。

モラハラ加害者に必要なこと以外話さない

家庭では難しいかもしれませんが、職場では仕事に関係する内容以外は話さないようにするという対処法があります。話しかけられようとしても、目を合わせず急いでいるような雰囲気を出して話を早く切り上げましょう。

実際に「急ぎの案件があるので」と、言い切って離れても構いません。相談できる相手がいる場合は、接触が少なくなるよう協力してもらうこともできます。

家庭内でのモラハラの場合は、定期的に実家に帰られるよう身内に相談しておくなど、安心できる場所づくりをしておきましょう。相手に隙を与えないという意味もあります。

モラハラを受けたら周りに相談する

モラハラ「かもしれない」という内容でも、話せる相手がいる場合は相談してみましょう。第三者からそれは度が過ぎているという判断があれば、モラハラにあっているんだという意識が自分を守る行動をさせてくれまます。

これぐらい我慢しなければ、これぐらい大丈夫と無理をするのが一番心によくありませんので、相談できる場合はしましょう。

第三者に入って貰う

モラハラの対処法として、加害者と被害者だけで話すのではなくそこに第三者を交えるようにしましょう。

加害者と被害者だけでは、上下関係が成り立ってしまっているため対処ができません。加害者が一方的にならないよう、職場であれば上司や仲裁になれる立場の方にお願いしましょう。

家庭内の場合は、被害者側の身内にお願いをしましょう。加害者側の身内では、逆に被害が拡大する可能性があるからです。

第三者の介入は、対処法として効果的であり、今後の相談相手にもなってもらえるのでおすすめです。

病院で診断書を取る

病院

モラハラが原因で精神的な病気にかかってしまったと、医師からの判断が明記されている診断書があれば、職場であれば相手の部署異動や休暇などの対処をしてもらえます。

家庭であれば一時的な別居の必要性などを、医学的根拠を元に証明してもらえます。

モラハラは心の病気の原因になってしまうので、抱え込まず専門的な方に相談をしてみましょう。精神科ではなく、心療内科やカウンセリングだと敷居も低くなります。インターネット上でのカウンセリングもありますので、受けてみるのもおすすめです。

モラハラの被害は気付かないうちに受けてることがある

言葉の暴力

モラハラは前述した通り、「こういう状況になっているのはお前自身のせい」と、被害者に逃げ出すことができないような心理を作ってしまいます。

そのため、モラハラを受けている人は周りに言われるまで自分が被害にあっていると気付けないことが多くあります。職場に行くのが怖い、朝起きるのが怖いなど、恐怖で心がいっぱいになっている場合は、モラハラの被害者になっている可能性があるので、相談をするなどまずは自覚するところからはじめましょう。

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