2021年10月05日公開
2021年10月05日更新
「諏訪根自子」日本人初の世界的ヴァイオリニストが美しすぎた
今では多くのバイオリン奏者がテレビに登場しています。しかし、日本で初めてのバイオリン奏者をご存知でしょうか。その名前は諏訪根自子。諏訪根自子は日本で初めてのバイオリン奏者でありながら、美人過ぎるとして有名な人でもあります。諏訪根自子について紹介です。
目次
天才バイオリン奏者 諏訪根自子の生い立ち
諏訪根自子
諏訪根自子は写真で見てもわかるように大変な美人です。
現在にいても美人と称される人でしょう。
だからこそ、諏訪根自子の写真はその時代の人にしては多く残っています。
そんな諏訪根自子ですが、生まれたのは１９２０年大正９年のことでした。
豪商の息子と、声楽家を目指していた女性の子供として生まれたのです。
諏訪根自子の音楽的才能は母親から譲り受けたのかもしれませんね。
写真で見ても美人
美しすぎる写真が多く残っている諏訪根自子ですが、詳しい年表などはそこまで残っていないようです。
子供に関する記述が見受けられませんので、外交官の夫との間に子供はいなったのかもしれません。
子供が生まれていたら、やはり音楽の才能を秘めた子供だったかもしれませんね。
夫はドイツが敗戦した際にアメリカ軍に捕まってしまったのだとか。
このとき、諏訪根自子も夫と一緒に捕まったそうです。
夫婦として捕まったのでしょうか。
それとも、このときはまだ夫婦ではなかったのでしょうか。
しかし、アメリカ軍に捕まるというのは先も見えない状況で、かなりのストレスだったことでしょう。
現代では考えらえられないことですね。
諏訪根自子とバイオリンの出会い
諏訪根自子とバイオリン
諏訪夫婦の間にはもう一人子供がいました。
それが諏訪晶子です。
この諏訪晶子も姉である諏訪根自子と同じようにバイオリン奏者だったのだとか。
諏訪晶子のほうがあまり注目されないのは、やはり姉が美人過ぎるからでしょうか。
さらに、諏訪晶子と名前が大変似ている諏訪内晶子という人もバイオリン奏者として活躍をしています。
そのせいもあり、諏訪晶子の名前が消されてしまっているのかもしれませんね。
しかし、諏訪根自子と諏訪晶子が同じステージで演奏をしたこともあるようなので、諏訪根自子も諏訪晶子もそろって音楽の世界で活躍していたのでしょう。
そんな諏訪晶子の姉であり美人すぎるバイオリン奏者諏訪根自子がバイオリンと出会ったのは、まだまだ子供の頃でした。
なんと３歳の頃だったのです。
３歳の子供にバイオリン。
現在であれば、幼い子供にバイオリンを習わせる人も多いでしょうが、大正時代です。
子供にバイオリンなんて考えられない時代なのではないでしょうか。
子供の諏訪根自子
なぜそんな子供のうちにバイオリンを習わせられることになったのか。
それは母親が買ってきたレコードが原因でした。
母親が流したレコードの歌を、諏訪根自子は正確な音程で歌ったのだそうです。
確かに３歳の子供は、どこか音程の外れた歌を歌うことが多いですよね。
そんな子供が多い中、正確に歌った諏訪根自子。
母親は自分の子供に音楽的才能を見出したのかもしれませんね。
諏訪根自子 バイオリン奏者としてのデビュー
デビュー
諏訪根自子がバイオリン奏者としてデビューしたのは１３歳の頃でした。
デビューしたての諏訪根自子の写真が多く残っています。
写真が多く残るほど、そのデビューは鮮烈だったのでしょう。
セーラー服でバイオリンを持つ諏訪根自子の写真。
今でもモデルさんの写真のように美しい写真です。
写真がたくさん
諏訪夫婦自慢の娘であったに違いない諏訪根自子。
諏訪根自子のことは朝日新聞にも掲載されたことがあるようです。
それも「天才少女」として諏訪根自子は紹介されています。
スポーツ紙や週刊誌などではなく、ちゃんとした朝日新聞がそのような紹介をするというのは、よほど注目されていたのでしょうね。
諏訪根自子の留学から帰国に至るまで
レオポルド3世 (ベルギー王)
諏訪根自子はベルギーに留学します。
それは当時のベルギー王、レオボルド３世が諏訪根自子を応援したからです。
王様がウェルカムの姿勢を表明するとは、よほどの才能だったのでしょう。
諏訪夫婦は、諏訪根自子を送り出すとき心配だったことでしょう。
現在でも留学と言えば心配なのに、まだまだ未知の世界ともいえるベルギー。
今生の別れになることも諏訪夫婦は覚悟したことではないのでしょうか。
ノルマンディー上陸作戦
ノルマンディー上陸作戦をきっかえにベルリンへ移るのですが、それが失敗でした。
そのベルリンで諏訪根自子はアメリカ軍に捕まってしまいます。
諏訪根自子のストラディバリウス
諏訪根自子とナチスドイツ
諏訪根自子はナチスと関わりがあったのではないかとも言われています。
なぜなら、諏訪根自子はナチスの人間であったパウル・ヨーゼフ・ゲッベルスからバイオリンを贈られているのです。このころのナチスと言えば、ヒトラーの時代。
多くの痛ましい迫害や戦争があった時代でもあります。
そんなナチスの人間であったパウル・ヨーゼフ・ゲッベルスからバイオリンを贈られる。
しかも、そのナチスの人間から贈られたバイオリンというのが、そんじょそこらのバイオリンではなかったのです。
それはストラディバリウスでした。
ストラディバリウスのような高価なバイオリンをナチスの人間が贈る。
だからこそ、諏訪根自子はナチスと関係があると言われてしまったのです。
アントニオ・ストラディバリ
ストラディバリウスというのは、イタリアの弦楽器製作者であるアントニオ・ストラディバリが製作したバイオリンです。
アントニオ・ストラディバリが作ったバイオリンの中でも特に名器と言われていたのが、このストラディバリウスなのです。
ストラディバリウス
現在ではストラディバリウスは、最高級品ではないと言う人もいるようです。
現代の弦楽器製作者の技量は、当時のストラディバリウスの技量を超えているのだと。
確かにさまざまなものが進化している現代です。
ストラディバリウスより優れたものが生まれても仕方ないのかもしれませんね。
オークションでは高値で
とはいえ、やはりストラディバリウスのファンは多いもの。
どうしてもストラディバリウスを手に入れたいと思う人は少なくないようです。
オークションなどでも、かなりの高値で取引されているようですよ。
日本円で１２億を超えた値を付けたストラディバリウスもあるのだそうです。
帰国後の諏訪根自子
NHKラジオ第二放送
帰国後、諏訪根自子はNHKラジオの音楽番組などに登場します。
日本を長く離れていてもその注目度は変わっていませんでした。
東宝交響楽団（現・東京交響楽団）
現在の東京交響楽団との共演もあったようです。
プログラムにもしっかりと諏訪根自子の名前が残されていますね。
コンサートなども
コンサートやCDの発売など活動は長く続けていたようです。
しかし、やがて年を取る中で、夫が病に倒れます。
その夫の介護をするために諏訪根自子は表舞台から少しずつ姿を消していくのです。
諏訪根自子の現在
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
晩年になってCDが発売されています。
演奏の力強さは変わらないと世間を驚かせたようです。
コンサートも
頻繁にというわけではなかったようですが、コンサートを開くこともあったようです。
死去
２０１２年に脳梗塞の後遺症で逝去しています。
９２歳のときでした。
諏訪根自子がモデルになった本がある？
荊棘の冠
諏訪根自子は１９３３年に母に連れられて家出をしています。
その家出の理由。
それは父親の浮気が原因だったのです。
すでにそのころには諏訪根自子は世間から注目される存在でした。
なので、新聞などもこの家出事件を父親の暴力が原因と書き立てたのです。
美人の諏訪根自子が暴力を受ける。
世間は同情したことでしょう。
その騒ぎを本として出版した人もいます。
家出事件が本にまでなるなんて当時の諏訪根自子の人気がうかがい知れます。
現在でも、この本はAmazonなどで入手することができる本のようですよ。
気になる人は、本を読んでみてくださいね。
有島生馬の弟が里見弴
この本を書いた作者は諏訪根自子の父親と親しくしていた有馬生馬の弟でした。
兄有馬生馬は画家として。
弟は作家として活躍するとは、芸術一家なのですね。
諏訪根自子のバイオリンを動画で紹介
諏訪根自子がバイオリンを演奏している動画をご紹介しましょう。
しかし、残念ながらどの動画もバイオリンの音声のみ。
最近の人であれば、動画にはバイオリンを演奏しているその姿も動画に残っているのでしょうが、残念ながら大正生まれの人。
なかなか動く動画までは残っていないのですね。
しかし、音声のみの動画でも、諏訪根自子のバイオリンの美しさはよくわかります。
こんなに美しいバイオリンの音色を出せる諏訪根自子が、さらに美人だなんて天は二物を与えるのですね。
音声のみの動画はいくつかアップされています。
NHKアーカイブスにも諏訪根自子の残した音声が保存されているのだそうです。
どれだけ諏訪根自子がたぐいまれな才能の持ち主だったのか、ということがよくわかるのではないでしょうか。
【まとめ】美人バイオリン奏者 諏訪根自子の生涯
いかがでしたか？
今回は日本人で初めてのバイオリン奏者、諏訪根自子の生涯についてご紹介してきました。
現在でも十分美しいと言われるその姿。
かなうことなら、演奏してる姿を映像で拝見したかったですね！