レッドブル飲みすぎで死亡例も?致死量、危険性、症状まとめ【動画注意】

エナジードリンクのレッドブルを飲み過ぎると「すぐ致死量に達するので危険」「最悪死亡する」という声もあります。レッドブルを飲み過ぎるとどうなるのか、危険性や致死量はあるのか、死亡説の論拠などについて詳しく検証していきます。

レッドブル飲みすぎで死亡例も?致死量、危険性、症状まとめ【動画注意】のイメージ

目次

  1. 1レッドブルの由来
  2. 2レッドブルの魅力
  3. 3飲みすぎ注意!レッドブルの危険性
  4. 4レッドブルだけじゃない?カフェイン過剰摂取の危険ライン
  5. 5致死量は?レッドブルを飲む上で気を付けたいこと
  6. 6他のエナジードリンクとの比較
  7. 7レッドブルを飲みすぎると……【動画あり+閲覧注意】
  8. 8カフェインを摂取する上での注意点
  9. 9本当は怖い!カフェイン中毒
  10. 10最後に

レッドブルの由来

出典: http://blog.goo.ne.jp


レッドブルは、元々はタイの「Kraiting Daeng(クラティンデーン)」というドリンクをリネームし「レッドブル」として販売した飲料です。
クラティンデーンとはタイ語で「赤いガウル」を意味します。
ちなみに、ガウルというのは「インドヤギュウ」と呼ばれるウシ科の動物を指します。
そのようなことから、ガウルを英語で「BULL(ブル)=雄牛」と英訳して赤いガウル=レッドブルとなったそうです。

レッドブルの魅力

出典: http://outinlook.com


レッドブルはエナジードリンクとしてはシェア・売り上げともに世界1位を誇ります。
日本でも「レッドブル、翼を授ける(Red Bull Gives You Wings)」のテレビCMで一躍有名になりましたね。
しかし、これだけではどんな飲み物かピンとこない人も多いかもしれません。
レッドブルには炭酸成分が入っているため日本では清涼飲料水という扱いになっていますが、正しくは機能性飲料というカテゴリに分類されます。
栄養ドリンクのユンケルやリポビタンDなどと同じく「薬ではないけれど飲むと活力が蘇る」という効果があります。
仕事や勉強の合間に、残業や運転中の眠気覚ましにと日常生活のあらゆるシーンで若年層を中心に親しまれているのもレッドブルの魅力です。

出典: http://www.tokyoartbeat.com


レッドブルを飲んでハイになる若者たち

レッドブルに関する様々なイベント


毎年千葉県の幕張で開催される「レッドブル・エアレース」。
昨年2016年には12万人もの観客が会場の幕張メッセを訪れた。

出典: http://gekirock.com


"ロック・シーンに翼をさずける"をテーマに、アーティスト自らがSNSを活用してファンの人気を勝ち取るオンライン・オーディションとライヴ・オーディションを組み合わせたバンド・コンテスト"RED BULL LIVE ON THE ROAD"。
優勝バンドは、世界中にあるレッドブル・スタジオでのレコーディング権を獲得することができる。
レッドブルは国外のみならず、日本でもエクストリームスポーツやテレビゲーム、音楽フェスなどのイベントを通じて様々な宣伝活動を精力的に行っています。
F1などではサーキットにレッドブル仕様の車体が登場したりします。
レッドブルを飲み、ハイテンション状態で上記のイベントを観戦するのはたまらないでしょうね。
また、日本では「レッドブルガールズ」と呼ばれる女性が2人1組となってイベント会場でサンプリング配布を行っています。

出典: https://ja.wikipedia.org


ちなみに、レッドブル専用車両のナンバープレートは全て「・283」。
これはキャッチコピーの「翼を授ける」の「翼(ツバサ)」と「283」をひっかけているためです。
また、車両費用は改造費を含めて推定で600万円とされています。

飲みすぎ注意!レッドブルの危険性


疲労回復に絶大な効果を発揮すると言われているレッドブルですが、お茶やコーヒーなどと同様にカフェインが含まれています。
レッドブルのカフェイン含有量は(250ml缶1本 につき80mg(32mg/100ml)。
これはコーラ系1缶、コーヒー1杯に相当する含有量です。
日本でも、過去には芸能人の渡辺正行さんがバラエティ番組やイベントの前座などでコーラの一気飲みを披露しておられました。
しかしながら、数あるエナジードリンクや炭酸飲料の中でもなぜレッドブルの飲みすぎがとりわけ危険とされているのでしょうか。

レッドブルだけじゃない?カフェイン過剰摂取の危険ライン

出典: https://www.flickr.com

出典: http://matome.bgah.jp


例えば、体重が50kgの人が1時間で330mgのカフェインを摂取した場合、急性カフェイン中毒の症状を発症すると言われています。
これには個人差もあり、カフェイン中毒で死に至ったような事例もほとんどありません。
ちなみに330mgはレッドブルで換算すると約125本。とても飲めたものではありませんね。
ただ、だからと言って一度に何本も飲用するのは危険なので止めるべきでしょう。
と言うのも、カフェインは人によっては1日100mg程度でも慢性的に中毒になる恐れがあると報告されているからです。市販の缶コーヒー1本でも、体の小さい子供が毎日飲んでいると依存症になる可能性があるということです。
更にはカフェイン依存になった子供たちが、将来的にアルコールやタバコ、薬物などの依存症になる可能性が高くなるという研究結果も出ているそうです。このようなことからも、たとえレッドブルでも毎日のように欠かさず飲んでいる人はカフェイン中毒の予備軍であると言えるかもしれません。
また、レッドブルにはカフェインだけでなくアルギニンという成分も含まれています。
アルギニンはアミノ酸の一種なので適量さえ守っていれば副作用やアレルギー反応などは特にありませんが、これも過剰摂取は危険です。
アルギニンを1日に5000mg摂取すると体になんらかの悪影響を及ぼす場合があるようです。
ちなみにアルギニン5000mgをレッドブルの本数に換算すると21本分に相当します。
また、アルギニンの作用で血管が拡張しているのは自分ひとりの力ではないので、体内に疲労が蓄積されていることには違いありません。

致死量は?レッドブルを飲む上で気を付けたいこと


まずはしっかりと休養をとることが第一です。
規則正しい生活を送り、身体の健康を保つことが栄養ドリンクに頼らずにベストコンディションを保つ唯一の方法です。

レッドブルのカロリーについて


レッドブルに含まれているカロリーは1本につき85g。
一見すると大した量ではないように思えますが、むしろ本当に気を付けておきたいのは血糖値です。
糖類を摂取することによって体内の血糖値は急上昇します。
何事もそうですが、急上昇しているものはいずれは必ず急下降するものです。
特に血糖値は一度上昇すると落ちるのも早いです。
血糖値が急激に下降すると集中力が切れるのが早くなり、ちょっとしたことでイライラしやすくなります。
そんな時にレッドブルで手軽にエネルギー補給を済ませようとすると体が「なんだ、まだ頑張れるじゃないか!」と錯覚しやすくなります。
最初のうちは良いかもしれませんがレッドブルを常用しているうちに「レッドブルがないとパワーが出ない!」「レッドブルがないと集中できない!」といった状態に陥りやすくなります。こうなると危険信号です。
しかしながら長時間労働が当たり前になりつつある昨今、自力で集中力を保つのはなかなか難しいもの。
気分転換や仕事の効率アップのためなら1日1本程度が適量なのではないでしょうか。

他のエナジードリンクとの比較

出典: http://sharetube.jp


レッドブルの他にも市場では日々、様々な栄養ドリンクが販売されています。
他にどんなものがあるのか、また、レッドブルと比較してどうなのか調べていると上記のような表を見つけました。
数ある栄養ドリンクの中でも成分ではモンスターエナジーが群を抜いていますね。
モンスターエナジーもまたレッドブルと同様に、過去には米国で危険な飲み方による死亡例も報告されています。
上の表ではレッドブルと他のエナジードリンクと比較してもレッドブルに含まれている原材料なんて大したことないと思うかもしれません。
事実、モンスターエナジー、ロックスター、バーンなどのエナジードリンクの方が1本あたりに含まれている主成分はレッドブルよりも多く、それらと比較しても、むしろレッドブルは致死量とはほど遠いように思えます。
しかし、上記のような原材料の含有量が少ないということからレッドブルの場合、缶1本だけでは飽き足りず2本目につい手が伸びてしまうということも過剰摂取の一因として挙げられます。
モンスターエナジーなら1本で済むのにレッドブルだと1本では物足りないので立て続けに2本、3本と飲みすぎてしまう。
こういったことの繰り返しで、やがては錯乱状態やカフェイン中毒(※後述)などの重篤な症状を発症してしまうのです。

出典: http://gigazine.net


レッドブルと比較してみても規格外のアメリカンサイズです。
ちなみに、レッドブル250mlに対してモンスターエナジーは355ml。
レッドブルと同じようにモンスターエナジーも炭酸飲料ですが、こちらは主成分に糖尿病や動脈硬化、滋養強壮などに効果があると言われる高麗人参エキスが含まれているのが主な特徴です。

レッドブルを飲みすぎると……【動画あり+閲覧注意】


レッドブルをはじめ、世にいう「エナジードリンク」には滋養強壮効果のある一方で、様々な危険性も含まれています。
一説には「栄養ドリンクの一気飲みは空のガソリンタンクに消防車のポンプでガソリンを入れるようなもの」とも言われています。
レッドブルの口にするうえでもっとも気を付けておきたいのは、カフェインの過剰摂取です。
カフェイン入りの栄養ドリンクを一度に多量摂取すると、最悪死に至るケースもあります。栄養ドリンクだからといって水を飲むような感覚で多量に飲むのは最も危険な飲み方で、自殺行為といっても過言ではありません。

レッドブルの暴飲で心臓が破裂


さて、ここまで文章を通じて栄養ドリンクの過剰摂取の危険性お伝えしてきました。
そんな中「レッドブルを飲み過ぎると最悪こうなるかもしれないよ?」という動画が話題に上っていたので紹介しておきます。
「今一ピンとこない」という方は実際の映像を見てみるのが最も分かりやすいかと思います。

【閲覧注意!※以下の動画は、かなりショッキングな映像です!心臓の弱い方は無理に視聴しないよう予めご了承ください。】

カフェインを摂取する上での注意点

出典: http://outinlook.com


先述のように、レッドブルをはじめとする多くの栄養ドリンクには原材料にカフェインが含まれています。
適量を守ればカフェインには、眠気覚まし、疲労の軽減、集中力アップ、利尿作用の促進、ボケ防止など様々な効果があります。
しかしながら、健康的な成人男性でも1日に400mg以上のカフェインを摂取すると自律神経が狂う、肩こり・腰痛の悪化、睡眠障害、体力・免疫力の低下、内臓や腎機能の弱体化、胃痛、嘔吐、頻尿、貧血、高血圧などの様々な弊害をもたらします。
また、カフェインが持続する時間は4~6時間と言われており、ぐっすりと眠りたいのであれば夕方以降の摂取は控えるべきでしょう。

本当は怖い!カフェイン中毒


体内に取り入れたカフェインは、最終的に脳内のアデノシン受容体という部位に付着します。このアデノシン受容体は、脳内でも複雑な構造の部位で、疲れや眠気などを察知する機能があります。
ところが、一度にまとまった量のカフェインを摂取するとアデノシンがカフェインに遮断されてしまい、本来なら感じるはずの疲れや眠気が一時的になくなり「頭が冴えてるなあ」と勘違いします。
それを続けていると、アデノシンが分泌されているはずなのに体が元気なので、脳はカフェインによる刺激を受けてアデノシン受容体を増殖させます。すると、いつものカフェインの量ではシャキッとしなくなります。
一旦カフェインが切れると、増殖した受容体にその分だけアデノシンが付着するので、体が激しい倦怠感に包まれます。
そうしてだんだんカフェインの摂取量が増えていくうちに、やがてはカフェイン中毒に陥ってしまうのです。
また、近年のカフェイン過剰摂取の背景として、長時間労働の慢性化、エナジードリンクや缶コーヒーをコンビニや自販機で手軽に入手できてしまうことなどが挙げられます。

カフェイン中毒を防ぐためには


近年、芸能人の覚せい剤や麻薬問題などが世間をざわつかせていますが、広義ではカフェインにも覚醒作用が含まれているので麻薬の一種に分類されています。一度、カフェイン依存症に陥るとカフェインを断つ時に強い飢餓感を伴います。
アルコールやギャンブルなども含めて依存症の根底にあるものは、高揚感だったり禁断症状による不快感を覚えてしまうことです。
目の前にある問題を解決しようとせずに、どうにかして楽になれる方法をとろうと目先の快楽を追い求めるようになり「どうやって未来を作るか」ということより「一刻も早くこの苦しみから解放されたい」と狭窄的になります。
カフェイン中毒の改善方法としては、徐々にカフェインを減らしていくか、カフェイン含有量の少ない「デカフェ飲料」を取り入れて意図的にカフェインの摂取量を減らすなどの方法があります。


デカフェ(DECAF)とは、カフェインレスコーヒーのこと。
近年、日本ではカフェインレス、ノンカフェイン(=カフェインゼロ)など様々な商品が健康志向の層に支持されているが、日本の市場は海外に比べるとまだまだ小さく、従来のコーヒー消費量の1%程度と言われている。

最後に

出典: https://ja.wikipedia.org

出典: http://ccrnet.exblog.jp


エナジードリンクは身体機能をサポートする上ではとても心強い存在です。
そのことを裏付けるかのようにレッドブルやモンスターエナジーをはじめ、近年エナジードリンクの売り上げは好調で新製品も続々と登場しています。
しかしその一方で、飲みすぎると急性中毒や慢性中毒などの健康被害を引き起こし、死亡に至ったなどの実例なども報告されています。
過剰摂取を繰り返すうちに、致死量を上回るほどのダメージが脳や内臓に蓄積されるケースも珍しくありません。
危険な飲み方をすることなくエナジードリンクと上手に付き合っていきたいものです。

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